下山進のレビュー一覧

  • アルツハイマー征服
    素晴らしい本なのに、まだだれも感想らしい感想を書いていないことに驚いた一冊。(2024.3時点)こんなに読み応えのあるノンフィクションがあるでしょうか。アルツハイマー病の薬の開発を軸に、人間模様、科学の進展、会社の内紛などを日米欧をまたいで書いてあります。それをまとめた著者の取材力は驚異的です。その...続きを読む
  • 2050年のメディア
    2019年の単行本を文庫版で再読。4年経って紙の新聞の衰退はさらに進んでいます。新聞協会のHPでは新聞発行部数は2019年の37,811,248から2022年の30,846,631へ、700万部の減少です。日本の人口減少が2019年から2022年で160万人なので人の減り方では語れない新聞の衰退が見...続きを読む
  • 2050年のメディア
    子供の頃、夢中で小学生新聞を読んでいた私が30歳を超えて新聞を取っていない。(一時期取っていたが価値を感じられない&古新聞が溜まるのが鬱陶しくてやめた。)
    それだけでも紙の新聞の苦境は不思議なものでも何でもないと感じる。
    本書は読売新聞、日経新聞、Yahoo!の3者を軸に新聞社とプラットフォーマーと...続きを読む
  • 2050年のジャーナリスト
    下山さんの本は、『2050年のメディア』に続く2冊目(エコノミストの2050年シリーズも含めれば4冊目かもしれないが)、相変わらず2050年のジャーナリストとはどんな人?に対する直接的な回答はなく、読者の想像に委ねる形式になっている。
    とはいえ最後に「答えはネットの中にない。本の中にある」という言葉...続きを読む
  • 勝負の分かれ目(上)
    「2050年のメディア」からの「勝負の分かれ目」。文庫版で読みましたが単行本は1999年の刊行なので21世紀が始まる前に新聞というメディアの地殻変動は激しく始まっていたことを今更ながらに認識しました。日本の新聞の発行部数は90年代にはピークアウトしてそれから今日まで減少の一途と聞いています。バブル崩...続きを読む
  • 勝負の分かれ目(下)【電子特典付き】
    下巻。
    金融のダイナミズムを知ることができるとともに、新聞記者にはわからない通信社記者の苦労など、かなり幅広い面が深く掘り下げられて描かれている。筆者の取材能力の高さが読み取れる。
  • 勝負の分かれ目(上)
    これぞジャーナリズムの醍醐味と呼べるような作品の上巻。戦後、情報はどのように金と結び付けられてきたかが、通信社の歴史と共に語られる。
  • 2050年のメディア
    日本のメディア、主に読売、日経、ヤフーが、インターネットの興隆に向き合い、時に抵抗し、時に波に乗ってきたかを描いたノンフィクション。とてもおもしろく読めた。

    2019年の単行本から4年後に出た文庫版の新章が追加されているが、その間でも紙の新聞発行部数の衰退は止まらず、かつ伝統的メディアのデジタル分...続きを読む
  • 2050年のメディア
    よく知っている業界のことで、まったく他人事ではないので、面白くて、怖くて、読むのを止められなかった。
  • 2050年のジャーナリスト
    筆者は、文藝春秋で長くノンフィクションを担当した元編集者。
    「サンデー毎日」で2020年3月3日発売号から続ける連載をまとめたのが本書です。
    同じ著者による「2050年のメディア」(文藝春秋)が、メディアの未来を予測する良書だったので、続編とも呼べる本書を買いました。
    ただ、前著がメディア全体を俎上...続きを読む
  • 2050年のジャーナリスト
    「2050年のメディア」を通史だとしたら、そこからこぼれ落ちた人や話を列伝として書いているのがサンデー毎日に連載中の「2050年のジャーナリズム」なのだそうです。著者は司馬遼太郎の「燃えよ剣」に対しての「新選組血風録」になぞらえています。ひとつひとつが違うエピソードですが、すべてにおいてかつての「前...続きを読む
  • 2050年のジャーナリスト
    p46 web上でつながったアマチュアの集団 DRASTIC 新型コロナウイルス感染症に関する分散型の匿名調査チームが重大な証拠を掘り当てている 武漢ウイルス研究所でコウモリのウイルス研究をしていた石正麗が、新型コロナウイルスと遺伝子配列が極めてニているコウモリのウイルス RaTG13について、数年...続きを読む
  • 2050年のメディア
    新聞からインターネットへ。メディアの動きを読売新聞とヤフーを軸に紹介。
    一つ一つのトピックスは、通常知り得ないような内容ばかりで興味深いものだが、それぞれの章の関連性が今一つ掴めず、全体としての主張が分からない。