下山進のレビュー一覧

  • 2050年のジャーナリスト

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    筆者は、文藝春秋で長くノンフィクションを担当した元編集者。
    「サンデー毎日」で2020年3月3日発売号から続ける連載をまとめたのが本書です。
    同じ著者による「2050年のメディア」(文藝春秋)が、メディアの未来を予測する良書だったので、続編とも呼べる本書を買いました。
    ただ、前著がメディア全体を俎上に載せたのに対して、本書はタイトル通り、個々の「ジャーナリスト」ないしは個別のメディアに焦点を当てています。
    事例を通して、未来のメディアを考える際のヒントを得るという趣旨(だと思います)。
    その分、前著と比べ散漫な印象があり、タイトルにそぐわないのではという回もありましたが、読みごたえはありました

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    2021年12月13日
  • 2050年のジャーナリスト

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    「2050年のメディア」を通史だとしたら、そこからこぼれ落ちた人や話を列伝として書いているのがサンデー毎日に連載中の「2050年のジャーナリズム」なのだそうです。著者は司馬遼太郎の「燃えよ剣」に対しての「新選組血風録」になぞらえています。ひとつひとつが違うエピソードですが、すべてにおいてかつての「前うち」報道の限界と「編集者」としての可能性を信じる、という点では一貫しています。そういう意味では先に読んだ光文社新書で石戸諭「ニュースの未来」と完全にシンクロしています。さらにさかのぼると2013年佐々木紀彦「5年後、メディアは稼げるか」から繋がる議論だと思います。新聞というメディアに見識、いや愛情

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    2021年11月10日
  • 2050年のジャーナリスト

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    p46 web上でつながったアマチュアの集団 DRASTIC 新型コロナウイルス感染症に関する分散型の匿名調査チームが重大な証拠を掘り当てている 武漢ウイルス研究所でコウモリのウイルス研究をしていた石正麗が、新型コロナウイルスと遺伝子配列が極めてニているコウモリのウイルス RaTG13について、数年前に発表した論文で、遺伝子配列を公開していたのだ。DRASTICはRaTG13は雲南省の墨江ハニ族自治県にある鉱山の坑道で発見されたウイルスだとしたlここでは2012年にコウモリのふんを除去していた鉱山労働者6人が肺炎を発症し、うち3人が死亡していた。武漢研究所は、この鉱山にすくなくとも7回いって、

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    2021年11月08日
  • がん征服

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    核医学などがん治療の最前線の話がいきなり始まる。
    普通、序章などでその本の執筆意図や執筆概要などが説明されるものだが、この本はいきなり内容に入っていく。
    しかも、免疫療法やウイルス療法などの最先端のがん治療法の話だ。

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    2025年09月03日
  • 持続可能なメディア

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    紙の新聞はピーク時(2000年ごろ)には地方紙、全国紙を合計すると5000万部を越えていたのですが、それから約20年経った今では2500万部程度になっています。インターネットの普及に呼応して、紙→ネットへの移行が進んだのは間違いなく、その流れは止められないとしても著者が本書で警鐘を鳴らしているのは、紙媒体を離れた読者の受け皿として新聞社のネット有料サービスが機能していない事です。
    インターネット発展期、日本でヤフーなどが勢力を伸ばしたときに多くの日本の新聞は記事を無料で配信し、広告料からPV(ページビュー)毎に料金を徴収するモデルに傾注しました。この結果、読者には「なんだ、お金を払って紙の新聞

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    2025年05月27日
  • がん征服

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    がんの特定の症例で3つの治療法を追っかけてる。分母が小さいテーマながらドラマティック。
    結論まで行ってないから明日からのニュースで追っかけよう。

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    2025年02月18日
  • 2050年のメディア

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    ネタバレ

    新聞からインターネットへ。メディアの動きを読売新聞とヤフーを軸に紹介。
    一つ一つのトピックスは、通常知り得ないような内容ばかりで興味深いものだが、それぞれの章の関連性が今一つ掴めず、全体としての主張が分からない。

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    2023年07月10日