カートアンダーセンのレビュー一覧

  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    1980年代から現在までのアメリカを総ナメした本。
    奇しくもトランプ政権誕生により、この本の正しさを証明したのは何とも皮肉。本書で「トランプを描写すれば、実質上この本の要約をしたことになる。」とまで書かれている
    「アメリカの分断」が話題の今、下巻だけでも(出来れば上下巻)読んで欲しい

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    2024年06月07日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

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    本書でインタビューされてる人たちの著書を是非読んでみたいと思いました。

    プロローグー人類の未来は明るいかー
    いまこそ現実を直視せよ
    我々はいま「近代の終わり」という歴史的結節点を迎えているのではないかという思いにとらわれた。近代を一貫して特徴をづけてきたグローバリゼーション、その元になっていた理性、認識、秩序といったものへの信頼が大きく揺らいでいる。これこそ現在の我々が感じる漠然とした不安の正体なのかもしれない。
    その先にある人類の未来は明るいのか、あるいは暗いのか……。読者の皆さんが識者の意見に賛同する しないは別として、きっと新しい視点をこの対話から学べると思う。その学びを共有することが

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    2023年06月10日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    建国のさらに以前のピルグリムファーザーズの時代から、アメリカ人が幻想やファンタジーに基づいて行動してきたことを詳述。アメリカのキリスト教が狂信的なのは建国以来の伝統であり、誰もが教祖というかカリスマになれてしまうアメリカ人気質のオリジンが良くわかった。

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    2020年01月19日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    【アメリカは、夢想家たちによる夢の世界の創造物だ】(文中より引用)

    アメリカの歴史を「ファンタジー(幻想・空想)」という視点から大胆に論じ上げた作品。建国以来、エンジンにもなればトラブルの素にもなってきたファンタジーの数々をたどりながらアメリカの本質に迫っていきます。著者は、『ニューヨーク・マガジン』誌の編集長を務めたカート・アンダーセン。訳者は、英語・フランス語の翻訳家として活躍する山田美明とイギリスで西洋社会政治思想を学んだ山田文。原題は、『Fantasyland - How America Went Haywire: A 500-Year History』。

    端から見たときに「ぶっ飛

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    2019年09月02日
  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    上巻はアメリカ国家成立から、1970年代まで。
    下巻はそれからトランプ政権まで。
    内容は長大でとてもすぐには整理できないが、本当にアメリカ国民はこの本に書かれているような幻想に生きているのだろうか?
    たしかにトランプ政権が成立するあたり、真実だとは思うものの、アメリカの生の情報がないだけに信じられないというのが本音のことろ。

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    2019年06月02日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    上巻はアメリカ国家成立から、1970年代まで。
    下巻はそれからトランプ政権まで。
    内容は長大でとてもすぐには整理できないが、本当にアメリカ国民はこの本に書かれているような幻想に生きているのだろうか?
    たしかにトランプ政権が成立するあたり、真実だとは思うものの、アメリカの生の情報がないだけに信じられないというのが本音のことろ。

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    2019年06月02日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    ネタバレ

    なぜアメリカ人は、夢見がちで、陰謀論や儲け話に弱く、宗教熱心で、反知性主義的なのか。
    そもそもの入植の時点で「そういう人たち」が入ってきたところから、議論が始まる。
    上巻は、1970年代までのアメリカの文化・宗教史の解説ともいえる。

    アメリカ人の個人主義と相対主義は、自分の想像よりもさらに激しいものらしい。
    議論はまっとうで説得的だが、アメリカ人の半分くらいを怒らせそうではある。

    「何を信じている人でも、10億もあるウェブサイトを探せば、同じものを信じている仲間が何千人と見つかる。事実と「事実」を組み合わせ、自分たちの信念を裏づけている人たちだ。インターネットが登場するまでは、おかしな考え

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    2025年10月18日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    アメリカ建国から1970年代までのアメリカを総ナメする本。どの国民もファンタジーが好きだが、この国は建国された時からファンタジーなのだ
    下巻の方がより面白い

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    2024年06月07日
  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    いやー、これはアメリカという国を知るために必読。トランプに熱狂する宗教的保守の人たちを見て「古い伝統を守る人たち/あるいは引きづる人たち」と思い込んでいた部分がありますが、さにあらず。もちろん古い伝統を守っている人たちもいるのですが、エキセントリックなくらいの急進的(カルト的な)宗教の多くは1960年代以降に生まれたもので、特にここ20年くらいで隆盛して来たものなのですねぇ…
    本家であるヨーロッパでさえ年々宗教色が弱まっている中で、(先進国の中で)ひとりカルト的な宗教信者が減っておらず、人口の1/3が「聖書に書かれていることは文字通り事実」と心から信じる国。
    昨今「アメリカの分断」が言われます

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    2020年12月26日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    いやー、なかなか面白い。アメリカという国の非科学的な側面からの生い立ちとその後の歴史。
    確かにアメリカという国は、もともとが金を求めて一攫千金を狙ってバージニア辺りに入植して来た人たちや、宗教上の争いの結果「理想のキリスト教者の共同体」を作ろうと渡って来たピューリタンの一団が建国した国の連合体ですからね…元が「空想」とともにあるような国家な訳で…
    私も9〜10月に掛けて集中的にウォッチしていた、あの「トランプに熱狂する人たち」のバックボーンにあるものを紐解いていく感じで非常に興味深く上巻を読み終えた次第。(福音派など原理主義的あるいは急進的なキリスト教宗派たちの生まれて来た背景についても結構な

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    2020年12月24日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    自分のアメリカに関する知識が思ったより少なく、読み進めるのに時間がかかる部分もあったが、部分的に知っていたアメリカ文化が繋がった。宗教、ディズニーランド、UFO信仰、チャッキーチーズ、ダンジョンズ&ドラゴンズ…特に「ダンジョンズ」を知ったにはストレンジャーシングスで、番外編で脚本家の兄弟がこのゲームについて熱く語っていたのをハテナな気持ちで見ていたが、なんとなくドラマの80年代とともに理解できた気がする。
    印象に残ったところ
    「ホームスクーリング運動は当時キリスト教根本主義を奉じる右派の間でも、自由奔放な左派の間でも展開された。右派はこう考えた。ホームスクーリングにすれば、聖書を信奉す

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    2020年03月29日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    自分が真実だと思えば、そう思うようになった理由や経緯にかかわらず、それは真実であり、誰もそれをとやかく言うことはできない、という考え方に至る。

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    2019年10月04日
  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    何を信じてもよいが、その結果は受け入れること、というのがアメリカの基本思想のようだが、社会が高度になりすぎて、結果幸せな人生を送れる人がほとんど居なくなってる気がする。

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    2019年04月01日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    現実的で理論的な思考の根本が幻想、という、軸で捉えたアメリカを書く本。
    なるほど、正しく間違えまくる国、ということなんですね…

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    2019年03月21日
  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    下巻は、現代アメリカの政治・社会情勢の分析が中心。

    日本の漫画・アニメ・ゲームも出てくるかと期待したが、ほとんど出てこなかった。
    もし著者が日本人なら、プリクラやVtuberも取り上げていたかもしれない。

    「1960年代以後、真実は相対的なものとなり、批判は不当なものになり、個人の自由が絶対視され、誰もが何を信じ、何を疑ってもよくなった。その結果、さまざまな分野で意見と事実の差が亡くなった。」(3頁)

    事実を無視するプロパガンダとそれを甘受する民衆の態度がファシストの台頭につながるとの示唆(389頁~)は恐ろしい。

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    2025年10月26日
  • ファンタジーランド(上)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    ちょっとアメリカ人を気狂い寄りに書きすぎかな。そもそも人間がファンタジーを信じたい生き物なのでアメリカ人に限ったことではないと思う。色んなイデオロギー、思想、ファンタジーの上に社会は成り立ってる。

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    2024年04月30日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

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    ネタバレ

    <目次>
    プロローグ人類の未来は明るいか
    1ブライアン・レヴィン アジア人への暴力と憎悪の民主化
    2カート・アンダーセン ファンタジーランドと化すアメリカ
    3ジョージ・フリードマン 北朝鮮の核攻撃に弱い国はどこか
    4イワン・クラステフ 自由主義的覇権は幻想だった
    5アダム・トウーズ パンデミックが加速させた米欧の分断
    6ヴァレリー・ハンセン 外国貿易反対派の抗議の歴史
    7ジョージ・エストライク 健常者優位主義を乗り越えられるか
    8デイビット・ファリアー 地球の大都市が化石になる日
    エピローグ パンデミックがもたらした壮大な実験

    秩序なき世界の現実

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    2021年12月30日