森バジルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレヤクザの組織内で殺人があり、それを解き明かすため、一風変わった探偵とそれに振り回される助手。
推理小説かと思ったら次の章では、母を亡くした少女が、亡き母が笑ってくれるように同じクラスの男子と「M-1チャンピオン」を目指す青春物語に切り替わる。
かと思ったら、しっかり設定の練り込まれた近未来の科学文明の話に切り替わり「え、あ、、、未来の科学力が現代にあったらっていう設定か」と読み進めると、魔法を使って戦争を繰り広げ、闇世界に追放された魔法使いが主人公のSF濃厚の世界観に切り替わる。
物語の熱量が上がった後に、人の顔が覚えられないという稀有な病を抱えつつも、勇気を出して恋愛に踏み出す女性の話 -
Posted by ブクログ
ネタバレ松本清張賞受賞の全部入り小説『ノウイットオール』以来、自分的には一作飛ばして久しぶりの森バジルさん。
浮気調査がすこぶる得意な恋しない探偵小石と少女マンガ好きの相棒蓮杖くんの事件譚。
ラノベ調のコミカルな掛け合いは波長が合わないと白けるものだが、数ページ読んだ時点で思った。
あ、なんか好きかも。
『ノウイットオール』で見せた伏線散りばめ力、物語のあそことここを繋げて、あっそういうこと!?と思わせる構成力そのままに、テンポの良い小粋な会話を加えて推進力を増した感じ。
それだけだと凡百な作品止まりな気がするけど、そこに恋情がハートに向かう矢印として見える小石の能力という特殊設定を絡めることで、 -
Posted by ブクログ
『ノウイットオール あなただけが知っている』を読んで凄っ!
めちゃおもろいやん!
って思った森バジルさん
続く2作目の『なんで死体がスタジオに!?』は、個人的にはう〜んでしたが…
3作目となる『探偵小石は恋しない』は、またまたやってくれましたよ
これまた凄っ!
これまためちゃおもろいんやん!
けど、レビューはこれ以上書かない
内容は何にも教えない
だって、編集担当さんが
「伏線もキャラの魅力も恋愛も大仕掛けもてんこ盛りの傑作ミステリを、絶対に、絶対に事前情報なしでお楽しみください。」
って言ってるから
絶対に、絶対に、って二度押しされたら何にも教えれません
ちなみに読者Qさんが
「 -
Posted by ブクログ
こんな素敵な物語の締めくくり方を〈私〉は知らない、と〈私〉は知っている。この物語に出会ってしまったから。本書は舞台を共有する五つの物語で構成されている連作短編集です。別にそれ自体はめずらしいことではないか、と思います。でもこの作品では、ひとつの短編が終わるたびに、作品のジャンルも変わっていきます。ミステリ→青春小説→SF→ファンタジー→恋愛小説、というふうに。
じゃあノンジャンルでまったく別種の物語が展開されていくか、というと、そういうわけでもなく、物語同士は密接に繋がっています。帯には青崎有吾さんの〈「ひとつの街の中で極小のジャンル・リミックスに挑んだ『ノウイットオール』。分断も壁も幻