森バジルのレビュー一覧
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バラエティプロデューサーとしてがけっぷち
の状態にある主人公が自身の命運をかけ、人気トーク番組『ゴシップ人狼』の生放送特番に向けて奮闘するも、なぜか本番直前に出演者である大物俳優の「本物の」死体がスタジオに現れる。一緒に死体を発見したADと共にその存在を隠しつつ、犯人が用意したと思われる番組の台本に従って生放送の放映を決断するが。。
『ゴシップ人狼』とは、出演者が持ち寄った芸能界ゴシップについて語りながら、そこに混じっている嘘つきを推理するという作中の架空の人気トーク番組。
物語は何人かの主要な出演者と、ある視聴者、そして主人公のプロデューサーの視点で物語が進む。
物語当初のポップな雰囲 -
Posted by ブクログ
「"ドジ”とか“不器用”って、社会人歴十年超えてる大人が自分に対して使っていい語彙じゃないですよね。窃盗を万引きって言ったり売春をパパ活って言ったりするのと同じで、“仕事できない”を可愛く言い換えてるだけです。そういう逃げの語彙使って“私ドジだから”的な言い方でセルフハンディキャッピングしてごまかし続けてたら、いつか取り返しのつかない大失敗を引き起こしますよ」
分かりやすさとはすなわち落差だ。緊張状態から緩和へと転じることで笑いが生まれるように、あらゆる恋愛漫画が嫌なやつを好きになる過程を描くように、原点からの距離に人は魅せられる。
誰かが唾を飲む音が聞こえた。一拍遅れて、それが -
Posted by ブクログ
面白かったです。話題作という事で初めての作家さんでしたが読んでみました。多くの伏線と謎めいた部分が多々あり、最終的に全てを回収していくわけですが、気になって一気読み、なるほど、そういうことでしたか!とまんまと作者の思う壺状態でした。小石のキャラクターも独特な個性と世界観が完成度高くて楽しめます。相方の蓮杖しかりその他のキャラ描写もよく出来ていますし、内容自体もわかりやすくて読みやすかったです。星5に一歩届かない理由としては、いわゆる解決パートの状況がなかなか発生しないんじゃないかなーと、もう少し現実的な中でうまいこと収まってくれてたら良かったなと思ってしまいました、、、まー確かにあり得ない状況