森バジルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレヤクザの組織内で殺人があり、それを解き明かすため、一風変わった探偵とそれに振り回される助手。
推理小説かと思ったら次の章では、母を亡くした少女が、亡き母が笑ってくれるように同じクラスの男子と「M-1チャンピオン」を目指す青春物語に切り替わる。
かと思ったら、しっかり設定の練り込まれた近未来の科学文明の話に切り替わり「え、あ、、、未来の科学力が現代にあったらっていう設定か」と読み進めると、魔法を使って戦争を繰り広げ、闇世界に追放された魔法使いが主人公のSF濃厚の世界観に切り替わる。
物語の熱量が上がった後に、人の顔が覚えられないという稀有な病を抱えつつも、勇気を出して恋愛に踏み出す女性の話 -
Posted by ブクログ
ネタバレ探偵と言えば浮気調査、時系列の異なる出来事が相互に絡み合う読者を騙す系ミステリ、普通は企画倒れで読みづらいダケだが、本書は3つの探偵案件後に事件が並行して描かれ読者の頭に「?」を貯めてきやがる
各話完結風、小石と蓮杖の軽妙な掛け合い・かつ鋭い推理の小石に「続編もあるな?」と思わせる(因みにない)
キーワード①「ひび割れたハート型の傷を刻む」
キーワード②「双子が関わる事件」
キーワード③「人形を刻む」⇦少し弱い
そして全体を包む叙述トリック(私は毎回騙される)
先入観はダメと作中でも言及されているのに全員罠にかかる「普通はこうだよね」と・・・
本書は言葉の意味も事件も人もダブルミーニング・二重 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2日で読み終わるほど入り込み、ページを捲る手が止まりませんでした!
独特な感性や特殊な能力を持ちつつ、動じなく主人公小石、やや頼りなく小石のサポート蓮杖という形でずっと行くのかと思いきや…最後は10年前のことも含めた名推理をした蓮杖が頼もしく思えました。
思い込みが行き過ぎると偏見になる
というワードもあったので先入観を持たずに読んでいましたが、終盤の謎解きで思わず声が出てしまいました。第一の依頼からページを戻り、伏線があったことを見つけたりして、だからこの表現だったのか!と納得!
終わり方も心があたたまる、2人を応援したくなる描写で素敵でした! -
Posted by ブクログ
本屋大賞2026ノミネート作品。
連作短編風のミステリで、各エピソードに散りばめられた伏線がラストに回収される、という作品は多いですが、今作はとにかく伏線が緻密で、後半少しずつ種明かしが始まってからはずっと驚かされっぱなしでした。
第四章の藍沢による10年前の事件についての追憶、そして藍沢の正体が明かされるところから第五章の小石による推理パートまで怒涛の伏線回収は、前半になんとなく違和感をもちながら読んでいた部分が次々と回収されていくのが痛快で、読んでいてとても楽しかったです。
そして、タイトルを回収するエピローグのラストシーンも素敵。
森バジルさんは、デビュー作の『ノウイットオール』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。読みやすくて、夜、寝る前に読むにはちょうど良かった。
短編集のような感じで3つの事件?を1つずつ扱っていき、それが最後に繋がってくる感じだった。
最後にそれらが繋がってくる感じがとても良いと評判だったけど、確かに良かった。ただ繋がり方はある意味平凡だなと思った。
と、いう感想を書こうと思っていたらどんでん返しがきた。その繋がり方を読者が予想できる、ということを筆者は予想していた。筆者によるミスリードにまんまとはまり、「えっ?」と思う場面が最低でも3回は出てくる構成になっていた。
そうそう。こういう驚きが欲しかった。
評価が高いのもうなずける。
ずっと書棚に置いてもいいかなと