森バジルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ正直、前作の終わりで「いや結局恋するんかい」って思っちゃってた(作品自体は素晴らしかった)し、今作を読み出して「蓮杖こんなキャラだった?恋し過ぎじゃない?え?」とちょっと困惑。
でも全部読み終わったあとで思い返すとお互い葛藤してたことが分かるし、お互いアセアセしてたと思うと微笑ましいまであるなと思いました。
何よりも七瀬がうざキャラ過ぎたのと作品の構成が相まって「お前まじで誰やねん」とずっと敵意を抱えてました。
トリック的なのはわからないけど、とりあえずなんかしらの罪は犯してて、今回犯人として挙げられる一人ではあるなと謎の確信。
実際はそれを超えてくるヤバ人だったんですけどね‥‥黒い恋情によって小石&蓮杖のお互いの理解度が深まったのは結果だけみたら、まあ良かったのか、いや良くはないけど。
九吾にはめちゃくちゃ謝りたいです。身内って理由で一瞬でも疑ってごめん‥‥今回のMVPは間違いなく九吾でしたね。
最後、結局ちゃんと口に出して言うのが小石ってところ、良い。
ふたりの恋はここからがやっとスタートですが、それ以上の揺るぎない信頼関係がすでに構築されているのも素敵です。
とはいえ、このシリーズのキャラクターである以上、ふたりはこれからも恋情に巻き込まれる(?)しかない運命にあるな‥‥とメタ的なことも考えちゃいました。 -
Posted by ブクログ
【チョットズルくないですかwってくらい巧い!】
前作もそうでしたがセリフの書き方、文章の書き方に安定の巧さがありますね。今回もちゃんと自分の思い込みや先入観を、最後に綺麗にひっくり返されました。もうこの作品の特徴ですね。
(その言い方ぁ!その伝え方ぁ!ずるーい!)
今回冒頭から最終局面の一端が描かれ、ページを捲るごとに徐々に過去に時系列を遡っていく形式です。仕掛けは巧いけど、何が起きているのかだけでなく、誰がどの時点で何を知っていたかまで整理しながら読まないといけない部分が多々あります。時系列を追っていきたいタイプの僕は状況把握に時間かかったところはあったかな。
今作から読んでもトリックなも充分に楽しめますが、やはり前作読んでからの方がキャラクターへの愛着もあって楽しめるのではないかと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短い事件が積み重なっていく連作ものかと思っていたら、後半でそれぞれの出来事が少しずつつながり、「あれも伏線だったのか」と気づく構成がとても気持ちよかった。一見バラバラに見える不倫・浮気調査が、一つの物語として収束していく展開には思わず引き込まれる。
また、小石と蓮杖の軽妙な掛け合いも大きな魅力。恋愛に疎い小石と、そんな彼女を支える蓮杖のやり取りが心地よく、重くなりすぎず最後まで楽しく読めた。
作中にはミステリ好きならニヤリとできるネタも多いのだろうが、そこまで詳しくなくても十分楽しめるのが嬉しいところ。難解なトリックや重厚な謎解きよりも、読みやすさと伏線回収の気持ちよさを味わいたい人、読書初心者や気軽にミステリを楽しみたい人にちょうどいい一冊だった。