アレン・エスケンスのレビュー一覧

  • 過ちの雨が止む

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    『あやとりの為に読む』ではなくて、『過ちの雨が止む』です*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

    ひま師匠が絶対読まなければダメだと仰っていた本。
    一休さんが、すぐポチっとすべきかもと仰っていた本ですっ!

    シリーズ読んでいたら、自然と読みたくなってポチりました (๑˃̵ᴗ˂̵)و

    ジェレミー!!!(*´∇`*)
    会いたかったかも!彼が登場してる方がいいかも!!彼は癒し系かも!!そしてジェレミーは幸せかも!!



    主人公ジョーは大学を卒業し、記者として働き始めた矢先に「ジョー・タルバート」という同姓同名の男の不審死を知る。
    その男が実父かもしれないという事実に直面する。

    ジョーは実父かも知れない人間が

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    2025年11月30日
  • 過ちの雨が止む

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    前作「償いの雪が降る」とともに一人の青年の成長を描いている。
    前作でとんでもない人でなしであった母親は、酒もクスリも絶って更生していた。その母親の更生会でのスピーチのシーンは読んでいて涙した。
    一方、亡くなった父親と思われる男はこれまた人でなしで、亡くなったばかりなのに良く言う人はだれもいない。
    更に亡くなった男の兄もイヤミで嫌な奴。
    これだけでも立派な小説が成り立ちそうだが、そこに殺人の犯人捜しが絡んで来るのでもう読むのを止められない。

    面白かった。
    シリーズ化されるようなので早く次作が読みたい。

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    2025年09月14日
  • あの夏が教えてくれた

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    ミズーリ州の静かな田舎に暮らす15歳の少年ボーディ
    彼は父を亡くし母親と暮らしている
    新しい高校に馴染めず、友だちもいない…
    ただ、隣家に暮らす年配の男、ホークとの会話からはさまざまなことを学んでいた
    しかし、ボーディはいつかこの町から出ていくことを夢みていた
    そんな時、町最大の工場に勤める黒人女性が失踪…
    さらに思いがけない事件がボーディの日常に不穏な影を落とす…

    おもしろかった!
    何より語り手がボーディで、彼が少年時代を回想するかたちで物語が進むため、大変読みやすかった

    黒人女性が失踪し、工場から多額のお金が無くなったというミステリーを主軸に
    向かいの家に引っ越してきた、黒人の少年トー

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    2025年08月22日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    最初は翻訳の独特の言い回しに慣れなくて読むの苦労したけど、
    最後になっていくほどドンドン真実が知りたくて止まらなくなってきた!

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    2025年08月17日
  • 償いの雪が降る

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    とても面白かった。30年数年前に起こった事件の謎を追うパートと、主人公が抱える家庭の問題や隣人との人間関係の進展を見守るパートが交互に続くのだけど、どちらも登場人物たちの罪の告白をきっかけとして、話が大きく進んでいく。最後の方は「間に合うのか?間に合わないのか?」とハラハラ。邦題のセンスがいいなあ。読み終わって、表紙を見なおしてそう思った。

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    2025年04月27日
  • あの夏が教えてくれた

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    正直前半は青春モノの色が濃いので怠く感じてしまったが中盤からグッと物語が進み出すのと前半に丁寧に描かれた主人公とその周囲の人との関係が変わり、明るみになることで一気に読み進められた。
    著者の作品はこれまでも成長物語としての側面が強かったけれど、今作は主人公の年齢が低めなこともありそれが最も濃いし「なるほどあんな立派な人物になるわけだ」と過去作を読んでると納得させられる。

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    2025年02月23日
  • 過ちの雨が止む

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    読後感がとても素晴らしいミステリー。
    作中で起こる事件の真相はかなり胸糞悪いけれど、むしろ本作の中心は主人公とその家族の失敗と再生の話で、その本題がとても良い。
    事件サイドで変わることができなくて堕ちるところまで堕ちる人間を描く一方で、主人公とその家族は失敗をするけれどそれにしっかり向き合って許しを得ていく対比が素晴らしい。

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    2025年02月17日
  • 過ちの雨が止む

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    1作目に続き良かった!
    一気読み必須。
    ジョーも成長してたけど、まだはっきりしない時期に遺産の事や妹に対する気持ちが先走っていたのはまだまだ成長途中、1作目同様、いやいや足もと掬われるぞっとヒヤヒヤしてしまった。
    命に関わる場面も1作目同様緊迫感溢れて手に汗握る展開で読み応えあり。さすがジョー。知恵と勇気あふれる青年。
    ライラと幸せになってほしいと願うばかり。
    母親との話は涙なしには読めなかった。

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    2025年02月16日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    法定サスペンスであると同時に一級の職業モノとしても楽しめる。
    最初は夫婦をテーマにした話と思いきや、それもあるけれど物語中盤でタイトル回収がされて作品の本当のテーマが提示されて「なるほど」となった。
    未解決の課題はあるけれどテーマはしっかり描ききっているので消化不良感はなく楽しめた。

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    2025年01月06日
  • 償いの雪が降る

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    「告白」がテーマになっている作品と感じた。
    あととあるキャラの「生きること」についての見解がかなり印象的で覚えておきたいと思った。
    話の根底にある事件のその犯人はかなり胸糞悪いし主人公の周囲にもろくでもない大人が複数いるけれど、それを覆すくらい主人公と味方になるキャラが魅力的なので気持ちよく読めた。

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    2025年01月03日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    エスケンス2作目。
    殺された女性の夫に依頼を受けあらぬ疑いをかけられ大学の教授を辞することになったボディーと刑事のマックス。話にスピード感はないものの熱量と正義感は深く面白い。終わりがこうなるとは。

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    2024年11月09日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    正義とは何かを追求した、最後の1ページまで楽しめた素晴らしいミステリーでした!容疑者は、殺された女性の夫。刑事の視点の話と、弁護を引き受けることになった刑事の親友である弁護士の視点から交互に書かれていて、刑事のパートでは容疑者が犯人に思えますし、弁護士のパートでは無罪に思えます。また、刑事も弁護士も、どちらも性格がいいので、どちらも応援したくなります。そして物語は二転三転し、真相は斜め上。意外な結末ですが、その後も続きが。この後もますます楽しみです。

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    2024年10月08日
  • 償いの雪が降る

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    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    学校の課題で過去の殺人事件を調べ、
    危険に身をさらしながら冤罪を晴らす。
    比較的最近同じような設定の「自由研究には向かない殺人」を読んだので、
    どうしても比べてしまった。
    「自由研究」の方が、
    主人公が高校生と若く、育った町で起こった殺人と身近で、
    SNSを駆使すると新しく、謎解きとして意外なひねりもあって、
    ぴりぴりする感じがして面白かったように思いながら読んでいた。

    それに対して、この作品はアルコール依存症の母親と自閉症の弟を抱え、
    祖父が水の事故で亡くなったのは自分のせいだと悔いており、
    話を聞き始めた殺人犯は、
    三十年以上刑務所暮らしのあげく末期がんで苦しんでい

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    2024年09月16日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    ネタバレ

    うわー、この本もすっごく良かった。エスケンスの本は、4冊出ているが同じ世界線の中で、共通の登場人物が交差していく物語になっている。これまで3冊読んだがどれも面白い。一つひとつの物語が完結しているので、どこから読んでもいいが、出版順がおすすめ。まあ私は1作目の続きが待ちきれず1➔3➔2だったけど、それでも問題なかったが。またまた素敵なタイトルはラテン語で続きがあり、「たとえ天が堕ちようとも、正義を貫きとおす」というもので、本作の深い主題と結びついている。エスケンスは刑事弁護士のキャリアがあり、私も長年法務部門を担い予備知識があるが、本作はリーガルミステリとしても極めて秀逸な構成で抜け漏れがなく、

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    2024年08月23日
  • 過ちの雨が止む

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    2024年8月16日。再読。実の父かも。妹がいるのかも。母親キャシーが立ち直った?私では充分ではなかったの?

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    2024年08月16日
  • 過ちの雨が止む

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    ネタバレ

    「償いの雪が降る」の続編。すごく良かった。ページターナー要素が多いのと日本人好みの切なさポイント満載の面白さと書いたが、それにも増しての続編、面白くないわけがない。前作の終わりからの直接の物語でなく、数年後、主人公がAP通信の記者になってる頃の話だが、主人公を巡る問題は何も変わっていない。さらに複雑な問題が巻き起こり、悪戦苦闘する物語が展開し、同時並行で静かに救済が進む。3作目は別の視点で書かれ、そのうち翻訳されると思うけど、読める人は2作連続で読んで欲しい。これ絶対面白いやつなので、つべこべ言わずに読めってのに久しぶりに出会った。

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    2024年08月02日
  • 償いの雪が降る

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    ネタバレ

    21歳の大学生ジョー。伝記作成課題の対象にカールという余命わずな殺人犯(少女強姦殺人犯罪)を題材に。冤罪であることが分かってくるが、解決する意思の無いカール。真実を追うジョー。

    自閉症の弟
    無責任な母と暴力を振るう母の恋人
    胸につっかえる祖父の死

    カール
    冤罪
    ベトナム戦争での殺人と殺害
    自殺の直前に逮捕されたこと

    日記の解読
    継父
    真犯人

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    2024年07月09日
  • あの夏が教えてくれた

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    ★5 アメリカの田舎町、知恵と勇気を振り絞りながら生き抜く学生の成長と経験 #あの夏が教えてくれた

    ■あらすじ
    1976年頃のアメリカ田舎町、主人公のボーディは高校一年生。彼は高校生活に馴染めず、いつも同級生から迫害を受けてしまっていた。そんなある日、街で黒人女性が失踪してしまう事件が発生してしまう。保安官は頼りにしている隣人ホークを怪しんでいる様子。不安になったボーディは失踪事件を調べ始めるのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 いい話やったわ…
    本作はどこにでもいそうな高校生の成長を切り取った物語です。

    彼は街の権力者の子どもたちに目をつけられてしまっており、うまく学園生活に馴

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    2024年06月04日
  • あの夏が教えてくれた

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    〜偏見はあるに決まっているんだ。大事なのは、その本能を理解し、それと闘うことなんだよ〜

    驚いた!

    先日読んだ月村了衛さんの『対決』にも似たような言葉が書いてあった
    方や日本人作家が女性差別について書いた物語、方やアメリカ人作家が人種差別について書いた物語

    まず闘うべき相手は自分自身なのだ

    2つの物語はそんなことを訴えているのではないだろうか

    誰の心にも「差別」は潜んでいるのかもしれない、それはある意味自分を守るところから発しているとも言えるからだ

    自分といや自分たちと違うものを恐れ遠ざけるために過剰に攻撃的になっている
    そんなところから「差別」は生まれているかもしれないのだ

    「差

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    2024年05月22日
  • あの夏が教えてくれた

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    「償いの幸が降る」などの著者の邦訳4作目のミステリー。前作の主人公ボーディの少年時代、1970年代のミズーリ州の小さな町が舞台。黒人女性の横領失踪事件を皮切りに、ボーディ少年は陰謀の中に巻き込まれていく。一部の権力を持つ白人とそれに与する保安官。公然と黒人差別思想が渦巻く中、フェアの立場を貫く人々への嫌がらせが始まる。真実に目を向ける様、諭す隣人、引越してきたトーマスとの関係など、成長小説としても面白い。痛ましい事件を乗り越えたからこそ、その後のボーディになり得たと納得。沢山の教訓が詰まった一冊。タオルを準備して。

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    2024年05月22日