アレン・エスケンスのレビュー一覧
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前作「償いの雪が降る」に続く第二弾
やっぱりこのシリーズいいです!
不器用で頑固、誠実で一生懸命、若さ故に間違えたり失敗もある。そんなジョーが今作で大きく成長するのが今作の読みどころ(*^^*)
相変わらず満身創痍です。
今回の田舎町も保安官含めて皆んな怪しい笑
ボロボロになりながらの孤軍奮闘に、我が息子を見守る母の気持ちで応援しつつ読むのが止まらない!
二度と許す事はないと頑なジョーが母親と再会する場面にはウルウルです(/ _ ; )
今作もやはり大円団の爽快な読後感でアレン・エスケンス大好きを再確認(*´∀`)♪
そしてジェレミーがホント可愛いわ\(//∇//)\ -
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うどんは好きですか?
うちは家族みんな好きなんですよね
そしてうどんといえば讃岐うどん
讃岐うどんといえば丸亀製麺ですよねw
安くて美味しい!
先日暑かったのでざるうどんなんかいいかな?と奥さんと一緒に行ってきたんですが
奥さんはトマたまカレーうどん食べてましたw
暑いときこそ熱いもの食べる派なんですよね
自分は暑いときこそ熱いもの食べる…はぁあ?なので初志貫徹でざるうどんを食べましたよ
そして丸亀製麺といえば種類豊富な天ぷらですよね
中でも『かしわ天が美味しいのよ』なんちて
さて『たとえ天が堕ちようとも」です
『償いの雪が降る』に続くエスケンス2作目です
変なダジャレにしちゃいましたが邦題がかっこいいですよねもうセンスしか感じないです
中身の方は今回法廷ものなんですが単純な法廷ミステリーでは終わらす色々詰め込まれてます
色々詰め込まれてるけどごたごたしてないところがさすがでした
二人の主人公がかっこいいんすよね
二人の信念とか決して譲らない矜持
「天堕つるとも、正義を為せ」
かっこいい! -
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『償いの雪が降る』に続くジョー・タルバートのシリーズ第二作。前作では少女暴行殺人罪で有罪となった過去を持つ末期がん患者をインタビューする大学生として、過去の事件の真相に取り組む姿を見せていた主人公ジョーだが、彼を取り巻く過酷で特殊な家族環境は、作品に重厚感と心震わせるヒューマニティを与える独特なスパイスであった。
本書でもそれら家族の問題を取り上げるばかりか、見知らぬ父が被害者となった殺人事件を息子が追う、しかも家族の過去を掘り出しつつ、現在の再生を願うというタルバートの第二の決定的な時期と事件と取り上げて、家族と言う問題、差別や欲といった部分にまで詰めてゆく非常に厳しい物語となっている。
それでもジョーの一人称文体で綴られるページの重さや、誠実さはそのまま読者に感性や心理の浮き沈みを伝える武器となっており、この作家の優れたセンスを窺わせつつ読者の心を摑んでくる物語であるところは、毎作変わらない。アレン・エスケンスは、信頼性の置ける作家としてマークすべき一人である。
この作品では主人公が、見知らぬ父の死を謎含みの殺人事件として取材するとともに、自分探しの旅、また人生の転換点となる糸口としても、最重要視していることがわかる。その捜査の中で、同棲中の恋人との将来、落ちぶれた母の再生、自閉症の弟を含めての家族全体の再生などの大きな課題とも取り組んでゆく。
とりわけ兄弟が、大きな変化を遂げようとしている母と再会するシーンの心にこれでもかと言うくらい響いてくる。久々に心を打たれました。凄い作家である。人間性の重みをこれだけ持たせながら、物語の持つ娯楽性、ミステリとしての仕掛けや幾重ものツイスト、全体の起承転結のしっかりした構成、どれをとっても一流の作品である。
弁護士を引退して作家として成功をスタートさせた作家アレン・エスケンス。追いかけ続けねばならぬ作家がまた一人、ぼくのリストに色濃く書き加えられる。 -
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いやはやとんでもない
もちろん自分の記憶の整理整頓のために読み終わった本に★をつけているわけです
加えて一応それなりの基準があるわけですが
★5じゃ足りないと思える傑作には「★5じゃ足りない」というタグを付けています
これは自分の感覚的には★8くらいなんです
そして今月「★5じゃ足りない」大大傑作がもうこれで4冊目ですよ!
幸せだな〜
主人公ジョーにめちゃくちゃ感情移入できるんですよね
ていうかめちゃくちゃ応援したくなるんですよ
隣に住む女の子ライラへのアプローチもそう
弟ジェレミーへの接し方もそう
そして元服役囚カールのために奮闘する姿に対しても
とにかくジョー頑張れ!!って気持ちがずっと続くんです
それはジョーが女の子を一目で恋に落としてしまう外見を持ってる訳でもなく
次々と問題を解決して真相に近付いて行くような天才的な閃きを持っているわけでもなく
むしろうまくいかない事の方が多くて葛藤したり時には致命的な失敗をしたり
そして好きな女の子はなかなか振り向いてくれないし
だけどジョーは自分の出来る最大限をなんとか実行しようと頑張ります
だから応援したくなるしジョーはさらに必死で応援にこたえようとしてくれるのでどんどん好きになるんです
この魅力的な主人公と旅を続けることで最高に感動的で最高に幸せな結末を迎えることができました
泣けるぜ! -
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弁護士は辞めロースクールの教授をしているボーディ・サンデスに弁護の依頼が。旧知の弁護士ベン・プルイットが妻ジェネヴィエヴ殺害の嫌疑をかけられている。本人はシカゴにいてアリバイがあると主張するが、夜から朝までホテルにずっといたとは証明できない。しかし検察側も強引に起訴しようとする。被害者遺族は大金持ちで検事は次期判事になるための支援が欲しいのだ。また担当刑事マックスは妻を轢き逃げされ失意の日々。そこへ彼女を轢いた車の情報が入って来る・・息詰まる法廷戦術の行方は・・・
むむむ。これは面白かった。マックスの妻の件と本筋と繋がる様が素晴らしい。弁護士、刑事交互に事件を描写するのもいい。深夜に被告を目撃した隣人=鍵をどう処理するか、巧い。
※長いネタバレ
陪審は何と有罪判決を下す。その後プルイット宅から血まみれのシーツと使用済みのコンドームが見つかる。ジェネと関係があったかも知れない男ケイガンのDNAサンプルが欲しいが検察は令状を取らない。ケイガンを尾行し何とか鼻を噛んだティッシュを入手。再審理で、ケイガンを証人として出廷させると、被害者とのとの関係について黙秘権を行使したいと言う。検察はケイガンに免責特権を与えて証言させることは可能である。しかし、免責特権を与えるのを拒否すれば、検事自身が、プルイットではなくケイガンが殺した可能性を認めていることになる。もしプルイットが殺したと自信があれば、ケイガンの罪は偽証罪に過ぎないので、免責特権を与えるはずだ。選択を迫られた検事は免責特権を与えなかった。そして被害者遺族からプレッシャーを、与えられた検事は最終弁論の期日を伸ばそうとする。するとボーディはプルイットの一時釈放を求め、判事は認めた。これは無罪になった事を意味する。有罪だと思うなら判事が釈放するわけがない。
そして外を自由に歩くプルイットは隣人マリーナとキスしていた。実は妻を殺害していたのだ。目撃したと主張する隣人とは愛人関係にあり、赤い車とは彼女のもので、シカゴから彼を乗せてきた。最初彼を目撃したと証言して起訴させて、後に証言を覆して見なかったと言って一旦無罪になれば、一事不再審の法則に守られ二度と起訴されないのを狙ったのだ。その事がバレたのを知ったプルイットはボーディを殺そうとする。そこに駆けつけた刑事マックスは、妻殺害事件について、情報を持ってるとプルイットに言われる。しかしマックスはプルイットを射殺する。
プルイットの事務所の清算人になったボーディが見つけたファイルはレイ・クロールという名のもの。報告書には、マックスの死んだ妻ジェニファーの名前、轢いた車カローラ、そして電話の会話を録音したものが。そのファイルをマックスに渡して、小説は終わる。 -
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状況設定が凄い。前作『償いの雪が降る』では、若き大学生ジョー・タルバートの眼を通して、ヴェトナム戦争を引きずる余命幾ばくもない三十年前の殺人事件の容疑者の真実を探るという作業のさなか、ジョー自身やそのガールフレンドであるライラ・ナッシュを襲うハードな運命と歴史の闇が彼らに試練と経験を与えることになった。
前作でも登場の刑事マックス・ルパートと弁護士ボーディ・サンデンは、彼らがダブル主人公として実に印象深い活躍をする本作に限らず、その後のアレン・エスケンス作品にはおなじみのメンバーともどもそれぞれレギュラーやセミレギュラーとなって登場するらしい。本書では姿を見せない前作の主人公ジョーも、今後の作品で変身を遂げてきっと登場することだろう。作者は、決して決まったキャラクターによるシリーズ小説ではなく、どれも独立作品だと語っているらしいが、読者の楽しみとしては、活き活きとした魅力的なキャラクターが何人もいるこれらの物語、やはり彼らの人間としての変化や個性は忘れずに、そこをも楽しんでゆきたいと思う。
さて最初に戻る。状況設定が凄いのだ。本作では刑事マックスと未解決事件となってしまった妻ジェニの交通事故死が一つのストーリー。一方でマックスの差し出した容疑者を弁護する側に回るボーディとその助手ライラの物語がマックスと対峙し、双方がやがては法廷で激突するという構図を描く。どちらも愛すべき主人公なのに、どちらかが勝ち、どちらかが敗れる? この設定がともかく凄いのだ。作者はどのような結末を我々に提示するのだろう? その疑問に終始付き纏われつつ、複雑な想いで、二人の男たちの正義や強さや弱さにまでも情を移してゆく、という、実に複雑な心的作業を読書中ずっと強いられるのだ。
無論、最後にはこれらの大いなる疑問に答える真実が待っているはず。
前作のレビューで、こういう一段をぼくは書いている。
『全体はミステリ色でありながら、ほとんど冒険小説と言っていい。男の矜持。気位。そして人生の傷の深さと、再生へ向かう意志と友情。そうした人間的な深き業と逞しさとを含め、時にダイナミックに、時に静謐に描かれた、相当に奥行の感じられる物語である。最近、冒険小説の復権を思わせるこの手の小説が増えてきた。シンプルに喜ばしいことだ、とぼくは思う』
本書でもこのことは言えると思う。『ザ・プロフェッサー』『黒と白のはざま』のロバート・ベイリーについてもぼくは思うのだが、人間の気位を描いた魅力的な主人公を描く小説は、ミステリーというよりも、ヒギンズやマクリーンの系譜を継ぐ冒険小説のような作家ではなかろうか。もしくはジャンルはどうであれ、<生き様>に拘る主人公たちの胸の熱くなる物語を描く作家は、現代には極めて稀なように思うので、ぼくはこのような本に単純に燃えるのだ。
さて本書は冒険小説どころか法廷小説でもある。真実を追い求めつつ、法廷で既に進められた審議をどのように決着し、検察側、弁護側がどのようにこの出口のなさそうな迷路を小気味よく脱出してくれるのか、という一事にしか作品の終わりはないような気がする。だからこそこの作品の持つアクロバティックな終盤が魅力だ。
今年の『このミス』が10月頭の投票だったため、ぼくは10月に読んだこの作品を入れていない。でも従来通りこれが11月締め切りの投票であれば、ぼくは年間傑作6選の上位にこの作品を押し込んだことだろう。順位はともかく、安全牌の作家がまた一人、ここに登場。アレン・エスケンスの名は、人間の正義と情熱を優先する上質な書き手として是非記憶にとどめて頂きたく思う。そして本書は翻訳二作目の傑作である、と。 -
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主人公の青年ジョー・タルバート
彼の葛藤と実直さと無鉄砲さとありきたりな若者らしさに青春の輝きを感じる
飲んだくれのどうしようもない母親、そのどうしようもない交際相手、自閉症の弟、淡い恋心を抱く隣の彼女…
様々な重荷を背負う彼に人生の転機が訪れる
ヴェトナム戦争が変えたある男の人生、ジョーが心に沈めた祖父への後悔
彼らが葬り去ろうとしたものは何だったのか
三十年前の事件が繋ぐ二人の物語
前半はジョーの周囲のゴタゴタ、カールの重い回想
後半は謎が徐々に解け、スリリングな展開で緊張感が高まる
死にゆく男が最後に望んだ雪
ヴェトナムのクリスマスと監獄の中では見ることができなかった雪
ジョー・タルバートの傷と成長の物語
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アメリカの作家アレン・エスケンスの長篇ミステリ小説『あの夏が教えてくれた(原題:Nothing More Dangerous)』を読みました。
アレン・エスケンスの作品は2年前に読んだ『たとえ天が墜ちようとも』以来ですね。
-----story-------------
謎と友情、そして哀しみに、僕はこの夏を捧げた。
小さな町を揺るがす女性の失踪事件が、高校生のボーディの運命を変える――
『償いの雪が降る』の著者の青春ミステリ!
ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。
父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。
高校に馴染めず、友達は一人もいない。
静かすぎるその町で最近大事件が起きた。
町最大の企業に勤める黒人女性が不審な失踪を遂げたのだ。
捜査中の保安官が、ボーディが慕っている隣人のホークを訪ねてきた。
女性はかつてホークの部下で、ふたりのあいだには噂があったという。
思いがけない事件が、ボーディの日常に不穏な影を落とす――。
現実に悩みながらも、少年は鮮やかに成長する。
『償いの雪が降る』の著者による心震える青春ミステリ!
解説/古山裕樹
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2019年(令和元年)に刊行されたアレン・エスケンスの長篇第6作です。
15歳のボーディ・サンデンは高校に馴染めず、静かすぎる田舎町で孤独な毎日を送っている……そんなある日、黒人女性ライダ・ポーが不審な失踪を遂げ、ボーディが慕う隣人ホーク・ガードナーを保安官が訪ねてくる、、、
ライダは実はホークの知人で、彼らのあいだには噂があったというのだ……ホークは失踪に関係しているのか? 事件をきっかけに少年は鮮やかに成長する……『償いの雪が降る』の著者が贈る感動の青春ミステリ!
ミステリの緊張感を備えつつ、読み終えたあとに青春小説としての清々しさが静かに残る作品でした……ミズーリ州の田舎町ジェサップという小さな町に漂う閉塞感や偏見が入り混じった差別意識が物語の背景にありながら、主人公のボーディ・サンデンが、隣人の黒人で片手が不自由、顔面に傷を持つホーク・ガードナーとの付き合いや近所に引っ越してきた黒人少年・トーマス・エルギンとその家族との出会い、ボーディが通うハイスクール・聖イグナチオを仕切っている4年生のジャーヴィス・ハルコムのグループとのトラブル等を経験しながら、成長していていく過程は、とても瑞々しく感じましたね、、、
ボーディが自分の弱さや恐れと向き合いながら、少しずつ世界の複雑さを理解していく過程は、ミステリの枠を超えて、普遍的な成長物語として胸に響きました……事件の真相が少しずつ明らかになる展開も魅力ですが、それ以上に、友情が芽生える瞬間や、自分の弱さと向き合う時間が丁寧に描かれていて、心をそっと揺らされた感じです。
どこか『スタンド・バイ・ミー』を思わせる、<あの夏の匂い>が端々に漂っていて、ページを閉じたあと、自分の中の遠い季節がふっと蘇るような、そんな印象を受けながら読み進めた感じです……ボーディが何を見て、何を感じ、どう変わっていくのか、、、
その軌跡こそが、この作品の魅力なんでしょうね……ミステリとしても青春小説としても愉しめるエヴァーグリーンな一冊です。 -
Posted by ブクログ
主人公となる3人の意図が複雑に絡みながら、殺人事件の真相を追い求めるサスペンスだ。
3部構成からなり、それぞれの編で3人の人物像がはっきりと綴られることになる。
⚫︎主人公の一人:マックス・ルパート刑事
住宅街の路地で女性の死体が発見され、検察官からの強い指示もあって犯人を追うことになる。
過去にマックスの妻は交通事故によってひき逃げされ、犯人は未だ捕まっていない。
しかも捜査は事実上未解決のまま撤収されている。
⚫︎主人公の一人:ボーディ・サンデン教授
過去には辣腕刑事専門弁護士として法律事務所を営んでいたが、弁護に努めた少年が獄中で無実を訴えて自死した出来事があり、自責の念でサンデン氏は弁護士の職から身をひいていた。
⚫︎主人公の一人:ベンジャミン・リー・ブルイット
現役刑事専門弁護士で、過去にはボーディ・サンデン氏のもとで弁護活動に従事していた。
彼の自宅の寝室で、ベッドに多量の血痕が遺されいて、ブルイットの妻の血液と断定される。
▪️第一部:死
ブルイット氏の妻は巨額の資産家で、資産相続目当てでブルイット氏が妻を殺害したのではとの疑いが及ぶ。
ブルイット氏は過去に仕事仲間だったボーディ・サンデン教授に弁護を依頼するのだが、サンデン教授の妻は過酷な弁護の仕事を受けることに反対する。
▪️第二部:ディフェンス
妻を殺害されたブルイット氏は、ルパート刑事が完璧とも云えるアリバイに疑問を抱き、捜査を行なっていることを知る。
しかも妻の妹のブルイット氏に対する評価は辛辣なもので、姉は離婚を考えていたと証言をする。
▪️第三部:公判
容疑者となったブルイット氏は状況証拠によって起訴され、陪審員たちは有罪を宣告する。
だがサンデン教授の最後まで諦めない弁護活動によって、陪審員による有罪判断に予想外の動きが生ずる。
マックス・ルパート刑事の職責に対する自覚と己の正義感との対峙。
ボーディ・サンデン教授が擁している法律の深い理解、その法律に対峙することになる友との友情との関わりに悩みながらも、結局サンデンは法律を優先した自らの正義を貫く。
ベンジャミン・リー・ブルイット氏はサンデン教授との友情を逆手に取り、自らの都合を優先してサンデン教授の力量を借りる算段をする。
さて、ベンジャミン・リー・ブルイット氏の妻は誰の手によって殺害されたのか⋯、最後の最後まで見通せない物語だった。
私にとって壱番の盛り上がり場面は、捜査を担当するマックス・ルパート刑事とボーディ・サンデン教授が対立する場面だった。
お互い友人としての立場を理解しつつも、正義のために妥協のない行動を選択する二人の姿に、静的なハードボイルドタッチに触れた思いだった。 -
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後半からの盛り上がりが、すごくおもしろかった!
酒と金と男にだらしない母親に翻弄される大学生ジョーが主人公。大学の課題で年長者の伝記を書くことになったジョーは、30年前に残酷な犯罪を犯して服役、今は末期がんで施設に仮釈放中のカールにインタビューすることにしたのだが、どうも冤罪ではないかと思うようになり・・・
聡明なガールフレンドと愛らしい自閉症の弟と一緒に事件の絡まった糸を解いていく。
誰もが抱いて秘密にしている過去が、少しずつ事件の解明に導いていく流れが見事。
読んでいくうちに冴えない主人公のジョーがとても魅力的に思えて来る。無鉄砲で軽率な行動がいくつもの窮地を呼ぶのだが、ハフハフしながら切り抜けていく姿は、読んでいて思わず握りこぶし。
ジョーとガールフレンドと弟くんは、ずうっといいトリオでいてほしいな。幸せになってほしい。
続編があるようなので、楽しみにしようと思う。 -
Posted by ブクログ
ジェレミーに再び会いたい*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
と思って、先日「償いの雪が降る」を読んで即ポチした作品。
続きの作品なのかと思ったら、やんわり続いているけれど、今回はリーガル小説と言っていいんじゃないかな?
舞台は法廷でした。
高級住宅街で女性ジェネヴィエヴが殺害される。容疑者は夫で弁護士の ベン・プルイット。
プルイットは潔白を訴え、旧友で大学教授に転じていた弁護士 ボーディ・サンデスに弁護を依頼。
前回も出てきた刑事マックスと、マックスの友人である弁護士のボーディが、互いの正義の為に陪審裁判に臨む。
翻訳本なのに、この作者様の本は滅茶苦茶読みやすい!私が続けて読めるのだから(笑)
法廷もの独特の、誰が嘘を言っているのか?何が真実なのか?なかなか見えてこない中、最後にぐわぁーーーっと盛り上がる!
今回はジェレミーの登場はなく、ちょっと残念でしたが、その分ボーディがかなりかっこいい (๑˃̵ᴗ˂̵)و
私的には前作の方が好きでしたが、このシリーズは全部読みたいです♪
また探してポチろう♪
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私は早朝と、夜にそれぞれ35分ほどウォーキングをしている為、結構靴が痛むんです。
ま、自分が重いってのもあるのですが(-。-;
先日とあるスポーツ用品店で、何気なく運動靴を見ていたら、めっちゃ仕事の出来そうな兄ちゃんが寄ってきて、足のサイズ、形、無料で診断しますよと言ってきました。
まぁ、この兄ちゃんの喋りが流暢で、話が上手いの何のって。
足のサイズ、甲の高さ、幅などをスキャンされ、あなたにはこの靴がピッタリでしょうという靴が表示され、その型を履くことに。
シンデレラのようなピタっと感。
そして素晴らしい歩きやすさ!うおーーーすげーーー!!って思って値段を見たら15000超。
マジか(-。-;
その後も兄ちゃんは巧みな話術でその靴にインソールを入れてくれちゃい、これを履いてみると、信じられないフィット感(*´꒳`*)
日頃5000円くらいの、入り口に積んであるような靴しか買っていない私には、この気持ちよさは未体験でした(∩ˊᵕˋ∩)・*
インソール入れると2万超え:(;゙゚'ω゚'):
旦那に、買ってもいい??
と聞いてみたら、もうすぐボーナスじゃん、買ったら?と言ってくれましたー (๑˃̵ᴗ˂̵)و
ってことで買ってしまったのですが、もう歩くというより、靴が勝手に跳ねてくれているような歩き心地*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
お高いものって、それなりに良いのですね。。。
どうしよう、こんなお高いものにやみつきになってしまったら。。。
今会社はリストラが始まって、私の部門は対象になりましたが、頑張ってしがみつきたいと思います。あと9年、稼ぐゾォ!! -
Posted by ブクログ
エスケンス3冊目。
本作は『償いの雪が降る』に登場したマックス・ルパード刑事と、ボーディ・サンデン教授が主役である。
警官と弁護士でありながら厚い友情で結ばれていた2人が、刑事裁判において敵同士となる。
注目すべきは、どちらもそれぞれが信じる正義のために戦っているということ。著者の作品はどれも、登場人物達が正義のためにどこまで自分を犠牲にして向き合えるのか、彼らがどう成長していくのかといったことがテーマとなっている気がする。
心が抉られるような事実が明かされたとしても、マックスとボーディが苦しみながらも奮闘し、自身が納得できる結末を迎えた姿に、読後は清々しい気持ちになれた。 -
Posted by ブクログ
私にとっては4作目だが、アレン・エスケンスの翻訳2作目に当たる。と、後書きを見て気付いた。
主人公は2人。マックス・ルパート刑事と、ボーディ・サンデン弁護士。友人でもある2人が、ある殺人事件で対立する。今までは若者が主人公だった分、爽やかで初々しい気持ちになったが、今回は、中年の彼らがそれぞれ背負ってしまった人生の重みが読んでいて苦しい。特にマックスは最愛の家族を亡くして立ち直れず、その隙をボーディに突かれ、どんどん追い込まれていく。
2人が全力でそれぞれの正義で戦っているのだが、アメリカの法律の理不尽さ(規則ともいう)もやるせなく、一体この話はどういう風に決着するのか、先が全く読めなかった。最後は「天墜つるとも、正義を為せ」という言葉通りに、マックスもボーディもある決断をする。この結末を選ぶところが、この作者さんの好きなところ。もやっとしない。かっこいい。
今のところ、読んだ4冊分しか翻訳されていないけれど、もっとこの作者の作品が読みたいな。