小野正嗣のレビュー一覧

  • 歓待する文学

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    小野先生の本初めて読んだ!
    一般の読者向けで読みやすかったのかな?
    文学が歓待してくれる感覚ってのは確かにある。
    ハンガンいい加減読まなくては。

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    2024年09月10日
  • 九年前の祈り

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    ネタバレ

    読みづらかった~。文章にまとまりがなくて読みづらい。キャラクターのバックグラウンドや綿密に描くところは高村薫っぽく、しかし高村女史ほどの文才があるわけじゃないからただただ「読まされている」感じがする。ストーリーにテーマがあるのも、そこを支柱にして進めているのは(真面目に話を練っているんだろうなあと)伝わるんだけど、肝心の言葉が散らかっていて全然入りこめなかった。

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    2022年09月10日
  • 九年前の祈り

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    芥川賞受賞作『九年前の祈り』を含む4編を収録した1冊。
    収録作品はどれも大分を舞台にしており、登場人物がほんの僅かずつ繋がっていたりします。田舎の、閉鎖的な息苦しさが特徴的です。
    どこがどう、とは具体的に言えないのですが、何となく言葉選びが印象的でした。

    きっと、人によっては読んでいてすごく息苦しさを覚えるのではないかな、と思います。

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    2022年06月18日
  • 九年前の祈り

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    基本的に、芥川賞受賞というだけで読むことはもうしないんで、本作も、どこか別のところで取り上げられているのを見かけたのかも。で、結構久しぶりに同賞受賞作を読んだ気がするけど、やっぱり合わないす。内容はいかにも取りそう、って感じがするけど、正直、どこが面白いのか理解できず。どれだけ文学的であろうが、物語の内容自体が面白くない以上、魅力を感じろという方が難しい。短編集なんだけど、上記の訳で、表題作以外まではちょっと読む気が起こらず。なんで積読。でもきっと、この先改めて手に取ることもあるまい。

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    2021年10月12日
  • 九年前の祈り

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    第152回芥川賞受賞作。
    著者が生まれ育った大分県の過疎地や周囲の人々を底流に、着想されたものと推察する。
    過疎地に生まれた主人公(さなえ)が、東京に出て異性との不幸な付き合いを重ねた先に、カナダ人と巡り合い、特異な感受性をもつ子供(希敏:けびん)を授かるが、突然失踪されて破局、シングルマザーとなり故郷に舞い戻ってくる。
    そこで、昔なじみのおばさんの息子の入院を耳にする。9年前にカナダ人の案内で、おばさん達とカナダへ旅行したときの記憶が蘇り、現在の希敏を抱えた状況と、おばさんの不憫な息子に対する想いが交錯しながら進行していくが、互いの終着点がフェードアウトしていく。読者に残る余韻で評価が分かれ

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    2021年04月01日
  • 踏み跡にたたずんで

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    水面に一滴の水を落として生じる水紋のような物語。

    ある場所、土地と人、著者の一時の交わりを写しとったような、その一時を秘密裏に見せてもらったような気持ちになる。

    何か明確な答えがあって終わるのではなく、何か吸い込まれるような形で、一つの話が閉じる。

    スッキリはしない。
    不思議な静けさの中に落ちていく感覚で、一つの物語を読み終える。

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    2020年09月12日
  • マイクロバス

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    マイクロバスの時間軸がぐにゃぐにゃするのに振り回され…腕時計って結局なんだったの?何かのオマージュなのかな。自分の知識と想像力の足らなさで読みこなせなかった。前半のヘルパーの話はすごくいい話でした。映像化したら綺麗な画になるんじゃないかと想像しながら後味すっきりした感じで読み終えました。

    あと、もうひとつ。マイクロバスを読み終わったあとに、表紙を逆さまにして見てみてください。

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    2020年09月05日
  • 森のはずれで

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    時々わかりにくい表現はあったものの、妻と第二子がいなくなってしまうところは意外性があった
    しかし小野さんの作品は毎回おっぱいへのこだわりがすごいのと、糞尿撒き散らす人物が出てくるのとで…最初病んでるのかと思った

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    2020年08月30日
  • 水死人の帰還

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    じいじい、ばあばあばかりが残った、浦を抱く小さな漁村。いたずらものの猿たちや、えびすさんまで登場し、まるで日本昔話の世界。なのにそこは、むせかえるほどに濃厚な血とセックスと汚物の匂いに包まれていて読む者をたじろがせる。
    しかし考えてみれば、かちかち山にせよ猿蟹合戦にせよ、おとぎ話というものは最初から生臭いものであった。それを、せっせと消毒液を吹きかけて無味無臭のものにしてきたのは近代社会の方であったのだ。
    無害な年寄り、のどかな田舎町の表皮の下で、暗く淀んだ隠微な衝動は消えずうごめいているのだが、村の伝説に伝わる娘殺しと、出征したオジイが戦地で犯したレイプと殺害が絡み合い混じり合うように、この

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    2020年06月21日
  • 九年前の祈り

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    大分県、佐伯市を中心にして主人公の心の内の葛藤を表した作品集。それぞれの短編は関係しているようだが、名前が違ったりしていて独立した短編と考えると霊的な次元の違いがあるのか?筆者の兄が直前に亡くなったと言うことなので、それが影響した作品なんだろう。

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    2020年06月05日
  • ファミリー・ライフ

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    インドから移民としてアメリカに渡った家族は素晴らしい生活が待っていると期待していた。しかしプールで怪我をし脳に損傷を受けて寝たきりになってしまった頭の良い長男を家族全員で介護することになる。しかしそのストレスはものすごいもので、父はアル中になり、母は息子だけでなくそんな夫にもストレスをため夫婦はけんかが絶えない。主人公は寂しさや孤独を感じながらも成績が優秀だったためプリンストン大学へと進み、そんな家族から離れた生活を始める。彼は大人になりお金を稼ぎ、両親と兄を助ける。作家の自伝的小説である。

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    2020年02月24日
  • 九年前の祈り

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    日曜美術館でお馴染みの小野正嗣さん。
    小説のほうは、今回が初めて。

    表題作以下、「ウミガメの夜」「お見舞い」「悪の華」と、短編が四本。
    どれも大分県の海辺の田舎町、佐伯市が舞台となっている。
    最初は偶然舞台が同じなのかと思っていたが、緩やかにつながった四作ということらしい。

    表題作は、カナダ人男性との間に男の子を設けるも、捨てられて故郷に戻ってきたさなえという女性を主人公とする。
    彼女の四歳の息子は、美しい顔立ちをしているが、おそらくコミュニケーションの力に障害がある。
    息子に手を焼きながら、一方で無神経な母親の言動にも傷つけられる。
    過去にカナダでの研修で一緒になり、やはり育てにくい息子

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    2019年12月14日
  • 九年前の祈り

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    熊本出身、安藤さなえ、35歳。
    母は沖合の文島出身。
    息子、希敏(フレデリックとの息子ケビン)。
    渡辺ミツ(みっちゃん姉)。
    9年前、町の企画のカナダ旅行。息子が買ってくれた赤いリュック。
    教会でひざまずいて真剣に祈る。
    息子が大分の病院で脳腫瘍で入院。さなえはお見舞いに行くことに。
    厄除けになるという文島の貝殻と砂をお土産として取りに行ったが、
    希敏が落としてしまう。

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    2019年10月27日
  • 九年前の祈り

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    芥川賞受賞作の表題作を含む4編が入る。連作というのか登場人物が重なる短編集。危惧したとおりでやっぱり芥川賞受賞作って何が言いたいのか、何を描いているのか読み解くのが難しかった。
     小野さんは大分県の現・佐伯市の出身で、4編ともそのあたりが舞台になっている。自分にとっての小野さんのイメージって「日曜美術館」の司会をしてたり、そのときのファッションとか見ても都会的でややクセのある人という感じだったので、大分の田舎町が舞台というのは意外な感じだった。
    巻末に芥川賞受賞時のスピーチが載っていて、そこでは小説のなかの登場人物のモデルであろう亡兄への感謝が語られていて、それがよかった。都会的なイメージ・印

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    2019年01月27日
  • マイクロバス

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    山陰の寂しい光景。深く傷を負いじっともの言わぬ男、すれ違い続けた母と子。狂言回しのベテランヘルパーの存在が、リアルのにおいとファンタジーを違和感なく融合させている。

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    2018年10月18日
  • 残された者たち

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    登場人物が皆、それぞれの役割をきっちりと演じているような感じがして、それでもその役割の中でどうにかして幸せであると言い聞かせているみたいだ。
    2018/10/14

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    2018年10月14日
  • 九年前の祈り

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    初小野。芥川賞受賞作。表題作。ま、偏見だが女性が描きそうな内容に感じました。希敏は障がい者なのだろうか?そんな子を何処か憎みながら接している母・さなえ。みっちゃん姉他、おばさんたちはよう描けていましたw 他全四篇は同じ場所を舞台にした作品集のようだ。付録の文章を読み「嗚呼、だからか…」と、この何とも云えない重い気持ちの原因は。人生が生き写しのように描かれていました。

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    2018年06月19日
  • ファミリー・ライフ

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    兄の事故が起こってから人生が一変してしまった家族のお話。移民が題材の本が割と好き。
    きっ母国語ではない英語で書かれた本だから
    簡潔な文章で分かりやすいのだろう。
    それでいて美しく瑞々しい。
    訳も素晴らしい。
    そう言う要素が集まって作品が上質なものになってる。

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    2018年06月17日
  • 残された者たち

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    過疎化と高齢化によって限界集落となった地域に住んでいる5人の登場人物による奇妙な交流物語。
    ユーモラスなキャラクターははっきりしているものの、ファンタジーっぽいちょっと揺蕩うような心地よさのある物語。
    詳細に書かれた風景や心象の描写が美しい。
    繰り返し読んでみなければ理解しにくい小説かも。

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    2017年03月13日
  • 残された者たち

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    限界集落の話で、人口も少なく寂しさを感じさせたり、子供の秘密基地ーー夢を感じたり、隣の村のガイコツジンことエトー君って一体……。
    物語、云々、情景を感じさせてくれる小説で景色が浮かんできた。
    ただ少し読み手に想像させるようなことが多かった気がした。

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    2016年07月01日