峯村利哉のレビュー一覧
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ものすごく良かった。
上巻からの仕込みが期待以上に炸裂していて大満足の下巻。
私がキングに望むのはこういうの。
とてつもなくおぞましく、でもその根底に流れるのは物悲しさとせつなさ。狂気に満ちた愛も。
冒頭の献辞。そうそうたるホラー作家たちの名前が連ねられてるのも、読み終わって納得できる。
特に私が本作で感じたのはメアリー・シェリーとラヴクラフト。ラヴクラフトはそのまんま。キングお得意の虚実織り交ぜテクニック。
メアリー・シェリーについてはフランケンシュタインのオマージュで溢れかえっていると思う。過去の異端発明家たちからの影響を受ける牧師がそのまんまフランケンシュタインと重なる。取り扱うのが電気 -
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永続的競争優位性を持つ企業は3つに分類できる
①他にはないユニークな製品を売っている会社
②他にはないユニークなサービスを売っている会社
③一般大衆からの安定した需要がある製品orサービスを低コストで仕入れて低コストで売っている会社
あらゆる富を生む出す永続的競争優位性の内、重要なのは「永続的」(=一貫性)の部分である
・一貫して高い粗利益率を保持しているか?
・一貫して負債をゼロor低水準に保っているか?
・研究開発投資の必要性を低く維持しているか?
・一貫して収益を上げ続けているか?
・一貫して収益の成長を保っているか?
一般的には、粗利益率が40%以上の企業は、何らかの永続 -
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投資を考える上で企業の現状を財務諸表から理解し、
特に永続的価値をしっかり見抜いていこうというスタンス。
そしてそれを見抜く観点が書かれている。
とはいえ、投資や企業分析のことを学んだことがある人にとって、
決して真新しい観点があるわけでもない。
特別な観点があるわけでもない。
ただ愚直に丁寧に情報をとらえ、
理解(分析)せよという、
投資に王道なしというメッセージと捉えた。
とはいえ、一般的に言われる指標でも
バフェットの「実地経験」上あまり参考にならないことがあるなどの記載もあり、
投資ではこの指標に注意せよ、
などといわれるところをじっくりと自分の頭で考えるきっかけになり、腹落ちに -
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私が一生に読んだ本の中で最も血生臭い作品かもしれない。なにせ、表紙を開いて10ページほど続く巻頭カラーの写真ページに映るのは、眉間を銃で撃ち抜かれて血塗れになった死体なのだから。
本作はホセ・ドン・ミゲルというキューバ人マフィアの暴力に塗れた生涯を描く傑作ノンフィクションである。タイトルの”コーポレーション”とは、彼がアメリカにおいて賭博事業を中心とする裏ビジネスを営んだ企業体を指す。一見、合法的に見える企業体を作り上げ完璧にクレンジングされた金の流れを作りつつ、商売敵や裏切り者に対する容赦ない暴力、そして警察機関への賄賂によって何度逮捕されても保釈を勝ち取り、”コーポレーション”をますます -
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オマハの賢人と言われる人が行っていることを無視し、なぜ自分はそれ以上のパフォーマンスを出せると誤解してしまうのだろう。
これまで短期売買やチャートの上がりだけをみて、割安だと判断して損をしてきたことが何回もありました。そして総じてそれらの銘柄に言えることが、どういう会社かきちんと把握せずに投資対象としていたことです。この本を通して、改めて自分の行動は愚かであったと再確認し、「なぜ自分がその銘柄を買うのか」というところを考えるようになりました。また現金として持っておくことに「チャンスを逃している」と感じるところがありましたが、それらが一切なくなりました。現金は来たるべき時に使える資金として持っ -
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バフェットの教訓
メアリー・バフェット&デビット・クラーク峯村利哉 訳
・リッチになりたいなら、財産を複利で運用する必要がある。
・悪い人と良い取引はできない。
・トラブルから抜け出すよりもトラブルを避ける方が簡単だ。
・信望を得るには25年かかり、信望を失うには5分とかからない。
・優良ビジネスの株を適正価格で買い、長期保有によって事業の価値向上を待つ。
・会計はビジネスの言語。
・悪いビジネスが優良ビジネスに変貌する確率は皆無と言って良い。
・製品の不変生は収益の不変生に等しい。
・恩師:ベンジャミン グレアム。
・経験は最良の教師である。
・愛と敬意を与えよ、さすれば愛と敬意を -
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ネタバレ投資については
・良い企業の株が過小評価されていて、安いときに購入して長期保有する
・自分のわからない分野には手を出さない
・みんなが強気なときは、臆病になりなさい。みんなが弱気のときには強気になりなさい。
書き出してみると至極単純なことばかり。
これを完璧に出来るからこそ、バフェットのバフェットたる所以なのだろう。
また、投資に限らず人生訓として勉強になることが沢山載っていた。
何点か私が感銘を受けた言葉を自分の備忘録として抜粋。
・100万ドルで愛が買えるなら安いものだ。しかし、現実には誰かに愛されたいと思ったら、愛すべき人物になるしかない。見返りを求めてしまうのは人間の性だが、あなた -
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どこまでもバフェットの言葉を聞いていたい気持ちになれる教訓ですね?
実際に身銭(ホントは出資者達からなる資金)を投じて財を成した最大の成功者の声だからこその真実の言葉です
市場関係者の相場格言ではなく市場参加者の格言なのだから重みが違います
この本はバフェットの直筆本ではなくバフェットの言葉を間近で聞く機会のある人からの解説付きの本です。その解説もわかりやすい表現で好感が持てます
バフェットの言葉は投資に限らず・・・そして経営についても限らず・・・
人生についての教訓とも思えるような気持ちになれます。その辺りが世界中の投資家から愛される理由のひとつだと感じずにはいられません
経営者でもあ -
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大切なのは58の内の7割くらい。たぶん。
・no4
優れた企業は消費者の心の一部を所有している
・no8・
利益そのものの数字より、利益の源をさぐること
・no11・
永続的競争優位性を持つ企業は高い粗利益率(粗利益÷売上高)
・no13・
販売及び一般管理費は一貫して低い方が良い。
たとえば自動車などは販促に多額の資金を使う
・no14・
多額の研究開発費を要する会社は競争優位性に先天的欠陥を内包する
・no15・
減価償却費は極めて現実的なコスト。利益を計算するときに除外するべきでは無い
永続的競争優位性を持つ企業は粗利益率に対する減価償却費の割合が低くなる率が高い
・no16・
営業利 -