治部れんげのレビュー一覧

  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    ジェンダー問題のイントロダクションにぴったりの1冊です。
    男性から女性という一方向ではなく、様々なベクトルでジェンダーの問題があること、会社や家庭レベルから国際的な視点まであり、幅広くそして冷静に分析していました。
    冒頭に筆者のスタンスを明らかにしてあるのも、好感が持てました。

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    2023年07月01日
  • いいね! ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア

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    メディア表現とダイバーシティーを抜本的に検討する会を(MEDI)の一作目、足をどかしてくれませんか
    はまだ読んでいない。
    自分もSNSとの関わり方に反省と戸惑いが多く、また、特に悪い方の、声が大きい方の少数者の言説やネットを超えた実力行使など、スマートなネット社会になっていないことへの怒り、無力感、戸惑いもあり、皆が当たり前にスマホをもちSNSを使いながら貧困や困窮や困惑を覆い隠していることや、国境越えた犯罪集団のツールとして活躍していることなど踏まえ、興味深い論説とインタビュー読んだ。

    ハンナアーレントが引かれ、
    公共的領域に必須な価値として提示した複数性plurality
    全体主義に対置

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    2023年02月12日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    題名にひかれて買った新書本。
    気になる韓国ドラマについてもたくさん書かれていて、それだけで見たような気に、はならないか。
    でも、大ヒットした「愛の不時着」は、そのヒロインの自立した姿を中心に紹介していて、ちょっとイメージと違ってより興味が湧いた。
    元々気になっていた「椿の花咲く頃」もより見たくなったし、「ミスティ」にもひかれるものがあります。

    日本のドラマで描かれている世界は、男女問わず、家庭や自分の生活を顧みず働き続けなければ上に上がれない世界。
    これにはげんなり。
    そしてある大ヒットドラマで描かれている女性像はいつまでも古臭いと。
    他にはいいドラマもあるのだけれど。

    アメリカドラマは日

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    2022年07月19日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    「男女格差後進国」の衝撃: 無意識のジェンダー・バイアスを克服する。治部 れんげ先生の著書。日本で男女格差が縮まらない理由がよくわかる良書です。日本人が持つ無意識のジェンダー・バイアスを克服しないといつまでたっても日本は男女格差後進国。男女格差後進国から男女格差先進国になるには大人も子供も無意識のジェンダー・バイアスを克服しないと。

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    2021年11月28日
  • 炎上しない企業情報発信 ジェンダーはビジネスの新教養である

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    誰もが知っておくべき今や世界共通言語のジェンダーの常識を、起業発信を軸に綴った1冊。成功・失敗する「女性像の発信」はどこにあるのか、具体的な事例が多数紹介され、自分の概念を顧みることができます。
    またシンデレラからアナ雪まで半世紀以上にわたり進化するディズニー映画のプリンセス変遷でたどる女性像の変化・進化はとても興味深く、ジェンダーを感覚として理解するのにうってつけです。

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    2020年05月08日
  • いいね! ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア

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    ネット空間はもともと人を効率化させ、分断する仕組み
    アテンションエコノミー→注意を引く
    触れる情報がアルゴリズムによってコントロールされた1種の泡の中にいるような状況
    →フィルターバブル
    同じような価値観の人の意見ばかり反響しあって増額されていく
    →エコーチェンバー
    無意識バイアスが、自分の表現に出る
    アテンションエコノミー
    →アルゴリズムに巧妙に仕組まれている
    オンラインハラスメント
    日本の萌えキャラ、美少女キャラはおかしい。
    性的搾取の助長

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    2024年08月21日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    最近の「仮面ライダー」では、当たり前のように女性ライダーがいて。

    スーパー戦隊シリーズにも2人の女性メンバーがいることが多くなって。

    プリキュアにも男の子のメンバーが入るようになって。

    中学高校では女子の生徒会長も珍しくなくなった。

    少しずつ、境界線は緩んでいるのかもしれない。
    そんな時代。

    でも、相変わらずビジネスや政治の世界では古い枠組みや価値観が幅をきかせている。
    どんなに「ジョセイカツヤクゥーーー!!」と偉い人が旗を振ろうが、社会の仕組みが、刷り込まれた役割意識が、ガラスの天井となって"その先へ行くこと"を阻むのだ。
    若い世代では少しずつ変わって行っているようには思えるけれど

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    2023年10月25日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    ドラマ鑑賞なんて、まるっきり興味がなかったけれど、つい、紹介された多数の作品をNetflixのマイリストで多数登録(笑)
    治部さんのような鋭い視点で見られるかどうか自信はないが…見てみるか。あとは、時間を捻出しないと。

    一橋大学を出て、社会的に意義のある仕事につき、今は自分の好きなことを仕事にし、自分の意見をしっかり確立して言える治部さんが、とても眩しく羨ましい。


    「どうしたら、ジェンダーに囚われず生きられますか?」と尋ねられた治部さんが、いつも答えていること。
    "他人との間に波風を立たせずに生きていくことと、自分らしく生きていくこと、どちらを優先しますか?"

    覚悟

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    2022年11月20日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    ジェンダーギャップ指数は毎年発表されていて順位は気になっていたものの、恥ずかしながらどういう基準で評価されているかなど全く知らなかった。
    そういう観点を加味してみると、発展途上国で案外順位が高いのは富裕層の女性は貧困層の女性を家事育児の担い手として低賃金で雇い、社会進出しているなど、ジェンダーギャップ以外の問題も浮き彫りになってくることを知った。

    そのほかにも、パワハラ・セクハラをしないためにどういう基準が良いのか?という質問に対して、下記コメントがとてもしっくりきたので、ハラスメント教育で伝えていきたい。
    "もし「部下にこれを言っても大丈夫か」と迷ったら一呼吸おいて「それを上司の

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    2022年11月16日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    最近、海外ドラマとジェンダー問題になんとなく興味が湧いていて、どちらにも当てはまる本だったので読んでみました。
    取り上げられてた作品の中で実際に見たことあるのは『アンという名の少女』くらいで、他の作品は名前は知ってても見たことない、みたいのがたくさんあり、実際にドラマを見てからこの本を読み返したら、さらに自分のなかでも新たな発見が出来るかもなぁと思いました。
    まだジェンダー問題に関してはスタートラインに立ったばかりで無知なので、この本で取り上げられてたドラマを通して勉強したり、理解を深めていくきっかけにしたいと思います。

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    2022年07月10日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    ちょっとずつ読み進めて、やっと読み終えた。のは、途中で、本作に出てくる韓国ドラマを観たりしていたから。
    韓国、日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパのドラマをフェミニズム批評。
    特に韓国の章は、韓国という国のこれまでの歴史、戦いが見えて、勉強になり、改めて、かつての韓国人の女の子が言った言葉を思い出す。

    愛の不時着
    よくおごってくれる綺麗なお姉さん
    SKYキャッスル
    椿の花咲く頃
    ミスティ
    私の名前はキム・サムスン
    ザ・グッド・ファイト
    ハンドメイズ・テイル
    ハウス・オブ・カード
    ビッグ・リトル・ライズ
    ホームランド
    サバイバー
    半沢直樹
    私の家政婦ナギサさん
    きのう何食べた?
    結婚できない男、

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    2022年03月08日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    ジェンダー関連本は多く読んでいる方だと思うけど、この本はヒステリックにも攻撃的にもならず、フラットな立ち位置から丁寧に書かれていて好感が持てた。特に日本の問題の根っこがキチンと捉えられていて⭕️

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    2022年03月06日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    韓国、アメリカ、日本、カナダなどのドラマが主にジェンダー観点で紹介されています
    ネタバレもあるものの完全なネタバレにはなっていないです
    アンという名の少女とかすごく気になります
    またの名をグレイス、ハンドメイズテイルはどっちも原作アトウッドで、読んだことはあるのですが、アトウッドの文体がしっくり来なかった記憶があります。なので映像でも見てみたいですね〜

    アンオーソドックスの"抑圧者に同情は不要"、覚えておきます
    日本や韓国ドラマだったら突き放してない、ってのもなんかわかりますね

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    2022年01月08日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    ドラマの見方に気づきをもらったので、早速Netflixと dTVで、紹介されているドラマをマイリスト登録しました。のんびり見ていこう。
    何気なく見ているドラマのなかのさり気ないメッセージ。知らず知らずに影響を受けていたりするのかも。そう思うと、何事も幅広く。いろんなものを見聞きしたいものだなあ。

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    2021年10月04日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    ジェンダーのことを考えると、女性だけではなく、いろんな人が生きやすい世の中になっていくのではないかな。
    「あなたの生き方は尊重されるべきであり、同時に、あなたと違う選択をする人も尊重されるべきなのです」
    さまざまな事例から、現在のがっかりとともに希望も、ていねいに提示してくれる。自分の中のバイアス、次の人たちに譲り渡すことのないよう、邪魔をしないよう、心に留めなければ。

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    2021年10月04日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    ジェンダー目線でドラマを分析する本作。
    普段からアメリカ作の映画ばかり見ている私としては、エンタメとジェンダーなどの社会問題を切り離さないことが普通なので、普段あまり語られない韓ドラマや邦ドラマのそういう視点での分析は非常に面白かった。

    私は海外ドラマや映画は大好きで映画に関しては年間50本くらい見るけど、その中で邦画は2~3本。
    この邦画、邦ドラマ受け入れられない理由が明記されているように思った。

    偏見や差別に溢れた設定やシナリオ、悪気のゼロのからかい、「それってハラスメントでしょ…」と思うような所業を、ハラスメントした側を咎めるような着地ではなく、された主人公がどう乗り越えるか、という

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    2021年10月02日
  • ジェンダーで見るヒットドラマ~韓国、アメリカ、欧州、日本~

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    ジェンダー という視点で見ることで
    別の楽しみ方ができるのかとおもった
    ドラマはあまりみないけれど見てみようと思った。
    海外の良作を。
    日本と女性の描かれ方がかなり違っていてたのしみ。

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    2021年07月11日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    「私達が何を当たり前と思って暮らしているか次第で、問題や格差は見えたり見えなかったりするのです。」(p19)

    このフレーズが心に残った。これはジェンダー問題だけではなく、他のことにも言えると思う。
    全てのものごとに対してわかった気にならず、様々な可能性を考えて、検討していくべきなのだと感じた。

    ジェンダーの問題についてこの本を読んで知ったことは3つ

    ①自分が思っているよりも男女格差を無くすような取り組みがされていること

    生活している中でジェンダーギャップを改善しようとする取り組みというものをあまり見かけなかった。そのため日本にも女性管理職を増やす取り組みがされていて実際に効果を出してい

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    2021年02月28日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    男性の方が向いている、男性の方がいい。
    ありがたいことに、私はそんな言葉を直接かけられるような環境にはいなかった。
    本当はそれが当たり前なのだと思う。
    学生時代までは女性であることの不利益はほとんどなかった。
    けれども、それは親や教員達が守ってくれていたからだった。
    一歩外に出れば、性被害もあったし、卑猥な言葉や容姿を揶揄する言葉をかけられることもあった。

    周りを見てみるとどうだろう。
    女性幹部が少ない大手企業、女性政治家が少ない政治、実際の不利益を見ない司法。
    〇〇女子の乱発に、「男はそんな格好や考え方好きじゃないよ」と言った余計なお世話。
    はっきり言ってそれら全て恥だと思う。
    男の方が冷

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    2020年12月21日
  • 「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)

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    ーー赤ちゃん好きの息子は早速近くに行き、あやしたり遊んだりしました。すると近くにいた同級生の女の子に言われたそうです。「赤ちゃんの世話は女の人がやることだよ」黙って引き下がる息子ではありません。「誰が決めたの?」即座に言い返すと、その子は下を向いて黙ってしまったそうです。(p.173〜174)

    子どもへの刷り込みは、育てる親や周囲の大人の責任。
    まずは、著者さんとその息子さんに拍手。
    そして、相手の女の子が、その後も良い学びを得ていますように。

    それから、娘が2人いるうちの夫の頑張りにも感謝。
    家事の大半を夫がこなす姿を生まれた時から見ている娘に「ケアは母親の仕事」という意識は無い。
    もち

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    2024年07月01日