治部れんげのレビュー一覧
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メディア表現とダイバーシティーを抜本的に検討する会を(MEDI)の一作目、足をどかしてくれませんか
はまだ読んでいない。
自分もSNSとの関わり方に反省と戸惑いが多く、また、特に悪い方の、声が大きい方の少数者の言説やネットを超えた実力行使など、スマートなネット社会になっていないことへの怒り、無力感、戸惑いもあり、皆が当たり前にスマホをもちSNSを使いながら貧困や困窮や困惑を覆い隠していることや、国境越えた犯罪集団のツールとして活躍していることなど踏まえ、興味深い論説とインタビュー読んだ。
ハンナアーレントが引かれ、
公共的領域に必須な価値として提示した複数性plurality
全体主義に対置 -
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題名にひかれて買った新書本。
気になる韓国ドラマについてもたくさん書かれていて、それだけで見たような気に、はならないか。
でも、大ヒットした「愛の不時着」は、そのヒロインの自立した姿を中心に紹介していて、ちょっとイメージと違ってより興味が湧いた。
元々気になっていた「椿の花咲く頃」もより見たくなったし、「ミスティ」にもひかれるものがあります。
日本のドラマで描かれている世界は、男女問わず、家庭や自分の生活を顧みず働き続けなければ上に上がれない世界。
これにはげんなり。
そしてある大ヒットドラマで描かれている女性像はいつまでも古臭いと。
他にはいいドラマもあるのだけれど。
アメリカドラマは日 -
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Posted by ブクログ
最近の「仮面ライダー」では、当たり前のように女性ライダーがいて。
スーパー戦隊シリーズにも2人の女性メンバーがいることが多くなって。
プリキュアにも男の子のメンバーが入るようになって。
中学高校では女子の生徒会長も珍しくなくなった。
少しずつ、境界線は緩んでいるのかもしれない。
そんな時代。
でも、相変わらずビジネスや政治の世界では古い枠組みや価値観が幅をきかせている。
どんなに「ジョセイカツヤクゥーーー!!」と偉い人が旗を振ろうが、社会の仕組みが、刷り込まれた役割意識が、ガラスの天井となって"その先へ行くこと"を阻むのだ。
若い世代では少しずつ変わって行っているようには思えるけれど -
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ドラマ鑑賞なんて、まるっきり興味がなかったけれど、つい、紹介された多数の作品をNetflixのマイリストで多数登録(笑)
治部さんのような鋭い視点で見られるかどうか自信はないが…見てみるか。あとは、時間を捻出しないと。
一橋大学を出て、社会的に意義のある仕事につき、今は自分の好きなことを仕事にし、自分の意見をしっかり確立して言える治部さんが、とても眩しく羨ましい。
「どうしたら、ジェンダーに囚われず生きられますか?」と尋ねられた治部さんが、いつも答えていること。
"他人との間に波風を立たせずに生きていくことと、自分らしく生きていくこと、どちらを優先しますか?"
覚悟 -
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ジェンダーギャップ指数は毎年発表されていて順位は気になっていたものの、恥ずかしながらどういう基準で評価されているかなど全く知らなかった。
そういう観点を加味してみると、発展途上国で案外順位が高いのは富裕層の女性は貧困層の女性を家事育児の担い手として低賃金で雇い、社会進出しているなど、ジェンダーギャップ以外の問題も浮き彫りになってくることを知った。
そのほかにも、パワハラ・セクハラをしないためにどういう基準が良いのか?という質問に対して、下記コメントがとてもしっくりきたので、ハラスメント教育で伝えていきたい。
"もし「部下にこれを言っても大丈夫か」と迷ったら一呼吸おいて「それを上司の -
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ちょっとずつ読み進めて、やっと読み終えた。のは、途中で、本作に出てくる韓国ドラマを観たりしていたから。
韓国、日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパのドラマをフェミニズム批評。
特に韓国の章は、韓国という国のこれまでの歴史、戦いが見えて、勉強になり、改めて、かつての韓国人の女の子が言った言葉を思い出す。
愛の不時着
よくおごってくれる綺麗なお姉さん
SKYキャッスル
椿の花咲く頃
ミスティ
私の名前はキム・サムスン
ザ・グッド・ファイト
ハンドメイズ・テイル
ハウス・オブ・カード
ビッグ・リトル・ライズ
ホームランド
サバイバー
半沢直樹
私の家政婦ナギサさん
きのう何食べた?
結婚できない男、 -
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ジェンダー目線でドラマを分析する本作。
普段からアメリカ作の映画ばかり見ている私としては、エンタメとジェンダーなどの社会問題を切り離さないことが普通なので、普段あまり語られない韓ドラマや邦ドラマのそういう視点での分析は非常に面白かった。
私は海外ドラマや映画は大好きで映画に関しては年間50本くらい見るけど、その中で邦画は2~3本。
この邦画、邦ドラマ受け入れられない理由が明記されているように思った。
偏見や差別に溢れた設定やシナリオ、悪気のゼロのからかい、「それってハラスメントでしょ…」と思うような所業を、ハラスメントした側を咎めるような着地ではなく、された主人公がどう乗り越えるか、という -
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「私達が何を当たり前と思って暮らしているか次第で、問題や格差は見えたり見えなかったりするのです。」(p19)
このフレーズが心に残った。これはジェンダー問題だけではなく、他のことにも言えると思う。
全てのものごとに対してわかった気にならず、様々な可能性を考えて、検討していくべきなのだと感じた。
ジェンダーの問題についてこの本を読んで知ったことは3つ
①自分が思っているよりも男女格差を無くすような取り組みがされていること
生活している中でジェンダーギャップを改善しようとする取り組みというものをあまり見かけなかった。そのため日本にも女性管理職を増やす取り組みがされていて実際に効果を出してい -
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男性の方が向いている、男性の方がいい。
ありがたいことに、私はそんな言葉を直接かけられるような環境にはいなかった。
本当はそれが当たり前なのだと思う。
学生時代までは女性であることの不利益はほとんどなかった。
けれども、それは親や教員達が守ってくれていたからだった。
一歩外に出れば、性被害もあったし、卑猥な言葉や容姿を揶揄する言葉をかけられることもあった。
周りを見てみるとどうだろう。
女性幹部が少ない大手企業、女性政治家が少ない政治、実際の不利益を見ない司法。
〇〇女子の乱発に、「男はそんな格好や考え方好きじゃないよ」と言った余計なお世話。
はっきり言ってそれら全て恥だと思う。
男の方が冷 -
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ーー赤ちゃん好きの息子は早速近くに行き、あやしたり遊んだりしました。すると近くにいた同級生の女の子に言われたそうです。「赤ちゃんの世話は女の人がやることだよ」黙って引き下がる息子ではありません。「誰が決めたの?」即座に言い返すと、その子は下を向いて黙ってしまったそうです。(p.173〜174)
子どもへの刷り込みは、育てる親や周囲の大人の責任。
まずは、著者さんとその息子さんに拍手。
そして、相手の女の子が、その後も良い学びを得ていますように。
それから、娘が2人いるうちの夫の頑張りにも感謝。
家事の大半を夫がこなす姿を生まれた時から見ている娘に「ケアは母親の仕事」という意識は無い。
もち