ゲイル・キャリガーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間と異界族が共存する19世紀のイギリス。
異界族とは、吸血鬼、人狼、ゴーストらの総称で、原文では
supernaturalとある。
そういう世界で、主人公アレクシアは反異界族、すなわち〈魂なき者〉(ソウルレス)であり、異界族の能力を打ち消すことができる特異な存在である。
永遠の命と超人的な能力を持つ異界族は、人間から恐れられつつも社会に受け入れられ、イギリス政府の中枢にまで入り込んでいる。
そんな異界族も、ただのオールドミスであるアレクシアの能力にはかなわないところが皮肉っぽくておかしい。
19世紀の上流社会では、若干25才にしてオールドミスの烙印を押され、しかもイタリア人のハーフという -
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Posted by ブクログ
完結です。もっと読みたい!が正直なところですが、新しい時代らしいのでしかたありませんね…スピンオフとか短編とかに期待です!
途中、らしくないほどシリアスでいつものテンポじゃないところもありますが、その辺も最終巻の醍醐味なのでしょう。なにしろ最大の危機ですからね。
そしてその裏での展開が…やばい!なんかもう、ロンドンに気をとられててヒロインの展開そっちのけでした
どのキャラクターにも大きな転機となる巻だったような。これから先、彼らはどうなっていくのか…特にアイビィ!!
プルーデンスのシリーズも予定があるようなので、その後の彼らがどんな風なのか知る機会もあると信じることにして。
まずは25年前に -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズの最終巻ですね。
アレクシアとマコン卿に娘が生まれて、彼女は反異界族と異界族のハーフで、異界族に触れるとその特性を奪ってしまう能力がある。と。
初っ端からかなりのお転婆を発揮していて、さすがアレクシアとマコン卿の娘だなと。この二人からは大人しい子は生まれんと思ってたけどやはりという感じです。
今回はハーレークイーンロンマスなシーンは薄目でBL展開が多かったですね。ライオール教授がアレクシアの父と関係があったってのは、前作で判明したし、アケルダマ卿のドローンたちがそういうイメージな描写は多かったから、ビフィもそうかもとは思ってたんですが、まさか二人がくっつくとは思いませんでしたね。
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Posted by ブクログ
先日の旅行で数十ページ読んだところで紛失。悔しいので買い直して一気読み。前作から読んでいる人にはニヤリとするクロスオーバーのある、過去でのスピンオフ作品。
スチームパンクの中で貴婦人たちはどのような能力を持つのかを説明しつつ、キャラクターの紹介、イメージ付け、そしてメインストーリー導入と忙しい一冊。前作読んでなくても十分楽しめると思う。
この作者は美しいキャラクターは好きだけど華美な主人公はお嫌いのようで、またもやオテンバなお嬢さんが主人公。前回は行き遅れ、今回は少女。オテンバお嬢さんをもて余す富裕層の両親が、お世話好きの御近所さん進められて、娘を花嫁学校に押し込める。しかしこの学校ちょっと -
Posted by ブクログ
毎回思うのだけど、このシリーズはタイトルのつけ方と表紙のイラストが秀逸だなあ……。
(原作者には「MANGAになってる!?」という問い合わせがあったらしいけど(笑))
前シリーズの「英国パラソル奇譚」は、時折入るハーレクイン・ロマンス的展開が自分にはちょっと合わなかったのだけど、このシリーズの主人公は15歳のおてんば娘。
屋敷のエレベーターは分解するわ、木登りはするわ、あんまりお行儀が悪いので、とうとう寄宿の花嫁修業学校に放り込まれることになってしまった。ところがその学校は、花嫁修業の皮をかぶった、スパイ(暗殺含む)養成学校で…… という王道中の王道展開。
もう少し学園生活の様子や、「 -
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アレクシア女史の英国パラソル奇譚3作目。
人狼団のトップであるマコン卿と結婚したアレクシア。
ラブラブだったのですが~前作の終わり、アレクシアの妊娠がわかり、人狼に子が出来るはずはないとショックを受けたマコン卿は、アレクシアをなじってしまう。
実家に戻ったアレクシアを襲う非難の嵐に、さすがのアレクシアもうんざり。
頼みのアケルダマ卿も突然行方不明に。何かが起こっている?!
異界族である人狼と反異界族ソウルレスとの結婚は、どうなるのか?
前例はあるのか?
アレクシアは「とんまな夫(笑)の疑いを晴らす」ため、友人達に協力を求めます。
駆け落ちした親友アイヴィも、意外に役に立つのでした。
アレ -
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