リチャード・パワーズのレビュー一覧

  • オルフェオ

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    バイオテロ、過剰警戒な社会、冤罪、このあたりはとても現代的なというか、パワーズエラいこと流行りに乗ったな、という印象は否めない。まぁ別に現代的なテーマで流行りに乗った小説やからアカンってことはないけども。で、オイラに音楽の素養というか教養というか知識がないので、そういうのがあればもっと色々ピンと来るんだろうな、という残念感もあり。音楽ではないけれども、作中にドイツ農民戦争の際のミュンスターのヤンの話が出てきて「これ、「Q」に出てきた話か!」とつながってスゴい楽しかったので、たぶんもっと色々な仕掛けを(特に音楽中心に)オイラの知識の無さで見落としてるんだろうな、という…

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    2015年09月01日
  • オーバーストーリー

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    ページ数が多く、登場人物も多く、一定の文量で切り替わるため、時間を置いて読むより、一気に読める時間を確保して読むのがおすすめです。
    私は通勤メインに読んでましたが、特に中盤まで人の繋がりが頭に残らなかったので、再読する際は時間確保が必要と。
    パトリシアの思想が印象的でした。
    人間は似たものしか見ようとせず、知ってることについては誤りを知ろうとしない。という文脈は、本質的に共感と意識して生きていくことの大切さを感じた。

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    2026年07月12日
  • 囚人のジレンマ 下

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    虚構商業(の王ミッキーマウス)と冷戦と大衆映画プロパガンダが並走する。他にもアメリカ史、ゲーム理論、哲学などの多くのモチーフに、ある家族の物語が多層的に織り込まれていく。構造や技巧自体が目的化している感は否めないが(そしてタイトルが全て集約しているが)、知的関心と物語構造を融合させる「ポストモダン文学」に身を委ねて、巨匠の初期作を楽しんだ。

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    2026年03月26日
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上

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    ペダンティックで嫌味な語り口で終始イライラする。いちいちいちいち皮肉めいた軽口を挟んでくるなよ鬱陶しい。
    複数の視点が絡み合う構成は、後半で収束する地点を予見させるので好きだった。

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    2026年03月18日
  • オーバーストーリー

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    な、長い。訳者の癖なのか、原作がそうなのか、淡々とした現在形の短文が延々と連なっている。
    読むと世界が違ってみえるらしいという誘惑で読み切った。確かに、木がお互いにシグナルを送り合い、世界はすべて繋がっている。という感覚(これをネットゲームで再現できるとしている)ははっとしたかなぁ。ドクターパトリシアのターンだけ読むのが楽しかった。
    訳者後書きで年輪のような物語の構成になっているとのこと、それ自体が面白いのかな…。過激なエコテロリズムについては内的動機が強すぎてあまり理解ができなかった。
    直近で読んだ、4000年前の狩猟採取民族が主人公のファンタジーの方が環境問題を考える契機になりそう。そして

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    2025年02月06日
  • オーバーストーリー

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    アメリカの原生林を主題にした長い物語。植物の驚くべき生態について詳述され、アメリカ入植以来の歴史や生命史など壮大な内容になっている。しかもピューリッツァー賞を取っていて高評価を得ているようだ。「不都合な真実」の小説みたいな感じのイメージ。しかし私見ではフィクションの部分に物足りなさを感じてしまった。エコテロリストを主軸にした物語で、様々な引用も素晴らしいのだが、植物的な知識や情報にエネルギーが割かれすぎていて、肝心なフィクションの内容には結局たいした展開も発想も感じさせなかった。登録人物が繋がるきっかけも微妙だし、もっとうまくシナリオを組み上げればすごく良い本になるのでは… 

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    2024年05月31日
  • オーバーストーリー

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    短編としても成立する序章が寄り集まり、長編に移行する構成はなるほど樹木。ただし森林開発にまつわる現実がそうであるように、愉快な物語ではなかった。ひとつの「お話」として落ちをつけてはくれないため、また読みたいとはとても思えない。

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    2020年07月01日
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 下

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    下巻でようやく内容が掴めてきて、楽しめた。
    「写真」とはというところから、掘り下げられた、壮大な話になっていた。
    しかし、魅力的な写真だ。

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    2020年03月08日
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上

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    なかなか読むのが難しい。
    最後の方でようやく登場人物をつかみかけてきた程度。
    とりあえず、表紙カバーが気を引く。

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    2020年03月05日
  • オルフェオ

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    音楽家の苦悩を感じつつ、音楽を分子生物学に持ち込もうとする発想に驚愕の叫びを発したくなるストーリー。
    現在の主人公に起きている出来事、主人公の生涯、二十世紀音楽史という3つのストーリーラインを精妙かつ緊密に編んでいて、もう少し音楽に詳しければより楽しめたと後悔をしながら読みました…

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    2015年11月01日
  • オルフェオ

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    音楽を文字で表す試みや作曲・音楽の歴史の部分は難しく苦手だが、日曜遺伝子工学で細菌に手を加えたことからテロリストに疑われた作曲家の、音楽という芸術に対する探求と人生のフーガ(遁走曲)は面白い。

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    2015年09月22日