石塚裕子のレビュー一覧

  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    伏線回収も見事。しみじみとしており、精神の高潔さが脈打っている。

    当時も、今も、ジェンダー観に揺さぶりを与えくれる。
    オーストラリアへの移民が夢として描かれているのが、植民地時代の名残か。

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    2022年12月08日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    卑しさをこれ程までと言うほど描かれているし、崇高さも同じように描かれている。
    やはりディケンズただ者では無い。

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    2022年12月07日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    1850年の作品だが、貧しき人、孤立する人、学校の心理など今も色あせない。ストーリーもうまく、先が気になる。

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    2022年11月24日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    まとまりすぎているくらい、まとまっている最後だった。
    それぞれの人物が落ち着くべきところに落ち着いた、まさにそんな感じだ。
    ディケンズは優しいな、と思う。
    登場人物たちを大切にしている。
    やや甘やかしているくらい、キレイな筋を作っている。
    アグネスの件については、伯母さんになった気分でやきもきした。
    面白く読めた。
    本作には、様々な夫婦が登場する。
    そこに視点を置いて読んでも、考えさせられたり、うなずいたり、楽しめた。
    この作品は読む価値ありだと思う。
    子どもたちにも薦めたい。

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    2021年03月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    ユライアのような、悪の権化のような人間は、周りにいる人間を次々に損なっていくのだなあ、と、怖くなった。
    関わりたくない。
    ドーラの能力の無さ、幼さ、そして純真さには、呆れる一方で、このような生き方しかできない人もいるのかもしれない、とも思った。
    伯母さんのように、彼女を全面的に受け入れようと努力をすることが一番大切なのだ、と、デイヴィッドも気づく。
    伯母さんが素晴らしい。
    しかし、伯母さんにも弱い点があって、その不完全さに人間らしさを感じた。
    多くの登場人物が絡み合って、最終巻へと話は進む。
    早く続きを読みたい、という気持ちになった。

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    2021年03月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 三

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    青年期の恋愛やトラブルが盛りだくさんな巻だった。
    エミリーについては、早い段階で薄々こうなりそうな気配がしていたが、案の定だった。
    それぞれの恋愛がまだ未熟で不安定で、若い。
    大人の社会のずるさも、不幸も、恋愛も、全てがコパフィールドを鍛えている途中、といった感じがした。

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    2021年03月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 二

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    伯母さんが素晴らしい。
    なんて凛として慈悲深い人なんだろう。
    デイヴィットの境遇は、伯母さんのおかげで安定して穏やかになった。
    すばらしい人たちに囲まれた時代。
    成長してゆくにつれ、世の中は変化し、裏にある悲しさをも見ることになるのだけれど、それでも幸せな日々を送れたことに違いはない。
    最後の一章が笑えた。
    独り暮らしを始め、一人前になりかけると、つい羽目を外してしまうのは、古今東西同じなのだなあ。

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    2021年03月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    面白くて、ぐいぐい引き込まれる。
    笑いと涙、切なさにあふれている。
    それぞれの人物の個性がはっきりとしていて、愚かさも愛すべき点も、ずるさも、滑稽さも、次々に繰り広げられる。
    子どもだから騙されたり、力に負けたりしてしまう。
    読んでいて、デイヴィッドに寄り添わずにはいられない、そんな気持ちになる。

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    2021年03月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ついに読み終わってしまった。
    面白かった!読み終わるのが勿体ないくらい。
    普段読むのは漫画ばかりの私でも、頁を繰る手が止まらずに、5巻まで飽きることなく読むことができた。
    父から大河ドラマだよ〜と聞かされていたけど、本当にそう。
    150年も昔に書かれた大河ドラマ、当時のイギリスの街並みや観念、社会の様子などがよくわかるように描かれていて、話の筋以外のところも随分興味深かった。
    また、次々と現れるキャラクター達は漏れなくユーモアたっぷりで、読後にはどの人物にも思いを馳せてしまう。
    予定調和でご都合主義的なところもあるものの、割り切って読めば思い切り楽しめる要素でもあるかも。
    また忘れた頃に読み返

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    2018年12月29日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ネタバレ

     遂に完結! 最後の5巻はすべての伏線を回収して,基本的に良い人には幸せが,悪人にはそれ相応の報いが訪れる(例外もあるが).そうか,謎のキャラクターのミコーバー氏の役割はそういうことか.
     ディケンズのお話の常で,やや主人公のキャラクターが薄く,基本的に周りの出来事に翻弄されることによってストーリーが進んでいくのだが,今回の場合には「ほぼ自伝」とされているので,つまり自分の感情を書き込んでいないのは,やむを得ないでしょう.
     ご都合主義とも言われることが多いディケンズの小説の中では,おしまいにきちんと着地を果たした感じで,とても良くストーリーが練られて書かれているように感じた.かなりの数の小説

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    2016年08月03日
  • 大いなる遺産 下

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    事象だけで言えば結局彼の手に残るものは何もなく、尚且つそれは読者の予想できうる範囲だったろうけども、主人公の生々しい心理の変遷、割り切れない感情が素晴らしくて一息に読んでしまった。
    神の見えざる手という表現を聞いたことがあって、それは作者という神がストーリーに意味合いを与えるべく素晴らしい偶然や奇跡を主人公に落としていくことを表すのだけれど、仮にその手があったとしても主人公はついぞ神をちらと仰ぎ見ることもなくただ自分の人生を生きていた。
    歩んでも歩んでも先行きの知れない人生を人生として生きている、その歩みは作者や読者の期待とに乱されることなく、彼だけのものだった。

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    2015年03月02日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    たまに読みたくなる作品。長さを感じないし、何度読んでも新な発見があり名作。
    特に好きなのはデ゛イビットの子供の頃。
    デイビット以外にも魅力的な登場人物がいっぱい!悲しいシーンもあるけど、最後はハッピーエンドというのも好きなところ。
    これを読むと人生って浮き沈みがあるなぁと思う。どんなにツライことがあっても、前向きに頑張ろう!と思える作品。
    一番印象深いのが、無敵と思えていた伯母さんに夫がいて、さらに夫には弱いというところ。ストーリーの筋には関係ないけど、伯母さんの人物描写が深くなったエピソード。ディケンズってやっぱりすごいなと思った。
    あえて残念なところをあげると、アグネスへの気持ちが友情から

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    2012年06月22日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    久々読み返しました。小学生の時読んだものは素晴らしい挿絵があり、デイヴィッドも、ハムも、ユライアもその挿絵のまま、でも新鮮な話としてよみがえりました。ああ、楽しい!不幸もあれば調子者のときもあるデイヴィッド。長いお付き合いになりそうです。

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    2012年02月08日
  • デイヴィッド・コパフィールド 三

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    スティアフォースの卑劣なる裏切りが起こり、愛しのエミリーがペゴティー家を疾走するという一題事件が起こり、ベッツィー伯母さんも破産してデイヴィーの家に転がり込む、ドーラとの婚約にはこぎつけたが、ぶっとんだお嬢様の現実味のなさにひやひやしながらも真剣な愛情を傾けるコパフィールド青年の物語。

    11/11/08

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    2011年11月10日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    ネタバレ

    決して俗に言うファンタジーでも、ヒーロー列伝でもありませんが、純朴な心で奢らず、周りに感謝しながら成長する姿こそ、真のヒーローなのかもしれません。読んでいると、「デイヴィー~、お前はいい奴だよぉ~」と共感したくなりますよ。
    子供の視点であったり、危機に直面した人間の心など、これぞ!という描写がふんだんに盛り込まれております。
    読み終えて、また読みたいと思える本です。

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    2011年11月06日
  • デイヴィッド・コパフィールド 二

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    少し時間かかったけど読みました。一巻同様軽快な語り口で非常に面白かったです。トロットウッドの伯母さんがマードストン姉弟をこきおろすところは、なんだかんだですっとしました。おばさんがいい人でよかったね。スティアフォースと再開もよかったね。

    11/11/1

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    2011年11月01日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    私にとってのディケンズ3作目。ディケンズの自伝的小説だという。幼いころのみじめで悲しい思い出を描写しながらも、悲壮さよりも客観的にコミカルに描き子供の心移りを軽やかに描ききった手腕に脱帽。心苦しい思い出の中にも、愛すべき人々がいて、その人たちとの関わりの中に環境以上の価値を生み出し生きているコパフィールド少年が何とも愛おしい。かなりの長編だが、読み進めることに苦痛が無く、続きが気になってしょうがない。

    11/10/27

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    2011年10月27日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    たまたま夫の書棚で第一巻を見つけて面白かったので、
    続きを買いに書店にいったら、全5巻もあってびっくりしましたが、ようやく読破しました
    デイヴィッド・コパフィールドの生涯を描いていますが、ディケンズ(1812-1870)自身も全著作の中で、最も気に入ってるらしく、自伝的要素の多い作品だそうです
    それにしてもイギリスというところは、小公女やハリー・ポッターでもそうですが、
    不遇な幼少時代の描写ときたら容赦ないですね
    コパフィールドはユーモアと努力で苦難を乗り越え、
    友情や愛に助けられて人生を切り開いていくのですが、
    登場人物の善人も悪人も賢者も愚か者も、みな個性的で魅力的
    19世紀に書かれたこと

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    2010年04月17日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    大学3年の時

    ディケンズ研究すると決めて
    とにかく読みまくってたときの一冊
    これめちゃくちゃ長い
    でも夢中になれるしほんと楽しい

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    2009年10月04日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    とても100年以上も前の作品とは思えない、さすが名作。暗い部分も多いが、主人公の成長と積極性に救われる。思わず、次の巻を手に取ってしまう。

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    2009年10月04日