石塚裕子のレビュー一覧

  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    いろんな人物が出てくるが、ベッツィ伯母さんが良い人だった。
    伯母さんに、奥さんに家事を教えたりしてくれないかと頼んだときに、「お前の母さんが再婚してどうなったか憶えているでしょう」と言われ、義父と同じことをするところだったと覚ってはっとするシーンが、個人的には印象に残った。奥さんも大概だけど。

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    2024年05月11日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ようやく完読。ハッピーエンドで楽しい小説だった。ドーラとアグネスの去就には短絡的なところも感じられたが、登場人物それぞれのキャラクターがおもしろかった。それでも発表当時は主人公が持つ派手ではなく真面目、誠実が尊ばれたのかなと思った。挿絵が著者の他の作品にも見られるがこれもよかった。2023.6.15

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    2023年06月15日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    ついにドーラと結婚、案の定家庭内に問題が積まれていく。お手伝いさんとの関係はこの頃はこんなに騙し騙されの関係だったのか。アグネスとこの先どうなるのか気になる。ヒープの心の卑しさは極まれし。様々な人々の描写が忙しくも惹かれる。2023.6.2

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    2023年06月02日
  • 大いなる遺産 下

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    予想していた通りの人物が、金の出どころだった。
    プロヴィスに対するピップの心境の変化と、プロヴィスの心が満たされていく様子が、美しかった。
    プロヴィスが、ピップを本当の意味での紳士と成長させたのだ。
    登場人物に多くの偶然的つながりが多い気はするけれど、少しずつほころんだエンディングだったので、良かったと思う。
    しっかりしたハッピーエンドなのだけれど、ディケンズは、もっと綺麗すぎるエンディングを書くのではないか、予想していたので。
    これくらいのラストで、よかった。

    第二部 13~20章 (~P141)
    第三部 全20章

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    2021年03月24日
  • 大いなる遺産 上

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    ピップが善良過ぎないのがリアルでよい。
    臆病だけれど、自分の心に正直な子供だ。
    ジェントルマンに憧れ、自分の境遇を恥ずかしく思う気持ちが芽生える。
    自由に使える金が手に入ると、見栄に心が染まってしまう。
    エステラへの恋慕は募るが、重要な友人たちは思いを断ち切った方がいい旨の助言をする。
    心に弱いところがある主人公だ。
    金を持っていることがジェントルマンなのではない。
    私の目には、ジョーは素晴らしいジェントルマンに見える。
    下巻では、ピップがそのことに気づくことを期待して、読み進めて行こうと思う。
    そして、遺産相続人はハヴィシャムさんではないだろうな。

    第一部 全19章
    第二部 1~12章まで

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    2021年03月22日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    小説ってやっぱり面白いんだな~と安心する。
    作中、コパフィールドが昔馴染みから「あんたの小説は眠くならない」と評されて、それは大切なことだって再認識する箇所があるが、その通りこんなにも長大な小説なのにいっぺんも眠くなるような難所はなかった。

    それはどうしてか、考えるにつけて。
    ひとつには非常にドラマチックな点。一人称で描かれたコパフィールド少年の有為転変の物語なんかハラハラドキドキが止まらない。

    ひとつには、とてもフラットに描かれている点。実母の命を奪ったダーシー姉弟や体罰校長のクリークルといった同じ人間とはとても思えない冷血漢が続々出てくるけれども、そういった時の感情にはあまり深入りしな

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    2017年05月15日
  • 大いなる遺産 下

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    ヒロイン、エステラさん。ハヴィシャムさんの英才教育により男を誑かす最強悪女となった彼女ですが。そういう彼女ですから、結局自分が何を望んでいるのか彼女自身も分かってないんじゃないか。で、勝手に想像するのが彼女は自傷願望が芽生えたのではないか、と。あえて自分を汚す方を選んでしまう生き方を望んだんじゃないかなー。

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    2017年04月25日
  • デイヴィッド・コパフィールド 二

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    どん底生活からようやく抜け出したデイヴィッド.学校にも通い,スティアフォースやエミリーと再会を果たし,また新しい出会いもあった10代(?)を描くのが2巻.悲惨でやや読むのが辛かった1巻の状況は好転し,話が回り始めた.
    スティアフォースはどうも胡散臭いし,ミコーバー氏は相変わらずどうしようも無いのだが,これからデイヴィッドの人生にどう絡んでくるのか?

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    2016年07月19日
  • 大いなる遺産 上

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    下巻をまだ読んでないんですが読み進めるごとにピップと我が身を比べ悪癖ばかりが比肩してついつい一気に読んでしまった。
    下巻を早く読んで先を知りたい。
    どんなジェントルマンになってどんな人生を送るのか。
    生生しくて時代の差なんてあっさり吹き飛ばされてしまった。

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    2014年12月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    読みやすい文体。後半になると主人公がキツい環境に巻き込まれて、今後どうなるんだろう。早速二巻を読んでみたくなった。

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    2014年02月04日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    ネタバレ

    ■『デイビッド・コパフィールド』(1~5) チャールズ・ディケンズ著 岩波文庫

    【後編 メシヤ再降臨準備時代】
     英国の文豪、チャールズ・ディケンズの自伝的小説。個人的には特別敬愛している作家です。作品はどれも大衆小説に分類されます。芥川賞じゃなくて、直木賞のジャンルです。これは岩波文庫でも1巻400ページの5巻からなる小説なので、最後まで読むのは結構根気がいりますが、文章の巧さとプロットの上手さで最後まで読ませます。善悪二極化の構図はアメリカ的ですけど、ルーツから言えばこちらが元であって、ピューリタン的なんでしょうね。
     ディケンズの味は人物描写ですが、原理の理解という面から言えば、時代背

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    2013年12月24日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ディケンズの大作の最終巻。にっくきヒープをいてこまし、ついでにミコーバーさんの大噴火もあり、アグネスが開放される。それに続き愛すべき多くの人々の死、ドーラ、ハム、スティアフォース。気丈にベゴティー伯父とエミリーとミコーバー一家をオーストラリアに送り出すが、コパフィールドはうつ状態に。しかしそんなかんだでも、アグネスと結ばれ、ついにハッピーエンド。
    プロットの不自然さは後半気になったが、人物豊かに描ききったディケンズの大著読破の達成感深し。

    11/12/8

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    2011年12月08日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    ディケンズの大長編の4巻目。ドーラとの婚約にまでこぎ着けたのは良かったが、トロットウッドの伯母さんが破産をしてしまい、本人まで立場が危うくなって、せっかくのドーラとの婚約もスペンロウの主人にばれてしまったりするが、全く突然にそのスペンロウの主人が死んだりして、その隙間をくぐるようにヒープなんかもくねくねと暗躍をしたりする話し。

    11/11/29

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    2011年11月29日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    (2024/01/28 4.5h)

    前情報にて、コメディ調のクスリと笑える話なんて聞いていたが全然そんなことはなく…。
    第一巻は胸が痛くなるような悲劇。続きが気になる。

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    2024年01月28日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ディケンズは、子供の頃読んだオリバー・ツイスト以来。愛情に恵まれない幼年期を過ごしながら、正直で素直で努力家に育ち、自ら人生を切り開くことに成功する主人公。性格の捻くれた悪党はみなそれなりの報いを受け、真っ当な人たちはそれなりの幸せを手にする、なるほどディケンズワールドだった。可愛らしいが知性と生活能力に欠ける妻はなんとも都合が良く死んでくれるところには苦笑してしまったが…

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    2023年12月16日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ドーラの死、ヒープの破滅、ペゴティー家の渡豪、アグネスとの再婚。

    複数の話の筋を見事にまとめたな、という印象。
    というかドーラの死因はなんだったんだろう。
    特に理由もなく死んでしまう時代ということなのか。

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    2023年05月26日
  • デイヴィッド・コパフィールド 三

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    経済的に、友人に、振り回されながらも自己の意志をしっかり持っていく過程。その中で盲目的な恋に自分を見失いそうな不安定さも垣間見えてくる。2023.4.29

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    2023年04月29日
  • デイヴィッド・コパフィールド 二

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    職場からの逃亡、伯母の元へ身を寄せ、学校へ通い、スティアフォースと再会し、ペゴティーたちと再会し、職業を決め、一人暮らしを始める。

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    2023年04月23日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    時代なのか、児童虐待がすごい。
    話に引き込まれることはないけど、時代背景を考えながら読むと楽しい。
    ディヴィッドの誕生から母の再婚、初恋、学校、母の死、10歳での労働と脱走まで。

    モームの「世界十大小説」の一つ。

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    2023年04月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 二

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    ドーバーにたどり着いたデイヴィッドは、唯一の頼みの綱であった伯母さんを探し当て、幸運にもその庇護のもと新しい生活を始めることができた。さまざまな人との出会いと自らの行いが人生経験を積ませていく。2023.3.11

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    2023年03月11日