石塚裕子のレビュー一覧
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五分冊中の四冊目。波瀾万丈の主人公ディヴィッドも遂にドーラと結婚。でも、本冊後半で早くも破綻の雲行き。しかも、ドーラの体調がどんどん悪化していく。19世紀小説の定番コースとして、問題を孕む登場人物はこのまま病死するのだろう。
300頁辺りでの、デイヴィッドの大伯母ベッツィとストロング先生の義母ミセス・マークラムの間の掛け合い(ベッツィはあくまで独白の形でのツッコミ)が滅法面白い。
ストロング先生が、年の離れた若妻の浮気の可能性を悪漢ユライア・ヒープから吹き込まれて苦しむ姿を見て、身障者のミスター・ディックがストロング先生と若妻アニーの関係修復に活躍する、という展開は、ダイバーシティ礼賛の2 -
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五分冊中の三冊目。主人公デイヴィッドが17歳(?)でローマ法博士会に就職してから、大伯母ベッツィー・トロットウッドの破産により職を変えるまで。
大伯母が支度金千ポンドを用立ててくれて、ローマ法博士会(Doctors’ Commons)というハイソな就職口を確保したものの、当面は無給の年季奉公。奉公先のスペンロウ・ジョーキンズ法律事務所のスペンロウ氏の娘ドーラに激しく恋に落ちる。
一冊目のエミリー、二冊目のアグネス、三冊目のドーラ、と毎冊違う女性に恋するのは、まあ、そういうものかも知れない。
幼少の頃から一緒にいる人(通常近親者)には発情しないように遺伝子上プログラムされている筈なので、デ -
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ネタバレマグウィッチのピップに再会した時の感極まる様子。階段を上がってきた時の気味悪さ。そして恩人である少年へのピュアな感謝の気持ちはなかなかのもの。当の本人はあまり有り難がってないが。その後は予想を覆すイッツアスモールワールドな展開。なかなかの話だ。弁護士が女中の手首をみんなに見せた意味不明のセクハラ行為が今さら伏線だったとわかると、まどろっこしい文章はこういう部分が不自然に目立たないようわざとグダグダ書いてたのかとさえ思う。後半まさかの切ない展開。ボート作戦は失敗し、ピップは借金を抱え、ハヴィシャムさんはいつの間にか亡くなり、ジョーとビディさんが結婚する。ジョーの鍛冶屋を手伝いながらビディさんと一
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ピップの境遇はかわいそうだが、ジョーという素敵な義兄がいたことは良かった。ダラダラしてる話なのだが、なんとなく救われるキャラクターがいて楽しく読める。墓場で助けた囚人とジョーの短い会話「俺が食べ物を盗んだことで誰かが責められてなきゃ良いが」「あんたがそれで餓えずに済んだなら良いさ」ジョーは軽い知的障害?のような記述があるが、人を気遣えないで傷つけるほうのでなく、優しくていつも安らぎを与えてくれる存在。鍛冶屋の親方として頼りになるし、おっかない姉も料理を頑張ったり、知り合いを家に呼んだり、あまり感謝されてないがなかなかの良妻(死語か)金持ちの家をジョンとピップが訪ねることになると姉が暴れて、どう
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突如名作を読み始めたり。
と言っても、ディケンズは「オリバー・ツイスト」は知ってても、こんなタイトルの本のことはまったく知りもしませんでしたよ。無知っ子!
まだあと3巻ありますが、もうまさにイギリス文学!て感じ。
うっかり忘れますけど、やっぱり階級社会の国ですよねえ。落ちぶれたっぽくてもちゃーんと使用人はいるんだもの。
「次郎物語」とかもそうですけど、成長物は、子供時代は楽しいんだけど、大人になっていくにしたがって面白味がなくなっていくという難点がありますが、まだ2巻ですけど、何となーくそういうニオイがしてきたようなまだ大丈夫なような…
なんと言っても、2巻のラストは酔っぱらって四方八方に向か