日高ショーコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読しながらいまさらレビュー。
日高さんの作品はどれも、漫画というよりテレビドラマのような印象を受ける。 映画でもなく、ドラマ。
二次元の紙の中で三次元に見せようとしているのではなく、三次元での出来事が何故か二次元に収納されてしまったような。
だから美しいだけじゃなくて醜さも生々しいし、とても人間くさい話を観ている気になる。
この作品は特に、息苦しいような激動に向かう時代背景と、ストイックで優雅な姿の水面下でお互いの脚を蹴り合っているような、渦巻くカオスの中で必死に踏ん張っている若き子爵の人生がとてもドラマチック。
一巻はまだ序章、子爵の成長ぶりを堪能できる良い作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ出張ホストを天職と自負するトヲルの今日の客に会うために、出向いたホテルにいたのは、何と男だった。
「男とは寝ない」と自負するトヲルは、すぐに社長に電話をしてありったけの文句を口にするが、その客が自分に支払うという200万という大金に目がくらみ、結局はOKしてしまう。
引き返した先にいたのは、神原と名乗る美形の客。
別に「寝なくて構わない」と言われたのにも関わらず、自分でも意外なほど簡単に身体を開いてしまう。
ところが、その後、トヲルは「仕事」がまったくできなくなってしまう。
どう考えても、原因は神原としか思えず、トヲルは二度と会わないと思っていた神原のところに再び出向くことになる。
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Posted by ブクログ
気になってた本。3巻以降続きそうなので様子みていたけど我慢出来ず購入(涙)
とてもゆっくりな展開の話。
主役2人が丁寧に描かれてるけど、共感しすぎて最初はイライラしっぱなし(笑)
蓉一は気難しい飼い猫みたいで、だんだん近付いてくる姿が可愛い。
でもまだ表情に出ないからわかりづらくて、桜井さんと一緒に手探りで様子を伺っちゃって…悶々とするなぁ。
1巻は桜井さんの変化がイイ。
恋で気持ちをかき乱されて、死んだようになっていた感覚がぐぁーっ!と蘇る感じ。
情熱を失っていた仕事にもまたやる気が出て来て…ってのは、大人男子の素敵さ醍醐味ポイントだ。
途中から出てきた藤本がウザい。
竹生さんの立ち位 -
Posted by ブクログ
綺麗で神経の行き届いた絵柄が好みの作家さんです。
仕事中心に生きてきたサラリーマン×他人に無関心な大学生。
二人の出会いから、微妙に意識し合うまでが桜井の視線で描かれています。ごくスローな流れなので、下手すると間延びしそうですが、そこは素晴しい画力でしっかりと読者の心をつかんできます。蓉一の住む由緒正しき日本家屋とその庭園とか、桜井のさり気ない仕草に感じる大人に見えて案外かわいい?ところとか。話の進行がゆっくりなので、読んでいるうちにいろいろ見えてくるものがいっぱいあります。
苦手な相手のはずなのに、なんだか気になって意識し始めて、そして気がついたら恋に堕ちていて。長年忘れていた感情にふり