丸山貴史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コロナ自粛で少しだけ地球環境が良くなって、ガンジス川が澄んできたり、東京から富士山が、インドからヒマラヤ山脈が見えるようになったり、都会に野生動物の姿が見られるようになったり……、普段は、人間の活動が他の動物達の生活を脅かしているように思えますが(いやこれほんとに事実ですけど)、実は生き物は、私たちとは関係ないところでも絶滅の危機に遭っていたのです。
なんと生命誕生から今日までに絶滅してしまった種は、99.9%!生があれば死があるように、生まれた種には必ず絶滅があるのです。
大きな理由は、1位「環境変化」、2位「ライバルの出現」、3位「人間のせい」。
生き残ることこそが例外の中、それでも、絶滅する種があるからこそ、進化して繁栄する種もあるということ。
絶滅と進化は隣り合わせだけど、絶滅したくないのであれば、経験者に話を聞いてみましょうというのがこの本の趣旨なのです。
そして、この経験者(60種の既絶滅種と10種の難を逃れた種)の代表者たちの言葉で、その経験が語られています。
まずは身近なところでニホンオオカミ。乱獲が原因だと思っていたら、なんとイヌからうつされたウイルスが原因だったんですね。
あと、イヌの悪事の濡れ衣を着せられて駆除されたフクロオオカミとか。
「岸辺のヤービ」に出てきたような気がしているんですけどリョコウバト。これも乱獲で絶滅なんですね。そういえば、種類は忘れてしまいましたが、「世界のはての少年」で獲っていた鳥も、ほとんどが乱獲で絶滅していましたね。
面白い形だったのは、プラティペロドン。ゾウの下顎が鼻と同じくらい長くなった形で、重くて疲れたらしいのです。
デコり過ぎていたのは、オパビニア。復元図が学会で発表されたときには爆笑が起きたとか。
マストドンサウルスには、上顎に、下の歯が突き抜けるための穴が開いていたんですよ。ここから食べ物こぼれなかったのかなぁ?
大きいものもいました。
翼を広げると7.2mのアルゲンタビス(80kgと重すぎて自力で飛べなかった)とか、体長6m(2階建ての建物と同じくらいですよ!)、体重3tのナマケモノ メガテリウムとか、想像するだけで、ドキドキします。
ユミハシハワイミツスイが環境に特化しすぎたのに対し、パキケトゥスは、陸海どちらにも特化しないことが命取りになり。
オオツノジカは戦うために角を大きくしすぎて体に栄養が回らなくなり、骨がスカスカになって滅んだらしく、真の目的を見失った姿を見せられているようです。
ムカシトカゲって、寿命100年なのに、4年に1度しか産卵しないんですね。うわ、少なって思いましたけど、人間が4年に一度出産するなら少子化社会はないですよね。
驚いたのはクニマス。田沢湖で絶滅したと思っていたら、西湖で生きていたのを、なんとさかなクンが見つけたんですって。
最後に「はじめに」に書いてあった耳の痛い話。
「絶滅は自然の仕組みの一つですが、「自然が引き起こした絶滅」と「人間がかかわった絶滅」はまったく別物。なぜならば、人間による絶滅はつぎの進化した動物をうみ出さないからです」。
こんなふうに、知的好奇心をくすぐられながら、怠けすぎていたら絶滅しますよと自戒しながら、これもヒトのせいなのね、ごめんなさいねと反省しながらも、楽しんで読める本です。 -
Posted by ブクログ
恐竜好きな私が、改めて詳しく知りたいと思い読んでみました。四コマ漫画が可愛らしく、読み進めるごとに恐竜たちへの愛着がわきます。
解説部分はしっかりと文字情報が詰め込まれており、四コマ漫画のゆるさとのギャップが面白かったです。
ただ、四コマ漫画はオマケ的な要素が強く、可愛い一方で解説とはあまり関係のない内容もありました。
活字が苦手な方にはとっつきやすい構成になっていますが、途中から漫画の描写やくどさが気になってしまったため、個人的にはもう少し漫画を控えめにして解説を増やしてほしいと感じました。
とはいえ、全体的にわかりやすくまとまっており、今更ながら「なるほど」と思う知識もたくさんあって勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
漢字 小学校高学年以上レベル
フリガナ あり(全ての漢字に)
文字の大きさ 小(絵多め)
長さ 長い(175ページ)
出版年 2018年
内容 絶滅した生き物とその理由をおもしろおかしく紹介。
感想 生き物たちが「自分語り」(絶滅したので、皆、総じてニヒルで愚痴っぽい)する形式で書かれており、これが文句なく面白いし、太古の時代に絶滅した生物についてどうやってここまで調べたのかと感心する。しかしだからこそ、この本に書かれていることの中には調べたことを元にした「推測」も多く含まれていると思われ、子どもたちには「もしかしたらもっと違う事実が存在するかもしれない」「あなたがそれを発見することになるかもしれないよ」ということを伝えたい気がする。 -
Posted by ブクログ
生き物のうち99.9%もの種が絶滅していることに驚きました。ほとんどが環境の変化やライバルの出現によって絶滅していますが、そこには間接的に人間も関わっていることが分かり、なんとも言えない虚しい気持ちになりました。私はただ、マンモスやオパビニアに興味をもって、それ関連で絶滅種について研究したいだけだったのに。滅びゆくことがさだめとはいえ、人間のせいで絶滅してしまうとは悲しいです。私ひとりの力では動物を絶滅から救うことは出来ないし、果たしてそれが善なのか、はたまた私の自己満足なのかも分かりません。しかし滅んで行った先輩方を知り、私がこれから出会うであろう動物たちに対する態度を変えることはできます。我々の都合で絶滅させたり護ったりする人間は勝手ですが、私は動物たちと向き合い、自分なりに愛していきたいと思います。