尼丁千津子のレビュー一覧
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ネタバレマッキンゼーのCEOアドバイスを行うチームがまとめた本。
今年、というか過去500冊超の中で、もっとも付箋を貼った本。備忘録につけたいことがありすぎる。とっても良書で、これならこの値段(定価2,700円)も安く感じる。
備忘録。
・特に日本では、各CEOによる無手勝流経営が多い。
・上位2割の高パフォーマンスCEOが在任期間中に実現する総株主利回りは、一般的なCEOの2.8倍。企業の財務的な成功を決定づける要因の45%はCEO。
・CEOの6つの責務。方向を定める、組織を整合させる、リーダーを動かす、自身のパフォーマンスを最大化する、ステークホルダーと連携する、取締役会を引き入れる。高 -
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▼ビジョン
何より大事。
世間が必要としているもの、あなたが得意なもの、あなたが情熱を捧げられるもの、あなたがお金を稼げるもの、その4つの共通部分を見つけて、ふくらませる。
絵空事ではなく、そのビジョンを実現するために、社内リーダーを巻き込み、行動習慣に磨きをかける。
▼戦略実行を確実にするための行動習慣
・買収と売却
・投資
・生産性改善
・差別化
・リソース配分
未来を見据えた突出した理想主義社者になり、この5つを断行する。
ただし、下振れリスクは十分に留意する。
▼リソース配分を最適化する
もっとも重要なのは、社外の人間になったつもりで行動すること。
リソース配分は最も重要なタスクで -
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『問題は、そのようなときに役立つ「グッドデータ」【統計学的に理想的な良質のデータ】が、常に手に入るわけではないという点だ。(中略)一般に、物事は重要とみなされるようになって初めて数えられるようになる』―『はじめに』
まず最初に言っておきたいのは、本書はいわゆる「統計学」の教科書、あるいは、統計的手法を扱う人に向けた啓蒙書という訳ではない、ということ。もちろん、統計による推計の結果を扱う人が(回りくどい言い方だが)注意しておかなければならないことを丁寧に記した本ではあるのだけれど。本書の対象となるのは、どちらかと言えば統計学の基礎も統計的手法にも余り馴染みのない人であって、そんな人たちに向けて -
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細かなテクニックはよくある婚活本に書かれていることと一緒だが、文面だけでも関係構築はできるし、逆に破壊することができる。
相手に気を引いて欲しい、仲良くなりたい時には「信頼」「自己開示」「相手への関心」を示すことが不可欠。かといって、初期段階で自分をさらけ出しすぎる事、相手のレスポンスの速さは合わせない等は距離を広げてしまう原因になるのは、ビジネスで求められてることと真逆な要素が求められる。
それを通過した後の関係醸成はリアルで付き合う事とは変わらない。長続きする人たちの共通点が文字になって表していた。
心理学学びたい方や婚活市場で勤しんでる方に一読の価値がありますよ。 -
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AIの基礎を知っている前提で、AIの手法や開発の取り組みについて詳しく知りたい人におすすめ。
【概要】
●AIの予備知識、画像認識、強化学習、自然言語処理
●意味を理解すること
直感物理学、抽象化、アナロジー
【感想】
●サブタイトルに「ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識」とあるが、これを読むに当たって本当の基礎知識を知っておく必要がある。例えば、モンテカルロ木探索法とは何か、など。本書にも簡単に説明が書かれているが、これだけでは理解できないと思われる。他の著書ではさらに詳しく書かれているものもあるので、そのような知識を得たうえで読むのがよい。
●第5部「意味の壁」は -
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本書はコンピュータやテクノロジーの進歩についても詳しく説明されているが、私たちの生活を支えてきた土台の根本的な変化について語ることを主たる目的としている。
その変化を端的に示すワードが"デジタル爆発"であるが、それは数々のチャンスと同時に、様々なリスクももたらしており、その急激な変化は、プライバシー、表現の自由、個人の自己管理可能性といった、これまで築かれてきた社会の適応能力を上回ってしまっている。
技術を活用した新たなサービスの登場、立法による規制とその予期せぬ副作用、訴訟及び判決の影響等、アメリカにおける近年の推移、動向が具体的に紹介されており、大変勉強になる。 -
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第1部から4部までのAI研究の歴史と技術の基礎的な説明については初めてAIを学ぶ人にはやや分かりづらいように感じた。
AI技術の基礎を網羅的に学びたいのであれば、G検定の公式テキストなどの方が理解しやすいと思われる。(探索と推論、エキスパートシステム、深層学習、CNN、RNN、LSTM、等々の本書で紹介されたトピックがもっとわかりやすく解説されている。)
また、原著の発刊が2019年であるためTransformerの説明やChatGPT等への言及がないことも2025年現在では物足りなさを感じる。
一方で、第5部「意味の壁」は大変興味深かった。原題の"A Guide for Thi -
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世界で最も数多くのCEOと接しているであろうマッキンゼーによる「エクセレンスCEO」分析に関する著述。公正かつ厳密な基準に基づいて200名の「ベストCEO」を選定しヒアリングを行い、ベストなCEOに必要となる要件を炙り出そうという意欲的な試みだ。肝心の内容といえば項目列挙的かつ帰納の粗さも気になる。冒頭にあるエピソード「CEOにとって3つの大切なこと」より、ある程度絞られたものが提示されると思ったら6区分×4項目=24個の要件となっている。その詳細もベストCEOのスーパーマンエピソードに近い。また体系化や図表化もなく読みにくさを感じる。本分析を持ってCEO基準としてマッキンゼーはコンサルに有用
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