尼丁千津子のレビュー一覧
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ネタバレマッキンゼーのCEOアドバイスを行うチームがまとめた本。
今年、というか過去500冊超の中で、もっとも付箋を貼った本。備忘録につけたいことがありすぎる。とっても良書で、これならこの値段(定価2,700円)も安く感じる。
備忘録。
・特に日本では、各CEOによる無手勝流経営が多い。
・上位2割の高パフォーマンスCEOが在任期間中に実現する総株主利回りは、一般的なCEOの2.8倍。企業の財務的な成功を決定づける要因の45%はCEO。
・CEOの6つの責務。方向を定める、組織を整合させる、リーダーを動かす、自身のパフォーマンスを最大化する、ステークホルダーと連携する、取締役会を引き入れる。高パフォーマンスCEOは、6つの中の優先順位はTPOに応じてつけるものの、同時に全てに注意を払っている。
・大したことを生み出さないことには余計な時間を費やさず、CEOにしか出来ないことに集中する。
・人材紹介会社の調査では、CEOの1年目は上々で、翌年は2年目のジンクス、3年目から5年目は回復するが、6年目以降は気が緩む、と。
・著者らが話を聞いたCEOのほぼ全員が、CEOの役目を担う準備が万端だと思っていたが、実際はそうではなかった、と語っている。CEOのプレーブックは存在しない。事前に学べる場はない。成功する方法は何通りもある。
・CEOの役目とは、ありとあらゆる矛盾の交差点。短期的成果と長期的成果、過去の尊重と破壊的イノベーション、などなど。これらに見事な折り合いをつけるのがベストなCEO。
・成功を収めたCEOたちは、成功の定義や、勝利が何かについての見方を変えてきた。マスターカード社の「現金を絶滅させる」、ネットフリックス社の「映画配給会社のためのグローバルな配信サービス会社」、ベストバイ社の「生活を豊かにするための案内人」、アディダス社「アスリートがより良い成果を出すための商品やサービス提供」など。これらは「純利益を倍にしたい」というのとは周囲の受け止められ方が違う。
・流行りのビジョン、使命、パーパスとかは大事だが、それぞれの言葉の意味の違いを、ベストなCEOたちは気にしていない。ベストなCEOたちが大事にしているのは、わかりやすい言葉ではっきりと描かれた会社の北極星。
・平均すると、ベストなCEOたちは、年間一件のM&Aを行っている。利益創出において中間レベルのCEOたちは、大胆な取り組みを行わないか、任期終盤にしか行っていない。大胆な取組みを複数行うほど、上位レベルのCEOになる確率が高くなる(大胆な取り組みは百発百中無理)。
・ベストなCEOたちは、取締役会で「大丈夫なんですか?」とか聞かれがち。あるベストなCEOは、「本当に大丈夫なんてことは言えません。確実かを確かめる方法などないのだから。だからこそ不安や情報を隠さずオープンにして議論する」と。
・書斎にじっと座っててもひらめきは生まれない。あちこちに足を運んで、一見関連性のない事柄の組み合わせから、何か新しい何かを考える。
・大胆さと無謀さは違う(難しい‥)。下振れシナリオはしっかり考えておく。最悪のシナリオが起こった時でも大丈夫かどうかを考えておく。そして、自社のオーナーになった気持ちで考える。
・CEOが組織を大きく動かそうとしても、組織は少ししか動かない。一見見当違いと思われるほど極端な方向にポジションを取ることで、ようやく組織はCEOが望むレベルで動く。
・会社における全体最適とはF1のチームのようなもの。ドライバー、エンジン、タイヤ、スポンサー、などなど。全体で最大の速度を出せるかどうか。
・一生懸命作った計画でも、達成できるのはそのうちの3分の1程度、というのが多くの研究の結論。成功の阻む要因の72%は人や文化に関するもの。
・組織を変えるには、率先垂範、主語は「私」ではなく「私たち」。
・大胆な社内組織変更は大概失敗している(成功しても長続きしない)。ある作家によれば、「混乱、非効率、士気消失、前進している錯覚をもたらす」と。価値を生み出すためのコアな部分、肝の部分の変更に注力すると良い。
・優秀な人材に固執しない。適材適所の方に拘る。価値の高い役割がどこなのか明確にする。過去の功労者だが今は低パフォーマーの人の交代を遅らせたことを後悔しているCEOが多い。幹部の交代は思いやりを持ってやらないと、周りはそれをよく見てる。
・新任CEOは、しばらくは自分の仮説を検証したいだろうが、組織を変えられるチャンスは着任した時のボーナス期間が最大。
・キャタピラーのCEO「私に猛烈に反対すべきと思っているのにそうしない人は反省すべき。そしてそうさせている私自身も反省が必要」。JPモルガンのCEO「貴方が何も尋ねなかったから言わなかった、は許されない。問題があることこそ発信すべき」。
・問題を解決するのに最も適したタイミングは、問題を認識した時。
・大胆なほどの透明性を選択する。
・資生堂のCEO。CEOと取締役の関係は新幹線。CEOは時速300キロで走る。異常があれば即座にストップできる。
・人が働く目的の類型。自分自身への金銭的及び非金銭的な報酬、帰属意識、会社のため、お客様のため、世の中のため、の5つ。大半の人はこの全てに意義を見出しているが、優先順位などは人それぞれ。
・HP、目標は達成できるもの、戦略は実行できるもの。パーパスは永久に追いかけるものであって決して到達はできないもの。パーパスは変化しないが、変化を促す。
・CEOこそが、組織と企業外部を結びつけるキーマン。ステークホルダーとの相互連携を担え。利益を作るのは企業の外(社内で利益は生まれない)。ステークホルダーの「なぜ?」の理解に努めよ。全てのステークホルダーに対して一貫して同じメッセージを伝えよ。その時にしっかりと自信を示す。事実を明確にして希望を与えることだ。
・CEOはチームを率いない。チームの報告を受け、全体最適で判断する。余力を持ち、その時間で未来に向けて何をすべきかを考え続ける。
・本当の自分を曝け出すのはいいが、その結果周りが不快に思うことはよくない。
・CEOのフィードバックのもらい方。「より良くなるにはどうしたらいい?」「変えるとしたらどこでしょう?」「半年前よりよくなったのはなんですか?」「CEOが知っておいた方が良いのに、おそらく知らないと貴方が思うことはなんですか?」などは良い。ダメのは「できはどうだったかな?」とかで、良い反応しかきようがない。
・CEO就任直後のリスニングツアー。あらゆるステークホルダーに話を聞く。やめた従業員も。相手の話を聞く。軽はずみに約束をしない。数字もよく確認する。 -
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AIの歴史、構造についてざっくり知れた。
内容の中心にあるのは、「AIは魔法でも万能でもない」という視点だ。AIは大量のデータと統計的手法によってパターンを学習する存在であり、人間のように意味を理解したり価値判断を行ったりしているわけではない。そのため、AIの判断には偏り(バイアス)が入りうること、また人間が前提条件や目的を誤れば、結果も容易に誤ったものになる
また、AIは個別の専門的作業には非常に強い一方で、それらを横断的に組み合わせて意味づけることができないという限界である。AIは、与えられた目的や条件のもとでデータを処理し、最適解らしきものを導き出すことは得意だが、「なぜそれを行うのか」「複数の文脈を踏まえてどう判断すべきか」といった総合的な思考はできない。つまり、AIは部分最適には強いが、全体最適や価値判断には関われない存在だと説明される。 -
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ネタバレ2023年上梓。2025年はその頃に吹いていた風は逆風になりつつある。エコは利権が主であり、目的はミコシであること。美辞麗句で先進諸国を弱体化させ、美辞麗句を無視する戦狼国家に利する策であったことが明らかになっている。
本書はその風潮とは無縁の立ち位置を取っているが、完全に無縁ではなく、爪先くらいは乗っけてる。それくらいなら無視して読める。
知ってるつもりでいたプレートテクトニクスへの解像度が一気に上がった。アルフレッド・ウェゲナーのそれとともに。
海洋地図の一種である深海の地図作成は、博物学、地学、海洋学の学際的探求である。
地図がもたらすものは様々で、学究に限っても、生物学、鉱物学、考古学など多岐にわたる展望が期待できる。ナビゲーターという役割に、言葉以上の意味を持つ。深海という、近いようで遠い場所の現実を紹介してくれる。
三章までは著者の我が剥き出しで功名功名また功名というカンジ。筆の冴えを見せつつも我が引っ込んで読みやすくなった。
かと思えば七章で、ジャーナリスト文筆家にわりと見受けられる傾向が出現し、劇的な語りで、サブエピソードを語りだす。唐突に始まるのでわかりにくいし、唐突に始まるので即座には強く興味を惹かれない。ただわかりにくい。筆の冴えの一種。
四章。女性の権利についての主張はしばしば「専用の席を用意しろ」となり首を傾げることになる。本章の主題であるマリー・サープの業績はそのようなものには感じられず、一人の社会人として共感できる不公平さを甘受させられた人物であると思えた。こういう不公平さをなくそうというのがフェミニズムではなかったのか。
宇宙に比べて深海は関心も投資額も低いと著者は嘆く。
地図作成に国家の思惑や利権が絡むのは歴史の証明するところで、機能不全が明らかになった国連はなにも主導することができないどころか、戦狼国家に飼われた犬となっている。ナウルのような小国ですら海洋資源開発に意欲的で、国際機関はその意思を止めることはできない。国際機関はなぜ海洋開発を制限しようとするのか。開発により荒らされた環境は復元に長い時間を要するであろうという主張があるからだ。資本が二の足を踏みやすい素地があるということになる。
宇宙にも深海にも同じくらいロマンがあるが、ロマンだけでは学問はできぬ、というところ。
以下、雑感。
p.84 深海の三層。ミッドナイトゾーン(漸深層)、アビサルゾーンまたはアビス(深海層)、ヘイダルゾーン(超深海層)。
p.101 日本財団と学術会議。どちらも筋が悪いとされる団体だ。後に逮捕された環境活動家が仏に引き渡され、仏は日本への引き渡しを拒絶した。このあたりの動きと連動してるのかもしれない。リベラル的な意味で。
p.106 「吠える四〇度」ロアリング・フォーティーズ。「狂う五〇度」フューリアス・フィフティーズ。「絶叫する六〇度」スクリーミング・シックスティーズ。「コマンダーゼロ」クレイジー・エイティズ。
p.119 アルフレッド・ウェゲナーの解像度が上がった。科学者と言うよりは夢想家、よくて哲学者という印象。本書の言葉を借りればゼネラリストであったという。
p.121 キリスト教と天文学は切り離せない、という。東方の三賢者由来か? ゆえにアメリカにおける科学分野への資金提供は天文学へ多く配分されたという。
p.124 "チャレンジャー号がインド洋で中央海嶺を見つけたとき、イギリスの新聞は、失われた都市アトランティスの発見と称えた。"
p.124 "また、その頃はちょうど、ある別の古代神話が現実のものだという説が世間に広まっていたときでもあった。当時は、ドイツの考古学者兼トレジャーハンターのハインリヒ・シュリーマンが、読み古されたホメーロスの『イーリアス』を片手にトルコの丘陵を歩き回って、失われた都市トロイアを発見したばかりだったのだ。"
p.139 "「未知の地(Terra Incognita)」や「無主の地(Terra Nullius)」"
p.276 最終氷期には陸地が現在よりもっと広かった。その頃の人類は海岸部と内陸部のいずれで繁栄を見ただろうか。内陸部よりも海岸部の資源が生存に有利であっただろう。とすれば、その頃の人類の生活の痕跡が残っているのは今は海中に没してしまったかつての海岸部ではないか。
現実に、ダイバーが海中に遺跡を発見するケースがある。
p.328 『闇の奥』が引用されている。地図上の空白には「なにもない」とする植民地主義を記述する文脈。 -
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▼ビジョン
何より大事。
世間が必要としているもの、あなたが得意なもの、あなたが情熱を捧げられるもの、あなたがお金を稼げるもの、その4つの共通部分を見つけて、ふくらませる。
絵空事ではなく、そのビジョンを実現するために、社内リーダーを巻き込み、行動習慣に磨きをかける。
▼戦略実行を確実にするための行動習慣
・買収と売却
・投資
・生産性改善
・差別化
・リソース配分
未来を見据えた突出した理想主義社者になり、この5つを断行する。
ただし、下振れリスクは十分に留意する。
▼リソース配分を最適化する
もっとも重要なのは、社外の人間になったつもりで行動すること。
リソース配分は最も重要なタスクである。社内の人間ではバイアスや情緒、現場マネジメントに集中してしまい最適化できないのは当然である。
「全体最適からゼロベースで考える」「年間予算ではなくマイルストーンで考える」「育てるのと同じくらい捨て去る」ことが重要。
▼人材を強化する
・「貴社で最も才能があるリーダーを10名挙げて下さい」次に「貴社で最も重要な役割を10個挙げてください」と問う。
・「貴社で最も重要な役割を10個挙げてください」に回答できる経営者は少ない。日頃から重要なポイントに焦点があたっていないということ。
・さらに、重要な役割とリーダーが一致していなければ、採用か現リーダーのスキルアップが重要である。
・さらにさらに「10名と10個は、取締役会や株主がのそむものなのか」を考えると、課題は浮き彫りになる。
優秀な人材に固執しないことは重要だ。未来や課題から、それた回答になりがちだから。
「価値の高い役割を明確にする」「価値の高い役割を実行できる意外なメンバーを常に見つける」
「実行を伴わせるための目立たない存在を忘れない※鉄壁の経理や事務、人間関係油の潤滑油など」
「控え選手の層を積極的に厚くする」
この4つが、人材強化の本質である。
▼トップやトップチームを上手に構成する
・素質と心構えを重要視する
素質評価は大切だが、未来には心構えのほうが重要になる。個と組織の成長は、その時わかる素質より日頃の心構えにフォーカスすべきである。
・いるべきではない人に対して迅速かつ公平に対処する
思いやりをもって対処する。これまでの成功は称えるに十分なはず。
・距離は人それぞれだが、繋がり続ける
「どんなことを考えている?」「これを教えて欲しい」。各メンバーの強みを知ることはもちろんだが、弱みや脆さ、ナラティブ、どんなこを心配するのかしているのかを常に把握する。
・直属のチームを超えた、リーダーたちの協調体制を構築する
今何を変えるのかと、なぜ変えるのか。それを理解してもられば、勝手に会社を押し上げるのがトップであり、トップチームである。
▼チームワークを高める
・意思決定は対話、データ、スピード
・各々のストーリーをしり、ストーリーテリングできるまで理解する
・チーム作りに、自分の時間とエネルギーを投資する
▼取締役会を最適化する
・取締役会と経営陣の役割を明確に線引する
・取締役に求められる人物像を具体的に示す
・取締役会に自身の考えに対する理解を深めてもらう
・取締役会に常に変化しつづけるよう促す
・未来に重点をもつ
→未来へのアジェンダや議題を積極的にあげる。プライベートセッションから挙げる、取締役会メンバーの立場で考える
▼真の影響力をもつ
・すべてのステークホルダーに一貫して同じメッセージを伝える
・危機発生時にはトップにたたず、チームも率いない。チームから報告を受け、会社運営のあらゆる面から総合的なジャッジをくださないといけない。
・長期的な目線をもち、自身のレジリエンスの高さを示す。危機のあとには大体チャンスがあり、それに遭遇するためにはレジリエンスが重要。
▼時間とエネルギーの最適な消費習慣
・短距離スプリントを何度も続ける
人が努力して成功を出そうとするすべてのことは、だいたい短距離スプリントが重要。
一気にはしって轍をつくり、あとを任せる。これが結局一番はやく、成果もでる。
・感情を切り離す
いまこの瞬間にいるという発想がきわめて重要。集中せよ。
・自身のニーズにあったメンバーを見つけてともに動く
実行速度とクオリティを高められるためのメンバーを見つける。
・エネルギーを生み出せる時間を創る
人間のエネルギーは無から作れるスグレモノでる。エネルギーを蓄えたり、総量をあげる工夫をすること。
本書外だが、サイバーエージェントの藤田さんのコメントも印象に残っている。
藤田さんからは「エネルギー総量を保ち続けろ」と言われました。
何でもいいから趣味にエネルギーを割いていたらエネルギー総量は落ちないけど、仕事ばかりしていると、勝負しないといけない大事な場面で力が出なくなる。
だから常に色んなことをやりながら、エネルギーを高めていきたいです。
▼正しいリーダーシップモデルを掴み、自身のパフォーマンスを最大化する
画一的だが、正しいリーダー像はこれまでの歴史の中であぶりだされている。
しかし、最高の自分でいられるリーダー像は自分で生み出すべきである。
・自身の人格、強み、価値観と一致した行動はなにか
・会社のニーズにあったリーダーシップは、どれが当てはまるか。当てはまるものを一貫して行動し続ける
・リーダーとして成長しつづけるという精神を持ち、フィードバックを素直に受け入れて対応する。
・どんなに悲惨な状況だろうと、常に将来への希望を与える。
・多様性のある顧問団を設置する。※自分の意見に黙って従うわけではなく、叱咤や意見をくれる信頼できる人物ネットワークを持つ。 -
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『問題は、そのようなときに役立つ「グッドデータ」【統計学的に理想的な良質のデータ】が、常に手に入るわけではないという点だ。(中略)一般に、物事は重要とみなされるようになって初めて数えられるようになる』―『はじめに』
まず最初に言っておきたいのは、本書はいわゆる「統計学」の教科書、あるいは、統計的手法を扱う人に向けた啓蒙書という訳ではない、ということ。もちろん、統計による推計の結果を扱う人が(回りくどい言い方だが)注意しておかなければならないことを丁寧に記した本ではあるのだけれど。本書の対象となるのは、どちらかと言えば統計学の基礎も統計的手法にも余り馴染みのない人であって、そんな人たちに向けて、推計が意味する(あるいは意味しない)ことを説く書。書評にも、本書のことわり(はじめに)にも、その主旨(本書には統計手法についての書ではなく数式も図も出て来ない)は記されているのだけれど、少しだけ期待していたものがあった。
著者が統計的手法を用いて推定する対象は、純粋に(自然科学が扱う対象物の特徴を捉えるために行う意味での)観測された数値ではない。その多くは一般に質的データ(名義尺度あるいは順序尺度)あるいはそれを標準化して数値に置き換えたデータだ。自然科学における観測対象ではなく社会科学における観測対象の統計につきまとう難しさが本書の主たるテーマであると言ってよいと思う。自然相手に観測されたデータ解析を一生懸命やってきた身からすると、そこが期待していたモノから逸れてしまう一因となるのだけれど、もともと期待していたのは統計手法の話ではない。実はデータ解析をする上で一番気を付けなければならないのは数学的な理論や算術的な工程ではなく、どうデータが準備されているかということなのだが、そのことについて著者が語ることに興味があったのだ。
著者はデータの観測に恣意が入る可能性について丁寧に説明している。それは自然科学分野の観測でも同じことなので首肯することも多い。一方で、もう少し異なる角度から語られるかも知れないと期待していたのは、いわゆる観測対象の選択(関心領域: area of interest)について。観測に絡む恣意性ということでは同じような主旨の話なのだけれど、その無意識の選択によって結果が左右されるという文脈で語られているところを越えて、その無意識の選択を如何に避けるか、あるいは補正していくかということについての言及がもう少しあることを期待していたのだ。
それは後進を指導する時に最も納得してもらうのが難しい(もちろん、説明すれば解ってもらえるのだが、データをもてあそぶ程には興味を持ってもらい難い)ことなのだ。そもそも統計の根本の課題は、標本の統計量をどの程度母集団の統計量と見做してよいか、であるのは当然なのだが、そんな深遠な問いの前に、個々のデータの解像度の差、取得された時の条件の違い、そもそも何処で取得されたものを集めているのか、といったことを、計算機をぶん回す前に吟味することの大切さ、そしてそこに結果を無意識の内に誘導してしまうリスクがあること、そんな話がもう少しあるのかなと思っていた(もちろん、少し異なる設定での話は語られているのだが)。
世の中、やれビッグデータだのデータオリエンテッドだの探索的データ解析だのと言うけれど、本書の一項目にもあるように、結局昔から言われる通り、Garbage-in, Garbage-out(ゴミを入力すれば結果もゴミ)なのだから。 -
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細かなテクニックはよくある婚活本に書かれていることと一緒だが、文面だけでも関係構築はできるし、逆に破壊することができる。
相手に気を引いて欲しい、仲良くなりたい時には「信頼」「自己開示」「相手への関心」を示すことが不可欠。かといって、初期段階で自分をさらけ出しすぎる事、相手のレスポンスの速さは合わせない等は距離を広げてしまう原因になるのは、ビジネスで求められてることと真逆な要素が求められる。
それを通過した後の関係醸成はリアルで付き合う事とは変わらない。長続きする人たちの共通点が文字になって表していた。
心理学学びたい方や婚活市場で勤しんでる方に一読の価値がありますよ。 -
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AIの基礎を知っている前提で、AIの手法や開発の取り組みについて詳しく知りたい人におすすめ。
【概要】
●AIの予備知識、画像認識、強化学習、自然言語処理
●意味を理解すること
直感物理学、抽象化、アナロジー
【感想】
●サブタイトルに「ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識」とあるが、これを読むに当たって本当の基礎知識を知っておく必要がある。例えば、モンテカルロ木探索法とは何か、など。本書にも簡単に説明が書かれているが、これだけでは理解できないと思われる。他の著書ではさらに詳しく書かれているものもあるので、そのような知識を得たうえで読むのがよい。
●第5部「意味の壁」はとても参考になった。
なぜ人工知能は人間の脳に及ばないのかということが理解できる。これまで明確に説明できなかったことが、自分の言葉で説明できるようになった。抽象化とアナロジーを理解したうえで、アンドレイ・カルパシーのブログに取り上げられている写真を見れば「なるほど」と思える。 -
Posted by ブクログ
本書はコンピュータやテクノロジーの進歩についても詳しく説明されているが、私たちの生活を支えてきた土台の根本的な変化について語ることを主たる目的としている。
その変化を端的に示すワードが"デジタル爆発"であるが、それは数々のチャンスと同時に、様々なリスクももたらしており、その急激な変化は、プライバシー、表現の自由、個人の自己管理可能性といった、これまで築かれてきた社会の適応能力を上回ってしまっている。
技術を活用した新たなサービスの登場、立法による規制とその予期せぬ副作用、訴訟及び判決の影響等、アメリカにおける近年の推移、動向が具体的に紹介されており、大変勉強になる。 -
Posted by ブクログ
地図はいいね。見てるだけでワクワクする。
深海の地図となるとなおさらなんだが、実のところ、きちんと測量マッピングされた海底地図ってほんのわずかなんだそうだ。
その世界中の海の地図を作ろうと言う活動があって、2030年の完成を目指している。
ところが地図、海図なんてのは戦争を考えたときに超機密となるわけで、そもそも測量されたエリアが狭い上に国が抱え込む。んで、深海より人の興味は宇宙に向きやすく、予算が付かない。
そんな状況。
海に向かうのは、名誉欲とワクワクに駆られた超金持ちと、最近面倒なのは企業。
日本で話題になってるレアアースもそうだが、深海に人間が手を突っ込むと、地球全体の生態系に致命的なトラブルを引き起こす可能性もある。だけど、金に目のくらんだ企業は止まらない。
あらゆるところで問題提起する意識高い系の著者だが、何気に日本財団とか捕鯨とか、日本落とすのやめて欲しい。
深海の美しい光景はあまり期待できない。写真は一切ない本。 -
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ネタバレ「健康な人には千もの夢がある。失った人には、ひとつの夢しか残らない。」
砂糖、高GI食品は食べない。手の届くところには健康的なおやつを常備する=ダークチョコ、冷凍ブルーベリー、クルミ、アーモンド。
乳製品、牛肉も食べない。大型魚(マグロ、メカジキ、サバ、サメなど)は水銀蓄積があるから食べない。
ホールフードの植物性食品。アボカド、魚、鶏肉、雨類などのサラダ。
サラダは色とりどりのもの。それぞれにフィトケミカルが違う。
ゼロカロリーの炭酸水。
1キロあたり2.2グラムのタンパク質=一日150g。
ニュートリ11というプロテイン飲料をホットで。
パンメトロンアリストン=何事も中庸が最善。
水1リットルに「LMNT」の電解質パウダーを溶かして飲む。
コーヒーを日常的に飲む。
食べる前には数回深呼吸をする。
食べる量を減らすことが健康寿命を延ばす。
食べる回数を減らす。食べていない時間を増やす。
5日間の断食プログラムプロロンを年に二回行う。
血糖値を持続的に図る。
マテ茶は、GLP1の分泌を増やす。
レジスタンストレーニングは加齢を遅らせる。
運動に匹敵するほど寿命に効果がある薬はない。
週3日のウエイトトレーニング。
フィットネス50ベンチマーク。
一日7~8時間の睡眠。
『睡眠こそ最強の解決策である』ウォーカー博士
ラバマイシンは、長寿役の中で最高のもの
ヌートロピック、モダフィニル、
睡眠、食生活、運動。
笑う、瞑想する、日光を浴びる、自然に触れる。
インターバルトレーニング=HIIT。