松嶋智左のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
島田荘司と知念実希人絶賛の女性ハードボイルド系小説らしい。その謳い文句だけで手に取ってしまった。元警察官の梓凪子が、甥の死因を調べてくれと長年不仲の未央子に依頼され、調査が進んで行くうちに解明されていく、人間関係や警察の介入できない「聖域」と評される学校の謎。登場人物が少し多い割に理解が難しい時もあり、一瞬読むのに体力を要したが、「聖域」を切り崩すために、凪子にヒントを与えた達子や長谷場など、それぞれの立場と主人公との関係で高度な心理的やりとりがあり、読んでてハラハラし、面白かった。
最後は最後で、すごいイヤな終わり方をして、もう救いようのない結末だと思ったが、これがハードボイルド系イヤミスというのか、モヤモヤした気持ちが何ともいえない読後感を味わえた。 -
Posted by ブクログ
台風で大雨の中、警察署内で署員が殺された。現場は駐車場で、監視カメラは映されていない場所。すぐに署内は封鎖され、外に脱走していないことから、犯人は署内の誰か。果たして、誰なのか?
様々な署員の視点で、物語は進行していきます。メインは女副署長の杏美。署内での対立や次々と明らかになる不祥事、台風の中でのトラブルなど1日の出来事を描いています。
とにかく、これ1日の出来事?と思うくらい、多くの出来事が発生や明らかになるため、物語としては濃密でした。
また、登場人物が多いことや署内の構造が文字だけだとわかづらいので、何度も最初に提示している一覧表を読み返していました。
副署長だけでなく、刑事課長の存在も際立っていて、両者との対立は見所かと思います。各々の経験は違えど、プライドをもって働く姿は、輝かしく映っていました。
犯行のトリックですが、様々な偶然が重なった結果なのかなという印象でした。台風という悪い条件があったとしても流石に誰か気づくのでは?と思う自分だけでしょうかと思ってしまいました。
一番気の毒なのは、署長かなと思いました。状況が状況なだけに可哀想すぎだと読み終わった時思ってしまいました。