菊地高弘のレビュー一覧
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学生野球経験者、野球から離れて20年。
そんな僕が思う3つの事。
本として
ノンフィクションなんだけど、フィクションに思えるコミカル性がある。インタビューを重ねたんだろう、登場人物のキャラが立っている
興味の謎が解けた
京大が何かかっとんな?
ある意味事件の快進撃の謎がとけた。
タレントが揃った代と言うこともあるだろう…
相手から警戒されてない事もあるだろう…
自分の力量を把握した上で最善を尽くした先に奇跡は起こった
野球の未来
フィジカル&テクニックが高いレベルにある中で、感性重視の競技でも、最新機器を用いたデータを解析できるモノがいれば、競技経験者でなくとも活躍出来る事を示し -
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最近野球界では選手一人一人の特性に合わせてデータを収集し、フォームや投げ方の改善を図ったり、個々の特徴を活かすようにしていく動きがあることはいろいろ聞いていたが、日本のアマチュアの野球でもそういうことが浸透し始めているのだと思った。
若い学生、もしくはアマチュアだからこそなのかもしれないが、データだけでなく人間性もチームを構成する中で重要な要素であり、それも踏まえて京都大学という日本でも有数の学問に力を入れている学校の野球部でのアナリストや監督、選手たちの奮闘ぶりが描かれていてよかった。いつの日か京都大学のようなチームが野球界を騒がせるような実績を上げる日も来るのではないかと思った。 -
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本書はいわゆる野球留学生(越境入学者)の物語です。大阪の子が島根の高校に行く場合などですね。外国人留学生の話ではないです。
話は大谷翔平を擁する花巻東を岩手大会で破った盛岡大付属高校に向かって閉会式で「よっ、横浜瀬谷ボーイズ!」と野次が飛ばされる場面で始まります。私自身、野球留学に関しては否定的で甲子園も近年見なくなりましたが、さすがにこの野次はダメだろうと思いながら読み進めました。
本書では盛岡大付以外に健大高崎(群馬)、滋賀学園、明徳義塾、創成館(長崎)など8校が取り上げられています。それぞれいかに野球留学した部員たちが慣れない土地と環境で奮闘し、地元に受け入れられ、第二の故郷と感じる -
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野球留学、県外生が多く在籍する強豪校を前向きに捉えたノンフィクション。
高校野球の代表校は郷土の代表。地元はもちろん故郷を遠く離れ暮らす人々も応援する。それが高校野球がこれだけ人気のある所以だろう。
そんな高校野球だが多くの強豪校から全国から選手を集める。時に地元の子がほとんどいないガイジン部隊と揶揄されるチーム構成となることもある。
本書はそんな強豪校の実態を丹念に取材、読後は今までと野球留学のイメージが大きく変わる一冊である。
八戸学院光星、盛岡大付、健大高崎、帝京、滋賀学園、石見智翠館、明徳義塾、創成館。
夏の甲子園の時期そして東京2020大会の最中に読んだ一冊。そういえば侍ジ -
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あの「下克上球児」の筆者の近著。関西六大学で最下位が定位置の京都大学野球部で、元プロ野球監督プレー経験なし野球ヲタクの投手コーチの奮闘を描く痛快なノンフィクション。
最近、SNS界を席巻するプロウト。素人ではあるがプロに負けない見識を持つ。代表的なのが本書でもちょこっと登場するがお股ニキなど。京大野球部がラプソードを導入すると共に募集されたアナリスト(野球経験なし)が野球部を変えていくストーリー。甲子園経験者などの多い強豪大学を相手に奮闘する。
他大学も京大もそれぞれ相手に対するリスペクトが感じられるのが何より好感が持てる。
あえて難を言えば、試合の進行を文だけで伝えるので入り込みにくい -
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ネタバレ<目次>
第1章 もう、あの頃には戻れない
第2章 1/12
第3章 元・巨人ファンミーティング
第4章 スルースキル
第5章 隣の芝生
第6章 熱狂の真ん中で
第7章 人のふり見て
第8章 象徴と地方
第9章 春を待つ
<内容>
タイトルに惹かれたが、内容はプロ野球の改革案だ。タイトルの球団のロートルの死は必然だが、それだけではプロ野球の人気復活はありえないと。ファン(現・元)に聞き、他の球団の状況を調べ、MLBやサッカー、プロレスまで探索に赴き、そしてインタニュー(これがなぜ駒田かは、第9章に書いてある)までしている。少年野球の減少や高校野球の二極化など、まだまだ心配は -
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ネタバレ弱小野球部、京都大学の野球部が
所属するリーグで優勝を目指す物語。
ライバル大学の野球部は、野球推薦があったり、
甲子園で活躍した人がたくさんいるので、
当然、京大野球部はカモにされている訳ですが、
その中でいかに勝っていくのか、
京大ならではの頭脳を使って、
勝利を目指すノンフィクション。
この手の話は個人的に好きなタイプな上に、
自分の出身高校の選手も出てきたりと、
何かと応援したくなる要素がたくさんありました。
登場人物がたくさん出てくるがゆえに、
冒頭の選手紹介を何度も見返しながら
読むことになりました。
残念ながら、目指していたものは得られなかった訳ですが、
それでも一定の感動 -
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四国アイランドリーグは独立リーグとはいえ、プロ野球である。創業当時は現地のボランティアに助けられ、うるさ方に疎まれるという立ち上げであったが、徐々に軌道に乗っていく。一貫して選手のフィジカルを鍛える、プロを目指す(そして難しい選手にはしっかりと引退させる)ことを積み重ねた結果、いまでは毎年プロ野球選手を多数輩出する存在に。
四国アイランドリーグは四国4県のチームからなり、上期と下期でそれぞれ順位を出し、決戦によりシーズン優勝を決める。途中、福岡や長崎のチームも取り込み拡大したが、長崎の破産により四国のみに。
まだ出ていないドラフト一位選手の輩出が目標。