浪川攻のレビュー一覧
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ネタバレ引越しに伴い入手。米銀から見て邦銀のあり方を見直す内容。海外では新規参入してきたデジタル金融に対抗すべくIT化を図ってきた。メガもならって、IT化、人員削減を強烈に推奨。メガは店舗縮小、支店長室もなくなり年収も下がる。一方で本部の職員は高年収を維持。アメリカで銀行に代わり勢力を拡大しているのはファインシャルプランナー。1人1事務所で店舗数は米銀メガの倍。日本の野村證券が半分以下であることと比較し、その差は歴然。これからのあるべき姿は感じの良さや親切さである。
この本を読んで、IT化は便利を求める人がいけばいいが一定数は相談したい、あなたから買いたいと言った何を買うかより誰から買うかが重要になってくる。その上で個のコミュニケーションを高め地域密着、相手を知る、名前を覚えることが重要。ぜひ真心言葉の有効活用を進言したい。 -
Posted by ブクログ
株式投資の知識獲得の一環で、証券外務員資格を取ろうと勉強している。調べてみると、証券外務員資格取得が必須になる職業があり、IFA( 独立系ファイナンシャルアドバイザー)はその一つ。ということで気分転換にサラッと読んでみた。
野村證券の苦境を当て馬にしながらIFA界隈の現状を解説してくれている。個人金融資産がの60%が高齢者に偏在する中、証券会社の個人リテールで優秀な営業マンがIFAに転職していく風潮がある。「時代の変化に対応できない大手老舗の苦悩」というのは商社でのコモディティトレード経験から身にしみてよく分かる。
ゴールベース資産管理:
ライフステージに合わせた人生設計を顧客とともに考え、実現のための資金ポートフォリオを提案し、その対価を得るコンサルタント手法。この場合IFAはセールスではなく顧客のパートナーとなる。
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モルガン・スタンレーが旧スミスバーニーから引き継いだ手法。このモデルを富裕層ではなく、一般的な収入・資産レベルのクラスに安価で提案できたら面白そう。ファイナンシャルプランナーに隣接する業界のように感じた。
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IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、証券会社から業務委託を受け、独自に顧客に対して資産形成のアドバイスを行う業態のこと。
背景には、証券会社の問題点がある。
・アメリカでの売買手数料ゼロ化の動き+手数料の低いネット証券の台頭→従来の手数料ビジネスが成り立たない。
・厳しいノルマを達成するために短期売買を繰り返させる→本当に顧客のためにならない。
投資におけるパラダイム
・手数料→ゼロへ
・無知な大衆→賢い大衆
・売買手数料で稼ぐ→資産連動で稼ぐ(アメリカ大手証券会社のビジネスモデル)
・短期的、高リスクな高騰狙い→長期的、低リスクな資産防衛 -
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2018年、日本のメガバンクグループ3社は合計で3万人の人員削減計画を相次いで発表した。金利はマイナスとなり、人々は現金を持たなくなり、融資をネット発信で募集する。銀行の必要性は将来、さらに減少することを見越した結果だろう。そんな銀行で働く銀行員はどう変わり、どう生きるべきなのか。
その参考例として、著者は激的に変化する米国銀行を取り上げる。多くのサービスをセルフ型端末に任せて、店舗規模を縮小。1店舗に従業員1人という運営形態もあれば、退職した銀行員がITによる銀行業務の効率化をサポートするベンチャー企業を立ち上げることもある。支店長室なんてものはなくなり、支店長はサービスマンとして店頭で顧客対応を担当する。
と、海外の銀行業界をほめ上げる著者だが、こうした変化へのスピード感の乏しさは日本の銀行業界の問題というより、解雇や転職が難しい日本型雇用の問題のような気がする。とはいえ、銀行員が変わらなければならないのは事実だ。 -
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日本の経済社会で長く「変わらない存在」としてあり続けてきた銀行、その銀行は極寒の収益環境に身を置き、またフィンテックをはじめとする金融イノベーションが生まれつつある時代にあって、「銀行」は必要性が問われている。
労働集約的な仕事の仕方を続けてきたところにあって、日本国内のビジネスでは収益を上げられなくなり、デジタライゼーションに舵を切って仕事を減らすことで、新しい金融技術への対抗とまたその取り込みを同時に進めなければならなくなってきた。経済社会にバンキングは必要だが、それは必ずしも「銀行」の形をとる必要はないのかもしれない。
このような環境の変化が急な勢いで迫ってきた状況下、銀行で働くというのはどういうことなのか、今後どのような選択肢があるのかということがテーマである。
これまで考えることもなかった、銀行以外のプレーヤーが競争相手となり、コストを削減してかつ付加価値をあげていくという進化が求められている。できるのか。
その進化は結果的に一点に行きつくだろう。バンキングは無差別なものでしかない。そして、差別化とは、感じの良さや親切さという原点回帰へ向かうことになるいう議論である。
今、銀行のビジネスは極めて厳しい。銀行員の生き方を問うのだとすれば、バンキングの目的は何なのか、そして銀行にあってそれを妨げる真因、そうしたところのもっと具体的な議論があれば、さらに深い思考になっただろう。 -
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銀行のこれからの方向性を、顧客志向と、デジタル技術に置くのは間違いないだろう。人は、コミュニケーション等に特化していくわけで。
どの銀行もそれは謳っているわけで、それがこれまでなんども同じことを言いながら出来て来なかった巨象にこの先できるのか。
で、出来たとして、出来なかったとして、それが果たして著者の言う通りになるかってところがかなり懐疑的に感じる。
一定の条件のもと、なのだが、その条件が果たして日本にそのまま当てはまるのか。
海外の事例は面白いし、三井住友はさすが。3メガのなかで、途中からみずほには殆ど触れなくなっていくのが笑える。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに惹かれて購入。著者の浪川攻氏はきんざいとかでも勤務経験のあるジャーナリスト。2018年4月出版。
感想。
特にありません。
備忘録。
・銀行が構造不況業種と言われて久しい、という話。
・人員削減を断行し始めたのが、なぜ地方銀行でなくメガバンクなのか。マイナス金利・人口減のダメージを海外部門でカバーし難いと思われる地方銀行ではなく。
・著者があげた理由。リーマンショック後、欧米の巨大金融機関が資産圧縮を勧める中、メガバンクは海外部門を拡大させて業績を伸ばしてきた。しかし、海外部門を維持拡大するのは大変。欧米の金融機関復調と競争激化、兵站としてのドル預金の獲得(含むドル調達コスト増)がネック。国内も収益力をあげないと、とのこと。
・仕事をITに代替し、浮いた人材を別のセクションに移す。そこから玉突きで成長分野に回せる人材を選りすぐり投入する。イメージらしい。 -
Posted by ブクログ
銀行は安定しているというレッテルのもと、これまでメガバンクは就職人気ランキング上位に名を連ねていた。
しかし、そのメガバンクの2019年新卒採用では、3行とも採用人数減という方向性が打ち出された。
安泰な大手銀行の大量採用はどこへ消えていったのか。
さらには、採用だけではなく、従業員数も減らす方針が示された。
日銀によるマイナス金利政策、人口減少、フィンテックの台頭等により、これまでの銀行業務では時代の流れにそぐわなくなってきている。
待たされる銀行での手続き、送金システムが24時間365日でない状況、謎に高い取引手数料、今まで当たり前と思っていたことが、デジタライザーションという抜本的な変革により、待たなくて良い、安く取引できるという、新たな波が生まれてきた。
当然、顧客は銀行へ行く必要もなくなり、銀行とは違う手段によって、お金のやりとりを行うようになってきた。
フィンテックにより瞬時に取引できる顧客の利便性向上と圧倒的なコスト効率化に、銀行は闘っていかなければならない。変化を拒めば、形勢が不利な状況になり、後手後手になっていく。
安定した銀行員のイメージは崩れかかっており、いち早く転職を行う者、これからの変化に対応していく者、変化に飲み込まれていく者等、確実に変わろうとしている。
数年後、日本の銀行がどうなっているのか。そこで働く銀行員はどんなイメージとなっているのか。大変な世の中になってきたものだ。