【感想・ネタバレ】証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変えるのレビュー

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Posted by ブクログ

同じリテールビジネスの営業マンとして、自社の営業スタイルや、短期間での異動やキャリアパスなどの社内体制を考えると、野村や現在の証券業界の状況は対岸の火事ではないと感じた。
改めて顧客本意の商売(利益相反とならない、ゴールベースアプローチ、顧客の儲けに合わせたフィーで運命共同)を本気で追求し、改善していかなければならない。
当社も様々な部分で幾分か良い方向に改善されつつも、顧客との関わり方については旧態依然であり、目先の契約を追うスタイルや評価体制は変化が必要だ。
そういう意味で、クリエイティブデストロイヤーが現れる事を望むと同時に、自らも自身が及ぼせる可能な範囲でそうありたいと願う。

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

証券業界の理解に向けた読んだ一冊。野村證券のエースたちが退職して、日本の腐った金融業界を立て直すために動いているという話。米国証券会社のチャールズ・シュワブから始まった手数料無料化が日本の証券業界を飲み込もうとしている。これまで顧客本位と言いつつ証券会社本位の営業が限界に来ており、証券会社はどんどん淘汰されていくのではと。ここで思うのは、最先端の事柄を自分ごとのように受け止め変化し続けていかないと、気づかず腐っていくかもという危機感であった。新しいことすべてに反応するのは得策ではないものの、その背景を理解し危機感を持つべきかどうかの判断はする必要あるなと自戒も込めて感じる。

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2020年11月07日

Posted by ブクログ

回転売買等を顧客に押し付けて、顧客の利益を度外視し、自社の利益だけを追求していた証券会社のビジネスモデルの転換が必要になっている事実を、10年以上前の米国における動きも紹介しつつ辛辣に解説。貯蓄から投資/資産形成への転換が求められる日本社会において、金融関係者/一般投資家の双方が読むべき一冊。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

楽天証券が知らない間に非常に面白いポジションにいる事がわかって目から鱗

説明会に一度参加してみることにした

気になったので楽天証券に口座も開設してみたが、楽天の買い物をした際につくポイントで投資信託の投資を即す流れなどがあり、
そこで投資をするとその月の楽天ポイントが多くもらえる、
といった良い導線も出来上がっておりなかなかの戦略

IFAも気になったが、楽天のビジネスに興味が湧きました。

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2021年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・中小の証券会社は淘汰されていくと感じた。ストックビジネスに転換していくとなるた、規模がものをいうようになるからだ。そうなると規模が小さい会社は厳しくなる。今後中小の証券会社がどうなっていくか注目していきたいと思った。
・IFAはラップ口座を利用し、ゴールベースアプローチのもと資産形成の提案を行なっているとのこと。ラップもモノによれば悪いものもあると思うので、消費者はその取捨選択をする必要があると思った。ラップ口座が良いものとの書き方が強いのが気になった。
・証券会社の改革が進んでこなかったのは、日本人の金融リテラシーが低いからだと思う。金融リテラシーが高ければ、短期売買や仕組債のリスク等に気づくことが出来るから。金融リテラシーを高めるにはメディアの力が不可欠だと思う。大手の証券会社はそこに力を入れて欲しいと思う。

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2021年01月11日

Posted by ブクログ

この分野は詳しくないので、難しく感じるところもありましたが、証券業界について勉強になって良かったです。
アメリカのように資産残高が増えることが、証券会社なりIFA(証券会社に属さず、顧客に資産形成のアドバイスをする人)の利益につながるビジネスモデルが当たり前になれば、日本でもより投資が進むのではないかと思いました。

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2020年12月17日

Posted by ブクログ

日本の証券業界の問題点、アメリカの現状を通し日本の証券業界の未来の示唆に富んだ作品。手数料収入を当てにし一般投資家に回転売買を強いる旧態然とした体質に落胆。しかし若きエリートや中小証券会社の新しい試みに期待する。証券業界に限らず日本のあらゆる業界で似たような過去の成功体験にしがみ付く事で己の存在意義を内外にアピールする魑魅魍魎が多い。変わる事、挑戦する事こそが、これからの日本の未来を左右する重大な局面であるのにネ!

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2020年10月22日

Posted by ブクログ

株式投資の知識獲得の一環で、証券外務員資格を取ろうと勉強している。調べてみると、証券外務員資格取得が必須になる職業があり、IFA( 独立系ファイナンシャルアドバイザー)はその一つ。ということで気分転換にサラッと読んでみた。

野村證券の苦境を当て馬にしながらIFA界隈の現状を解説してくれている。個人金融資産がの60%が高齢者に偏在する中、証券会社の個人リテールで優秀な営業マンがIFAに転職していく風潮がある。「時代の変化に対応できない大手老舗の苦悩」というのは商社でのコモディティトレード経験から身にしみてよく分かる。

ゴールベース資産管理:
ライフステージに合わせた人生設計を顧客とともに考え、実現のための資金ポートフォリオを提案し、その対価を得るコンサルタント手法。この場合IFAはセールスではなく顧客のパートナーとなる。

モルガン・スタンレーが旧スミスバーニーから引き継いだ手法。このモデルを富裕層ではなく、一般的な収入・資産レベルのクラスに安価で提案できたら面白そう。ファイナンシャルプランナーに隣接する業界のように感じた。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、証券会社から業務委託を受け、独自に顧客に対して資産形成のアドバイスを行う業態のこと。

背景には、証券会社の問題点がある。
・アメリカでの売買手数料ゼロ化の動き+手数料の低いネット証券の台頭→従来の手数料ビジネスが成り立たない。
・厳しいノルマを達成するために短期売買を繰り返させる→本当に顧客のためにならない。

投資におけるパラダイム
・手数料→ゼロへ
・無知な大衆→賢い大衆
・売買手数料で稼ぐ→資産連動で稼ぐ(アメリカ大手証券会社のビジネスモデル)
・短期的、高リスクな高騰狙い→長期的、低リスクな資産防衛

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

野村証券の遅れたビジネススタイルを槍玉に挙げ、それに対する新たなビジネスとして独立系証券営業を行うIFAを説明しています。

充分参考にはなりますが、個人的には既存の証券会社を真に脅かすのはデジタル技術を駆使したフィンテックベンチャーだと思うので、そちらの記載がほとんど無いのは残念でした。

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

日本のIFAビジネスを中心に、国内外の証券業界における最前線の動きを追ったもの。業界に身を置いていれば、より臨場感がわいてくる。筆者と考えが全て一致するものではないが、いまだからこそ読んでみるべき。数年後には別の議論がされているだろう。

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2020年10月03日

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