【感想・ネタバレ】証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変えるのレビュー

あらすじ

社長表彰の常連社員、労組の委員長経験者
海外修練生に選抜された営業成績優秀者…。

将来を嘱望されていた大手証券会社の
エリートたちがいま続々と転身している
IFA(独立系ファイナンシャル・
アドバイザー)とはいったい何なのか?

2兆円規模ともされる日本のIFAビジネスを
補助線としながら、ネット専業証券の
明暗を分けた理由、
業界が固執する「儲けのカラクリ」に迫る
ととともに、次の時代に存続する証券会社の
姿を考える。

日本の証券業界を代表する「野村」は
はたして生き残ることができるのか?


【本書の内容】

序 章 証券ビジネスを変える「IFA」とは何か
これまでとは異なる人材流出の動き
相次いで辞めていくエリートたち
米国ではIFA=巨大証券会社の社員に比肩する存在
IFA説明会の実態 ほか

第1章 証券業界が固執する「儲けのカラクリ」
販売手数料無料化の衝撃
「回転売買」と「はめ込み営業」
テーマ型ファンドを保有していない投信会社の元役員
放置されたままの「残骸ファンド」
仕組債「早期償還条項」の罠 ほか

第2章 米国の証券業界で「いま起きていること」
注目すべきはチャールズ・シュワブの「変貌ぶり」
米国で主流の「ゴールベース・アプローチ」とは
常勝軍団「エドワード・ジョーンズ」の独創性
米国では支店長が「どぶ板営業」
激化する買収合戦の中心的存在
あのGSが個人向け無担保ローン事業に進出 ほか

第3章 誰が信頼できる「IFA」なのか
むやみに数は追わない…GAIA 中桐啓貴
相場の話をしない…
ファイナンシャルスタンダード 福田 猛
投信はやらない…
Japan Asset Management 堀江智生
売れる商品でも売らない…いちよし証券 武樋政司

第4章 進化を止めた絶対王者・野村の苦悩
金融業界が色めき立った「野村買収」情報
野村HD前CEOが吐露していた「潰れる恐怖」
ソフトバンクの株式上場時に演じた「厳しい結末」
時代遅れの「日本型総合証券モデル」
野村HD新CEOの考え ほか

終 章 いまの証券会社がなくなる日
IFA転職支援サイトの近況
在宅勤務が助長したIFAへの“民族大移動”
SBIと楽天が勝ち、
マネックスと松井が引き離された理由
玉石混交のIFA法人とプラットフォーマー ほか

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・中小の証券会社は淘汰されていくと感じた。ストックビジネスに転換していくとなるた、規模がものをいうようになるからだ。そうなると規模が小さい会社は厳しくなる。今後中小の証券会社がどうなっていくか注目していきたいと思った。
・IFAはラップ口座を利用し、ゴールベースアプローチのもと資産形成の提案を行なっているとのこと。ラップもモノによれば悪いものもあると思うので、消費者はその取捨選択をする必要があると思った。ラップ口座が良いものとの書き方が強いのが気になった。
・証券会社の改革が進んでこなかったのは、日本人の金融リテラシーが低いからだと思う。金融リテラシーが高ければ、短期売買や仕組債のリスク等に気づくことが出来るから。金融リテラシーを高めるにはメディアの力が不可欠だと思う。大手の証券会社はそこに力を入れて欲しいと思う。

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2021年01月11日

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