清水洋美のレビュー一覧
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日本植物学の父、牧野富太郎さんが20歳のときに心構えとしてたてられた、15の赦鞭一撻の現代語訳も知ることができました。
周囲のサポートがあってこそのご生涯だったということです。
ご高齢になられてから初めて歯が抜けてぬけてしまったとか、牛肉とトマトが大好物だったとかいうお話が出てきます。
奥様も牧野さんのことを信じれ続けて、牧野さんの研究を支えられました。
87才で危篤になられましたが、復活しお亡くなりになれれる94才までお仕事をされて、ご活躍されました。
牧野富太郎さんの偉大なご生涯、ご業績は、あの当時の日本の大変恵まれた大きな奇跡だったのかもしれません。
牧野富太郎さんみたいな方が日 -
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少し前に伊与原新さんの『翠雨の人』を読んで、初めて知った猿橋勝子さん。調べたら伝記があったので読んでみました。
猿橋勝子さんは、1920年(大正9年)東京に生まれ、女性が理系の教育を受ける機会に恵まれない時代に科学の道を志し、戦後、アメリカのビキニ水爆実験で降った「死の灰」による放射能汚染の測定にたずさわり、核実験の抑止に影響を与える研究成果をあげました。
『翠雨の人』ではあまり語られなかった猿橋さんの晩年は、「女性科学者に明るい未来をの会」を設立したり、自然科学の分野で優れた女性科学者に贈られる「猿橋賞」を創設するなど、日本の若い女性科学者たちを支援することに尽力されていたようです。
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かなり前のワイフとの会話
私「こんどの朝ドラの主人公って、植物学の父って言われてる牧野富太郎なんだけど、知らんな~」
ワイフ「小学校の教科書に載ってたでしょ❗」
私「えぇ~っ、憶えてないけど・・・」
NKKの朝ドラ『らんまん』、興味深く観てます。私は植物にはとんと関心がありませんが、知らない世界と知らない人物に興味津々。ということで、ササッと読める本書(子供向け)を副読本にしました。
天才にはありがちなんでしょうが、奔放というか非常識というか、友達にはしたくない人物。天皇陛下に招かれるまでになったのは、牧野富太郎の類まれなる才能と努力があったからこそですが、それと同じ位に家族や友人など多く -
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牧野富太郎のことは、日本植物学の父、たくさんの新種を発見、命名した人ということくらいは知っていたのだが、初めて伝記を読んだ。
他にもたくさんの伝記が出ているので、それらの中でこの本がどうなのかは分からないが、小学校高学年位から読める伝記としてよくまとまっていたし面白かった。
この人の生涯はドラマになりそう。ただ長生きなので、子役と大人2人で演じるのは難しいかな。
知らなかったこと
・森鴎外と同じ文久二年(1862年)生まれ。漱石より年上なのに、現代の人の感じがするのは長生きしたから。
・土佐の裕福な商家で生まれ、幼くして父母も祖父もなくしたが、祖母に愛され、個性を十分に伸ばす教育をしてもらえ