あらすじ
子どもたちに身近なテーマですぐれた研究を行った科学者を紹介する児童書伝記シリーズ。「日本植物学の父」と言われる牧野富太郎の研究にかける情熱と生き方、支えたまわりの人物などを紹介します。植物のつくりや分類のしくみなど、科学的資料も満載です。
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日本植物学の父、牧野富太郎さんが20歳のときに心構えとしてたてられた、15の赦鞭一撻の現代語訳も知ることができました。
周囲のサポートがあってこそのご生涯だったということです。
ご高齢になられてから初めて歯が抜けてぬけてしまったとか、牛肉とトマトが大好物だったとかいうお話が出てきます。
奥様も牧野さんのことを信じれ続けて、牧野さんの研究を支えられました。
87才で危篤になられましたが、復活しお亡くなりになれれる94才までお仕事をされて、ご活躍されました。
牧野富太郎さんの偉大なご生涯、ご業績は、あの当時の日本の大変恵まれた大きな奇跡だったのかもしれません。
牧野富太郎さんみたいな方が日本人として存在がしてくださったことに、日本人すべてが大きく感謝するべきだと思いました。
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牧野富太郎の生涯が端的に分かりやすくまとめられてる良書。富太郎の数々の行動から「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」という言葉が浮かんだ。また、支えてくれる妻の壽衛(すえ)や娘の鶴代の献身があったことも大きかったのだなぁと感じた。
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子供向けの簡易な文章でも、牧野富太郎の植物に対する並ならない情熱と、それに人生を捧げる幸福感が伝わってきて素晴らしかった。高知の植物園に行ってみたい。
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第67回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
課題図書としてさらーっと目を通しただけだったので、テレビ小説"らんまん"観てて、しっかり読みたくなり、で、一気読み。
植物を愛する純粋な心と、それゆえの探究心。周りを巻き込んでまでも植物学の為に尽くし突き進む姿に驚かされる。
テレビ小説のキャストで動いてくれるので、入り込みやすくて楽しく読めた☺︎♪感想文苦手な子にもお勧めしようっと。
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好きなことにこれほどまでに没頭できるのって単純にすごい!授業も楽しく教えるというか、自分が植物と対峙して嬉しくて楽しくてしょうがなかったんだろうな。素晴らしい人には支えてくれる周囲も居てこそ。奥様の献身さも素晴らしい。
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(中1の息子が書きました)
この本は、日本の植物学に大きく貢献した偉人である、い
牧野富太郎の生涯が書かれた本です。
ぼくの印象に残っていることは、どんなことがあろうと、
植物から絶対に離れなかったことです。
日本にある植物には、牧野さんが発見、命名した植物がたくさんあります。ぜひこの機会に「牧野富太郎」のことを知ってみてはいかがでしょうか。
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好きなものがある幸せ、
好きなものがある人生のすばらしさ、
そんなことをしみじみ感じた一冊。
牧野富太郎さん、本当にすごい。
穏やかな笑顔が印象的。
植物を好きな人は、優しい人。
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小学校の図書室で、よく見かけた思い出し、読みたくなりました。ある先生が、この本オススメと、伺ったことを思い出しました。本当に真剣に観察されたこと、尊敬します。
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牧野富太郎のことは、日本植物学の父、たくさんの新種を発見、命名した人ということくらいは知っていたのだが、初めて伝記を読んだ。
他にもたくさんの伝記が出ているので、それらの中でこの本がどうなのかは分からないが、小学校高学年位から読める伝記としてよくまとまっていたし面白かった。
この人の生涯はドラマになりそう。ただ長生きなので、子役と大人2人で演じるのは難しいかな。
知らなかったこと
・森鴎外と同じ文久二年(1862年)生まれ。漱石より年上なのに、現代の人の感じがするのは長生きしたから。
・土佐の裕福な商家で生まれ、幼くして父母も祖父もなくしたが、祖母に愛され、個性を十分に伸ばす教育をしてもらえた。
・それまで(江戸時代)は植物学という概念はなく、毒や薬、食用となるかどうかを研究する「本草学」だった。植物を科学として分析する植物学は明治以降西洋から入ってきた。
・学校制度ができる前に寺子屋と藩校に通ってかなりの知識を身につけていたが、13歳の頃学校制度が始まり、学校に行くなら小学校から始めなければならなかったため、もの足りず二年でやめた。そのため、富太郎には学歴がなく、ずば抜けた研究者でありながら、今で言う非常勤講師のような仕事を(もちろん薄給)長く続けた。
・26歳で10歳年下の菓子屋の娘と結婚し、13人もの子どもをもうけた。
・正規の大学教授に業績を妬まれ、大学での研究を止められたり才能故の苦労もあった。
・薄給の上に子沢山、研究費には糸目を付けず、後進への面倒見もよく、家計はいつも火の車だった。
・体は非常に丈夫で、ハードワークの連続ながら大病はせず、死の2年前まで野山を歩き、死の直前まで歯も揃っていた。
それにしても、妻の壽衛(すえ)さんは凄い。13人も子どもを産んで(うち7人は死去)、生活費を十分に稼いで来ない富太郎を、待ち合いまで経営して物心両面で支えた。子供たちには父がいかに尊敬できる人物であるか、その仕事が偉大なものかを説き、貧乏でも恥じることはないと言い続けた。
稼ぎは少なくとも、その研究の価値を信じていたのだろうし、植物学のためなら労を惜しまない根気と努力、そして子供のような純粋な心に惚れていたのだろうとしか思えない。でなければ子どもを置いて逃げ出すよ。
そんな伴侶に出会えた運命って不思議。こういう妻じゃなくて、かまってちゃんだったり、自分も楽しみたいと思う妻なら、牧野富太郎の業績も半分になっていたかもしれない。
彼の才能と業績は凄いが、妻がいてくれたからこそ。
しかし、産児制限できていたら、もう少し人生に余裕があったかもしれない。
感慨深い。
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幕末、土佐の佐川村の裕福な家に生まれた牧野富太郎は、野山の植物を観察するのが大好きでした。学校の勉強になじめず、小学校2年で小学校をやめ、植物採集や写生、読書に没頭し、西洋の植物学に触れてからは、日本の植物誌を作ることが生涯の目標となりました。夢中になると周りのことなどおかまいなし、生活力ゼロの天才植物学者を家族と友人たちが支えます。学歴なしの天才がその情熱と知識と技術で日本植物学の祖となるまでをわかりやすい文章でまとめた伝記。87歳、臨終の床から奇跡の蘇りをはたすところにはびっくり仰天です。
Posted by ブクログ
児童向けの伝記だからわかりやすい。
朝ドラで知った牧野富太郎をもっと知りたくて、読みました。
見開きのムジナモの植物図の細かさ…すごい…虫眼鏡で覗きたくなるくらい細かい。カラーで見えないのが残念なので、他の資料で読もう。
図で説明している、学名の付け方も分かりやすかった。終盤のマキノ新聞の出来事面白いな〜本当に草花を見て夢中になると周りが見えなくなるんだ笑
「新種の笹を見つけて、その嬉しさにお寺の鐘を興奮しながらついてお坊さんに叱られた」
↑このエピソードがなんて、嬉しくなっちゃうのが読んでいるだけで伝わる。
Posted by ブクログ
天才と狂人は紙一重で、家族は経済的にものすごく大変そう。
ただ、何度も来るピンチを必ず誰かが助けてくれているので、富太郎の人柄の良さも本物なのだと思う。
でもやっぱり父親がこういうタイプだと大変だろうな…
Posted by ブクログ
この間読んでた藤村の夜明け前は1853から
牧野先生は1862年生まれ
その時代って激変の時代なんだろうけど
自分はよく知らないままだった
この時代の本を読む事で自分のご先祖様はどうだったんだろうと思いをはせてます
さてこの本は子どもたちに向けての伝記本です
植物に関しての基礎知識、牧野先生の集めた植物の場所の地図などもあって親しみやすい内容でした
伝記というの客観的だから今度は小説で楽しみたいかな
朝ドラみたいな長丁場ドラマにはエピソード満載で
いいかも
どんな脚本になるのかなー
Posted by ブクログ
2021年中学生課題図書。植物学の父、牧野富太郎。日本中の植物を研究し、標本や本にした人物。なんといっても妻のすえの献身があってこそ。祖母や友人、困難な時にも必ず助けてくれる人がいた。きっと純粋な植物の妖精のような牧野の人柄のなせる技だろう。植物を愛し、知識を出し惜しみせず、人に広めることに命をかけ、愛されて支えられて人生を全うした人だった。今年の中学生課題図書は、なかなかです。