春名幹男のレビュー一覧

  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    日本昭和史の中で、大きな事件となったロッキード事件の調査記録。客観的な事実、記録を踏まえて、真実に迫っているため、説得力を感じた。地道な調査に基づくアプローチの仕方に共感した。
    巨悪と評した内容までは容易に迫る事ができなかったが、巨悪の輪郭を伝えてくれたおかげで、曖昧だった近現代の歴史を、流れと全体像で理解できた気がします。

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    2021年09月24日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    面白くよんだ。読みやすい構成と思う。キッシンジャーの陰謀から児玉ルートへと話は白熱していく。あの頃の時代がよみがえる。巨悪によって現代日本が形作られているわけだな。角栄は巨悪でもなく、単に利権にまみれて葬られてしまった。

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    2021年03月20日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    この本を読んで、まず衝撃としか思えない。

    一般論としてこの本だけで全て判断するのは正論とは言い難いが、私は20数年間生きてきて、いかに普段の生活の中で触れるメディアの情報を得るがまま、鵜呑みにしてたんだと実感した。

    特に、異なる言語を通すことによって、翻訳の仕方、異文化のニュアンスの解釈で、さらに紆余曲折している可能性があることを受け止める必要がある。

    特に、アメリカは日本を守ってくれるという錯覚。

    『英語版ガイドラインでは、日本が武力攻撃を受けた場合、作戦の実施は自衛隊が主たる責任を持つとしている。が、日本語版ガイドラインでは、責任を省略して翻訳せず、あいまいな作為的翻訳をしていた。

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    2018年08月19日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    最初の3章だけでも読む価値ある。新しいガイドラインでは意図的かどうかは別にして誤った翻訳によりアメリカが日本を守る態勢が後退している現状が隠されている。米軍は日本防衛のためでなく自国の世界戦略のために駐留している、そのために日本を守ることはある、こんな考えてみれば当たり前のことを本書は米国の文書を繙いてそれを証明した。集団的自衛権を行使できるようになることにより日米同盟の片務性を解消して日米同盟を強化して抑止力を高めようなど…
    後半は沖縄の返還、繊維問題、尖閣諸島と今の日米同盟に関わる歴史を解説。尖閣諸島について米国のスタンスがわかる。

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    2016年03月04日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    ネタバレ

    明日は米側にとっては「リメンバー・パールハーバー」の日。そのアメリカが日本を守ってくれていると日本人は今でも信じています。でも実際はそうではないらしい。このことに関してマスコミは大々的に大問題として取り上げてきたのか、私は詳しくは知らない。大方の日本人はやはり、沖縄をメインに日本の各所にある米軍基地に配備された飛行機や軍隊によって私たちは守られているのだから、米側への”思いやり予算”は仕方ないものと考えています。日本の政府もアメリカが日本を守ってくれると信じているのか、それともいつもの隠蔽か騙しか?

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    2015年12月10日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    長期に渡る綿密な資料の再検証に加え、アメリカ側から公開文書の検討、関係者への取材など著者の執念がここに実ったと言える一冊。

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    2025年09月05日
  • 世界を変えたスパイたち ソ連崩壊とプーチン報復の真相

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    物語調のピカレスクじみたものではなく、記録やデータを紐解きながら諜報という実際は綿密な国家的活動がいかに世界を股にかけているかという事実について再認識。

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    2025年06月07日
  • 世界を変えたスパイたち ソ連崩壊とプーチン報復の真相

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    公開文書をもとに、アメリカとソ連およびロシアの工作を見ていく。冷戦時代、アメリカとソ連は互いにスパイを送り、秘密裡に工作を繰り広げた。結果的に、ソ連が崩壊してアメリカが勝利したが、たとえば、アフガニスタンで、アメリカ側は非共産化を注視したあまりにテロ対策を軽視した、英米とウクライナで交わしたブダペスト覚書など、尾を引いている要素があり、完全勝利とは言えなかった。それどころか、現在のトランプ政権が、プーチンの思惑通りに動いていると、アメリカの立ち位置が危うい状態となっている。

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    2025年03月18日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    15年の長期取材による本書。数々の公文書等を丹念に調べておられ、説得力があった。
    重苦しい気持ちになった。
    「ロッキード事件なんて昔の話をなんで私は読むのか」と思ったが、「昔の出来事」と、そこで途切れているわけではない。当たり前か。
    これはアメリカと日本の政府、自民党、政治家、今も続いていることなのだろう。アホみたいに、アホみたいな戦闘機を大量に買わされて多額の支払いをかかえる今の日本。
    自民党政府が続く限り仕方がない。反米の政治家はアメリカによって潰される。アメリカの国益にかなう政治家しか勝てない。まあ、そうでない政治家を立たせる、選挙の力で、というところまでも今の日本国民はできていない。い

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    2024年01月25日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    熟練の国際ジャーナリストがロッキード事件について15年かけて洗い直した作品。以下の大きく5つの陰謀説を中心に米国で公開されている資料にも丹念にあたってその真贋の検証を中心に展開されている。
    1.ロッキード社の秘密資料(ピーナッツの領収書とか)が偶然誤って議会に配送されて事件が発覚した。
    2.ニクソンが自分の意に沿わない田中角栄を嵌めた。
    3.三木武夫が政敵である田中角栄を葬るために強引に追求を行った。
    4.田中角栄が資源外交で米国から睨まれて嵌められた。
    5.キッシンジャーが意に沿わない田中角栄を嵌めた。
    こうして書くといくつか重なっているように見えるが…興味深かったのはこの米国そのもの、また

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    2021年10月26日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    先ずは自分の身は、自分で守る。自分1人では、弱いから、力のある親分にすがる。でも、親分にすがれば、金か血を求められるのは、古代より当然のこと。平和ぼけした日本人は、アメリカが、そんな御人好しの紳士の国でないことを肝に銘じなければならない。

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    2020年12月28日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    キッシンジャーによる謀略によって角栄は葬られたが、日米安保に関わる戦争犯罪容疑者であり、逆コースの中で釈放され、CIAと共に今の日本を作った”愛国者”である児玉誉士夫、岸、中曽根=巨悪に迫れなかったその顛末に迫る。

    日商岩井や丸紅など、商社もその責任は重い。最近は兵器を扱ったフェアをやったりでまた話題になっているのを見かけるが、歴史に学ぶ必要をまた強く感じた。

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    2020年12月13日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    『ロッキード疑獄』を中心に据えた戦後日本とアメリカの政治の裏舞台を見事に調べ上げた作品。

    “ロッキード疑獄”をその事件に閉じて書かれたものではなく、その背景となるあの時代のアメリカ、日本、そして冷戦体制下で見据えたアメリカの姿が描かれている。
     それは、自由、民主主義を表面にかざしてわれわれ戦後日本人に憧れを感じさせた憧れのアメリカの裏に潜む『巨悪』を十分に伝えるものでもあった。  
     
     日本の政界においても同様で、佐藤栄作→田中角栄→(三木武夫)→福田赳夫→(大平正芳)→中曽根康弘と続く自民党政権の中でも脈々と受け継がれていたのだ。
     
     田中は、アメリカに嫌われていた。(米政権のコント

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    2020年12月13日
  • 反グローバリゼーションとポピュリズム~「トランプ化」する世界 マル激トーク・オン・ディマンドvol. 11~

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    ネタバレ

    トランプ大統領の誕生は、米国における白人のマイノリティ転落に対する恐怖(白人によるアイデンティティ・ポリティクスの行使)、急速なグローバル化やインターネットの登場による中間層の没落(豊かだったものが貧しくなったという感覚、インタネットの登場による生活様式の共有への不信)といったより大きな問題を表象しているに過ぎない。こうした社会の流れや急速な変動への揺り戻し、(移民に対して非同化政策を採ったことに起因する)共有できる敵を常に必要とする従来のアメリカン・ウェイという観点から、トランプ政権が徹底して自国第一主義に走ることは当然の予想である。政治的正当性への不信も含めた民主主義の劣化、享楽化(ポスト

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    2018年07月08日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    公表された米国外交文書を紐解けば、日米安保条約に基づく本邦防衛は一義的に本邦の自助努力によるものへと変化しており、駐留米軍の役割は基本的に兵站のみ、その防衛対象は韓国、台湾等の東(南)アジア(除く日本)となっている、との指摘。

    従って安保ただ乗り論は的外れだし、米軍駐留費用負担も根拠がないことになる。

    問題は、それを前提とした国のかじ取りができる胆力を持った政治家がいるかどうかだろう。

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    2017年02月14日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    日本が攻撃されたら、アメリカが守ってくれる。
    なんとなく日本人が信じ込んでいる日米同盟について、冷静に現実を伝える一冊。

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    2016年05月08日
  • 米中冷戦と日本 激化するインテリジェンス戦争の内幕

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    ネタバレ

    アメリカは中国を敵対国と定めた。 しかし、それを表には出さない。 中国がアメリカの軍事力と並んだとき戦争が始まる。 7年後!

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    2013年08月31日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    ネタバレ

    サブタイトルが本題。
    チャーチル、キッシンジャー。世界の歴史に影響を与えた人物がユダヤに傾倒しているのは偶然か。これは陰謀論の第一歩。クワバラクワバラ。

    時事などに興味のなかった幼い日々、言葉を覚えてしまうほど連日、ニュースで「ロッキードじけん」や「じゅたくしゅうわいざい」は報道されていた。大雑把に知ってはいても、具体的に知らなかったので読んでみることにした。

    第一部はフラットに読めた。
    第二部からが本番で、本丸は第三部の終盤。だんだんと素直に飲み込み難い印象を覚えるようになる。読み手は事件に詳しくないので書いてあることを否定する根拠を全く持ち合わせていないのだが、飛躍、もっといってしまえ

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    2025年11月11日
  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス

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    キッシンジャーによる選別で、児玉ルートの先は隠蔽され、田中は切り捨てられた。
    面白いストーリーではあるが、田中をそこまで追い落とす理由が、やや説得力に欠けるように感じた。

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    2021年10月07日
  • 仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実

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    内容自体はこれまでにも他の学者なりライターなりが指摘してきたことだが、それを米本土のアーカイヴを参照し歴史的事実としてクリアに提示。
    まーしかし中韓に舐められるな毅然とした態度を取れ!って人らは壮絶なまでに軽蔑され冷笑され威圧されてきたこの屈辱の歴史を前にしたらまず真っ先にアメリカにNOを突きつけるのがスジだと思うのだけどね。
    それともアメリカさまになら存分に舐められたいわーご褒美だわーとかいう特殊性癖の持ち主なのかしら。

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    2016年05月10日