飯山陽のレビュー一覧

  • イスラームの論理と倫理

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    中田考と飯山陽による書簡での対談本。噛み合わず、スタンスも立脚点も異なるやり取りに、最終的に飯山女史が匙を投げるような寄稿をしているのが、本音ベースでとても良い。中田考も、煙に巻くような論説を意図していたかは分からないが、元来、こうした一見さんには扱い難いテーマであり、かつ、単純な人物ではないため、仕方ないとも思うが。飯山陽も、イスラム思想研究者であり、勿論、相手として不足しているわけではない。しかし、中田考はムスリムだし、飯山陽は女性だしで、やはり大きな隔たりがあるのだ。

    飯山が言うように、中田の書簡は理解が難しいし、極端に感じたり、説明を放棄しているようにさえ見えるため、イスラム初級者向

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    2024年06月09日
  • 中東問題再考

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    飯山女史が中東情勢に詳しいことはよくわかりました。しかしながら、私には事実が何処にあるのか?は未だに理解不能です

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    2024年06月03日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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    note記事をまとめたもので、本としてはまとまりがないというか、同じことの繰り返し感。
     曰く
     ハマスとパレスチナは違う。
     ハマスはテロ組織で、パレスチナ人をも抑圧している。
     イスラエルは自衛権のある国家。
     アラブ諸国も、パレスチナの大義は指示しているが、テロ組織であるハマスを推しているわけではない。
     ハマスは民間人、子供女性を人の盾にしている。その拠点は病院や学校等。
     イスラエルは攻撃の前に出来るだけ民間人の被害が出ないように手を打っている。
     ハマスの目的はイスラエルのせん滅である。
     等々。

     なのに、ハマスに人質の解放も訴えずに、イスラエルがジェノサイドだという大合唱はど

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    2024年05月28日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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     イスラエルが正しく、パレスチナ=ハマスは悪、というかなり偏った意見が終始かかれている。
     著者は、「メディアは『イスラエルは悪、ハマス(弱者)は善』という立場に立っており、中東について知らない国民を騙している」という前提に立っている。全てのメディアの報道をその前提で解釈している。
     日本の新聞、テレビ、本を読んでいる私は別にそのような印象を受けていないが?と思ってしまう。
     マスメディアの関係者の実名を出して攻撃しているが、いちゃもんレベル。
     大多数は、ハマスの越境攻撃はテロだと思っているし、それでもガザへのイスラエルの攻撃は不当だと思っているんじゃないか、と。
     イスラエルがやってること

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    2024年05月01日
  • 中東問題再考

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    「タリバンはメディアが自分たちのプロパガンダの道具としてのみ機能することを期待している」
    それ以外の報道は許されない

    「独裁政権の下ではどんな報道期間も妥協することになり、妥協した経緯を隠すためにさらに妥協することになる」

    トルコのエルドアン首相は高インフレでも金利はあげない。
    なぜなら利息はイスラム教で禁じられてるから。
    そのために、トルコリラのが価値は下がり高インフレでも状態。

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    2024年03月23日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

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    カリフ制とは、スンニ派イスラム法学においては、唯一のカリフがイスラム共同体を統治しなければならないという制度。
    イスラム教徒はイスラム法のみに従わないといけない。主権は神に存するとされ、人間には立法も法の廃止、改正も認められない。

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    2024年03月08日
  • 愚か者!

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    言い過ぎなこともあるがこれくらい物事を批判的に見ないと、メディアの主張と事実を見分けられない。


    スンニ派=何か問題があった時はムハンマドの教え(コーラン)に立ち戻って考える。指導者選びはみんなで決めよう。

    シーア派=ムハンマドの血筋が全て。
    そのため、子孫の多さに比例して少数派がいっぱい。

    スンニ派は全イスラム教徒の9割

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    2024年02月20日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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    タイミング的にはバッチリでああるが、コラムの集約の部分もあり何度も同じ描写がでてくるので少しワクワク感に欠ける。ハマスのテロとはと読み始めるとわかりやすいがイスラムを考えると、前作二冊が良い。

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    2024年01月18日
  • 中東問題再考

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    同著者のイスラム教再考と同じような構成で、日本で報道される中東問題と国連や世界の人権団体の報告書などを比較しながら本当の問題は何かに迫る。
    同じ一つの事柄に対してでもそれがどう見えるか、どう感じるか、どう伝えるかは人によって違う。それは人によって正義が意味するところが違い、正義の前に損得勘定があるのかも知れない。得られる情報は多くなったけど、その取捨選択は難しい。自分にとって世界とは何なのだろうかと改めて思う。

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    2023年11月12日
  • 愚か者!

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    飯山先生のYoutubeチャンネル、いかりチャンネルの書籍化。

    極めて理論的で冷静で、皮肉的でわかりやすくていいのだが、やっぱり書籍にすると、この語り口は閉口する。むしろ分かりづらい。わかる人にだけ読んででは、元々先生が好きな人ばかりだけ、そうだよねえ、って読むので、極めてもったいない。

    あっち系の人たちが、いかに、「バカ」なのか優しく公開処刑してくれる。

    それにしても、中東に対する「昔からの友人」だけおしだしていけると思ってるどこかの国のトップの能天気さは吐き気もの。
    先人の努力と血と汗の結果を食い潰して、日本を潰していく現代が、腐るほどのしかかる。

    はあ。

    正義のミカタかそこまで

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    2023年11月05日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    全体の半分か、あるいはほとんどが糾弾か警鐘かの印象。切実な切迫した伝えたいことがそこにあるのだろう。前にオスマン帝国の本を読んだとき、副題に柔らかい専制とあったけど、どこが柔らかいんだか意味が分からなかったのはそういうことかと変に納得した。

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    2023年10月18日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    この著作の内容が真実だとしたら、イスラム教は嫌いになっちゃいますね。反対派の真実も聞いてみないと、この本の真価は判断出来ないと思います。

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    2023年05月10日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    イスラム教は怖い宗教ではなく、一部の過激派の解釈が危ないのだと……そんなリベラル派の知識人の言葉に、自分は疑問があった。
     イスラム教(キリスト教もだが)、神を信じない人は死後天国にはいけないらしいが、ではイスラム教を信じない人々(我々大半の日本人など)に対してイスラム教徒はどう思っているのだろう。
     イスラム教を知らず無知で可哀想な人達に対して好意をもって接するのなら、善意で改宗をすすめない心理が理解できない。だってこの人達は可哀想なことに地獄に行くことがわかっているのに。
     他教徒には人頭税をとること、イスラム教によって死ぬことは最大の善行であること、この世は死ぬまでの修行期間で楽しむもの

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    2023年01月24日
  • エジプトの空の下

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    エジプトといえば、ピラミッドやスフィンクスなど観光名所として日本では有名だ。個人的には、エジプトで仕事もしたことがあるので、エジプトのことはそれなりに分かっているつもりであった。それでも、本書を読むことで女性ならではの視点であったり、イスラムの指導者へのインタビューを敢行した様子など、非常に興味深かった。

    エジプト入門者も経験者も、エジプトの新たな一面を教えてくれる稀有な本だと思う。

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    2022年07月23日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    なるほど、育鵬社発行、扶桑社発売の書籍と分かる内容であった。女性筆者がやや過激だが、ハッキリと主張をしていて、ともかく判りやすいと思う。

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    2022年01月24日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    ネタバレ

    これ読むと日本のイスラム主流派についての考え方が変わるかも

    日本のリベラル知識人や左翼イスラム学者の論説をデータや原典を持ち出しバッサバッサ切っていく流れは痛快でした。

    原理主義とはよく言ったもので、コーランやハディースが伝えるイスラームは断じて「本来は平和宗教」のようなものではなく、極めて交戦的かつ支配的なテロリズム宗教。

    オスマン帝国に代表される啓典の民を受容する平和的側面や、コーランを相対化した近現代のムスリムは本来の姿ではなく例外。ハマスやアルカイダのような過激派ジハーディストこそ原典が描く本来のムスリム。

    これまで某上さんや某田さんの本を中心にイスラム知識を蓄えていたため、こ

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    2021年10月25日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

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    ネットの普及によりコーランの原典(テクスト)に直接あたることが容易になり、聖職者不信に陥り(原理主義)政治体制を疑う(カリフ制復活)ようになった結果、世界中至るところで聖戦が繰り広げられるイスラム2.0時代が到来した、と煽りまくって恐慌を広めようとするかの著者。例えばキリスト教にも似たような経緯があって現在の状況に到っているという歴史を踏まえるならば、今の西欧化社会を忌避するイスラム思想が遠からず世界を破滅させるという最悪な予見とはまるで異なる予想も成り立つのだが…

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    2021年07月08日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

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    異質なものと感じていても「多様性」という観点から西欧世界に肯定的に受け入れられようとしているイスラム教が、実のところ多様性を否定し唯一の価値観しか認めていないという皮肉な現実にどう向き合うのか、と著者は問うている。

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    2020年12月11日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

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    まえがき
    第1章  イスラム教徒は「イスラム国」を否定できない
    第2章  インターネットで増殖する「正しい」イスラム教徒
    第3章  世界征服はイスラム教徒全員の義務である
    第4章  自殺はダメだが自爆テロは推奨する不思議な死生観
    第5章  娼婦はいないが女奴隷はいる世界
    第6章  民主主義とは絶対に両立しない価値体系
    第7章  イスラム社会の常識と日常

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    2020年07月23日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

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    『イスラムの論理』の延長といった内容。所々目新しい内容はあったが、個人的には同書一冊で十分だと感じた。

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    2020年01月31日