飯山陽のレビュー一覧
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ネタバレ新聞・テレビ・という既存メディアと政治と官僚。
そして自由民主党という政党がどんどん劣化し既得権益の集団となっている様を、自身の鋭い考察と言葉で表した非常に分かりやすい内容である。
目次から興味のある部分から読んでもいいし、何かのニュースの折に読み返すのにも良い真実が書かれている。
著者の研究内容であるイスラムに対する警笛は日本では語られる事なく非常に重要である。様々な地方の中で、ある程度インフラの整った過疎の不安までいかない地方都市。ここのコンビニに入るとよくわかる。
中東系の店員が非常に多いことに驚く。既存メディアに踊らされない知見が必要だと改めて感じさせられる。 -
Posted by ブクログ
この本の前に、岡真理氏の『ガザとは何か』を読んだのだが、話が真逆で驚いた。パレスチナ・イスラエル問題について初めて読んだ本が『ガザとは何か』だったので、最初頭に入れた知識が前提となっていた為、飯山陽氏のこの本(noteの記事が元となっている)を読んで頭が混乱し、初めは理解が出来なかった。
『ガザとは~』では、あくまでもハマスはガザの人たちを助けるために存在してるという印象だったが、こちらではハマスはテロ組織。裏にイラン、ロシア、中国、北朝鮮が資金や武器を支援してる恐ろしい組織だとわかる。
ハマスの指導者トップ3は全員カタールに住んでいて、総資産額は1100億ドルとされている。本当にガザの人たちを助けるのであれば、その資産を使ってシェルターを作るなど人命を救う事も出来る。なのにしない。最近UNRWAの地下にハマスの掘ったトンネルがあり沢山のサーバーなども見つかっている。イスラエル・パレスチナ問題は日本の外交にも大きく関わってる問題だと分かった。
とは言え、まだ2冊目。
もう数冊本を読んで多面的に理解したい。
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Posted by ブクログ
イスラム2.0
SNSが変えた1400年の宗教観
著:飯山 陽
紙版
河出新書
キリスト教の宗教改革が、グーテンベルクの活版印刷の聖書の普及がきっかけだったように、イスラム教の宗教改革は、インターネットの普及による情報革命に端を発する
原理主義とは、イスラム教の原点、コーランとハディースに記載されていることを、忠実に実行にうつすことを意味する
そして、イスラムの教えは、最後の預言者ムハマンドを通じて神の言葉として決して変更をすることを許さない教義である。そう610年にイスラム教が成立してより今日まで
そのために、ムスリムは、周りと同化することはない。
気になったのは、以下です。
イスラム教徒はイスラム法によって統治される秩序の確立を目指し、彼らが正義だと信じるジハードを実行しますが、同じ価値を共有しない私たちにとっては、それはテロ以外の何物でもありません。
彼らの正義の基準は神であり、神の下した啓示です
インタネットの普及によって、イスラム教徒は啓示に直接アクセスできるようになり、徐々にこの共生の知恵が神の目から見ると過ちかもしれないという可能性に気づき始めました。
コーラン、第4章144節には、「あなたがた信仰するものたちは、不信仰者を友としてはならない」と明示されています
ジハード主義者からすれば、日本人はジハードの対象である「殺すべき敵」であり、日本は居心地のいい安全地帯であり、日本のパスポートは間違いなく使い勝手がいいのです。
コーランは、第114章で1冊の本に収まる分量ですが、ハディースは、数十万あるとも言われるほどの膨大な数が存在するからです
イスラム教の啓示テキストがあまりにも多いため、近代以前の一般信徒にとってイスラム法の基本を押さえることは能力的にも、また、物理的にも、まったく不可能なことでした
インターネットは、イスラム教発祥以来、1400年間ほぼ変わらなかった、知的状況を激変させ、イスラム世界に革命的ともいえる変化を引き起こしました。
イスラム2.0時代の到来です。
ジハードの根拠は、コーラン第2章116節にある「あなたがたには戦争が義務付けられた」です。神はイスラム教徒に戦争を命じているのです
異教徒には、イスラム教に改宗するか、ジズヤと呼ばれる人頭税を収めるか、それとも殺害されるかの3つしか選択肢がないのです
イスラム支配下の異教徒にはズィンミー制というのがあり、イスラム教徒の絶対的優位に対する異教徒の劣位です
コーランは神の言葉であり、コーランに示された啓示の正しさは、普遍的であり、その価値はどんなに時代がかわっても変わることはないと信じられています
イスラム教徒にとっては、啓示は時代遅れという価値は全く受け入れられないのです
ヨーロッパではイスラム教徒も数世代たてば、同化するという言葉がウソであったことに気が付きはじめています
異教徒の女性は、議論の余地なく、売春婦とみなしています
イスラム法では、ジハードで敵から奪った女は戦利品として戦士たちで山分けされ、自分の所有となった女は性奴隷としてよいとされています。
同じイスラムでも、99%以上のエジブト人女性がセクハラ被害にあったことがあると回答しています。
イスラム教徒は多産です。それは、コーランが推奨しているからです。
学校イスラム化はトロイの木馬計画と呼ばれています。学校のイスラム化です
イギリスを各国では、イスラム教徒が集住することで治安が悪化し、警察や当局者ですら立ち入ることができない、ノー・ゴー・ゾーンが出現している
LGBT,同性愛者はイスラムでは違法です、姦通と同様、石打ち刑を設けているところがあります。
イスラム教の棄教は、死刑。アフガニスタン、ブルネイ、モーリタニア、カタール、サウジアラビア、スーダン、UAE,イエメンの8カ国です
棄教者のなかで特に深刻なのは、無神論者です。
目次
はじめに
第1章 イスラム2.0時代の到来
第2章 ヨーロッパのイスラム化とリベラル・ジハード
第3章 インドネシアにみるイスラム教への「覚醒」
第4章 イスラム・ポピュリズム
第5章 イスラム教の「宗教改革」
第6章 もしも世界がイスラム教に征服されたら…
第7章 イスラム教徒と共生するために
あとがき
イスラム事件一覧
参考文献
ISBN:9784309631141
出版社:河出書房新社
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:880円(本体)
発売日:2019年11月30日初版発行
発売日:2019年12月20日第2刷発行 -
Posted by ブクログ
まず、本書全体の主張は中立ではなく、イスラムのイデオロギー自体の問題点を列挙し警鐘を鳴らしている。イスラム教徒の考える平和は、日本人が一般に考える平和とは異なる。ジハードは日本語としては聖戦というよりは、神の道に対する努力。ヒジャーブの是非。イスラムについては本書で初めて時間を割いて情報をインプットしたので、他の著者による書籍や別の一次情報を仕入れるべきだとは思うが、過激な思想を生み得る宗教だなと思った…
名指しでの批判が多いのは穏やかでは無いなと思うが、きちんと参考文献として具にリストしているのは好感が持てる。
この辺りは日本で生活する中で触れる機会はほぼ無いし、非常にデリケートで安易な発言は怖いし、無責任で楽観的だけど、戦争や暴力、差別せず、世界中の人間がもっと寛容に生きられるといいのになと思う。 -
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中東、イスラムの問題は日本国内での報道も少なく分かりにくいため、本書のように今の中東について解説してくれる本は貴重。
イスラエル=アラブ人の土地を奪った悪、パレスチナ=イスラエルに反抗する善、という多くの人が持っているテンプレを現実的なデータをもとに正す内容は新鮮だった。現在では、イスラエルと中東の各国が関係を改善させているという情報はなかなか日本では報道されない。
また、なんとなく知っていた現在のトルコ、エルドアン政権の問題点を苦らしく解説してくれているのも良かった。
近隣国同士の国際関係なんて刻一刻と変わっているのは当たり前だが、その当たり前を現実的なデータや事情で解説してくれる本。今後もイスラム、中東問題についてフォーローしていきたいと思った。 -
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中東、イスラムの問題は、本当に耳に入ってこない。
まだ、国内やお隣の国の問題は、ネット情報とかで入ってくるようになったので相当考え方は改まってきてるのだが、ここはもう、30年前のNK国みたいなもんだ。
その、マスコミとか「専門家」の構造が全く変わっていないことがあまりにも鮮明。
イスラムと世界の関わりの問題と、こういう情報偏向の、二重の問題が日本にはある。
もちろん、飯山先生自体もその「専門家」のお一人ではあって、最終的には自分で判断しないといけないのだけど、以前に何人か著作を拝見した「専門家」に感じた、背中がむず痒くなるような不快感、非論理感を感じない。まずは「事実」に基づいて検討しようよという主張に、首肯する次第。 -
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マスコミと中東の識者は、反米で間違った方向へ誘導している、という主張。
例えばタリバンは、アフガニスタンの人々の人権を侵害しているのに、アメリカが悪い、タリバンはアフガニスタンの人が望んだ政権、西洋の生き方でイスラムの生き方を見るな、と主張している、とマスコミは間違った方向へ誘導する、と実際に発言した内容や個人名をあげて批判している。
全く同意できない。
アメリカ軍が撤退し、再びタリバンがアフガニスタンを占領した際のニュースを見ていたが、そんな印象は全く受けなかった。
タリバンの人権侵害、女性の不安、逃げたアフガン軍人の声などが主にとりあげられていた。
アメリカを批判するとしたら、冷戦時代にアフガンに介入しタリバンを生み出した皮肉や結局アフガンに民主主義を定着させられず、アフガン人やアメリカ人がたくさん死んだのに、結局元のタリバン政権に戻ってしまったことに対することだったという印象。
そして、戻ってきたタリバンが前と違ういうニュースは、確かに前と主張を変えて、女性が就業しても良いなどの発言をしている、という事実を客観に伝えただけで、タリバンの主張を信じられない人達の言葉も一緒に報道しており、それが正しく信じられる、という論調で主張している人は自分はみなかった(いたかもしれないが、少なくとも報道のメジャーではなかった)。
イランやトルコの実情について深掘りした報道が少ないのは問題だと感じる。しかし、表面的な親日などのエピソードだけをとりあげそれは反米誘導だ、というのは全く共感できない。
報道が視聴者が好む表面的な事象だけを取り上げるのはよくあることで、それをもって反米というのはあまりに論理が飛躍しすぎている。
トルコについて、エルドアン大統領になってから、(悪い方向に)かなり変ったことは共通認識で、彼が大統領になる前のトルコについての発言をもって断罪するのはおかしい。ウクライナに侵略戦争を仕掛ける前のロシアのプーチンへの発言を取り上げて批判するようなものだ。
などなど、かなり論理の飛躍と、マスコミの反米陰謀論にかたまった内容に見える。
それは前提として、頭の中で突っ込みを入れながら読むので、本書で語られている、タリバン、イラン、トルコ、パキスタン、についてが自分の頭の中で整理された。
また、パキスタンの幹部の豪遊や汚職についてや、我が国に支援するということは、政治を握っているテロ組織に金がいくことにつながり全く支援にならないから、支援しないで、という声は初めて知り、興味深かった。 -
Posted by ブクログ
中東問題を中心に読んだ。
日本のニュースには常にバイアスがかかっているとのこと。確かに戦闘の状況などはパレスチナ寄りであるし、ハマスの政策などは報道されないし偏っていることは感じる。
(ハマスは民を盾にし、民に保護や福祉、教育を与えていない。ハマスのはなつロケット弾のいくつかはイスラエル領内に届かずパレスチナの居住地に落ちている等)
またイスラエルとアラブ各国との国交樹立など最新の情勢や真意も正確に伝わってきていない懸念がある。(日本人が思うほどアラブ各国はパレスチナ解放やハマスに重きをおいていない?)
なぜそうなるのか、「パレスチナ=難民=かわいそうな人々」と同情心からか。(最終的に著者はそれは左翼思想から来ているとものとしているが)
日米関係要視のはずの日本政府の意図は何か、著者の言い分に決め付けを感じる箇所もあるが、事件を別の視点から見るきっかけとして、一度読んでおいた方が良い本と思う。 -
Posted by ブクログ
浅薄な正義を振り回す得意顔が嫌いなので、大変共感できた。
「物事にも政治にも、その時、その場で優先されるべきことがあります。テロで愛する者を失った経験などあるはずもなく、テロの差し迫った危機を感じたことも、それを想像したことすらもない人間が、「テロリストとは話し合うべき」などと主張しているのを聞くと、私は憤りを覚えます。「理想」を語る人の言葉は、うっとりするほど美しいかもしれません。自分もまたそうした「理想」を語ることで、あたかも善良で高尚な人間であるかのような気分に浸れるかもしれません。
しかし私にとってそれらは偽善の言葉であるだけでなく、現実の脅威に立ち向かう他者を見下し、あるいは他者が現実を理解するのを阻害する不遜で無責任な言葉に聞こえます。
私は偽善が嫌いです。それは文字通り、「偽ものの善」にすぎません。偽善の政治では市民が次々と死ぬのを止められない世界というのが、今の世の中には存在します。私はその現実に背を向けることはできません。」p86