飯山陽のレビュー一覧
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面白え。
中田先生っちゅうのは、イスラム研究の第一人者としての地位にある方らしい。
こいつ、気持ち悪い。
この本は、同じテーマについて、飯山先生と中田先生がそれぞれ論ずる形を取っている。まあ、本の半分が飯山先生で、半分が中田先生なのだが、この中田部分が気色悪い。
全くの論点ずらし、訳のわからんグダグダな語りで何言ってるかわからん上に、我こそ絶対正義、立場の違う奴は愚民と言い切ってしまう。
飯山先生の論が、ことの正否はともかくスッキリ判りやすいのと全く色を分ける。にで、飯山先生の方が、真っ当だと考えるわけだ。
世に、イスラムこそが現代社会を越える、優しい、理論だと考える奴が多い(?)のだ -
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飯山氏の著書を読むのは、「イスラム教再考」に続いて2冊目となった。
「イスラム教再考」もイスラム教の本質を知るのには非常に良い本であったが、本書は読みやすくて楽しみながらイスラム教を知ることができる。
イスラム研究者である飯山氏がイスラム教国家であるエジプトに家族とともに暮らしていた数年間の実体験をまとめたエッセイ。
宗教の違い、文化の違いによって、こんなにも"当たり前"が変わるのか。日本では考えられないことが日常的に起こる。著者が女性ということもあるが、女性に対するある種の偏見、イスラム教的女性差別の実体験も生々しく書かれている。
食生活などの軽い話は思わず笑ってしまう一 -
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ネタバレイスラーム研究者界隈有名人のお二人の往復書簡。何年もずっとフォローしているが、もともとTwitterでもお互い名前を出したり出さなかったりしつつバチバチやりあっていて、最近はアフガニスタンのタリバン政権の絡みで全く正反対の主張をツイート・リツイートしあっている。はたして往復書簡なんて成り立つのか?という感じだったけど、やっぱり早々に往復形式は放棄されて同じテーマで書く方式になっていた(笑)。その違いの大きさは鮮烈と言っていいレベルだ。
ハサン中田先生はカリフ制再興のためのポジショントーク的な面をスルーすれば…とはいってもイスラム国はテロをやってない!とかあまりにひどい詭弁も多いのだが、やはり中 -
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イスラム教関連のニュースをみても、どこか遠い国で行われており関係のないことだと無意識に軽視していたが、この本を読んでみて事の大きさ、深刻さを認識することができた。
イスラム教徒、ジハード主義者はその方たちの考えを否定しても、それが簡単に受け入れられたり話が通じる相手ではないことが書かれている。
インターネットの普及により法学者による情報独占から解き放たれ、コーランを自ら学び実践する、それらをSNSなどを通して拡散していく近代をイスラム2.0時代と呼び解説されている。
このまま増え続けていくであろう猛威とどのように共生していくか考えさせられる。意見は偏ったところもありそうなので、色々な意見を通し -
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啓示に立ち返れば、イスラム教をめぐる問題の根幹にあるのは、「イスラム教の価値」と私たちが普遍的だと信じている「近代の価値」の差異であることは明らかです。p8
本書で論じるのは、インターネットの普及によって一般のイスラム教徒が啓示に容易にアクセスできるようになった「イスラム2.0」時代のイスラム教です。
啓示の解釈をイスラム法学者という知識人が独占していた「イスラム1.0」時代から、「イスラム2.0」時代への急速な移行は世界に大きな影響を及ぼしています。イスラム教徒は次第に、啓示に立脚した、より原理主義的なイスラム教を希求するようになってきています。p9-10
上記を基本主張とし、世界各 -
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イスラム思想・古典イスラム法の文献研究者として、中東情勢やイスラムに関係する世界情勢の分析を行っている飯山氏の本です。
東南アジア、南アジアで自爆テロが頻発、ユーチューバー系自爆テロ、ヨーロッパの治安悪化、イスラム教による女性差別、LGBT差別など、イスラム法を客観的に分析し、それに基づいたイスラム教徒の価値観や行動様式を解説しています。
単純に日本人はアラブ人から嫌われてないので、アメリカの依頼で中東に自衛隊を派遣するのは反対という人もいますが、そもそもイスラム教では無神論者、無宗教者などは迫害対象で、アフリカや中東で日本人がテロに巻き込まれた理由は納得いくものでした。
殺害されたイランの組