飯山陽のレビュー一覧

  • エジプトの空の下

    Posted by ブクログ

    前半はエジプト生活あるあるのようなカジュアルなエピソードだが、後半はエジプトの貧富の格差やイスラム教の容赦なさが赤裸々に記される。

    理論と実地を通してイスラム社会に通じた著者の見識は文献研究者とは一線を画している。

    0
    2022年05月06日
  • イスラームの論理と倫理

    Posted by ブクログ

    面白え。

    中田先生っちゅうのは、イスラム研究の第一人者としての地位にある方らしい。

    こいつ、気持ち悪い。

    この本は、同じテーマについて、飯山先生と中田先生がそれぞれ論ずる形を取っている。まあ、本の半分が飯山先生で、半分が中田先生なのだが、この中田部分が気色悪い。
    全くの論点ずらし、訳のわからんグダグダな語りで何言ってるかわからん上に、我こそ絶対正義、立場の違う奴は愚民と言い切ってしまう。
    飯山先生の論が、ことの正否はともかくスッキリ判りやすいのと全く色を分ける。にで、飯山先生の方が、真っ当だと考えるわけだ。

    世に、イスラムこそが現代社会を越える、優しい、理論だと考える奴が多い(?)のだ

    0
    2022年04月02日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    イスラムにの教義等の説明側の著書の方がわかりやすかろう。
    ネットの発展により、これまでイスラム学者を通してしか触れることのできなかった、生の「神の言葉」に誰でも触れることができるようになって、本来の非寛容を実践しようとする世界。

    イスラムの目的は、イスラム教の元世界を征服すること。

    さらに征服された世界を描き、多様化という綺麗事のもと、イスラムと触れずにいられない世界で、余計なトラブルを起こさない方法も書いている。
    判るのだが、結局、イスラムの拡大を防ぐことが、現実の世界では不可能ということかと嘆息する。

    0
    2022年03月10日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

    Posted by ブクログ

    簡潔にして、明瞭。
    イスラム教とイスラム主義と、イスラム教とは明確に分けて考えないといけない。
    その上で、イスラム教の教義の不寛容を説く。
    それだけ。
    んで、多様性を求めると必ずイスラムが来る。多分、日本は、Cと、Kもでかい顔をする。
    日本のイスラム研究者の偽善。むしろイスラムを利用して切り取って蔑んでいる。
    それにしても日本を壊したい人たちの理論て、どれも同じなのって、笑うというか、空恐ろしいんだろ。
    日本の、日本人の良識は、日本はどこまで日本でいられるんだろうか。

    イスラム教業界の、差別も笑えるんです。
    飯山先生、頑張って。

    0
    2022年01月25日
  • エジプトの空の下

    Posted by ブクログ

    飯山氏の著書を読むのは、「イスラム教再考」に続いて2冊目となった。
    「イスラム教再考」もイスラム教の本質を知るのには非常に良い本であったが、本書は読みやすくて楽しみながらイスラム教を知ることができる。
    イスラム研究者である飯山氏がイスラム教国家であるエジプトに家族とともに暮らしていた数年間の実体験をまとめたエッセイ。
    宗教の違い、文化の違いによって、こんなにも"当たり前"が変わるのか。日本では考えられないことが日常的に起こる。著者が女性ということもあるが、女性に対するある種の偏見、イスラム教的女性差別の実体験も生々しく書かれている。
    食生活などの軽い話は思わず笑ってしまう一

    0
    2021年12月22日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

    Posted by ブクログ

    イスラム教の考え方が大体分かった。そもそもキリスト教の欧米とも話が合わないのだから、イスラム教ともうまく距離をとって付き合えばいいと思う。

    0
    2021年12月20日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

    Posted by ブクログ

    イスラム教、イスラム教徒とイスラム主義は異なる。

    欧州を中心とする「リベラル」なpolitical correctnessの風潮により、イスラム主義が跋扈し、国家の規範、理念から逸脱する集団が増長、国家分裂の危機に瀕する。

    イスラム主義には厳しく臨み、我が国の国家、文化、独自性を守るべきという筆者の訴えに同意する。

    0
    2021年12月09日
  • イスラームの論理と倫理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イスラーム研究者界隈有名人のお二人の往復書簡。何年もずっとフォローしているが、もともとTwitterでもお互い名前を出したり出さなかったりしつつバチバチやりあっていて、最近はアフガニスタンのタリバン政権の絡みで全く正反対の主張をツイート・リツイートしあっている。はたして往復書簡なんて成り立つのか?という感じだったけど、やっぱり早々に往復形式は放棄されて同じテーマで書く方式になっていた(笑)。その違いの大きさは鮮烈と言っていいレベルだ。
    ハサン中田先生はカリフ制再興のためのポジショントーク的な面をスルーすれば…とはいってもイスラム国はテロをやってない!とかあまりにひどい詭弁も多いのだが、やはり中

    0
    2021年11月26日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

    Posted by ブクログ

    イスラム過激派とはイスラム教の教義に忠実な人々
    イスラム教に対する論議とイスラム教徒に対する論議は別

    これを前提に中立的な立場で見ると話は変わってくると。
    いい本でした。

    0
    2021年11月06日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    私たちの「普通」の感覚でイスラム教を知ると、常軌を逸した宗教にしか思えない。でも彼らの「普通」では、私たち異教者こそ排除されるべき存在。だってイスラム教は、イスラム教による世界征服を目的とする宗教だから。
    過激派と呼ばれるイスラム教の一派だって、別に頭のおかしい集団ではなく、イスラム教の教えに愚直に従っているだけ。

    というのが、この本で書かれているイスラム教。
    この話を100%信じていいの?と自分の「常識」が訴える。
    だってイスラム教って世界人口の20%以上を占めている宗教だよ。
    それが事実ならマジで怖すぎじゃない?

    0
    2021年10月12日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    イスラム教についてはじめて読んだ。目鱗。
    日本人にとっての宗教と全く相入れない。
    キリスト教がまだ受け入れられてるのは、教義の所々が日本人の倫理観と合致するところがあるからだろう。

    イスラム教の教義の真髄は、イスラム教による世界征服である。

    この通りだろう。
    それだけだは生きていけないと考えてる穏便派は、過激に走る教義派に文句言えんのだな。

    だからどうしようと書いてないところがむしろ好感。

    0
    2021年09月21日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

    Posted by ブクログ

    アフガニスタン情勢がニュースで伝えられるが、イスラムとは何か、イスラム諸国の問題よくわからない、そんな思いで本書を手にとった。
    イスラム研究者やテレビのコメンテーターなどの発言を取りあげて、根拠を示して間違いを指摘していく。
    イスラムというと難しいイメージであったが、本書は読みやすく、徐々にイスラムの本質が分かっていく。
    と同時に、こんなに嘘ばかりを伝えるイスラムの専門家が囃し立てられてよいのだろうかと憤りを感じる。
    本当の「イスラム」を知るためには、飯山氏の本を読むしかないのではないだろうか

    1
    2021年09月12日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    イスラム教関連のニュースをみても、どこか遠い国で行われており関係のないことだと無意識に軽視していたが、この本を読んでみて事の大きさ、深刻さを認識することができた。
    イスラム教徒、ジハード主義者はその方たちの考えを否定しても、それが簡単に受け入れられたり話が通じる相手ではないことが書かれている。
    インターネットの普及により法学者による情報独占から解き放たれ、コーランを自ら学び実践する、それらをSNSなどを通して拡散していく近代をイスラム2.0時代と呼び解説されている。
    このまま増え続けていくであろう猛威とどのように共生していくか考えさせられる。意見は偏ったところもありそうなので、色々な意見を通し

    0
    2021年07月23日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

    購入済み

    ほんとうのイスラム教

    イスラエル・パレスチナ問題の源流を知ることができました。本当のイスラム教の姿を知ることによって、現代に続く中東問題の真の問題点が浮き彫りにされたようです。日本メディアがどれほど偏った報道をしているかということがわかりました。大変ためになる一冊となりました。

    #タメになる

    0
    2021年05月30日
  • イスラームの論理と倫理

    Posted by ブクログ

    結構面白い本です。
    本書の本質は最終書簡Aに収斂しています。
    長くて面倒と思われる方、時間が経って古いと思われている方、そこだけでも読みましょう。

    0
    2020年12月03日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    啓示に立ち返れば、イスラム教をめぐる問題の根幹にあるのは、「イスラム教の価値」と私たちが普遍的だと信じている「近代の価値」の差異であることは明らかです。p8

    本書で論じるのは、インターネットの普及によって一般のイスラム教徒が啓示に容易にアクセスできるようになった「イスラム2.0」時代のイスラム教です。
     啓示の解釈をイスラム法学者という知識人が独占していた「イスラム1.0」時代から、「イスラム2.0」時代への急速な移行は世界に大きな影響を及ぼしています。イスラム教徒は次第に、啓示に立脚した、より原理主義的なイスラム教を希求するようになってきています。p9-10


    上記を基本主張とし、世界各

    0
    2020年09月19日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    異文化とはわかり合えないから、ただ、理解はしようというメッセージは受け取れた。インターネットによってより先鋭的になるイスラム教徒。文化の違いで殺されたくはないが、文化の違いにより人の命や権利がここまで変わるのかと思うと、わかり合うことはおそらくできない。

    0
    2020年07月19日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    イスラム教の現状理解と対応を知るのに大変有用。原典へのアクセスが容易になれば自然と原理主義的になる。

    0
    2020年06月21日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    うーん。これは凄いというか怖いというか、とんでも無いことになっているな。しかし本当に凄い宗教だ。どう世界と折り合いをつけていくんだろうか。それとも益々原理化して対立が深まっていくのだろうか。インドネシアなんか世界4位くらいの人口だったから国力つけて大国になった時にどう世界と対峙するんだろう。人口は国力だからこの宗教の戦略も凄いよな。でも根本的には対立は避けられないから世界はすごい問題を内に抱えているんだなぁ。悩ましい。悩ましいことだらけだ。世界は。

    0
    2020年03月26日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

    Posted by ブクログ

    イスラム思想・古典イスラム法の文献研究者として、中東情勢やイスラムに関係する世界情勢の分析を行っている飯山氏の本です。
    東南アジア、南アジアで自爆テロが頻発、ユーチューバー系自爆テロ、ヨーロッパの治安悪化、イスラム教による女性差別、LGBT差別など、イスラム法を客観的に分析し、それに基づいたイスラム教徒の価値観や行動様式を解説しています。
    単純に日本人はアラブ人から嫌われてないので、アメリカの依頼で中東に自衛隊を派遣するのは反対という人もいますが、そもそもイスラム教では無神論者、無宗教者などは迫害対象で、アフリカや中東で日本人がテロに巻き込まれた理由は納得いくものでした。
    殺害されたイランの組

    0
    2020年03月08日