飯山陽のレビュー一覧

  • イスラム教の論理(新潮新書)

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    今世界的に起きているイスラム教によるテロや事件は、コーランが説く一つの「論理」に導かれて起きていることがわかる。「テロはイスラム過激派によるもの」というが、本来的にはイスラム教徒はそうあるべきものでもある。

    例えば、悪とみなされるイスラム国は、イスラム教の解釈では理想郷なのだ。異教徒を殺すこともイスラム教徒にとっては正義なのだ。

    7世紀に成立した教義を現代社会に適用することは時代錯誤だとされようとも、世界がイスラム教による支配が実現されるまではこの教義は生き続ける。

    テロや殺害は決して許されるべき行為ではないが、あくまで一つの「論理」に導かれている人々もいるという多様性が同時に認めるべき

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    2020年01月31日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

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    イスラム教の今がよく分かる本。インターネットの普及によってイスラム教のあり方も大きく変わってきています。事実の積み重ねにより明らかになるイスラム教の今がよく理解でき、日本人とは全く違う宗教観を持つイスラム教徒を少しでも理解する事で、最悪の事態は避けることが出来ると思いました。日本人の平和なお気持ちだけでは間違った対応をしてしまいがちです。知らないでは済まされない。必要なのはシンパシーではなくエンパシーだと強く思いました。とくに第7章「イスラム教徒と共生するために」は何度も読んで頭に叩きこんでおきたいなと思いました。今年一番面白かった本です。(2020年1月13日現在)

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    2020年01月13日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

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    風呂読書。軽薄そうに見えるタイトルと深刻っぽい内容。素人目には筋の通った説明で、ネットやSNSの問題ってのはこういうものだと思われる。

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    2020年06月15日
  • イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

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    ネタバレ

    カロリン・エムケの本を読んでもやもやもやもやしていたので積読から真っ先に消化。アンサー本かと思うような内容で読んですっきりした。読みやすくて面白いのでサクサク読める。
    実際に起こった事件や実際に行われた調査に基づいてイスラム教の教義・価値観・世界観について丁寧に分かりやすく解説してある。そして、インターネットによってもたらされた新たなムスリムの宗教観の変化について書かれる。最後の方のムスリムとの付き合い方編はかなり実践的でいいなと思う。私も何も知らずムスリムの方との付き合いで一回失敗したことがある。

    「イスラム教徒にとってはイスラム教こそが普遍真理ですから、近代的価値観がイスラム教よりも優れ

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    2019年12月02日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

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    【我と彼との淵源】「なぜイスラム教の名の下にテロが続発するのか」という疑問を抱く人々に,イスラム法の研究者がその論理をもって回答を試みた一冊。著者は,上智大学のアジア文化研究所で客員教授を務める飯山陽。

    議論を呼ぶであろう内容なのですが,「イスラム教」と「我々」の考え方にどれだけ懸隔があるか(またはあり得るか)ということを知る上で有益な作品なのではないかと思います。本作で氷解する疑問がある一方,本作によって投げかけられる疑問もまたあるのではないかと感じました。

    〜イスラム教にはイスラム教の論理があり,その枠内においてそれは実に完成され,調和がとれています。しかしだからこそ,それを共有しない

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    2019年05月20日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

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    イスラム教のことをよく知らなかったことが本当に理解できた。
    知り合いのイスラム教徒は、ムスリムであることを誇りに思ったり、仏教を見下してくることがありありと伝わってきたのだが、その理由も読後の今ならとてもよく分かる。

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    2018年11月20日
  • イスラム教の論理(新潮新書)

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    とても勉強になった。というか、はじめてだいたいどういうものかわかった感じ。そしてすばらしいシステム。



    しかし実際に「来世での幸福」みたいなのがどのていど重要なのかっていうのはわかりにくい感じがある。来世での幸福の「ために」神様を信じてイスラム法にしたがう、って形にはなってないような気がするけどどうだろうか。

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    2020年06月15日
  • 卑怯者!

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    誰が卑怯者か――この問いは時代を超えて私たちに突きつけられている。強者に媚び真実から目をそらす者か。それとも沈黙を選び見て見ぬふりをする私たち自身か。飯山陽が放った「卑怯者!」の叫びは単なる批判ではない。勇気を失い流れに身を委ねる社会への痛烈な鏡である。正論はしばしば孤立を招く。だがそれでも声を上げる者がいる限り希望は絶えない。誰が卑怯か――読む者こそが試されている。

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    2025年10月07日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    めちゃくちゃおもしろかったですね〜。著者の語り口が強気でハッキリしていて気持ちがよいです。基本的な論拠がしっかりしているので納得できますね。イスラム教について、少しわかった気がします。とはいえ、私にはこの本からの情報しかないので、良いも悪いも語れないわけですが、著者の宗教やそのイデオロギーへの批判と個人の教徒への批判を混同してはいけないという意見は本当にその通りだと思います。
    ただ、と同時に、人が信じているものや守ろうとしているものを自分と異なるからという理由で批判することはよくないことと思いますが、その個人の信仰によって、他の誰かがなにからしらの被害を受けることはもっとよくないことです。

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    2025年04月28日
  • エジプトの空の下

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    ピラミッドだけで、エジプトという国を知っていると勘違いしていた。イスラム教信者が多いこと、アラブの春を経験していること、スラムの実態など、知らないことの方が圧倒的に多いのに。

    また、イスラム教についても、そして、そこでの「自由」についても、漠然とイメージしてきたものと違っていた。イスラム教社会と欧米の間で相容れないのは、この違いを知ろうとしないからかなと思った。

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    2025年03月23日
  • イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相

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    イスラム教やイスラーム国の価値観や実態がよくわかる。日本国内では、イスラム教やイスラーム国を擁護する発言が多い、ポリティカルコレクトによる国内にいるイスラム教の人の犯罪に対して人種差別として擁護する人たちがいることも初めて知った。ヨーロッパはイスラム教の人たちの移民を受け入れたことによって国内でのテロ事件が増加して社会不安を引き起こしている。イスラム教はかなり狂信的な宗教であるとの著者は指摘している。

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    2025年01月19日
  • イスラム移民

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    書いてある内容は、もっともな事ばかりで、色々な人に読んでほしいもの。

    ただ、noteを転記したような内容で、非常に冗長的。もっと端的にまとめられると思う。
    作者が忙しいのかわからないが、書籍として出す以上は、もう少しまとめていただきたい。

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    2025年01月18日
  • 卑怯者!

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    読みやすいです。
    飯山さんはイスラエル寄りであるため、完全な賛同ができない部分もあるが、中東専門家ということもあり、知らない情報がありました。
    更に一番の見所は、移民についてです。
    イスラム教の教えが持つ危険性、そんなイスラム教の人々を移民として迎える日本人。

    賛同できる部分やできない部分もありますが、保守を語るのであれば、飯山さんの書籍は読んだほうが絶対良いです。

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    2024年12月20日
  • エジプトの空の下

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    エジプト、観光では訪れたことがあるけれど。
    実際に住んでみたら、こんな感じなんだと知ることができました。
    なんだか、生きぬく力がつきそうです。

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    2024年12月12日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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    先日読んだ『ガザとは何か」とは、正反対の立場から述べられた本。


    005
    そもそも、ハマスは、パレスチナ人の代表ではない

    パレスチナ人を武力で押さえつけ、支配しているテロ組織だ

    006
    ハマスには、イスラエルとの対話や平和的共存という選択肢はない

    007
    2023年10月7日、ハマスがイスラエルの民間人を標的にして無差別テロ攻撃を開始した

    赤ちゃんを丸焼きにし、子供の腕を切断し、
    数え切れない物証が、ハマスの無差別テロの凄惨さを証明している

    009
    ハマスが民間人を「人間の盾」として利用している

    011
    メディアが強調するのは「圧倒的軍事力を持つ強者」としてのイスラエルと、ガザと

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    2024年11月08日
  • 卑怯者!

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    メディアはハマスを福祉団体というが、飯山氏はテロ組織という。
    メディアはUNRWAを行政組織というが、飯山氏はテロ教育機関という。
    どちらが正しいのか?飯山氏の主張は目から鱗ではある。

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    2024年11月04日
  • 「いい人」の本性 (Hanada新書 002)

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    ネタバレ

    新聞・テレビ・という既存メディアと政治と官僚。
    そして自由民主党という政党がどんどん劣化し既得権益の集団となっている様を、自身の鋭い考察と言葉で表した非常に分かりやすい内容である。
    目次から興味のある部分から読んでもいいし、何かのニュースの折に読み返すのにも良い真実が書かれている。
    著者の研究内容であるイスラムに対する警笛は日本では語られる事なく非常に重要である。様々な地方の中で、ある程度インフラの整った過疎の不安までいかない地方都市。ここのコンビニに入るとよくわかる。
    中東系の店員が非常に多いことに驚く。既存メディアに踊らされない知見が必要だと改めて感じさせられる。

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    2024年08月16日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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    どちらかというとYouTubeやTwitterで話している事を文字化した感じなので
    ファンには物足りないかもしれません

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    2024年06月13日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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    とても論理的な文章でハマスについて良く理解できる本。勿論、飯山さんの見解を全て鵜呑みにする必要は無い。しかし今の日本に必要なのは、既存メディアのあまりに偏ったパレスチナに対する報道や御用学者の意見を鵜呑みにせざるを得ない状況を壊し、彼女のような人も既存メディアに出し、人々に様々な見解がある事を知らせる事が真の「多様性」ではなかろうか。

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    2024年03月22日
  • ハマス・パレスチナ・イスラエル-メディアが隠す事実

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    ・イスラムは平和な宗教と教わり、そう信じてきたが、違和感も感じていた。現実には西側先進国とは全く異質の価値観を持つ宗教であることが理解できた。
    ・パレスチナ可哀想、石油輸入ストップ怖い、の50年前から変わらない外交日本。
    ・ハマスがテロを行うのは利権のため。納得。
    ・寄り添うべき弱者(少数派、パレスチナ等)と無視すべき弱者(ウイグル人等)を示す図は秀逸。

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    2024年03月15日