【感想・ネタバレ】「いい人」の本性 (Hanada新書 002)のレビュー

あらすじ

もう「いい人」に騙されないで!!
9割が騙されている彼ら彼女らの「裏顔」をぜんぶ剝ぐ!

「いい人」のフリをしてとんでもない悪を為す者は、日本の政界、財界、学界、メディアだけでなく、世界中にいる。
本書は彼らの偽善を暴き、白日のもとに晒す書である。

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Posted by ブクログ

朝日新聞が教育産業にコミットしてる→全く、その通りだよ
上野千鶴子→もうその通りだよ

ハッとさせられるような面白い記述もある。ただ、朝日新聞も上野千鶴子も、すでに明らかになっているようにそもそも彼らは「いい人」か? と言われると、それはどうだろうと思う。そもそもいい人じゃないんじゃね、ということは思うのだが。いい人というよりは、良い悪いという価値観を作る側の人間たちというか…

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新聞・テレビ・という既存メディアと政治と官僚。
そして自由民主党という政党がどんどん劣化し既得権益の集団となっている様を、自身の鋭い考察と言葉で表した非常に分かりやすい内容である。
目次から興味のある部分から読んでもいいし、何かのニュースの折に読み返すのにも良い真実が書かれている。
著者の研究内容であるイスラムに対する警笛は日本では語られる事なく非常に重要である。様々な地方の中で、ある程度インフラの整った過疎の不安までいかない地方都市。ここのコンビニに入るとよくわかる。
中東系の店員が非常に多いことに驚く。既存メディアに踊らされない知見が必要だと改めて感じさせられる。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新書コーナーで「『性格が悪い』とはどういうことか」という新書と、この本が並んでいたので、どちらにも興味をひかれて悩んだ結果こちらを購入。それで著者の飯山さんのこともよく知らなかったので、こちらも進化心理学とか、発達心理学とかの「性格がいい」ことを論じた本かと思い込んで読み始めたら、違った!政治の本だった。つまり「いい人」のふりしてこういう主張をしている人は、「偽善者」ですよ。イスラムのこと何も分かってないんだから!みたいなことです。
飯山氏の肩書きは「イスラム思想研究者」となっていて、イスラム教やイスラム社会について詳しいようだが、研究した上で「イスラム社会の人々とわかり合いましょう」ということではなく「分かりあうのは不可能であることを理解しましょう」という考えのようです。ふむふむ。安易に「多様性を認め合い、共生社会をつくりましょう(例えば日本に住むムスリムの人たちとも)」などときれい事を並べる岸田政権のバランス外交を否定し、「いやいや、そもそもイスラムの人たちは、この世界には男か女の2つの性しかなく、トランスジェンダーや同性婚とかは絶対に認めない、それは神に背く行為だと考えているんだから、その人たちの”多様性”を認める、ということは“多様性を認めない”という多様性を認める」ってことになって、絶対に両立できない。偽善だ!」と論破。なるほど。
重信房子を英雄のように扱い、彼女は社会を変えるために体制と闘ったのだ~みたいなことを報道したり、彼女の手記などを出版したりするメディアは偽善者である、彼女を取り上げることで、反体制こそがかっこいい、と若者に吹き込むのは間違っている、ただのテロじゃないか!とか
安倍総理を襲撃した山上被告とか、重大事件を起こした犯人の生い立ちを取りあげ、「追い詰められて事件を起こした、社会の被害者だ」みたいな側面ばかりを論じるのも「偽善」だ。まず暴力は絶対に許されないし、自分の思想や主義主張らしきものを持ち出して銃で人を撃ち殺す行為は1ミリも擁護できないし、テロでしかない。これはテロ行為であり絶対に許してはならない、ということをはっきり示すべきだ。暴力はテロはどんな理由があっても許されない、と示すことこそ正義ではないのか。

・・・・などなど、色々な世の中にはびこる「偽善」や「論点のすり替え」の例を挙げている。その例、第26章まである。どれも、対立する考えの研究機関や大学教授などの個人名を挙げて、「何も分かっていない」「論点をすり替えている」「偽善者だ」と書いているので、単純に「この人すごいな。敵が多そうだな。この人大丈夫かな」と思ってしまいました。反体制や反米の考えで行動する人や団体を、無条件に「自分の考えをもっていて、社会に対する問題意識をもって行動していて素晴らしい」みたいに祭り上げるのは偽善だ!という章が続いたので「つまりこの人は保守なのよね」と理解して読んでいたら、自民党や外務省のことも具体例を挙げて無知よばわりしていたので、ちょっと立ち位置がわからなくなった。でも最後の26章で、本人が「保守党」から衆議院議員選挙に出たときのことが書かれていたので、やっぱり保守なんかい!って思った。まぁ、そうよね。

私は自分が保守的な人間だと自覚している。だからこそ、左派の意見も見聞きして、勉強しようと思って、たくさん本も読んできた。フェミニズムや女性解放についてもたくさん読んだし、上野千鶴子さんや下重暁子さんを尊敬している。この本では上野千鶴子は日本の女性達に女性解放を呼びかけ、結婚の制度を否定し、おひとりさまを推進してきたくせに、自分はちゃっかりパートナーを得て入籍し、相続もしており、全然「おひとりさま」なんかじゃなかった!嘘つきだ!と糾弾。

もう、私は何を信じて良いのかわからなくなりましたよ・・・笑。
下重暁子さんも結婚しているしね。「結婚しても一人」という本は良かった。
結局は中庸が大事よね。←いつもこの結論。私は中庸を生きる。
ちなみに私は、教え子には、正しい情報を、公的機関から得るべし。個人のSNSなどの情報を安易に信用したり引用してはいけない、と教えるが、飯山氏はパレスチナ情勢に関しては外務省の見解や発表をことごとく否定しており、パレスチナ難民の保護や支援はテロリストに資金を与えることになると非難。ことごとくイスラエルの立場を擁護している。このあたりも、何を信じたら良いのか私にはもうわかりません~。我が子には、サッカーの練習の送迎をするときや、おいしいケーキを一緒に食べるとき、「世界には、戦争があっていて好きなスポーツをすることも、おいしいケーキを食べることもできない子どもがいるんだよ」と話したりします。ハマスがテロ組織であることは間違いなくても、パレスチナの子どもが可愛そうな状況にあり、支援が必要であることもまた事実のはずだ。
どうすれば良いのかほんとに教えてほしい。

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2024年12月12日

Posted by ブクログ

一部を除いて、全くその通り。

「いい人」くらい信用できないものはない。まさに、地獄への道は善意で舗装されているのである。
問題がややこしくなるのは、ガチの善意と、善意を利用する奴等の区別はそうつかないし、善意を前面に押し出してくるので、お人好しの国民には麻薬のように効いてしまうところ。

さらに、古い伝統を壊して、均一絶対平等こそ進化という一面的な思想と、古い秩序を破壊したいという思惑と、俺が理解できない、しかも不利益を被りそうな常識は、悪に違いないという低脳、頭さえ下げていれば誰からも嫌われないという愚かさ、数が多いということはそれだけで差別なのだという真っ向民主主義を否定する正義なんかがミックスされて何が何だかわからなくなっている状況が怖い。

相変わらず、ぶった斬る。遠慮会釈なく。

若干の牽強付会は感じるところもあるが、概ね同感。
弱者ヅラと、ルッキズムは特にそうかな。

ただ。
本書とは直接関係ないとはいえ、この後の日本保守党との関係を見ると、複雑だわ。

詳細は、多分、悲しくなるので双方の言い分を読んでないのだが。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

なるほどそういう考え方もあるのかと思うところもある一方で、そんな言葉尻捕まえなくても、言われたから言い返すなんてしなくても、と思うところもある。日本保守党の理念には強く同意をしているので、汚い言葉を使ったり、あらぬ煽りに言い返したりせず、正しいことを主張していただきたい。最終章の「あかりちゃん、がんばって」が増えていくだろう。

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2024年09月21日

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