笠井亮平のレビュー一覧

  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    日本礼賛でもなく、単純批判でもなく、ありふれた日常を独自の視点で読み解いているのが面白かった。ただ、すごくエンターテイニングな本というよりは、知的な随筆を読んでいる感じ。

    0
    2023年07月27日
  • インパールの戦い ほんとうに「愚戦」だったのか

    Posted by ブクログ

    面白かった。著者の豊富な知識と多くの参考資料により内容の濃い書籍だった。一つの物事を表面的に見るのではなく、多角的な側面から見てみると非常に理解が深まり、面白い。

    0
    2023年04月05日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    外国人による日本賞賛のコメントは食傷気味であり、そういう番組自体を恥ずかしく感じる。
    私も周りも、日常の会話から避けがちな話題を、この本では率直に、その背景から考察して論述されている。思い込みと想像だけでなく、インドはもちろんのこと、中国やインドネシアの歴史や文化等と絡み合っていて、客観視できる。

    文化も制度も多様なる中で生まれ育ったインド人に、様々な国での経験が加わった視点で日本が暴かれていく。

    日本人の根強い人種差別。
    ラグビー日本代表でも時折耳にする…日本人以外…という言葉。
    人種を意識しているのではなく、ただの見た目で判断する人がいる危うい社会。
    ハーフという言語的区別と、羨望からの苛め。

    世襲性政治に起因する、柔軟性のない社会と制度。何をするにも時間がかかる。
    女性の社会的地位が低い社会。無意識下で女性に侮辱的な言葉を使う、おじさん社会。

    本を読みながら、自分を取り巻くこの日本社会について、より批判的に思いを巡らせた。

    0
    2022年11月13日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    インド出身の人が描いた比較文化論。
    エピソード含め、インドの人ならではの視点が面白い。江戸川区議のヨギさんの話などは印象的。

    0
    2022年08月25日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    多くの海外経験を持つインド人女性ジャーナリスト。日本文化を見る目は極めて冷静。コロナ禍での日本滞在経験は視点が独特。

    外国人から見た日本文化、定番のジャンルである。しかし本書は視点、知識、他国での生活体験が相まって類似本とは一線を画する内容。

    筆者の造詣の深い俳句が時に引用され、いい味を出している。

    0
    2022年06月29日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    筆者はジャーナリスト、プライベートでは外交官の妻で二人の子供の母。
    今まで長く中国での滞在経験もあり、ジャカルタ、日本、スペインと海外駐在を続けてきた。

    もちろん日本の生活になれるまでの、苦労話も面白いが、日本に住んでいたのが数年と思えないほど、深い日本文化への考察、俳句の知識、政治についての洞察が詰まっている。
    以下、ジャーナリストの視点から見た日本政治の分析が素晴らしいと思ったので抜粋

    "日本だけが「民族主義的封建制」の国というわけではないが、政治がダイナミックさを欠き、硬直的になっているのではないか。日本の政治エリートが過去にこだわる一方で一般国民から乖離している状況は、二十一世紀に求められる柔軟性やイノベーション-権威主義国の中国はこれを実現する能力をたびたび示しているように見える-に取り組んでいく中で自国を不利な環境に置くことになっている。"


    0
    2022年06月18日
  • インド独立の志士「朝子」

    Posted by ブクログ

    なにかきっかけがあって 
    この本を読もうかと思ったんですが
    何だったか 忘れてしまいましたが 読みました。

    イメージとしては 
    主人公の「朝子」さんの日記がベースになって
    「アンネの日記」のような 読み物かと思いましたが
    著者は それだけでは 全体像がわかりにくいと思ったらしく
    インド独立運動の リーダーである チャンドラ・ボースや 
    彼女の父親である サハーイや母サティなどの事などを 詳しく描いていました。

    ので 当初は少々退屈っぽかったけど
    インド独立運動といえば 
    ガンジーさんというイメージしかなかったので、
    独立運動が 第二次世界大戦の時期とからみ(多分これは学校で習ったと思うけど)
    日本が 敗戦したけど インド独立に協力した事などが 理解できました。
    だから 東京裁判でインドの人が 擁護してくれたのですね~と
    勝手に解釈しました。

    インドと日本は こういう結びつきがあったのですね。
    主人公の「朝子」さんこと アシャさんは 
    この本ができるまでは 生きていらっしゃったようで 
    著者が直接インタビューできたようです。

    「朝子」さんは 日本で生まれ育ち 
    そして 独立運動に協力したいと 17歳で家族と離れて 婦人部隊に入隊して 
    インドに戻って「アシャ」という名前に戻り(インド名)生きていきました。

    もしも、あの戦争で 日本軍が勝っていたら 
    インド独立の時期も変わっていただろうし 
    インドとパキスタンは 離れていなかったかもしれないし ・・・
    歴史に 「もしも」 はありませんが 
    こういう 争いなどが 起こった 事実などは 継承されて
    二度と争いのない 世界になると 良いですね。

    0
    2022年06月16日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    インド人の筆者が日本に住んで見えたこと、考えたことについて。俳句が多用されていて、筆者は日本人よりもはるかに日本文化に触れていて知っていると思った。
    財布を落としてもそのまま戻ってくることに驚き、きれいな多機能トイレに驚き、四季の美しさに感動。独自の閉鎖的な文化や歴史を築いてきた日本だからこそ、良くも悪くも世界と異なるところが多いことを改めて知った。

    0
    2022年05月01日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

     インドの人による日本滞在記。2020年の8月まで滞在していたから、安倍総理が辞めるところまでは話題としては網羅されている。

     わりとこう、インドの人向けに書かれている部分はあるのだろうが、そこまでインド映画が取り沙汰されているか? とか、(インドから見れば)日本のCOVID-19対策はどうなの、みたいな指摘は問題提起としては面白くはある。

     比較文化論としては最低限のラインではあると思うが、期待したほど目新しい情報はないかなぁって感じ。

    0
    2022年04月30日
  • 日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と

    Posted by ブクログ

    英国、中国、ベルギー、インドネシアと暮らしてきたインド出身のジャーナリストによる4年間の東京滞在記。日印の結びつきを取り上げる第8章「僧侶、映画スター、革命家、そしてゾウ」もさることながら、第2章「「割れ」と「癒やし」」の文章にはっとさせられる。

    「わたしは早い段階で、真実は一つだけではなく、常に混沌としたものだという結論に達していた。だからこそ、中国社会がカオスであると同時に統制されていることや、インドに思いやりと残酷さが同居していることを知っても、落ち着いて受け入れることができた。日本についてわたしが思い至ったのは、深い癒しをもたらしてくれるとともに、深く傷ついているということだった。この矛盾こそが、日本をよりリアルに感じさせてくれるのだ。」

    一概に「傷」と呼んでよいのか分からないが、生きている間に捨てられたことや失ったことを通じて、悲しみを抱きしめて生きていくことはあるように思う。このことは日本社会に特有のことではない。けれど自然に近い文化の中では、それが意識に上りやすいかもしれない。

    また、第6章での「職人とジュガール」、第9章での「リスク回避傾向とジュガール的対応」では日印でビジネスをするときの溝を考えさせられる。

    0
    2022年04月19日
  • インパールの戦い ほんとうに「愚戦」だったのか

    Posted by ブクログ

    昔、父の本棚に、高木俊明氏が書いた「インパール」と言う本があった。
    父に聞いたら、ひどい戦いだった、
    母に聞いたら、昔ベストセラーだったから読んだのでは、ミーハーだからね。
    と言われた。

    連勝連敗だったイギリスが唯一日本に勝った戦い。
    日本軍は、香港、マレー半島、ビルマと連勝、イギリスの植民地を奪取していた。
    インドを手に入れるため、インパールを足掛かりにしようと、1944年3月、天長節まで、昭和天皇の誕生日4月29日までにはインパールを奪取する予定だったが。
    戦後、インパール作戦は、愚戦とか、無謀と、無能な指揮官だと牟田口廉也中将は言われたが、
    イギリス側の見方は違うようだ。

    2013年に、国立陸軍博物館の調査では、
    1945年ノルマンディー上陸作戦を抜いて1位。
    BBCも「意外だ」と評した。

    と、おおよそこの本の序文に書いているが、
    待てよ、イギリスの陸軍博物館か?
    日本の陸軍博物館か?
    それとも、インドの陸軍博物館か?

    イギリスならば、王立陸軍博物館のはずだが?

    まぁ、どうでも良いことではない、どこの国のか、も分からない。
    どちらなんだろう?

    0
    2021年09月04日
  • ビリオネア・インド:大富豪が支配する社会の光と影

    Posted by ブクログ

    著者はブレア、ブラウン両首相の戦略チームで上級政策顧問を勤めた後、フィナンシャル・タイムズのムンバイ支局長としてインドに駐在した経験があり、滞在していたインドの様子を外部から客観的にまとめられています。
    読み終わるとインドもなかなか難しさを抱えているなと思えてきました。

    0
    2021年05月10日
  • モディが変えるインド :台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」

    Posted by ブクログ

    高額紙幣を廃止した現首相モディの名前がタイトルにあるので読み始めてみたが、
    現代インドの政治、経済、社会、外交の大まかな状況を読みやすくまとめてある良書。
    まだまだポテンシャルを秘めた国、したたかな外交をおこなう国がインド。
    今後の日印関係は非常に深くなり重要度を増すであろう。

    0
    2017年09月11日
  • ラストアイランド 北センチネル島:なぜ外界との接触を拒み続けるのか

    Posted by ブクログ

    外来からの接触を拒み続ける北センチネル島。そこに住む部族の実態と歴史を追いかけたノンフィクション……ではあるが内容の半分ほどは著者のインド旅行エッセイである。
    結局のところ北センチネル島に行くことができないので綴りようがないのはわかるが、表題が表題なだけにちょっと拍子抜けだった。
    北センチネル島が属しているアンダマン諸島と少数部族は過去植民地政策における身勝手で傲慢な文明人から多大な被害を被っており、それらの歴史など興味深く読めた部分もあった。

    0
    2026年05月20日
  • インドの食卓 そこに「カレー」はない

    Posted by ブクログ

    インド予習シリーズ流し読み
    肉に制限あるってほんとクリティカルというか、独自性が強くなるよな〜と思った
    東京のおすすめのお店が色々紹介されてるのも楽しい
    インドグルメ楽しみ

    0
    2025年01月31日
  • インドの食卓 そこに「カレー」はない

    Posted by ブクログ

    会社の後輩と県内のカレー屋めぐりをするぐらいカレーが好きで、最近の日本でのスパイスカレーブームはすごいよなと思っていたので、読めて良かった。

    日本人の中には寿司がアメリカで「カリフォルニアロール」など欧米化されて受け入れられていると、「日本料理の良さをわかってない」と目くじらをたてる人がいるけれど、日本人も同じようなことをしているよなあと思った。
    「アメリカ風お寿司」「日本風中華料理」「インド風中華料理」のようなものも、文化の融合の結果うまれた素敵な料理の1ジャンルとして楽しみたい。

    そして、意識して生きないと外国に対する情報は偏ったものしか入ってこない例が「インドといえばカレー」だと思うので、私たちは常に情報やイメージをフィルタリングされているということを忘れないでおきたい。

    近所にガチネパのカレー屋さんを見つけているので行ってみようと思う。

    0
    2024年12月15日
  • インドの食卓 そこに「カレー」はない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「カレー」考察のみならず、インド国内の宗教の違いからくる食生活や国民性や歴史など、様々な観点から食文化を語り尽くす1冊。

    ボリウッドってヒンディー語の映画の事だったのね。
    『めぐり合わせのお弁当』良かったわぁ。
    インド料理のレストランは東京に多いみたいなので、出てきたお店のいずれかには行ってみたい。

    インドは手芸界でも存在感が増してきているし、いつかはお邪魔したいと思っている。

    この本は初めてのデジタルボイス。
    ここまで滑らかとは。ノンフィクションなら有り。と、思ったけれどやっぱり正直疲れた。書かれたものを朗読するという作業は変わらないんだけど、読み方や声音、速度の変化とか、思ったよりも多くの事を無意識に受け取って聴いていると言うことが改めてよく分かった。

    0
    2024年05月26日
  • 第三の大国 インドの思考 激突する「一帯一路」と「インド太平洋」

    Posted by ブクログ

    「インドの思考」と題しているが、中国(含む一帯一路)に関する内容も多く、もっとインドのことについて理解することが出来ると思っていた。一方で、中国との関係性や日米との関わり方などの独自ポジションを築いていることを理解できた。

    0
    2024年02月27日
  • 第三の大国 インドの思考 激突する「一帯一路」と「インド太平洋」

    Posted by ブクログ

    20240210-0217 本書は序章で2022年2月25日にのロシアによるウクライナ侵攻に対して国連安保理がロシア非難決議をインドが棄権したという事実について、なぜインドが棄権したのか、ということを解き明かし終章でもロシアを巡る駆け引きについて見解を述べている。「インドの~」と言いながら半分くらいは中国の一帯一路構想についての解説とそれに対する日米欧の反応、そしてインド、という感じ。とはいえインドについての基本的現状は一通りはわかると思う。文章が読みやすいのでサクサク読めた。本書を足掛かりにインドについての解説本を読むとよいかと思う。

    0
    2024年02月22日
  • インド外交の流儀:先行き不透明な世界に向けた戦略

    Posted by ブクログ

    インドの外務大臣(外交官出身)によるインド外交論。台頭する大国は世界をどう見ているのか?を知るために読んでみました。
    IT大国であるインド、「高度な人材を育成し、世界経済に送り出していける現実的な供給源はインドしかない」と言い切る自信は凄いモノだなと。

    さて本著、読む前には「主人公を日本に置き換えて読むとどうか」「インドが日本をどう見ているのか」の2点を意識して読んでみようと思っていたのですが、前者に関しては「考えが違い過ぎて、ムリ!」と思いました(笑
    例えば、本著に出てくる以下の表現は「悪法と言えども法なり」バリにルールを守りまくる日本人の思想とは相容れない感覚を持ちました。とは言え、グローバルスタンダードはこっちなんだろうなぁ。。
    「ルール遵守のメリットとルール違反のコストをめぐる議論の…」
    「ときどき違反する程度の国であれば、いつでも逸脱行為を正当化することができる」
    「自分たちは拘束されずに行動する一方で、相手国に高い規範を守らせ続けるという戦術」

    しかし、マハーバーラタを例に「インディア・ウェイ」を訴えた次の章で、真の障害は「教条主義的な考え」なのだと述べる…講演録が中心のようなので、その時々に色々な事情があったんだろうとは思いますが…
    ある種一貫した考えはなく、その時々で是々非々の選択をしていく…まぁプラグマティズム宣言なんでしょうか。国の評判ってモノはこれで上がるのでしょうか…。

    あと、翻訳については恐らく元の文章が格調高い感じなのか、訳文もそこまで読みやすくはなく、という感じでした。
    細かいトコロで2点ほど。「煙突国家として」という表現は、注もなく、検索しても解説がなく、良くわからない表現だなぁと思ったり、「インドはかつて活力に富んでいた少しずつ生態系という意識をもたらそうとしている」は語順がおかしい?と思ったりもしました。

    地政学やインドの政治面に関心がある向きは読んでみても良いのではと。

    0
    2024年01月06日