笠井亮平のレビュー一覧
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食を中心にインドの歴史、宗教、映画、外交関係、観光など様々な領域を網羅してるのは単純にすごいと思った。インド初渡航前に読んだため、紹介されている店に実際に行ってみたい、料理を食べてみたいと心から思う文章だった。著者のインド好きが溢れていて、それに巻き込まれる形で読んでる私もインドに親近感を持ち好きになった。
実際にインドに行ってみて「やっぱりカレーばっかりだ。。。」と思ったものの、「スパイスを使った料理」を総称してカレーだと呼ぶのだと料理を区別して見ようと意識していた。そのお陰か、インド料理をレパートリー広く楽しめたと思う。今度は派生したアメリカンインド料理やチャイニーズインド料理も食べてみた -
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インド料理について、文化と歴史の面から包括的に書かれた本。この様な本はこれまでに、辛島さんやコリンガム氏の本があったが、この本はそれらの記述を踏まえつつ、自身のインドやパキスタンでの滞在時の経験を踏まえまた、インターネット上の情報や学術的な文献をも、渉猟しよく調べた上で書かれている。文章も読みやすい。
各種カレーがどの様に成立したのか、パキスタン独立がはたした影響、禁忌と宗教との関係、中華料理のインドにおける受容など、面白い話題を要領よくまとめてくれている。面白くて、一気に読み終えた。
また、映画や漫画、東京の有名店などにも言及しておりガイドブックの性格も持ち合わせている。
カレー好きの人には -
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第三の大国 インドの思考 激突する「一帯一路」と「インド太平洋」
著:笠井 亮平
文春新書 1401
不思議な国、インドを紹介する書です。読んで、すっきりしました。
宿題
なぜ、インドはロシアのウクライナ侵攻に対して、棄権したのか
そして、その後、インドは、ロシアの液化天然ガスを積極的に購入しているのか
事実
インドの最大の仮想敵国は、隣国パキスタンだ。パキスタンが核武装したので、インドも核武装した
回答
インドがロシアと敵対すると、パキスタンがインドに攻め込んできたとき、ロシアの協力が得られなくなるから
キッシンジャーが対中電撃和平に及んだあと、世界のパワーバランスが崩れた -
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2277
インド人女性ジャーナリストが日本に住んだ感想を書いてる本面白かった。インドは女性があまり表出てこないからインド人女性の視点で書かれた本て珍しいと思う。やっぱり日本の魅力は四季のある自然とトイレの綺麗さと高機能さと治安のよさと禅らしい。アイヤールさんは俳句に日本文化が詰まってるって言うのが分かってるのが凄いなと思った。俳人の小林一三の俳句が好きらしい。私も俳人は芭蕉と小林一三が好き。
松本人志の件は違法性が無いのに叩かれてるのからわかるように、事実とか正しい事よりもその人の印象とか自分が好きか嫌いかで人のことをいじめる人が日本に多いの見てたら、日本で同性カップルで子供なんて無理だよ -
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【副大統領職は、大統領の代役から真のパートナーへと拡大を遂げてきた】(文中より引用)
権力に最も近く、それでいて権力から遠ざけられやすいポジションとも言えるアメリカの副大統領。大統領やその側近との人間関係に左右され続けた普段は目立たぬその役職の歴史を紐解いた一冊です。カーター政権期のモンデール副大統領がキーパーソンだったという意外な事実を知ることができました。著者は、バイデン副大統領(当時)の取材を手掛けていたケイト・アンダーセン・ブラウワー。訳者は、南アジア関係の翻訳も多い笠井良平。原題は、『First in Line: Presidents, Vice Presidents, and t -
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日本に4年住んだ著者の体験談&取材結果。
ユーモアがあって本当に面白かったです。
出身のインドはもちろん、転々と住んだ
イギリス、中国、ベルギー、インドネシアでの
経験と比較して日本の際立つところを
教えてくれます。
ネタは外国人あるあるかもしれないけれど、
書き方がとても面白かったです。
筆のちからをお持ちの作者です。
この本、セイロから出したばかりの
肉まんみたいにホッカホカの話題が多いので
1-2年のうちに、できるだけ早く読まれることを
お勧めします。そうしないと、失敗した
アベノミクスやアベノマスクのエピソードを
我々日本人は忘れてしまうから笑。
訳者もいい!現在の言葉で訳 -
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その時の感情は
そのときにしか生まれ得ないことでしょう
どの時代に生存したのか
ということは、その人の生き方に相当の重みを残す
ましてや 戦争という時代に存在したからこそ
経験せざるをえなかったこともむろんあることでしょう
すべてのことにいえることですが
その時の判断 その時の思い
戦後70年を経て
ようやく現れ出た史実をもとに
その当時を生き抜いたインド人女性アシャさん
アシャさんなればこそ浮かび上がってきた事実
よくぞ書き残してくれたと思います
昨日までは今日につながり
今日は明日からにつながっている
あらためて
そのことに思い至らせられました
それにしても
この戦争の時代での在 -
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大ヒット映画「RRR」を下敷きに、イギリス統治下のインドの独立運動の歴史を、様々な映画を通して解説している。「RRR」やその他の映画を観ていなくても、だいぶ分かりやすく噛み砕いて説明してくれているので、インド初心者にも興味深く読み進めることができた。
インド独立と言えば、ワタクシのような初心者にはガンディーぐらいしか思いつかないが、多くの非武装派、武装派がいて、尚且つ現代インドにおいても尊敬を集めていることに驚かされた。特に、チャンドラ・ボースと日本との関係などは知らないことばかりで、自分の近現代史観が大きく揺らぐ気さえした。
個人的に驚かされたのはサティーという慣習で、完全には消滅していない -
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トランプの共和党支持者の間で16%から57%に急上昇。トランプには聴衆に対して感情を揺さぶるインパクトを引き起こす方法があった。エスタブリッシュメントがトランプを批判すれば、まさに彼が必要としていた層に自分を気に入ってもらえるようなテーマを見つけたという思いを強める。その層とは、エスタブリッシュメントに嫌悪感を抱き、権威を握る主流派から除け者とされてると感じる国民的だ。
オバマ政権末期、アメリカ国民はイデオロギー的な意味で落ち着きを失くす。左派では社会主義が広がりを見せ、民主党に幻滅した若者のあいだでとりわけ顕著だった。金融危機後、銀行関係者たちが懲罰を受けずに逃げ延びていくのを目の当たりにし