根本聡一郎のレビュー一覧

  • ウィザードグラス

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    最新のテクノロジーが出てくる時点で、個人的にはもう最高でした。ウィザードグラスを手にした主人公がどうなっていくのか……という本筋に、主人公の過去やドラマなどもきちんと織り交ぜられていて非常に納得感、満足感共に高い作品でした。
    ただ、聞き慣れない単語がたくさん出てくるのでそこは少し難しいかもしれません。

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    2025年11月11日
  • プロパガンダゲーム

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    とても面白かったです。設定もですが、読み進めていても展開に飽きがこず、ずっと面白かったです。
    最初は登場人物の名前、くらいの認識でしかありませんでしたが、それぞれのキャラクターの掘り下げや「こんな子だったんだ」というのも分かり、次第に彼らを応援したくなるような作品だと思います。
    最後まで展開が読めず、ハラハラドキドキしながら楽しめた作品でした。

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    2025年11月11日
  • プロパガンダゲーム

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    最近で1番面白かった!

    8人のエリート大学生達が最王手の広告代理店の最終試験で、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを競うゲームに挑みます。

    政府とレジスタンスチームに別れて、政府側は市民を戦争へ導く、レジスタンス側は戦争反対へ導くという構図なのですが、2チームの広告戦略がとてもユニークで面白かったです。

    8人の大学生達も個性豊かで、誰が呼んでも誰かを自分に当てはめて読んでしまうと思います。


    SNSが進化した時代に送る広告戦略についてのメッセージ性についても考えさせられる作品でした。

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    2025年09月22日
  • プロパガンダゲーム

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。

    だけどさ、これ、参加者よりも国民から話が漏れそうじゃない? グループがいくつもあるらしいし。主人公たちだけが深いところまで気付いて、それを公開して、っていうのは都合いいな……と思った。

    そんなことを書いてから、自分も重箱の隅をつつくような短所論い人間になっていることに気付く。

    でもとってもワクワクしたのでよいです。最高でした。

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    2025年09月15日
  • プロパガンダゲーム

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    ネタバレ

    就活の選考として、学生8人がプロパガンダゲームに参加させられる。
    プロパガンダゲームとは、戦争賛成の票がほしい政府対戦争反対の票がほしいレジスタンスに別れて広報戦略を競うもの。
    試験は2時間にわたり、1時間後と2時間後に一般市民に投票を募り、最終的に多数派を勝ち取ったチームが勝ちとなる。
    各チームには情報を買ったり扇動PRをするためのポイントが付与されているが、政府のほうがレジスタンスよりポイントが2倍も多い。
    それぞれ自分たちのチームの条件や、一般市民の反応から戦略を練り、どのタイミングでどの情報を買い、どのようにPRをするかが描かれている。
    すごく没入感のある話の進め方で、一気読みしてしま

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    2025年09月13日
  • スウィンダラーハウス

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    警察側の捜査が上手くいってほしいと思う反面、詐欺チームの作戦もケイパーものとして(不謹慎ながら)面白く、あっという間に読んでしまった。

    若者の貧困問題・コロナ禍での社会不安がリアルに描かれており、掛け子や受け子に手を染める登場人物には同情や共感すら覚えてしまう。
    ACジャパンのCMの、「こんなに頑張ってるのに私は一生追いつけないんですか」って言葉を思い出した。

    ただ、「年寄り」という世代で括って主語を大きくし、仮想敵を作る思想は恐ろしいよな、と思う。(社会不安が蔓延している時は必ず起こることだけども。)

    最後に伏線が回収されて全て繋がり、逆にリアリティない感じもするけど、構成が巧みだと思

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    2025年06月07日
  • プロパガンダゲーム

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    終わり方は賛否あると思うのはわかるが正直かなり面白かった
    子供騙しと思う人がいるのもわかるでもそんなもんでしょ人間なんて
    少年漫画が好きな人におすすめしたい続きがワクワクする本

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    2025年05月12日
  • スウィンダラーハウス

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    現代に起きている話だと思いました。
    詐欺の手口が巧妙化されている中前半の方は私でも身近なこととして感じておりありそうな話だなと思いましたが、後半の内容は内容を理解するのに手こずり、頭が切れる人の考えてる事は壮大で私自身騙されそうになりました。
    前半の伏線が後半で徐々に回収されていくのも中々爽快感があり後味スッキリして読めました。

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    2024年12月08日
  • 宇宙船の落ちた町

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    「五十音順の作者を読む」第24冊目「ね」。

    住民が口をそろえて「何もない」という宇多莉(うたり)町。そこに宇宙船が落ちたことから始まる、「異なる存在との向き合い方」がテーマの物語です。

    宇多莉町出身の青年・青砥佑太は、故郷を追われ、近隣の市でフリーターとして生活していました。そんな時、とあるアイドルグループの握手会の短期バイトで、人気ナンバーワン・常盤木りさの担当になります。ところが、りさは佑太のことを知っているようで……。

    地球人と宇宙人、自分と異なる存在をどう向き合うのか?
    多様性が溢れている現在にも通じる物語でもあります。
    SFとヒューマンドラマが好きな方におすすめの作品です。

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    2024年10月13日
  • プロパガンダゲーム

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    誰かにオススメの本を聞かれたら絶対にこれ!スピード感のある裏のかきあいに終始大興奮。シンプルでわかりやすい文体。各キャラクターの性格・思考の方法・それを踏まえての周りの動き等描きつつ、選考の場という設定もあますことなく無駄なくフル活用され、内容がぎゅっと濃縮されている。何度でも読みたい。

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    2024年08月04日
  • プロパガンダゲーム

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    展開が早くて一気読み。リアリティがあって面白かった。これさえも現実社会の氷山の一角なんだろうけど、多くの人に読んでほしいと思った。

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    2024年06月08日
  • プロパガンダゲーム

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    所々の引っ掛かりがあとあと、しっかり伏線回収されていく。

    最後に持っていたのは、レジスタンスカードなのだろうか。スパイカードでは?と思ってしまった。

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    2024年02月14日
  • ウィザードグラス

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     今作も面白かった。ネット・リテラシーやらフェイクニュースに騙されるなやら色々と言うけれど、自分の望む正義や真実だけを選ぶことを促され、ことの真偽をどうやって見極めるのかその方法も定かではない。
     本書で特に恐ろしかったのは、教授の痴漢冤罪事件。その場にいたとされる人が平然と「自分も見ていた」とネット上で発言すること。注目されたくて嘘を吐いた人はもちろん、本心から痴漢の瞬間を見たと思い込んでいる人もいるだろうことが恐ろしい。やっていないことを証明するのは難しい。
     でもこの著者の作品は、小説らしく希望の持てる終わり方になっているのが良い。

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    2022年06月19日
  • 人財島

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    『宇宙船の落ちた町』が面白かったので購入。これも表紙がいい。
    コロナの影響で人が切られまくるようになった未来(近未来? はっきりと年は書かれていない)にできたヤバい研修施設『人財島』が舞台。
    前半はほぼカイジなんだけど、後半からどんどんリアリティが出てくる。ある意味SFだし、ある意味現代の話。最後の場面にジーンときた。

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    2020年09月26日
  • 宇宙船の落ちた町

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    タイトルでもっとディストピア的な話を想像していたけど、いい意味で裏切られた。
    ひとつ前に読んだ「ピアピア動画」と同じくらい展開は軽快で読みやすい。コレはアレの比喩なんだろうなぁと考えてくとけっこう重いテーマを扱ってる話でもあるんだけど、軽く読めて、あとからいろいろと考えさせられる。
    表紙買いで作者のことは全然知らなかったけど、なかなか良い買い物だった。

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    2020年01月06日
  • 詐欺の家 SWINDLER HOUSE

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    根本聡一郎『詐欺の家 SWINDLER HOUSE』祥伝社文庫。

    初読み作家。コンゲーム小説。『スウィンダラーハウス』改題作。

    トクリュウによる特殊詐欺の急増や新型コロナウイルス感染禍といった世相を反映したリアルな設定と予測不能の展開でなかなか面白い作品だった。

    しかし、終盤から結末に掛けて色々と詰め込み過ぎた感がある。映画『スティング』のようにコンゲーム作品なら、スパッと潔く終わらせた方が面白いと思う。


    フードデリバリー配達員のアオイはハンバーガー30個の配達を依頼され、ある家を訪れるが、対応に出た美女に監禁される。その部屋に居たのは闇バイトに応募した若者や飛び込み営業で監禁された

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    2025年11月15日
  • プロパガンダゲーム

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    ネタバレ

    面白い!
    ここからどうなるの??どこに着地するの??と、ずーっとハラハラしていました
    将来が決まる最終選考、有能さをアピールしなければならない状況とはいえ、騙し合い探り合いながらすすめなければいけないゲームの中、よくここまで理性的に振る舞えるのだなぁと感心してしまった
    そして、それが崩れていく様にも人間らしさを感じられて良かったです
    が、今最終選考中だよ!!!と我に返ってほしいと願う気持ちもありました笑
    椎名くんの裏切り演説にはぞっとしながらも高揚しました
    越智さんの暴露ターンもしびれましたし、香坂さんのピュアさ故にしたたかに映ってしまう感じもすっごく恐ろしくて好きでした
    皆さま、良いキャラす

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    2025年10月26日
  • スウィンダラーハウス

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    特殊詐欺に関わる掛け子、受け子、出し子
    被害者、そして警察と
    それぞれの場面が次々と小気味よく転換し
    話の流れにどんどん乗せられていくようだった。
    ひとつのシーンやひとつのセリフが
    のちの出来事や人物と密接につながっていたり
    結末の意外性なども
    全てが計算されつくされていた。
    他人を救う嘘が
    唯一許される嘘であるならば
    許される詐欺というのもあるのかもしれない。

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    2025年10月11日
  • ウィザードグラス

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    ネタバレ

    プロパガンダゲームが面白かったので、同じ作者のこちらも読んでみました。
    兄の失踪、GAFAの個人情報の搾取と、それを利用して無罪の人に罪を着せていくながれ、そのことを知っていることがばれて、組織に終われる身となる主人公。目まぐるしく展開が変わっていく感じが面白かった。
    また、情報が取られ監視されてるというのは現実世界でもありえてる話しなのもリアリティがあって良かった。

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    2025年09月14日
  • プロパガンダゲーム

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    面白い。スピード感とリアリティがあるので、ドラマにしたら綺麗な展開にまとまると思う。6人の嘘つきな大学生もそうだが、就活系はリアルで刺さりやすいのかな。
    人間的な深みが出る物語では無いが、分かりやすい面白さをしていた。ただ、最後が駆け足でラストも未来を話して終わりだったので、続編が出たらぜひ読みたいと思う。

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    2025年09月05日