安部慶喜のレビュー一覧
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RPAの威力
ロボットと共に生きる働き方改革
著:安部 慶喜 著
著:金弘 潤一郎
出版社:日経BP
RPA Robotic Process Automation を使い方の面から解説した書です。
RPAとは、「(ソフトウェア)ロボットを使って手順を自動化する」ということです。
コンピュータの中に、ソフトウエアロボットを導入して、これまで遅れてきた事務=オフィスの生産性を上げましょうというのがその狙いです。
内容は以下です。
・工場の生産ラインに産業用ロボットを入れるのと同様に、事務作業にソフトウエアロボットを導入して、オフィスの生産性を向上させるが目的です。
・AIとRPAの違い
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課長レベルが読む本。
著者は、PRAのコンサルタント実績の多いIBM。
RPA導入の流れや、導入時の注意点、各社の導入事例、今後のRPAの展望を紹介。
さすが、コンサルタントが書いた文章は、読みやすく明快(3時間で読める)。
挿絵は、社内の提案書のPPTに使える。
RPA用ツールの紹介や、RPA自体の開発方法は取り扱っていない。
・AIとRPAとで得られる効果、活かせる業務に違いがある。
・得られる効果:
余力創出(高付加価値業務へのシフト)
コンプライアンス(不正防止)
業務負荷の削減・平準化
業務の見える化
競争力強化
業務正確性の担保(間違い防止)
・むやみに業務部門がRP -
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RPAはホワイトカラーの仕事の生産性を革新的に高める技術であり、かつそれらの技術を利用した業務改革手法とされています。
今人間がパソコンでやってる操作をロボットがやったらどうなるか
24時間働き続ける仮装知的労働者に人間が勝てるはずはありません。
果たして人間は人間にしかできない高度な業務に特化してイノベーションを生み出せるのか
いや生み出せない人間は淘汰されるのかもしれません。
しかし本書はRPAを積極的に導入する企業は従業員の意識や行動もかわるといいます。
これまでの業務をいかにロボットに取り組むか考えるようになるからです。
逆にRPAの威力を活用しない企業はジリ貧になっていくのかもし -
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DXの一歩先を行く未来へ
社内業務を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業は多いものの、どこも期待したほどの成果を出せていない。原因は、企業の制度・ルールにメスを入れられず、組織のしがらみを断ち切れなかったために、単なる業務システムの改善で終わってしまっているからだ。この強固な壁を乗り越えるには、大胆な発想の転換が必要となる。
業務について考えてみよう。従来は、「人(社員)」に業務知識、業務システムの使い方、制度・ルール、組織の論理などを教え込み、業務を回すのが当たり前のやり方である。「業務は人を中心に回す」という発想だ。
この考え方を「Human -
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P44 RPA導入の主な目的・効果
・余力創出・コンプライアンス(不正防止)・業務負担の削減/作業平準化・競争力強化・業務正確性確保(間違い防止)
P86 先進8社の取組
・建設業法許可番号収集ロボット:国土交通省がオープンデータで無料公開しているデータから必要なデータを収集してくるロボット(大和ハウス)
P89 先進8社の取組
・勤怠チェックロボ。人手でチェックしていた500ステップを実装し、年間60時間分の業務が削減。開発期間は7日間。
・プレミアムフライデーの導入等の制度変更にもRPAの「変更が容易」という特性を生かして柔軟に対応。
P123 先進8社の取組
・OCRを起動して -
Posted by ブクログ
「デジタルレイバー」とも呼ばれるRPA(Robotic Process Automation)を「働き方改革」の本命と位置付け、その導入により成果を挙げている先進8社の事例を紹介しつつ、「RPAの威力」について解説している。
正直、ICT技術に疎い自分には、本書だけでは、実際にどんなものなのかというRPAの具体的イメージをつかむというところまではいかなかったが、生産性向上の特効薬、働き方改革の本命としての「RPAの威力」については十分理解できた。役所も含め、「考えるより触れ」で活用できる分野にはどんどんRPAを活用していくべきと感じた。