加藤元のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
突如として宣告された進行癌。
三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。
終始ツキのなかったこれまでの人生。
朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた
父親のことを思い出す。
嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。
現代版「クリスマス・キャロル」がここに。
**************************************
大人になってから読むのと、中学や高校の時に読むのと、悲しみ・苦しみの感想が変わってくるのかな。
毎年、父親とクリスマスを一緒に過ごせないでいる理由。
父親は確かに嘘をついていたけど、その嘘が悲しすぎる。
読んでる時は何とも思わんかったけど、読み終わった後にくる、父親の優しさ、真面目さ。
家族はバラバラになってたけど、もっと娘に早くこの状況が知らされていたら、何もかも変わってた気がする。
そう思ったら、よかれと思ってついてた嘘も、よくなかったんかな、なんて思ってしまった。