友田明美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
完全に私のこと。
子供の頃のこと沢山思い出した。
だから私はこうなっちゃった。
ずっとこの家庭はおかしいと思ってた。でもどう伝えればいいか分からなかった。両親にこれを読んでほしい。
読んで貰ったからといって、もう遅いけど、自分たちのしたことをわかってほしい。
「死ねるもんなら死んでみなさい」
「家畜の豚」
「子供一人だったらお金に余裕あったのに」
図工で作った作品を壊して捨てられる。確かケーキの箱に家を作ったやつ。
手紙をあげても大切にしてくれない。
ヒステリックを起こし、ゲームを割られる。
料理を教わったことないから「分からない」と言ったら「常識的に考えろ」と怒鳴られる。
兄は男だか -
Posted by ブクログ
不適切な養育のことをマルトリートメントと言い、虐待よりも広範囲の概念をさす。暴力等の虐待だけではなく、面前DV、夫婦喧嘩、不適切な言葉がけ、放置、無視など、どんな理由であれ子どもが傷つく行為はすべてマルトリートメントにあたる。そしてマルトリートメントを受けた子どもの脳は傷つく。暴力、性被害、夫婦喧嘩などマルトリートメントによっても脳が損傷を受ける部分がかわる。物理的に何もしなくてもマルトリートメントによって脳が傷つくとは怖いことだと思った。
子どもへの支援はもちろんのこと、親を含む養育者への支援の重要さも書かれていた。
ボリュームはそれほど無いのですぐに読めるが、内容が深く、良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ脳科学から見るマルトリートメント(不適切な養育)による子どもの脳への影響について提唱されてる本。
『(身体的)虐待』は心の殺人という理解が増えて、社会の認識で絶対やってはいけないこととなってる中で、『(心理的)虐待』とは何を指すのかどこまでがあたり、どのような影響があるのかも不透明。虐待という言葉を使うと身体的虐待のイメージが付きまとい、我が家は違うという風に問題視してもらえないと考え、"マルトリートメント"という海外でも使われてる表現で話は進められていく。
そのマルトリートメント、実はどの親にもはっとすることはあるんでないのか?という話。
そしてマルトリートメントが -
Posted by ブクログ
・平均すると1週間に1人以上の子どもが虐待死している
事実
・研究や診療の中では、「児童虐待」という表現を極力使わずに、「チャイルド・マルトリートメント」という言葉を使うようにしています。日本語では不適切な養育、不適切なかかわりと訳されます。一言で言うなら、「子どものこころと身体の健全な成長・発達を拒む養育」のことを指します。
・直接子どもを傷つける好意でなくても、暴力が存在する家庭で育った人たちは視覚野が萎縮していた
・マルトリートメントなどの逆境体験によってトラウマが生まれると、社会的障害・情緒的障害・認知的障害の可能性が高まる。また心臓疾患や肺がんなどにかかるリスクが3倍高くなり、寿命が -
購入済み
マルトリートメントについて
マルトリートメントという単語を初めて知ったのは、とあるバラエティ番組でしたが、気になって買いました。昭和に育った人で暴力受けてない人はいないのでは…と思いました。そして、あれもこれもマルトリートメント⁉️とおどろくこともありました。
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Posted by ブクログ
2年ほど前に前著「子どもの脳を傷つける親たち」という本で大きなショックを受けたが、それ以来子どもに対する向き合い方、ひいては成人教育という社会的弱者に対する教育の在り方について考え直させれた。
それからすぐに新しく本を出されていたことに気づかずに読むのが今になってしまったけれど、これは常々感じていることだった。
マルトリートメントの連鎖のように、社会で蔓延る弱いものいじめも結局何らかのマルトリートメントにより傷ついた脳、私の解釈では傷ついた心によって行われているのだと感じていた。
怒りの連鎖という言葉があるように、自分よりも弱い立場の人に対する攻撃性を人は有しており、それを止めるためにも -
Posted by ブクログ
■軽度の体罰(お尻をたたくなど)でも成長段階にある子供の問題行動リスクが高まる。(エリザベス・ガーショフ氏、アンドリュー・グローガン・カイラー氏)
・規範や規則を守る心が育ちにくい
・攻撃的になりやすい
・集団での行動がしづらい(反社会的行動)
・対外的/内面的な問題行動のリスクが高まる
・心の健康が驚かされる
・親子間の愛着形成が損なわれる
・認知能力が低下する
■ペアレント・トレーニング(PT)はアメリカを中心に1960年代頃から急速に発展したトレーニング方式(別名「子育て教室」「子育てプログラム」)で、日常生活の中で子供とどのように関わると親子の関係を良好に築くことができ、子供が健やかに