友田明美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分が育ってきた環境は世間一般に言われているようなごく普通の家庭だったのか。たぶん子どものときは誰もが疑問をもつことなく、自分の家族は普通だと思っていたかもしれない。
私も普通の家庭だと思い過ごしていましたが、なんとなくどこかに違和感を感じて生きていました。大人になり、結婚をして出産をして自分が育児をするという現実に向き合うとき、あまり自信をもてなかったので子育てについての本を読み漁りました。
そのときに、自分自信がいた環境が普通ではなかったこと、言葉によるDV、ネグレクトであったことに気がつきました。引きこもりになってしまったこと、対人恐怖症になっていたことなどの人生においての生きにくさが家庭環境にかかわっていた可能性があることも理解できました。子育てが直接脳に与える影響の大きさは養育者が確実に知っておく必要があると思います。
最近、小さな子どもに怒鳴っている親が多いことにも危機感を感じます。どんな理由があろうと子どもに対して怒鳴ることは、暴力であるということを認知してほしい。自分の子育てに自信をもちすぎないで、正しい子育てを知るきっかけとしてこの本を読んでほしいです。 -
Posted by ブクログ
完全に私のこと。
子供の頃のこと沢山思い出した。
だから私はこうなっちゃった。
ずっとこの家庭はおかしいと思ってた。でもどう伝えればいいか分からなかった。両親にこれを読んでほしい。
読んで貰ったからといって、もう遅いけど、自分たちのしたことをわかってほしい。
「死ねるもんなら死んでみなさい」
「家畜の豚」
「子供一人だったらお金に余裕あったのに」
図工で作った作品を壊して捨てられる。確かケーキの箱に家を作ったやつ。
手紙をあげても大切にしてくれない。
ヒステリックを起こし、ゲームを割られる。
料理を教わったことないから「分からない」と言ったら「常識的に考えろ」と怒鳴られる。
兄は男だから家庭の手伝いをしなくてもいい、と言われ、私だけ手伝わされる。
祖父母に母の悪口を言われる。
父に母の悪口を言われる。
幼稚園児のとき、父が食事中に、箒を持って歌を披露したら怒鳴られる。
ファミリーゲームではいつも喧嘩をする。人生ゲームを買って、初めてやった時に父親が何かに対してすごく怒ってた。私は父親は怒るものだと思ってたけど、他の家は違う。将棋の羽生さんは、娘に怒鳴ったことがないらしい。
いつも他の子と比べられる。
お尻を定規で叩かれた。
父親が兄の首を締めていた。
父親の浮気をしているところを見た。
私の話を聞いてくれない。大体自分の体験談や、知識をひけらかして終わる。
よくビンタされた。
とにかくよく怒鳴られた。
価値観の押し付け。クラシックこそがいい、など。
褒められたことがない。
抱きしめられた記憶がない。
微笑みあった時間はない。
何かをしたいとか、何か欲しいとか言うと、必ずなぜか勉強して手に入れろといわれる。軽く「将来は伊勢丹で爆買いできるひとになりたい〜」といった時など、他にも多数。共感して欲しかっただけなのに、全て説教に変わった。
私の脳はこうやって壊れてしまった。
私がこの本を買ったのは、自分の内的コンプレックスはなぜこんなに激しいのか、知りたくなったからです。
私は「自尊心がない」「コミュニケーションが苦手」「達成の喜びを感じない」という三つが、高校の時からのコンプレックスでした。
大学生になり、就職活動や、様々な人間関係を築いていく内に、そのコンプレックスがどんどん大きくなっていきました。
なんで私は他の人に比べて、こんなに劣っているのだろう?と思い、ネットで調べてみたところ、兎に角「家庭環境」が大きく関わっていると知りました。
しかし、ネットには詳しく書いておらず、結局親の行動が自分にどう影響を与えたかが分かりませんでした。
本屋でこの本を見かけた時に、長年疑問だったことがこの本を読めば分かるかもしれない、と思い手に取りました。
そして、両親が私にしたことを考え直して欲しい、と思いました。
謝って欲しいとか、そういうことは思っていません。今更謝られても、もう遅いですし、今はコンプレックスを解消することに前向きになっているので大丈夫です。
でも、二人のやったことをただ、知って欲しいのです。
貴方達は何をしたか覚えてはいないと思いますが、私の心の中にはずっと残っています。消えません。 -
Posted by ブクログ
不適切な養育のことをマルトリートメントと言い、虐待よりも広範囲の概念をさす。暴力等の虐待だけではなく、面前DV、夫婦喧嘩、不適切な言葉がけ、放置、無視など、どんな理由であれ子どもが傷つく行為はすべてマルトリートメントにあたる。そしてマルトリートメントを受けた子どもの脳は傷つく。暴力、性被害、夫婦喧嘩などマルトリートメントによっても脳が損傷を受ける部分がかわる。物理的に何もしなくてもマルトリートメントによって脳が傷つくとは怖いことだと思った。
子どもへの支援はもちろんのこと、親を含む養育者への支援の重要さも書かれていた。
ボリュームはそれほど無いのですぐに読めるが、内容が深く、良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ脳科学から見るマルトリートメント(不適切な養育)による子どもの脳への影響について提唱されてる本。
『(身体的)虐待』は心の殺人という理解が増えて、社会の認識で絶対やってはいけないこととなってる中で、『(心理的)虐待』とは何を指すのかどこまでがあたり、どのような影響があるのかも不透明。虐待という言葉を使うと身体的虐待のイメージが付きまとい、我が家は違うという風に問題視してもらえないと考え、"マルトリートメント"という海外でも使われてる表現で話は進められていく。
そのマルトリートメント、実はどの親にもはっとすることはあるんでないのか?という話。
そしてマルトリートメントがどのように子どもの脳に影響があるかわかってきたよという話。 -
Posted by ブクログ
・平均すると1週間に1人以上の子どもが虐待死している
事実
・研究や診療の中では、「児童虐待」という表現を極力使わずに、「チャイルド・マルトリートメント」という言葉を使うようにしています。日本語では不適切な養育、不適切なかかわりと訳されます。一言で言うなら、「子どものこころと身体の健全な成長・発達を拒む養育」のことを指します。
・直接子どもを傷つける好意でなくても、暴力が存在する家庭で育った人たちは視覚野が萎縮していた
・マルトリートメントなどの逆境体験によってトラウマが生まれると、社会的障害・情緒的障害・認知的障害の可能性が高まる。また心臓疾患や肺がんなどにかかるリスクが3倍高くなり、寿命が20年短くなるという結果が出ている。
・人間における虐待の連鎖は、連鎖する可能性が最大で7割
・社会的なサポートが子どものレジリエンスを高める。
・ペアレント・トレーニング(PT)PTでは1〜2週間に1回くらいのペースで約10回専門家によるセッションが行われる。
・親の育児ストレス改善→子どもの注意能力向上→子どもの問題行動が改善
・母親となった女性の脳は、記憶力は学習能力の強化に加え、空間を把握する能力、恐怖やストレス反応を制御する能力が向上する。さらに視覚・嗅覚・触覚などにおいて、さまざまな刺激を感知する能力が高いという結果、マルチタスク能力が向上する。オスも子育てをすることで学習能力・空間認知量力が高まった。
・アロペアレンティング(共同子育て)
・虐待を受けた子どもの心の疾患の根底には2つの現象がある。一つが慢性的なトラウマ、もう一つは愛着障害。
・わたしたちの祖先は共同で子育てを行ってきた。わたしたちDNAの中には、集団で助け合いながら子育てをする仕組みが残っているのです。 -
購入済み
マルトリートメントについて
マルトリートメントという単語を初めて知ったのは、とあるバラエティ番組でしたが、気になって買いました。昭和に育った人で暴力受けてない人はいないのでは…と思いました。そして、あれもこれもマルトリートメント⁉️とおどろくこともありました。
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Posted by ブクログ
2年ほど前に前著「子どもの脳を傷つける親たち」という本で大きなショックを受けたが、それ以来子どもに対する向き合い方、ひいては成人教育という社会的弱者に対する教育の在り方について考え直させれた。
それからすぐに新しく本を出されていたことに気づかずに読むのが今になってしまったけれど、これは常々感じていることだった。
マルトリートメントの連鎖のように、社会で蔓延る弱いものいじめも結局何らかのマルトリートメントにより傷ついた脳、私の解釈では傷ついた心によって行われているのだと感じていた。
怒りの連鎖という言葉があるように、自分よりも弱い立場の人に対する攻撃性を人は有しており、それを止めるためにも、より上流にいる加害者が悪いと責めるのではなく、その加害者自身の傷を癒す必要があるのだと改めて感じた。
「誰かが悪い」ではなくて「みんな苦しんでいるんだ」という気持ちを忘れないようにしたい。 -
Posted by ブクログ
■軽度の体罰(お尻をたたくなど)でも成長段階にある子供の問題行動リスクが高まる。(エリザベス・ガーショフ氏、アンドリュー・グローガン・カイラー氏)
・規範や規則を守る心が育ちにくい
・攻撃的になりやすい
・集団での行動がしづらい(反社会的行動)
・対外的/内面的な問題行動のリスクが高まる
・心の健康が驚かされる
・親子間の愛着形成が損なわれる
・認知能力が低下する
■ペアレント・トレーニング(PT)はアメリカを中心に1960年代頃から急速に発展したトレーニング方式(別名「子育て教室」「子育てプログラム」)で、日常生活の中で子供とどのように関わると親子の関係を良好に築くことができ、子供が健やかに成長していくのかを実践的に学ぶもの。
■PT受講により親の脳にポジティブな神経回路が作られると、
①親の育児ストレスが改善
②子供の注意機能が向上
③子供の問題行動が改善
という効果がある。