滝沢志郎のレビュー一覧
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購入済み
赤穂浪士の討ち入りの話です。
当然、書かれている内容は、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの話ですので、大きな流れは皆さん知っておられるとおりです。大石内蔵助のようなリーダーの話ではなく、武林唯七という赤穂一の粗忽者を主人公とした話です。
筋が解っていても、しっかりと読ませる時代小説です。 -
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発起人は商人、発案者は女医、制作者が武士という幼馴染三人で千年の禁忌に挑む。
月経という分かりやすいワードに読み始めたけれど、その実は奈良時代以前は穢れとされていなかったモノ、つまりは女性そのものの地位向上と周知に、男の象徴でもある武士を真正面からぶつけ、取り込み、当然とされている世間と世論へ疑問を持つことを投げかけている作品。
女の敵は女と女性読者は共感するし、そんな女性たちを知るために、男性読者にも読まれて欲しい本。
時代小説にありがちな小難しい蘊蓄はなく、心情と会話主体で読みやすい。
ラストどうなるのかと思ったけど、そう来たかー、そうなるよなーと納得の結末。
血盆経や荻野吟子さん -
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ネタバレ明治21年の女高師(現・お茶の水女子大学)の女学生を中心に、爆裂弾事件の真相を追うミステリー。
ミステリーとしての出来は単純で、謎解きの楽しみはそれほどでもないが、歴史小説としては素晴らしい。
特に情景描写が上手いのか、当時の情景が浮かんでくるような、自分が明治の街を闊歩しているような気分になった。
また、森有礼、大山捨松をはじめ、歴史上の有名な人物も多数登場するのが楽しい。
主人公の二人にもモデルがいるとのことで、駒井夏のモデルはラストで安井てつだと分ったが、野原咲のモデルが誰か分からず、調べたら野口幽香という人物らしい。
野口幽香、全く知らなかった。。。
そして何と言っても藤田五郎!
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ネタバレ時代の狭間で、自分の足で立ち始めた乙女たちの物語。そして、時代の狭間に生まれその大波に翻弄されてしまった者たちの物語。
何かあるとすぐバットを振り回す咲ちゃんが可愛かった。久蔵さんには本当に幸せになって欲しかった。つらすぎ。あと最初話のわかるやつかと思った森有礼が、国家の未来を見据える代わりに、激動の時代に翻弄される、小さき者たちへの視線に欠けていたことにガッカリだった。
個人的に会津藩には思い入れがあるのでフタ婆、藤田警部、桂あたりの葛藤に涙。
時々時系列と、あえて隠そうとする風景を描写する書き方のせいでよく分からなくなったとこもあるけど、全体的に好感触でした。 -
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つい先ごろ、『先生と僕』のところで、ミステリーは嫌い、人の死ぬのは怖くて読めない、と言った舌の根も乾かぬうちに、読んだ本書は、…ミステリーだった。
いや、時代小説だと思ったんだもん。
とは言え、わりとさわやかな読後感だった。
女子高等師範学校の生徒たちも、人力車夫の久蔵も、みな懸命に生きている感じがするからだろうか。
森有礼の存在感が大きい。
これまであまりいい印象がなかった人だった。
留学経験があって、物腰が洗練されている上に、弁舌が巧みで、伊藤博文とも渡り合い、豪胆な一面もあった。
これがこの本での有礼像だ。
有礼が明治の光の部分だとすれば、久蔵は闇の部分を体現する。
「らしゃめん」 -
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大政奉還前年、開港地横浜の夜道で外国人居留地に住む英国商人が3人連れの武士に殺害された。犯人は闇に紛れ、ついに捕らわれることがなかった。
17年後、明治16年の初夏、銀座煉瓦街で鉄道馬車の馭者が狙撃され、「青い目の子・・・」という言葉を残して逝った。
開化日報社の敏腕記者・片桐と記者志望の幼い相棒・直が、事件の真相を探るべく動き出すとき、歴史の渦に沈んだ17年前の事件が再び世間の耳目を集めることとなる・・・
面白かった~!
人力車と馬車、長屋と煉瓦の家、着物と洋服など、この時代の混沌や、維新を経験した大人たちがそれぞれに抱えた鬱屈、そして新しい時代への期待感、そんな時代背景が軽妙なやり取りの -
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男性に月経の実情を伝えるのに最適の書籍。
しかも、かなりの剣豪である武士の目線のお話なので、物語に沿って、少しずつ、共感しながら自然と理解できると思う。
いち女性であれば体感したり耳に入ってきたりして当たり前の話だが、全く知らない方には、ここまで言語化しないとわからないという、これもまた当たり前の事実に改めて目が開かれた思いがした。
一冊使わないと理解できないくらい、男性にとっては不可解なものかもしれない。
お話としてもきちんと面白かったし、読後感もよかった。
全く理解できなかった武士の体面とやらについて肌感覚で伝えてもらえたのも、私にとっては収穫でした。 -
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王様のブランチのブックコーナーで紹介されていて気になっていた本。
テクニカルライターという珍しいお仕事を題材にしたお仕事小説です。
この仕事を今作で初めて知りました。テクニカルライターとは、「わかりやすく、正確に」伝えることを目的として取り扱い説明書などを作る人だそう。
実例がたっぷり紹介されていて、テクニカルライターの仕事とは何かということがよく理解できました。
ゴミの仕分けについての張り紙1つとっても、テクニカルライターが作るとめちゃくちゃ分かりやすいのです!このビフォーアフターにはちょっと感動してしまいます。
最初はそんな仕事もあるんだなぁ…と珍しいお仕事を覗き見るような気持ちだったの -
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武士による商品開発物語。
これまで”無い”物を創りだすのはとても難しい。
ましてや創るのは生理用品……武士としてのプライドを乗り越え、その先には女性は穢れといった文化や宗教観が立ちはだかる。
商品開発を通して、カタブツ生真面目な武士の思考が、突出してなんか現代人ぽくなっていくのがおもしろい。
そして生理という女性の日常を、歴史という観点から垣間見て、血盆経の信仰も初めて知った。
正しく知識を得ることもだいじだし、
庶民の暮らしの歴史を知ることもおもしろいな。
読みやすくてエンターテイメント性も高いのに、
なんかいろいろ考えさせられる。
うん、すごくいい読書だったと思う。