滝沢志郎のレビュー一覧

  • 明治乙女物語

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    ネタバレ

    時代の狭間で、自分の足で立ち始めた乙女たちの物語。そして、時代の狭間に生まれその大波に翻弄されてしまった者たちの物語。
    何かあるとすぐバットを振り回す咲ちゃんが可愛かった。久蔵さんには本当に幸せになって欲しかった。つらすぎ。あと最初話のわかるやつかと思った森有礼が、国家の未来を見据える代わりに、激動の時代に翻弄される、小さき者たちへの視線に欠けていたことにガッカリだった。

    個人的に会津藩には思い入れがあるのでフタ婆、藤田警部、桂あたりの葛藤に涙。

    時々時系列と、あえて隠そうとする風景を描写する書き方のせいでよく分からなくなったとこもあるけど、全体的に好感触でした。

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    2021年10月14日
  • 明治乙女物語

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    文明開化して間もない、明治時代の女学生達の青春とミステリー。
    横浜生まれの野原咲は、女高師の舞踏会で爆弾事件に遭遇したことに端を発し、事件に巻き込まれていくのだが……。
    ミステリとしては薄味だが、時代や世間に負けまいと踏ん張る女性達は力強い。

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    2021年08月25日
  • 明治乙女物語

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    明治という欧米化が進んでいく時代。
    鹿鳴館、舞踏会、女子教育、洋装、、、
    そんな時代を舞台にした小説でした。

    教師になることを志す女学生が、テロ事件に巻き込まれていくストーリー。
    フィクションですが、主人公の咲と夏にはモデルとなった人物がいるようです。また、伊藤博文や大山捨松など実在した人物も出てきます。

    明治時代になって暗殺された人達って実際けっこういるもんね。時代が変わるときは色んな人色んな想いがぶつかり合うんだろうね。
    そんな人の想いをテーマにした小説だなと感じました。

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    2020年08月17日
  • 明治乙女物語

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    つい先ごろ、『先生と僕』のところで、ミステリーは嫌い、人の死ぬのは怖くて読めない、と言った舌の根も乾かぬうちに、読んだ本書は、…ミステリーだった。
    いや、時代小説だと思ったんだもん。

    とは言え、わりとさわやかな読後感だった。
    女子高等師範学校の生徒たちも、人力車夫の久蔵も、みな懸命に生きている感じがするからだろうか。

    森有礼の存在感が大きい。
    これまであまりいい印象がなかった人だった。
    留学経験があって、物腰が洗練されている上に、弁舌が巧みで、伊藤博文とも渡り合い、豪胆な一面もあった。
    これがこの本での有礼像だ。

    有礼が明治の光の部分だとすれば、久蔵は闇の部分を体現する。
    「らしゃめん」

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    2020年06月07日
  • 明治乙女物語

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    第24回松本清張賞を受賞した滝沢志郎が2017年に発表した作品の文庫版。欧化主義が広まった鹿鳴館時代を舞台に御茶ノ水の高等師範学校女子部に通う女学生 夏と咲の2人を中心に、明治政府を揺るがす大事件に立ち向かう青春ミステリです。事件の真相を追いかけるのも本筋ですが、もっと大きな時代の波へと立ち向かった当時の女性たちに敬意を。本作は虚構と現実が非常にうまく組み合わさり説得力があります。ところで、作者さんもモデルにしましたって明言しているので、本作を「しましまコンビ」で映像化してみて欲しい。

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    2020年03月25日
  • 明治乙女物語

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    ネタバレ

    西洋文化華やかなりし鹿鳴館時代に、女高師で起こった爆発事件をめぐるミステリー。どこまでフィクションなのか分からないけど、史実がうまく織り込まれていて面白かった。警部の人、作中でははっきり書いてなかったけど!あの人じゃんね?!

    西洋にまだ慣れない時代だから、という描写になってるけど、ニッポンジンの排他性は今も変わってねーなっていう感想…。
    鹿鳴館時代の西欧化の反動から国粋主義が起こり戦争の時代に突入していく、という歴史の流れがよくわかった。なるほどなぁ。

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    2019年07月20日
  • 明治銀座異変

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    それほど期待せずに読んだが、意外と面白かった。
    幕末の横浜、期せずして異国の商人を斬ってしまった浪人三人組。事件は未解決のまま明治16年の本編へ突入。
    鉄道馬車の馭者が何者かに撃たれ殺される事件が発生。新聞記者の片桐と情報屋見習いの直、そして後の大山捨松が事件の真相に挑む。
    分かりやすい構図かと思っていたら、終盤になるにつれミステリアスな方向へ。
    社会が激変した時代だけに登場人物たちの前身や人生ドラマも興味深く、こうした事件やドラマもたくさんあったのだろうなと思えた。
    直が健気で素直で愛らしく、幸せになって欲しいと思いながら読んだ。

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    2019年02月20日
  • 明治銀座異変

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    大政奉還前年、開港地横浜の夜道で外国人居留地に住む英国商人が3人連れの武士に殺害された。犯人は闇に紛れ、ついに捕らわれることがなかった。
    17年後、明治16年の初夏、銀座煉瓦街で鉄道馬車の馭者が狙撃され、「青い目の子・・・」という言葉を残して逝った。
    開化日報社の敏腕記者・片桐と記者志望の幼い相棒・直が、事件の真相を探るべく動き出すとき、歴史の渦に沈んだ17年前の事件が再び世間の耳目を集めることとなる・・・

    面白かった~!
    人力車と馬車、長屋と煉瓦の家、着物と洋服など、この時代の混沌や、維新を経験した大人たちがそれぞれに抱えた鬱屈、そして新しい時代への期待感、そんな時代背景が軽妙なやり取りの

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    2018年11月11日
  • 咲良は上手に説明したい!

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    最初は面白かったけど
    後半は読むのが面倒になった

    特にひねくれてる俺には
    仕事のライバル友情みたいのが嫌いだった

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    2026年04月06日
  • 咲良は上手に説明したい!

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    最近よく目にするようになったお仕事本のひとつ。
    初めて知った職種で興味深く読めた。
    AEDの件はこの本を読んだ人たちの記憶に残って貰えれば良いなと思った。
    ドローンの件は視点を変えるだけでこんなにも変わるんだと目から鱗の感覚があった。

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    2026年04月01日
  • 咲良は上手に説明したい!

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    SL 2026.3.21-2026.3.22
    取説をこんなに情熱かけてこだわって作っているとは知らなかった。外注があるということも。
    わかりやすい説明、届く説明。
    自分の仕事に誇りを持って打ち込んでいる人たちのお話は清々しくていいなー
    ただ思ったのはこんな理想的な会社、そうそうないよね、残念ながら。

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    2026年03月22日
  • 月花美人

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    武士による商品開発物語。
    これまで”無い”物を創りだすのはとても難しい。
    ましてや創るのは生理用品……武士としてのプライドを乗り越え、その先には女性は穢れといった文化や宗教観が立ちはだかる。

    商品開発を通して、カタブツ生真面目な武士の思考が、突出してなんか現代人ぽくなっていくのがおもしろい。

    そして生理という女性の日常を、歴史という観点から垣間見て、血盆経の信仰も初めて知った。
    正しく知識を得ることもだいじだし、
    庶民の暮らしの歴史を知ることもおもしろいな。

    読みやすくてエンターテイメント性も高いのに、
    なんかいろいろ考えさせられる。
    うん、すごくいい読書だったと思う。

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    2025年11月15日
  • 明治銀座異変

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    明治時代、銀座の鉄道馬車の馭者狙撃をきっかけに、新聞記者たちが維新前夜の殺人事件の謎を追う。
    混沌とした幕末や明治の新しい時代への期待感などの雰囲気がいいし、事件を追う三人のキャラも好感が持てる。事実が次々と明らかになってくる終盤はミステリとしてはスムーズすぎる気がするが、希望が持てる結末でよかった。
    松本清張賞の受賞作も読んでみたい。

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    2019年01月10日