滝沢志郎のレビュー一覧

  • 月花美人

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    生れてはじめて性別問わず、
    広く多くの人に読んで欲しいと思った。

    身をもって現代の生理用品を使った経験も
    文章に力を持たせている。

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    2025年09月20日
  • 雪血風花

    匿名

    購入済み

    歌舞伎座で仮名手本忠臣蔵を観る参考にと読みました。
    結末は分かっていても、創作部分だとしても、
    きっとこういう人がいたのだなと
    なんとも言えない気持ちになった。
    赤穂浪士もそれぞれきっと人だったんだな。

    #泣ける #深い #感動する

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    2025年03月10日
  • 月花美人

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    ネタバレ

    ほんとうにこんなふうだったら素敵だなぁと思う。インド映画でも男の人が工夫していた作品があったが、江戸時代末期、武士の身で不浄と言われた生理用品の開発に取り組む鞘音、革命を起こそうと頑張る壮介や女医者の虎峰などが自分らしく生きていく姿が素晴らしい。

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    2025年01月26日
  • 月花美人

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    兄夫妻の忘れ形見である姪と暮らす武士が女性の月経の処置に使われるアイテムを幼馴染の紙問屋の息子と女の町医者と3人で作り、江戸で売り出していくという時代医療小説
    これは著者である滝沢志郎氏が実際に自分でナプキンをあてて1日を過ごしてみたというTwitterの投稿が話題になってことがきっかけで知った本だった
    男性が下衆な視線ではなく、女性の月経に興味を持つこと、それを掘り下げて小説にすることというのは私の記憶にある限りだとない
    作中では主人公の鞘音が男性である限り女性と同じ気持ちは味わえないとしながらも、それでも毎月のしんどさや状況を知ることはできるとシンパシーではなくエンパシーで取り組む姿が印象

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    2024年12月16日
  • 月花美人

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    女性にお薦めする時代小説。
    月経が不浄だとされていた江戸時代末期に生理用品を開発しようとしたのは、無骨で気高い武士と、商だけではない思いをそれに持つ紙問屋の若旦那と、強い信念を持つ女性の医者だった。
    偏見や数々の困難を乗り越えようとする友情を超えた姿が熱い。

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    2024年10月26日
  • 月花美人

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    とても良かった。
    生理が不浄とされた時代で、いかに女性に対して差別や間違った医療の処方がされていたかがわかった。
    そしてその世の中を変えようとする姿勢や、常識を疑って革命を起こそうとする姿勢がとても感動的で涙が出る作品だった。

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    2024年10月24日
  • 明治乙女物語

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    会津の英雄、山川浩さんも姉の二葉さんも麗しき捨松さんもカッコイイ…
    明治の少女たちが必死で生きて、世の中に抗っていく姿に感動。

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    2022年04月14日
  • 明治乙女物語

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    これは良作!
    明治乙女、高等師範学校の生徒たちと、彼女らを支える大人たち、そして時代の中で悲しい思いをして生きた人たちの話。
    ミステリーやサスペンスの要素もあり、楽しめた。
    登場する女生徒達が賢く爽やかで、元気をもらえる。

    明治といえば、まだ女性の権利などなく、馬鹿にされていた時代。高等教育を受ける女生徒には世間も冷たい。
    そんな中で学問をして、身を修め、生き方に悩む女生徒達が健気で、心から応援したくなった。

    そんな女生徒に、当たり前のようにセクハラ行為をして、女性に人間性を認めない古い頭のおっさん達の醜いこと! あんたらクソだよ。
    時代がら、多様性とは程遠い。
    閉鎖的な意識の人たちから、

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    2020年09月08日
  • 明治乙女物語

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    あらすじも何も見ずにただただジャケ買いした本作。すごい!想像していた以上に硬派。全ての「乙女」に薦めたい。

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    2019年07月16日
  • 明治乙女物語

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    ネタバレ

    ここにいる少女も女性も、令和という新しい元号に変わって変わらない私たち女性と同じだ。
    学問に秀でること、美しくあること、変えることの出来ない生まれ、性別。
    恵まれた環境にいるはずの彼女たちが、コンパニオンのように鹿鳴館に呼びつけられて、あろうことか総理大臣の伊藤博文にセクハラをされる理不尽。
    それなのに、自分に隙があったと、己を責め、男に生まれたかったと嘆く女性。
    上質なミステリーであると同時に鏡写しのように現代も写し出しているこの作品。
    素晴らしい一作です。

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    2019年06月07日
  • 月花美人

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     第7回ほんま大賞受賞作品です。
    大人買いのうちの1冊だったので、ゆっくり読みました。
     現代も生理用品等など、色々な想いで開発に携わっている方々がいるかと思うと頭が下がります。
     女性を穢れとする考えの世の中
    武士道 身分 
    父と娘 仲間 
    色々な立場で色々な想い
    考えることができたなと思います。

    題材が題材なだけに手にとるのを憚れる方もいらっしゃるかもですが、読みやすいと思いました。

    最近、生理痛体験といったものができる機会があるようです。
    性別や年齢色々な違いに関係なく、お互いがお互いを尊重できる世の中になっていったら、いいなぁ~なんて思ったり。
     

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    2025年06月30日
  • 月花美人

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    登場人物がなんとも魅力的だった。その後のことが書かれているのもいい。

    人々に非難されながらも、当たり前とされてきたことを打ち崩してきた人たちがいたからこそ、少しずつ社会が暮らしやすくなってきたのだと実感した。穢れについては考えさせられることが多い。海外では、いまだにこのような風習が残っているところがあると聞く。少しでも状況が変わってほしい。

    よくSNSで、女性は〜だから男性は〜だからとお互いを決めつけて、対立しているのを見かけることがある。女性はこのお話で出てきたように、月経や女性としての生き方に悩み、男性は女性よりも優れた体力や筋力を持つゆえに、責任感が大きい仕事を任されたりすることがあ

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    2025年02月01日
  • 雪血風花

    H

    購入済み

    赤穂浪士の討ち入りの話です。
    当然、書かれている内容は、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの話ですので、大きな流れは皆さん知っておられるとおりです。大石内蔵助のようなリーダーの話ではなく、武林唯七という赤穂一の粗忽者を主人公とした話です。
    筋が解っていても、しっかりと読ませる時代小説です。

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    2024年10月04日
  • 月花美人

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    発起人は商人、発案者は女医、制作者が武士という幼馴染三人で千年の禁忌に挑む。

    月経という分かりやすいワードに読み始めたけれど、その実は奈良時代以前は穢れとされていなかったモノ、つまりは女性そのものの地位向上と周知に、男の象徴でもある武士を真正面からぶつけ、取り込み、当然とされている世間と世論へ疑問を持つことを投げかけている作品。

    女の敵は女と女性読者は共感するし、そんな女性たちを知るために、男性読者にも読まれて欲しい本。

    時代小説にありがちな小難しい蘊蓄はなく、心情と会話主体で読みやすい。
    ラストどうなるのかと思ったけど、そう来たかー、そうなるよなーと納得の結末。

    血盆経や荻野吟子さん

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    2024年09月08日
  • 明治乙女物語

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    ネタバレ

    明治21年の女高師(現・お茶の水女子大学)の女学生を中心に、爆裂弾事件の真相を追うミステリー。
    ミステリーとしての出来は単純で、謎解きの楽しみはそれほどでもないが、歴史小説としては素晴らしい。
    特に情景描写が上手いのか、当時の情景が浮かんでくるような、自分が明治の街を闊歩しているような気分になった。

    また、森有礼、大山捨松をはじめ、歴史上の有名な人物も多数登場するのが楽しい。
    主人公の二人にもモデルがいるとのことで、駒井夏のモデルはラストで安井てつだと分ったが、野原咲のモデルが誰か分からず、調べたら野口幽香という人物らしい。
    野口幽香、全く知らなかった。。。

    そして何と言っても藤田五郎!

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    2024年03月07日
  • 明治乙女物語

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    ネタバレ

    時代の狭間で、自分の足で立ち始めた乙女たちの物語。そして、時代の狭間に生まれその大波に翻弄されてしまった者たちの物語。
    何かあるとすぐバットを振り回す咲ちゃんが可愛かった。久蔵さんには本当に幸せになって欲しかった。つらすぎ。あと最初話のわかるやつかと思った森有礼が、国家の未来を見据える代わりに、激動の時代に翻弄される、小さき者たちへの視線に欠けていたことにガッカリだった。

    個人的に会津藩には思い入れがあるのでフタ婆、藤田警部、桂あたりの葛藤に涙。

    時々時系列と、あえて隠そうとする風景を描写する書き方のせいでよく分からなくなったとこもあるけど、全体的に好感触でした。

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    2021年10月14日
  • 明治乙女物語

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    文明開化して間もない、明治時代の女学生達の青春とミステリー。
    横浜生まれの野原咲は、女高師の舞踏会で爆弾事件に遭遇したことに端を発し、事件に巻き込まれていくのだが……。
    ミステリとしては薄味だが、時代や世間に負けまいと踏ん張る女性達は力強い。

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    2021年08月25日
  • 明治乙女物語

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    明治という欧米化が進んでいく時代。
    鹿鳴館、舞踏会、女子教育、洋装、、、
    そんな時代を舞台にした小説でした。

    教師になることを志す女学生が、テロ事件に巻き込まれていくストーリー。
    フィクションですが、主人公の咲と夏にはモデルとなった人物がいるようです。また、伊藤博文や大山捨松など実在した人物も出てきます。

    明治時代になって暗殺された人達って実際けっこういるもんね。時代が変わるときは色んな人色んな想いがぶつかり合うんだろうね。
    そんな人の想いをテーマにした小説だなと感じました。

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    2020年08月17日
  • 明治乙女物語

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    つい先ごろ、『先生と僕』のところで、ミステリーは嫌い、人の死ぬのは怖くて読めない、と言った舌の根も乾かぬうちに、読んだ本書は、…ミステリーだった。
    いや、時代小説だと思ったんだもん。

    とは言え、わりとさわやかな読後感だった。
    女子高等師範学校の生徒たちも、人力車夫の久蔵も、みな懸命に生きている感じがするからだろうか。

    森有礼の存在感が大きい。
    これまであまりいい印象がなかった人だった。
    留学経験があって、物腰が洗練されている上に、弁舌が巧みで、伊藤博文とも渡り合い、豪胆な一面もあった。
    これがこの本での有礼像だ。

    有礼が明治の光の部分だとすれば、久蔵は闇の部分を体現する。
    「らしゃめん」

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    2020年06月07日
  • 明治乙女物語

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    第24回松本清張賞を受賞した滝沢志郎が2017年に発表した作品の文庫版。欧化主義が広まった鹿鳴館時代を舞台に御茶ノ水の高等師範学校女子部に通う女学生 夏と咲の2人を中心に、明治政府を揺るがす大事件に立ち向かう青春ミステリです。事件の真相を追いかけるのも本筋ですが、もっと大きな時代の波へと立ち向かった当時の女性たちに敬意を。本作は虚構と現実が非常にうまく組み合わさり説得力があります。ところで、作者さんもモデルにしましたって明言しているので、本作を「しましまコンビ」で映像化してみて欲しい。

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    2020年03月25日