滝沢志郎のレビュー一覧
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普段、説明書って読まないんだよな。
失礼だけど、こんなに真剣に作られていたのも知らなかった。製品を作った会社の取説作成部署みたいなところで、雛形にそって作成されるのだと思っていた。中にはそういう説明書もあると思う。
でも浅倉や咲良たちの作る説明書は全然違う。こういう説明書なら手に取って見るかもしれない。
仕事場でも、マンションの張り紙でも何が言いたい事か分からないものは本当に多い。全てがこの様に作られたらと思う。
浅倉が咲良に言ったこの言葉は基本で、これに尽きるのではないかと思う。
「一つの文では一つの事柄だけを説明するってこと。一つの文で二つ三つも説明すると、読むときにストレスになる」 -
Posted by ブクログ
おもしろい!テクニカルライターのお仕事小説。
台風による路線運休があちこちで発生して混乱を極める駅で、アルバイト駅員の咲良は利用者への対応に追われていた。そのとき、颯爽と現れ説明のホワイトボードを分かりやすく書き直したのが朝倉響という女性だった。朝倉響は取扱説明書を作るテクニカルライター。咲良は、利用者の目線で分かりやすい説明書を作成するテクニカルライターになることを決意し、響の勤めるマニュアル制作会社に入社する。説明書を作る段階を具体的で分かりやすく組み込みながら、飽きさせることなく物語が進んでいく。著者自身がテクニカルライターだと知って、納得。分かりやすい文章を書くという、自分にとっても大 -
Posted by ブクログ
何気なく本屋に寄った時に手に取って、パラパラ読んだつもりが気づいたらレジに持って行っていた本。
私が今まで面白いと思ったことのない、いわゆる『お仕事小説』。基本二転三転が面白いミステリーが好きなので、なんとなくお仕事小説には退屈さを感じ、有名なものでも、好きな作家のものでも、読み切ったことがなかった。
そんな私だが、面白すぎて途中で「読み終わるのがもったいない…!!」と最後の一章を1ヶ月寝かせるほど夢中で読んだ。
本書に出てくるお仕事は、テクニカルライター。マニュアル製作などで、『いかに対象に向けてわかりやすく正確に伝えられるか?』を考え文章を練る仕事のようだ。
マニュアル、取説などと -
Posted by ブクログ
兄夫妻の忘れ形見である姪と暮らす武士が女性の月経の処置に使われるアイテムを幼馴染の紙問屋の息子と女の町医者と3人で作り、江戸で売り出していくという時代医療小説
これは著者である滝沢志郎氏が実際に自分でナプキンをあてて1日を過ごしてみたというTwitterの投稿が話題になってことがきっかけで知った本だった
男性が下衆な視線ではなく、女性の月経に興味を持つこと、それを掘り下げて小説にすることというのは私の記憶にある限りだとない
作中では主人公の鞘音が男性である限り女性と同じ気持ちは味わえないとしながらも、それでも毎月のしんどさや状況を知ることはできるとシンパシーではなくエンパシーで取り組む姿が印象