高口康太のレビュー一覧

  • ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界

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    ネタバレ

    中国経済を悲観的でも楽観的でもない一歩引いた視点で書かれているのだなと感じました。

    各章の終わりの小括は、読者にわかりやすく書かれているのだろうと感じましたが、それでも私には難しかったです。

    不動産の合理的バブルが限界を迎えて中国経済は先行き真っ暗なのかと思っていましたが、まだ改善の余地があるのだとわかりました。

    「あなたがどれだけ中国のことが「嫌い」だったとしても、中国経済の行く末に無関心でいることはできない」と書かれていましたが、まさに私はそういう心境だと思いました。

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    2025年09月05日
  • ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界

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    不動産市場の低迷に喘ぐ中国経済の危機とEVをはじめとする中国の新興産業の快進撃と生産能力過剰という二面性のなか、いま中国に何が起こっているのか解説している。

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    2025年08月01日
  • 幸福な監視国家・中国

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    筆者が描く、主に民間による個人信用データを活用した社会秩序維持・拡大による「幸福」の向上は、中国の経済成長が順調だった時代には当てはまるのだろう。

    筆者は「天理」だか「徳」だかという現代中国に生き残っているかどうかもわからない概念に依存し、ある意味性善説に則り功利主義が全体最適に帰結するかのように説くが、コロナ禍の上海での人権弾圧や筆者も指摘するウイグル族に対する民族浄化、昨今の不動産バブル崩壊に端を発する経済停滞、政府による「国進民退」という民業圧迫、突発的無差別殺人などの社会不安に直面し、観光客が本邦で無作法に我が物顔で振る舞う彼の国に対して、筆者たちは何を書くのだろうか。

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    2024年11月25日
  • 幸福な監視国家・中国

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    ネタバレ

    途中で読むのやめました。
    最初の方は中国の実情が書かれていて面白かったが、だんだん政治的な話や歴史的、思想的な話が増えてきて、自分の興味から逸れていってしまって、話が入ってこなくなってしまった。

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    2024年10月03日
  • 幸福な監視国家・中国

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    2019年刊だが、そこからの変化が大きいと思われるのでより新しい本を探したい。何が起こっているのか、はざっと知識を得られるが、その背景や深い考察は十分には書かれていない。読み口の軽さになんだか不安を覚えるので次は研究書を読みたい。

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    2023年06月01日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    プロトタイプといえば深圳、というのは界隈の人では非常に有名ではあるが
    世界的なプロトタイプへの位置付け、潮流などを網羅的にまとめてくれている本
    巻末には対談も記載されていて、その内容も非常に面白い
    特に目新しい内容はなかったが、興味がある人、深圳とは?、プロトタイプとは?ということを理解したい人は一読する価値はあると思う

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    2021年10月23日
  • 幸福な監視国家・中国

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    功利主義の章などちょっと難しいところもあったけど、監視国家化する世界について知ることができた。テクノロジーが一度進み始めると容易には止まらないので、せめてゆるくブレーキをかけて大きな事故にならないように気をつけることが必要なのかなと思ったり。

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    2021年06月07日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    中国深センを中心に、今のビジネスを考察している本
    深センには多くの日本企業が進出している
    が、なぜ日本企業は変化していると言い難いのか?
    知りたいな〜

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    2021年04月09日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国の状況が一掴みできるとともに、日本では同じようにできないなあと思わせる。情報を得るならば消費者に還元すべきであるという考えはもっとも。
    中国が嫌いな国は多いけども、中国がいないと成り立たない国も多いため考えを理解することは大事なことであると再実感した。

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    2020年09月23日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    なぜ深圳なのか?という説明に期待したが、そこはまだはっきりとしていないのかな?

    街の二重構造性(中心地と郊外の関係)、戸籍の得やすさ(中国は戸籍変更がかなり難しい)等、面白い点もあったが、後はどこにでもあるような内容。

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    2020年09月14日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国で監視の仕組みがそれほど抵抗なく受け入れられているという説明があったがそれは利便性が高まるためであり(功利主義の追求)、罰則規定もそれほど厳しいものではないからのようだ。

    一方で新疆ウイグル自治区では監視が宗教、文化に対する弾圧手段として使われている。この二面性は無視できない問題。

    日本もいずれ中国のような監視社会に移行する可能性は十分あるし、治安維持、個人情報の管理という意味では現在の内閣は強力な権限をすでに持っている。

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    2020年03月20日
  • 幸福な監視国家・中国

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    そろそろSFが現実になりつつある中、中国が取り組んでいる先進的すぎる取り組みを紹介する本です。
    思ったのは、技術が出てきてから実戦投入されるまでの間がとにかく短いということ。これは日本は負けかねない、と危機感を抱きましたが、もはや日本は日本で勝てるフィールドに特化した方が良いのでしょうか…。
    しかし、そろそろSFをもっとマジメに読まなきゃかも…と思いました。「1984年」も「すばらしい新世界」も、こういう様々な本で触れるのでざっくりしたイメージが頭の中で生まれつつあるのですが、逆に危険ですね。正直、今のところどちらも大差ないと思っていて、それゆえ本著の「いや、ビッグブラザーじゃないんだよ!」と

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    2020年01月27日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国出張を前に、存在を知り購入。
    前半の様々なサービスに関する話が、個人的にかなり興味をそそられた。中国の方も、プライバシーは保護されて欲しいと思っている、その上で利便性を享受したいという考えを持っているという点は、とかくプライバシーが無いといった言われ方をする中国に関して新たな視点を得られたと思う。
    後半は少々難しく感じたのが正直なところ。

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    2019年09月28日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国における技術の発展とプライバシーについては、「独裁」「社会主義」がもたらしたものだという見方で語られることが多い。

    本書ではそういった視点からは距離を置き、今日の発展は決して独裁による強制的なものではないことを示す。
    一方で独裁政権による歪についても語られ、あくまでフラットに物事を捉えようというポリシーを感じる。

    ジョージ・オーウェルやハクスリーの著作を引用した比喩はイメージをつかむのに一役買ってくれた。

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    2019年08月14日
  • なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由

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    辣椒の風刺漫画を散りばめながら、現代中国の問題点と何故中国の反体制運動が盛り上がらないのか、ネット反体制運動家の限界について論じる。
    中国共産党の体制が近々崩れることはないだろうという予想。

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    2019年05月21日
  • なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由

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    風刺漫画家、辣椒(ラージャオ)をキーに「ネット論壇」の盛衰が描かれている。現代中国の情報としては、勉強会での泉和幸先生の話ぐらいしかないので、興味深かった。

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    2016年03月08日