【感想・ネタバレ】なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由のレビュー

あらすじ

中国では、2009年に中国版ツイッター・微博が登場、時事問題を共有するネット論壇が誕生した。その微博をきっかけに政治意識にめざめた辣椒(ラージャオ)の風刺漫画は一世を風靡、ネット論壇を盛り上げた。しかし、習近平政権発足後、ネットのオピニオンリーダーは次々と摘発、検閲も強化。辣椒は日本滞在中、ある作品が危険視され、亡命を余儀なくされた。習近平体制の現在と言論弾圧を、亡命漫画家・辣椒の作品を手がかりに鋭く切り取った一冊!

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Posted by ブクログ

中国はネット論壇から民主化するかも、という幻想がかつて存在した。いつの間にかそんな気運がなくなった。体勢側がネット論壇から換骨奪胎してお株を奪ったこと、大衆が社会に過剰適用したこと。これが気運を失わせたという解説は納得感があるも、ネットから現実が変わるということ自体が「中国夢」だったのかもという気もする。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

辣椒の風刺漫画を散りばめながら、現代中国の問題点と何故中国の反体制運動が盛り上がらないのか、ネット反体制運動家の限界について論じる。
中国共産党の体制が近々崩れることはないだろうという予想。

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2019年05月21日

Posted by ブクログ

風刺漫画家、辣椒(ラージャオ)をキーに「ネット論壇」の盛衰が描かれている。現代中国の情報としては、勉強会での泉和幸先生の話ぐらいしかないので、興味深かった。

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2016年03月08日

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