白石さよのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ
長年付き合った恋人から突然の別れを告げられ、仕事までも失った里英。人生のどん底に突き落とされた彼女の前に現れたのは、冷静沈着で隙のないエリート・黒木だった。再就職や生活の立て直しを支えられる中で、少しずつ心を取り戻していく里英。しかし元恋人との過去や複雑な人間関係、仕事を巡る思惑に翻弄されながら、彼女は自分自身の幸せと向き合っていくことになる。
最初は失恋から始まる物語だったので、ここまで長く深く感情を揺さぶられる作品になるとは思いませんでした。里英が傷つきながらも前を向こうとする姿に何度も胸が締め付けられ、そのたびに黒木の存在に救われました。
黒木は登場当初こそ何を考えているかわからない胡散臭さや掴みどころのなさがありましたが、読み進めるほどに彼の不器用な優しさや深い愛情が見えてきます。特に黒木視点で描かれる感情は印象的で、里英を守りたい気持ちと、自分でも制御しきれないほど強くなっていく愛情が伝わってきました。運転練習の場面や式場探し、何気ない日常の積み重ねが丁寧に描かれているからこそ、二人の距離が縮まっていく過程に自然と引き込まれます。
また、黒木だけでなく桐谷の存在もとても印象的でした。彼は間違いなく里英を傷つけた側の人間ですが、単純な悪役として描かれていないところが本作の魅力だと思います。後悔や未練を抱えながらも、最後には里英の幸せを願う姿に胸を打たれました。結婚式で黒木と交わした会話は切なくも清々しく、同じ女性を本気で愛した男同士だからこその重みがありました。
一方で円香や専務の存在には何度も怒りを覚えました。特に里英が一人で抱え込んでいた苦しみを知っている読者としては、真実が明らかになっていく場面で感情が追いつかないほどでした。それでも最後にはすべてが繋がり、それぞれの選択に決着がついていく流れが見事でした。
そしてラストシーン。花嫁姿の里英が黒木のもとへ歩いてくる場面は本当に美しく、ここまで二人が歩んできた道のりを思い出して胸がいっぱいになりました。特に、かつて黒木を睨みつけていた瞳が、今では幸せそうに光を宿して彼を見上げる描写が大好きです。苦しみも涙も乗り越えた先にある幸せだからこそ、あの一文の輝きが何倍にも増して感じられました。
失恋、再生、成長、そして愛。どれも丁寧に描かれた作品で、読み終えたあとには大きな満足感と温かさが残りました。長編だからこそ味わえる感情の積み重ねを存分に楽しませていただきました。
-
購入済み
うーん😓
戸川くんの印象がちょっと変わった。
前回、元カレを寝取った女が戸川くんの元カノを連れてヒロインの前に現れて、そこから戸川くんとヒロインの関係がギクシャクして一応2人で話し合えたけど、あの女は一応ホントの元カノだったって…。
しかも戸川くんも昔、来る者拒まず…な事をしてたって事が分かったので見損なったな…。
まだ戸川くんが元カノとかに怒ったりしてないからモヤモヤです。 -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み作画キレイ~
WEB広告で見かけた作品がBOOKLIVEで読めて嬉しいデス
ヒロインは真面目で損しがちな方で応援したくなります
元カレとは婚約寸前でなんであんなわかりやすい浮気を…
何かわけありそうですね -
購入済み
作品さん買い
作者さん買いです。
いつもながら仕事や働く女性の描写が好きですが、今回のヒロインが始め少し自己評価が低い気がしてあまりのめり込めなかったので☆―1です -
購入済み
最後は
ラストはパロディみたいになってますね
すごい堅物みたいな部長がよかったのにな。イギリスにいても、そうすけさんではなく、部長って呼んでるのが、なんか違和感でした。ずーっと部下と上司ではあるけど、退職しても部長。役員になってるのに部長って、おかしい
ラブラブさもそんなに感じなかったなぁ
燃えるような愛とか、激しい恋とかではないんですよね。
忍ぶ愛ですよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレファッション業界で副社長として働く千咲は、ライバル会社の副社長である宏隆に長年想いを寄せていた。幼い頃は親しい関係だった二人だが、親同士の確執により距離を置かざるを得なくなってしまう。立場上、恋心を押し殺して生きてきた千咲。そんな中、企業合併や政略結婚の話が持ち上がり、彼女はますます追い詰められていく――。
恋愛だけでなく、仕事や家業の責任も重くのしかかる二人の関係がとても印象的でした。ライバル会社という立場や親同士の確執など、簡単には結ばれない状況が続くため、読んでいて何度も胸が締めつけられます。特に千咲が自分の想いを押し殺しながら会社のために決断しようとする姿は切なく、思わず「早く助けに来てあげて…!」と何度も思ってしまいました。
そんな中で描かれるベネチアでの一夜は、積み重ねてきた想いが溢れるような印象的なシーン。叶わないかもしれない恋だと分かっていても惹かれ合う二人の姿に、甘さと切なさが同時に押し寄せてきます。
また、ファッション業界の描写もしっかりしていて、華やかな世界観の中で仕事に誇りを持って生きる二人の姿も魅力的でした。恋愛だけでなく、仕事人としての葛藤や覚悟が描かれているところも読み応えがあります。
クライマックスはかなりハラハラしましたが、最後に想いが報われる展開には胸が熱くなりました。欲を言えば、結ばれた後の二人の時間をもう少し見てみたかった気持ちもありますが、それでも切なさと希望が詰まった素敵な物語でした。