チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのレビュー一覧

  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリア出身の著者が、ステレオタイプの「アフリカ」とはほど遠い、実際の彼女たちの日常、心情、人間関係などが書き綴られた、短編集。

    読み始めは、馴染みのない名前(「ン」から始まる名前の多いこと!)、地名、人種、宗教、文化に戸惑いを覚え、300ページほどの文庫読破に7日も要した。アフリカ、特にナイジェリアのことを勉強してから、再読しようと思う。

    再読したら、恐らく星は増えると思われる。

    ナイジェリアのことに詳しくないあなたは、訳者あとがきから読まれるのがいいかもしれない。少しは、著者や背景理解が深まるのではないだろうか。

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    2024年01月07日
  • なにかが首のまわりに

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    「パープル・ハイビスカス」の大きなうねりはないけれど、さざなみのように、人と人のあいだの差違や隔たり、ずれ、違和感を物語にして差し出してくる。

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    2023年11月05日
  • なにかが首のまわりに

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    凝り固まったステレオタイプな印象と、差別と意識していない差別こそが、多様性の時代に潜む本質的な問題なのではないかと考えさせられる短編集。

    ナイジェリア出身の主人公たちが外国(主にアメリカ)との文化の差や、経済的な格差、ナイジェリア出身であるというアイデンティティに直面する物語を数話読んだだけで、豊かな国に生まれた人々の多くが自身でも知らないうちに、自分の中に「無意識の差別」を育んでいるのだと感じてしまいました。

    差別というのは肌の色や宗教の違いを理由に人を迫害するような行為だけを指すのでなく、自分の中の常識に無い、相手にとっての常識に敬意を払わないことで生じる現象を指すのかもしれません。

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    2023年05月09日
  • なにかが首のまわりに

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    どなたかの本棚にあったので読み始めたのだと思います。最初はほんとに何気なくのつもりで。

    ナイジェリアの作家さんなんてもちろん初めてです。
    短編が12,3ほど収められているのですが、どれをとってもナイジェリアで生まれた女性たちがどういう一生を送るのかというのがテーマだと思います。ちなみにナイジェリアという国家は多民族で、よくでてくるスッカという大学街はアブジャ州内にあり日本政府の危険情報でもレベル3;渡航は止めてくださいレベルでした。私達が簡単に行ける国ではなさそうです。

    ナイジェリアをでてアメリカへ渡る、キラキラした上位国アメリカに媚びるように生活するナイジェリア男性の3歩うしろで夫を敬い

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    2022年12月11日
  • なにかが首のまわりに

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    アフリカ(ナイジェリア)に生まれること、黒人であること、女性であること、アメリカに暮らすこと。向けられる眼差しや、違和感。

    物語を読んでほんの一時わかったような気になって、実際、一生本当の意味ではわからないままなのだろうなぁ…。

    ひりひりとした当事者感情がそこにはあった。

    寝る前に『アメリカ大使館』を読んでしまったばっかりに、瞼の裏に鮮烈な赤いヤシ油の色が浮かんで、なかなか寝つけなかった。

    表題作での、

    「夜になるといつも、なにかが首のまわりに巻きついてきた。ほとんど窒息しそうになって眠りに落ちた。」

    というところが印象的だった。初めて海外で暮らし始めた時、似たような気持ちを覚えて

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    2022年10月16日
  • なにかが首のまわりに

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    アフリカの小説、というだけで先入観があった。
    読んでみたら、かわらない人間の悲喜こもごもの話だった。
    明日には遠すぎて ってタイトルがいい。

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    2022年07月05日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアの女性作家の短編集。原文がそうなのか端正な文章だなと感じた。アフリカ文学はほぼ読んだことがないので、新しい扉を開けたような気持ち。

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    2022年06月02日
  • なにかが首のまわりに

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    アフリカの作家による小説第2弾。今回は短編集で、一つ一つの話が長くなく、軽快でテンポもよく、読みやすい。どの小説にも共通しているのは、「人種差別」と「土着文化とアメリカ文化の大きな違い」。これは、なかなか無くならないもので、「なにかが首の周りにある」という不気味な表現(当事者には感覚なのだろう)は言い得て妙。自虐的でもあり、賞賛でもあり、戻りたいような、帰りたくないような、そんな複雑な感情に共感できることが多い一冊。

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    2022年04月17日
  • なにかが首のまわりに

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    あらゆる差別や偏見,戦争,階級闘争,断絶と断罪,信仰と信念…あらゆるものが混ざり合って出来上がっている世の中と言う「壺の底」から眺めた風景を擬似体験する様に読んだ.
    無知と傲慢を,抉り出して曝け出されたような気分…
    アフリカ系の名前の馴染みのなさについて行けず,没入しきれなかったか,また時間を置いて読み直したい.

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    2022年03月01日
  • なにかが首のまわりに

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    翻訳本だから、少し難しい日本語になっていて読みにくさはあった。
    世界にはいろいろな夫婦形式や、状況があるんやなと、自分の「世界」の概念が少し変わった。

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    2020年10月07日