チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのレビュー一覧

  • 半分のぼった黄色い太陽 下

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    すごく読み応えのある一冊
    地球上に3年だけ存在した国ビアフラの歴史を知る上でも、読んでおきたい一冊。
    正直日本に住んでいたら多民族国家ではないから、内戦の実情は理解しにくいけれど、遠くない過去にあった悲惨な内戦による飢餓の苦しみや、独立への理想・情熱がネガティブでなく割とポジティブに描かれていると私は読み取りました。

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    2026年09月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアでも、日本でも、アメリカでも、人々は人生を歩むしかなく止まることはできない。理不尽は石ころのように転がっていて私たちは時につまづくが、ずっとうずくまっているわけにもいかない。

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    2026年08月14日
  • 半分のぼった黄色い太陽 上

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    ナイジェリアの過去の内戦、ビアフラ戦争を背景にしたストーリー。とても幸せな一面が描かれていると思いきや、忍び寄る戦争までのカウントダウンが始まっている。
    幸せな暮らしを突如奪われる。
    戦争から逃れず、苦しみと悲しみに打ちひしがれる。
    でもそんな現実でも諦めない強い人間像も描かれている。
    本当に傑作だと思う。

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    2026年07月27日
  • なにかが首のまわりに

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    あまり詳しく知らない遠い国で、時代も文化も違うけれど、抱える苦しみというのは日本にいる私たちも感じることがあるものだと思った。
    本人は無自覚に、善意のなかに混じる傲慢さ。

    特に、最後の"がんこな歴史家"のお話が好きだった。

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    2026年03月30日
  • 男も女もみんなフェミニストでなきゃ

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    フェミニストって何?という疑問で、この本を手に取った。あっ、これも自分の中にある偏見だったのかの連続。もっと足元を見直さなければと思う。

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    2026年01月24日
  • なにかが首のまわりに

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    それぞれの短編の読後は、スッキリしない。でも、実際、スッキリ物事が完結することなんてないなと気付く。

    主人公である女性たちの、繊細な心の動き・機微がジワジワと侵食するように、スッと染み入るように入ってくる。

    様々な人間関係、人が入り組む社会、身の回りの近い社会を、価値観の違い、アフリカに対するステレオタイプ、白人、男性、長男、男性、学歴、宗教、部族、教育。
    対立させるわけではないけれど、女性の立場、母の立場、妻の立場が弱い。
    ナイジェリアの文化、アメリカとナイジェリアを行き来する女性たちの心情を思う。

    今のナイジェリアをもっと知ってみたい。
    アディーチェの本をもっと読んでみたい。

    すご

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    2025年08月09日
  • なにかが首のまわりに

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    久々の翻訳小説。
    ナイジェリアの内情、大学時代に授業で聞いたことあったかもなあと思いながら、そのくらい薄ぼんやりした知識しか無いのに、何故か身近に感じる筆致で、この作者の方、天才だなあと思った。

    あとがきを読んでみても、天才的にかっこいい方だなという印象。訳者の方も、同じ大学出身なのにこうも違う人生、キャリア、、、と思ってしまう、尊敬。
    他の作品も読んでみたい。

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    2024年06月20日
  • なにかが首のまわりに

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    チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ。
    アフリカからアメリカに渡って、自己のアイデンティティを見つめる移民文学。アフリカの苦しみを伝えるストーリー。
    僕自身が、そんなステレオタイプで彼女の作品を捉えようとしていないかと、自問する。
    この短編集は、そんな簡単に括ることはできない。

    これまで無知であったナイジェリアに関する出来事を知るきっかけになったが、それ以上に何よりも物語の力に持って行かれた。苦悩を抱えて生きる人の心の震えを描く繊細さと、ナイジェリアの同世代と世界の両方に意識の変容を迫る揺るぎない力強さが、十二の短編に満ちている。
    心が苦しくなる幕切れも多いが、一冊読み終わった後にはポジティブ

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    2023年04月09日
  • パープル・ハイビスカス

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    ネタバレ

    腐敗しきった政権のナイジェリアが舞台。
    カトリックの正義、歪んだ愛、社会的には成功者の父が家族を抑圧する。カンビリと兄のジャジャが叔母の家で知った自由は父の元で息を詰めて暮らす生活に疑問を抱かせる。16歳のカンビリがいとことの友情や神父への愛に気付き成長していく。瑞々しい風景描写や気持ちの表現などこちらにぐいぐいとせまってきた。訳もわかりやすく原語そのままカタカナにしてあるところなど雰囲気が伝わってきて素晴らしい。

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    2022年08月14日
  • パープル・ハイビスカス

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    ネタバレ

    主人公である15歳の少女カンビリ目線で書かれているからか、とても読みやすかったけれど、内容は容赦なかった。

    社会的にはビジネスで成功し、寄付などで社会貢献もするお父さんなのに、凄まじい家庭内暴力者。でもそれもキリスト教の教えに倣っているだけで、罰を与えたあと本人は涙を流して、子供たちに愛してるという。とても複雑だ。

    主人公が人間味を取り戻し、様々な感情を体験する姿は、こちらも心が晴れやかになった。お兄ちゃんはあの後どんな大人になるのだろう。少し心配になった。

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    2022年06月30日
  • なにかが首のまわりに

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    ネタバレ

    彼女のTED Talksが好きで、〈The danger of a single story. 〉と〈We all should be feminists.〉を過去に何度も聴いていたのだけど、最近、友人がおすすめしていたこの本の筆者が彼女だと知って手に取った。

    私もシングルストーリーしか知らずにアフリカを思い描いていたことを思い知らされる。

    ナイジェリアの人の名前は「ン」から始まるものが多いのかな。そもそも日本語で「ン」から始まる単語はないし、その音を正しく捉えてはいないんだろうな。一体どんな響きなんだろう。

    色んな短編があったけど、言葉にならない違和感の奥で、本当の私が死んでいくような

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    2021年07月28日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリア出身のグローバルレベルの超エリート著者が書いた短編小説集。たくさんの「違い」や「断絶」が多層的に展開される。それぞれの主人公は、染まる方が、もしくは染まっているふりをする方が社会的に有利で楽だろうと思われる価値観に馴染むことのできないがんこさを持っている。もしくはその価値観が自分たちのものと、どれだけどのように違うかを感じる繊細さを持っている。そこに共感するし、魅力を感じる。二項対立とかじゃなくて多様性(ダイバーシティ)の世界の文学。今はみな多様性の中に生きてるので、誰でも何かに引っかかりそう。ナイジェリアとアメリカ、男女とかだけじゃなく、「違い」は多層的。ナイジェリア国内の貧富、

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    2021年03月16日
  • アメリカーナ 下

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    ラブストーリー。
    その中にハッとさせられる人種差別のことが盛り込まれている。
    「あなたが「肌色」という色調のバンドエイドが自分の肌の色ではないことを知っていますか?」

    人種差別がこんなに複雑だなんて知らなかった。
    今まで何も知らなかったんだな(恥)

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    2020年07月18日
  • アメリカーナ 下

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    去年『なにかが首のまわりに』で初めてアディーチェという作家を知り、この『アメリカーナ』で彼女の著作を二作読んだことになります。

    そして思うのは、この人の視点とそれを表現する感性はとても瑞々しくて、読めば読むほど自分の中に新しい風を吹き込んでくれるということです。

    『なにかが首のまわりに』『アメリカーナ』ともに、黒人差別が物語の大きなテーマとなります。黒人差別を描いた小説や映画は、自分も今までいくつか触れてきました。

    そして思うのは、それらの作品は人種差別の悲劇や苦しみや怒り、あるいはそれを乗り越える人間の強さというものを、表現していたということです。

    そうした作品ももちろん素晴らしいの

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    2020年02月07日
  • アメリカーナ 下

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    下巻は、上巻に続いてオビンゼのイギリスでの不法移民としての暮らし、アメリカにいるイフェルメの黒人恋人との暮らし、イフェルメがナイジェリアに帰国したことに伴う出来事が続く。
    帰国後の一連の流れはグダグダしていてもう少し良い描き方がなかったのか、という気もしている。エンディングもちょっと唐突感があった。イフェルメがアメリカナイズされていたことはコミカルな感じがして面白かったが。
    小説の前半は大河ドラマ的な一代記、後半は女版村上春樹というかナヨナヨした展開が続いた印象。

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    2026年02月08日
  • アメリカーナ 上

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    アメリカに渡って13年経つイフェルメと、ナイジェリアに残った学生時代の恋人オビンゼ。出だしはイフェルメがアメリカの美容院で回想するところから始まり、ナイジェリア時代へ時を遡る。2人の馴れ初めからイフェルメのアメリカへの渡航、アメリカでの移民としての苦労と成功が様々な登場人物を交えながら、時にコミカルに時にシリアスに描かれている。
    アメリカにおける人種問題やアフリカからの移民の扱いなど、日本人には見えにくいことが執拗に描かれていて、その部分は新鮮だった。

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    2026年02月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアの女性たちを主題にした短編集。表題と同じ短編では、完璧なアメリカ人の恋人(すごくいい人)とのちょっとしたやりとりに、「オレは君と君のバックグラウンドを理解しているしそんな君をそのまま受け入れてるよ」が透けて見えてしまい、違和感とかすかな苛立ちを覚えるあたりにとても共感。どんなに素晴らしい人でも、「わかってる」感を出した途端にちょっとムッとくるよね。彼だってまだ若くて未熟だし、今現在の彼の背景を考えれば、十分過ぎるほど寄り添ってくれてるのに、どうしてもひっかかってしまうのが切ない。全編に渡って、言語化できない思いや感情を、そのままの空気を吸い込むように感じさせる話運びが素晴らしい。最

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    2025年11月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアの女性作家の短編集。様々な世代、立場のアフリカ人(イボ人)女性の心理、アメリカとアフリカの対比がわかりやすく描かれているので、現代アフリカ文学の入門としてオススメ。
    ストーリーの作り方がうまい。アフリカの人名に慣れていないせいで、出だしは入りにくいけれど、最後は「この先が読みたい」(しかし短編なので終わってしまう)と思う作品が多い。

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    2025年06月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアで生まれ育った著者が、男女、民族、貧富、宗教など異なる世界を持つ人が交わるときに生まれるささやかな違和感を穏やかに描いた短編12編。


    自分たちの国を民族を文化をまったく理解していない人に人生の舵を取られる屈辱。『象牙製品のようにエキゾチックな戦利品のように品定めされる』感覚。傲慢な西欧化の波にさらわれる戸惑い。

    アフリカが辿ってきた歴史を思うととても同列に語ることなんてできないけれど、女性として、アジア人として、少し心当たりのある感覚でもあります。

    自分の中にある無知と傲慢について考える機会になりました。出会えてよかった本。
    「なにかが首のまわりに」
    チママンダ・ンゴズィ・

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    2025年01月21日
  • なにかが首のまわりに

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    この感想を書いてるのは読んでから1年以上経ってからのことです。
    12の短編全てを思い出すことは出来ないので12タイトルは他の方の読書感想からコピペしてきた。
    おそらく多くの方のベストは「ジャンピングモンキーヒル」か表題の「なにかが首のまわりに」もしくは「震え」とかでしょうか。
    私も読んだ直後はそうだったかも知れない。でも思い出せない。
    今は「イミテーション」のあらすじだけが残ってる。
    不思議。

    セル・ワン
    イミテーション
    ひそかな経験
    ゴースト
    先週の月曜日に
    ジャンピング・モンキー・ヒル
    なにかが首のまわりに
    アメリカ大使館
    震え
    結婚の世話人
    明日は遠すぎて
    がんこな歴史家

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    2024年05月12日