Fのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「なんのお役にも立てないなら、もっと光栄です」と筆者はこの本について述べた。最大の賛辞を今から述べたい。
ほんとうに何も役に立たなかった。人生のドリルを総復習させられてる夏休みの小学生のような鬱屈とした気持ちで読み進めた。
唯一、まだしてないことが、「若いうちにとんかつを食べておけ」というもの。とてもためになりました。金ができた頃には、胃もたれで食えなくなるらしい。仕事帰り、片手に缶コーヒー、片手にとんかつ弁当で家路をたどりました。懐はさみしいままなので、20%引きだったとんかつだけど…まあそれも私らしいか。
普段のマイルールを逸脱し、コードを破る瞬間は、いつだってどこか清々しい。
た -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は好きで本を読む。本を読むことを人に強要はしない。でも私の好きな人が心を悩ませている時に、本から得た優しい言葉を、必要なタイミングで、必要な表現で、伝えてあげたい。
…この人の書く文章、痛々しくて好きだなあ。そして何より、自分も言葉を綴りたくなる。
以下心に残った文章
14
思ったのと違う、と思うのは愛ではないのだろう。こうあって欲しいと思うのも、愛ではない。
36
絶対的な約束は、言葉では交わせない。
行動でしか、守れない。果たせない。
46
好きな人を好きになったきっかけが、見た目でも行動でもなく、その人が書く文章だった時、上手くいくことが多かった。
60
ボディタッチで落ち -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きな言葉のめもたち。
猫を飼ってしまうと、猫を飼いたいというこの気持ちも失ってしまうのだろうか。片思いって楽だ。
片思いの夜は、まったく報われない。一発やってこいと思う。神様はなんにも禁止なんかしてない。まずはセックスしろ。それから考えろ。もっともっと問題をややこしくしろ。
結婚する相手には、どれだけの地獄を知っているかを決め手にしたい
永い散歩に出かけた時、ふとずっと一緒に歩いていたいと思えたら、そう言う相手なのかもしれないと思う。そのシンプルさで人生を決めてもいいのだと思う
元恋人と別れてもちゃんと時間置いて再会して友達に戻れるのって羨ましい
再開する正しさも再会しない正しさも -
Posted by ブクログ
レッドブル片手に夜を明かすのにちょうどいい話って言えば褒めすぎでしょうか?
読み始めてからなんか読んだことあるよなぁって考えたらどことなく三島由紀夫の金閣寺に似てるんですよね、実際作中でも触れられてますが、それと比べたら割と堂々と描いてる感じがします。はっきり言えば現実離れですね。
なんとなく評価が低い理由もわからなくもないですが、そこまで低くなる理由も無いです。ちゃんと面白いですからね。
個人的にはすごく刺さるし、中毒性のある文章が癖になります。これ描けるのはすごいですよ、星一のレビュー書く人にこの小説は書けないですね笑
ぜひ痛い大学生に共感したり、同情したりして読んでください。 -
Posted by ブクログ
”どうしてそれを好きになったのか聞かれて、わかりませんと答えるのが唯一の真実”
”別れるタイミングと噛んだガムを捨てるタイミングは同じらしい”
”頭がいい人は色気がある。ただいつもの場所を一緒に散歩しているだけで、街が見違えて見えてくる人。それはその人の教養のおかげだ。色気はエロと違い、脱ぐことでも事でも着る事でもない。”
”学校に行きたくなかったら無理して行かなくていい。でも何かに熱くなれ。人恋しさも忘れるな、という担任の言葉”
”大人の唯一の義務は、ご機嫌に暮らす事”
”雨が降った後の匂いは、植物中の鉄分と微生物が混ざりあったものらしい。好きなものや人からは、今しばらく幸福な香り