Fのレビュー一覧

  • 真夜中乙女戦争

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    ネタバレ

    「私」、先輩、黒服、佐藤、全員違うキャラクターのようで、全員が今の世界に退屈さを感じている。それぞれの悪と戦う「私」たちがとても眩しい。

    ・会話の中には哲学っぽい掛け合いが多く、どれも納得するような言葉なのにどこか共感できない気もする。この複雑ではっきりしない気持ち悪さが心地よい。作品の中で、大切にしたい言葉にもいくつか出逢えた。この本は物事の意味について考えさせられるし、東京タワーに行きたくなる。こういう本が読みたい。

    どう足掻いても変わることができない人というよりも、変われない、変わらないことの尊さが「私」の求めていた永遠のようで、お美しい。

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    2024年01月27日
  • 真夜中乙女戦争

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    初めて読む感じの小説だった。
    学生運動的な側面と恋愛的な側面が同居していて、犯罪映画観ながら恋愛映画観ている感覚に陥った(表現合ってるかわからん)。のくせにミュージカルみたいな華々しさが全体を通してあって色んな要素を感じる。視点はずっと主人公の私だからエッセイ読んでいる感覚にもなったし、読む人によって感じ方が変わる小説だと思う。

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    2023年10月30日
  • 真夜中乙女戦争

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    ネタバレ

    これは読む人を分けるし、読む世代にもよる。
    自分はとにかくぶっ刺さった。

    自分にある中々出てこない感情が久々に浮き出てきて、アドレナリンかかってる気がする。
    どんだけ大人になっても破壊衝動とか現状に満足しない心は持ち続けたい。

    急に解像度高くなって、会話が描かれる時もあれば急にヒキで淡々と進む場面もある。
    その振り幅が徐々に癖になる。
    映画がキーになってるのも映画好きとしては凄く良い。そして映画がプロパガンダ化して世間に反旗振りかざす流れが好きすぎて堪らん。

    初めのうちは、黒服と下らないイタズラ。そのうちに仲間が増えやる事の規模がでかくなっていく様。
    なんか20世紀少年とかウルフオブウォ

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    2023年10月12日
  • 20代で得た知見

    購入済み

    様々な視点から見れた

    人生は矛盾だらけだ、と

    #深い #タメになる

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    2023年03月26日
  • 真夜中乙女戦争

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    ネタバレ

    “先輩と黒服と、私”

    大学生になってすぐ、大学生活に絶望する私。サルな同級生、退屈な授業、パワハラ上等の深夜アルバイト。友達もできずにサークルを探していると、かくれんぼ同好会というのを発見する。入会しようと面接に臨み、そこにいたのが聡明で美しい先輩。彼女に好意を抱くもうまく接近できず、気づけば疎遠となってしまう。さらに眠れぬ日々が続きやみくもに勉強していたある日、喫煙所で「火、ある?」とたずねてきたのが黒服。そこからは破壊という日々のはじまり。彼は天才で何でもこなしてしまう。それが故の絶望を持ち合わせながら、大学を、日本を、世界を破壊しようと計画を立てる。黒服のターゲットに先輩の名前が上がっ

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    2023年02月23日
  • 真夜中乙女戦争

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    ネタバレ

    真夜中乙女戦争。
    なんという本に出会ってしまったのか
    この本の感想をインスタに載せるのはいささか無粋だと感じたからこちらで。

    生きるって何。人生って何。
    決められた人生なんてくそくらえだ
    そんなふうな思考がわたしの中になかったわけではないけれど
    その黒を遥かに超えるどす黒さで
    物語は進んでいく。
    わたしの中にあった黒なんて可愛いものだ。
    可愛い、という言葉への感じ方も変わった
    なんて書いてあったかちゃんとは覚えてないけれど
    最悪だ、という言葉も

    なんかなんか
    うまく表現できないけれど
    とんでもない本に出会ってしまったことは間違いない
    衝撃と吐き気がするような気持ち悪さとを
    どちらも兼ね備え

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    2023年01月28日
  • 20代で得た知見

    y

    購入済み

    すごく良かった

    この本を読んで、感性が研ぎ澄まされました

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    2021年07月18日
  • 20代で得た知見

    del

    最高

    全20代は読むべき。

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    2020年10月09日
  • いつか別れる。でもそれは今日ではない

    購入済み

    一気読みしてしまった

    ちょうど悩んでいた時にこの本を見つけて、本屋にいくのも待てず電子書籍で購入してしまった。
    本音が書かれていて、とても心に刺さる内容が多かった。

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    2017年10月22日
  • いつか別れる。でもそれは今日ではない

    del

    絶望的に優しく冷たく最高の一冊

    タイトルに惹かれ、目次に惹かれ、気付いたら最後まで読み切ってしまった。結局、紙の本も購入した。Amazonでも品切れになっている。そうなって当然の内容だった。
    本著の女性論、恋愛論は非常に斬新。純文学風の文体で一部難解な表現もあるが、語られている人間関係の哀しさ、恋の虚しさ、愛の残酷さにはいずれも嘘がなく、ページをめくるたびに、自分だけだと思っていた体験が炙り出されていき、胸が詰まってしまう。「インターネットと恋と文体診断」「百円の指輪」は特に出来が良い。
    何度でも読み返したくなる内容で、幾つも付箋を貼りたくなるテキストがあった。衝動的な購入だったが、全く後悔はない。

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    2017年04月26日
  • いつか別れる。でもそれは今日ではない

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    確実に女性向け、女性好みの本であることはわかっているが、チラッと見て少し響いたので買ってしまった。

    全般的には若者に向けての話かと。社会人一年目に向けて、とか、男と女の友情、とか、コミュニケーション能力とか、、、それでも、時折心に刺さる言葉がある。
    「嫌いな人と付き合うのは人生の無駄」
    「1人の時こそ、ちゃんと1人きりでいたいと思う」
    「楽に生きて、長生きする。必要なのはそれだけ」
    この辺が少し刺さった。

    少しだけ、緊張でパツパツの方の筋肉がほぐれた気がする。

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    2025年11月23日
  • 20代で得た知見

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    家に何故かあったので、読んでみる。
    自己啓発かと思って読んだらエッセイのような詩集のやうな。

    文体としてなんとなく、穂村弘かな?と思ったら違った。
    ずっと、色恋ごとの話をしている。森見登美彦かな?と思ったら違った。
    男性的だったり女性的だったり、幽遊白書の仙水かな?と思ったら違った。

    でも、引き込まれる。
    いか、引き込まれた言葉。
    少し違うかもしれませんが。

    「瑣末な予感として」という話として、
    なんか良いって思った人は、ずっと良い感じ。
    言葉にならないものって、重要かもしれないっていうのは納得。

    「ナルシストは世界を救うかもしれない」
    死にたくなった時なんかに、
    「ところで、私って超

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    2025年11月20日
  • 20代で得た知見

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    印書的な言葉が沢山ありすぎて書ききれないけれど、今頭の中に残っているのは「幸せになるために、不幸になる必要は一切ない」という言葉。
    20代が終わる前に読めて良かったです。

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    2025年11月19日
  • 20代で得た知見

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    読解力がないせいか、途中分からない部分がありましたが、最後の結婚式スピーチは面白い。
    作者の考え方が伝わった気がします。
    そして、締めの言葉も印象的です。

    何年後かに読んだらまた違う感想になりそう。
    そんな不思議でもある本と感じた

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    2025年11月11日
  • 20代で得た知見

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    ネタバレ

    自分のことを言っているように感じたり、よく分からなかったり。「49. 大前提として人は、食事したものしか排泄できません」が好きだった。
    言葉は大事。でも、言葉にならない気持ち(筆者の言う「文学の領域」)も大切にしたいと思った。

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    2025年11月10日
  • 20代で得た知見

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    21歳、社会に出る前に読んでおきたいと思って手に取りました。
    これまで、自分や他人への嫌悪感やそんな感情を持ってしまう自分への嫌悪感もあり、少し生きづらさを感じていましたが、この本を読んで「もっと楽観的に生きてもいいんだな」と思えました。
    "ポケットにチロルチョコを入れておくとよい"という知見も可愛らしくて好きです。
    これから社会人になりますが、やってみたいことはやってみたい。好きなものは好き。と積極的に言いふらしていこうと思います。少し肩の力が抜けた気がします。

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    2025年10月27日
  • 20代で得た知見

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    21歳になって本屋さんに行ったら表紙と題名に惹かれ購入しました。
    少しずつ読めるので読みやすかったです。
    共感できる部分もあればそうでない部分もあります。
    読書初心者なのもありますが、内容が難しかったです。言葉を調べながら読み進めました。
    149番目の文章が個人的に刺さりました。
    またもう少し大人になってからもう一度読みたいと思います。

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    2025年10月23日
  • 20代で得た知見

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    気軽に読み返したい
    それなー!って思うことばっかりだった
    私はもっと好きなことと向き合って無茶苦茶に生きたいと思う、ニャーン

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    2025年10月19日
  • 真夜中乙女戦争

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    「限りなく透明に近いブルー」と「金閣寺」と「ファイトクラブ」と太宰治を全て混ぜ合わせた後打ち上げ花火に乗せて打ち上げましたって感じの読後感。
    ただ若い頃の焦燥が煮凝っていてこういうの嫌いじゃない。何にもないと思うところに結局好きな人が巣くってしまうのも嫌いじゃない。破壊衝動を描き切る小説は危なげで大人になって読むと馬鹿野郎の一言なのだがそれをせずにはいられない年代にそのエネルギーに向き合った若者には敬意を表したくなる。

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    2025年10月05日
  • いつか別れる。でもそれは今日ではない

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    言葉の雰囲気が最高でした。深みのあるネイビーブルーの様な本。時にはさらに深く黒に近くなり、かと思ったら、青に近い鮮やかさがあったりと、読んでると気持ちが濃淡する作品。私は喫煙者では無いけれど、喫煙者を待つ時間は、「喫煙自体、世界への五分間の黙秘権の行使のようなもの。」この言葉を思い浮かべながら、彼らの行使を眺めていようと思います。

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    2025年09月19日