Fのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私は好きで本を読む。本を読むことを人に強要はしない。でも私の好きな人が心を悩ませている時に、本から得た優しい言葉を、必要なタイミングで、必要な表現で、伝えてあげたい。
…この人の書く文章、痛々しくて好きだなあ。そして何より、自分も言葉を綴りたくなる。
以下心に残った文章
14
思ったのと違う、と思うのは愛ではないのだろう。こうあって欲しいと思うのも、愛ではない。
36
絶対的な約束は、言葉では交わせない。
行動でしか、守れない。果たせない。
46
好きな人を好きになったきっかけが、見た目でも行動でもなく、その人が書く文章だった時、上手くいくことが多かった。
60
ボディタッチで落ちるような男はボディタッチで落ちるようなアホでしかないように、見た目をどうにかしたら落とせるような男は、最初から落とす価値など、ない。
134
というわけで、誰かに嫉妬を一ミリでも覚えたなら、自分が嫉妬をされる人になるまで、黙って手と足と頭を、動かすのみである。
140
人は、自分が救われた方法でしか人を救えない。
154
好きなものからは、いましばらく、幸福な香りがする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きな言葉のめもたち。
猫を飼ってしまうと、猫を飼いたいというこの気持ちも失ってしまうのだろうか。片思いって楽だ。
片思いの夜は、まったく報われない。一発やってこいと思う。神様はなんにも禁止なんかしてない。まずはセックスしろ。それから考えろ。もっともっと問題をややこしくしろ。
結婚する相手には、どれだけの地獄を知っているかを決め手にしたい
永い散歩に出かけた時、ふとずっと一緒に歩いていたいと思えたら、そう言う相手なのかもしれないと思う。そのシンプルさで人生を決めてもいいのだと思う
元恋人と別れてもちゃんと時間置いて再会して友達に戻れるのって羨ましい
再開する正しさも再会しない正しさもあると信じたい
自分が正しいと思ったことや人は、死んでも守るべきだ。他人に振り回されるな。たった1人で恋愛しろ
指輪の数はその人が同時に愛せられる人間の数だと思う
別れる理由には、その人の許す許さないの閾値がすべて出ていることが多い。
別れるタイミングと噛んだガムを捨てるタイミングは同じらしい
自分探しをする人は、鏡を見ようとしない。運命の人を探す人は、相手のことも自分のことも見つめようとしていない。
長所で好きになり、欠点で愛する。見返りを求めない。特別な理由もない。これが王道の愛し方というもの。まずは簡単に好きになったその好きを自己検証した方がいい。そんな徹底的な自己検証が誰かを愛する準備のすべて。
好きな人を好きになったきっかけが文章だったとき、うまく行くことが多かった。
携帯電話をいじるなんて真夜中に失礼だ。ひとりでいるときくらいちゃんとひとりでいたい。それでも人恋しいときがある。そんな真夜中に望むこと。夢を諦めた時とか、大事なものをうしなったときに、静かに話せるひとがひとりいたらいいなと思う。
どちらを選ぶか迷ったら、役に立つか役に立たないか、ではなく、好きか嫌いかで選びたい。好きか嫌いかで迷ったら、良い香りがする方を選びたい。それでも迷ったら、多分どちらも必要ない。
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Posted by ブクログ
レッドブル片手に夜を明かすのにちょうどいい話って言えば褒めすぎでしょうか?
読み始めてからなんか読んだことあるよなぁって考えたらどことなく三島由紀夫の金閣寺に似てるんですよね、実際作中でも触れられてますが、それと比べたら割と堂々と描いてる感じがします。はっきり言えば現実離れですね。
なんとなく評価が低い理由もわからなくもないですが、そこまで低くなる理由も無いです。ちゃんと面白いですからね。
個人的にはすごく刺さるし、中毒性のある文章が癖になります。これ描けるのはすごいですよ、星一のレビュー書く人にこの小説は書けないですね笑
ぜひ痛い大学生に共感したり、同情したりして読んでください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「私」、先輩、黒服、佐藤、全員違うキャラクターのようで、全員が今の世界に退屈さを感じている。それぞれの悪と戦う「私」たちがとても眩しい。
・会話の中には哲学っぽい掛け合いが多く、どれも納得するような言葉なのにどこか共感できない気もする。この複雑ではっきりしない気持ち悪さが心地よい。作品の中で、大切にしたい言葉にもいくつか出逢えた。この本は物事の意味について考えさせられるし、東京タワーに行きたくなる。こういう本が読みたい。
どう足掻いても変わることができない人というよりも、変われない、変わらないことの尊さが「私」の求めていた永遠のようで、お美しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは読む人を分けるし、読む世代にもよる。
自分はとにかくぶっ刺さった。
自分にある中々出てこない感情が久々に浮き出てきて、アドレナリンかかってる気がする。
どんだけ大人になっても破壊衝動とか現状に満足しない心は持ち続けたい。
急に解像度高くなって、会話が描かれる時もあれば急にヒキで淡々と進む場面もある。
その振り幅が徐々に癖になる。
映画がキーになってるのも映画好きとしては凄く良い。そして映画がプロパガンダ化して世間に反旗振りかざす流れが好きすぎて堪らん。
初めのうちは、黒服と下らないイタズラ。そのうちに仲間が増えやる事の規模がでかくなっていく様。
なんか20世紀少年とかウルフオブウォールストリート感があって良い。
読んでるうちに、俺はFという黒服の常連になっていってる感じがした。
今ならなんでも出来る気がするよ、F -
Posted by ブクログ
ネタバレ“先輩と黒服と、私”
大学生になってすぐ、大学生活に絶望する私。サルな同級生、退屈な授業、パワハラ上等の深夜アルバイト。友達もできずにサークルを探していると、かくれんぼ同好会というのを発見する。入会しようと面接に臨み、そこにいたのが聡明で美しい先輩。彼女に好意を抱くもうまく接近できず、気づけば疎遠となってしまう。さらに眠れぬ日々が続きやみくもに勉強していたある日、喫煙所で「火、ある?」とたずねてきたのが黒服。そこからは破壊という日々のはじまり。彼は天才で何でもこなしてしまう。それが故の絶望を持ち合わせながら、大学を、日本を、世界を破壊しようと計画を立てる。黒服のターゲットに先輩の名前が上がった時、私がとった行動とは。。
Fさんの本は、一つ一つのセリフや考え方に目がいってしまう。
「人は長所で好かれ、欠点によって愛される」
自分に足りないことだから、このセリフが一番心に刺さった。
でも、
「あたしだけがさ、気まずくなるのってさ、不利でしょ?」
ってセリフが一番好き。
「セックスする時間より会話する時間の方が長いし、会話する時間よりそもそもお互い一緒にいない時間の方が長いから、不在の相性って——一番大事かもしれない」
佐藤のセリフだというのに、私の言語化できていなかったこと。
「ベタなものを嫌いになれない」「ダサいことができる人を嫌いになれない」「だって東京だよここ」、と彼女は自嘲気味に笑った」
自分のカッコ悪そうなところをおしゃれに見せる力、センスを感じた。
「会いたいもの同士はどんなに忙しくても必ず会う——。会いたくなければ、再来週のスケジュールまで真っ白でも、あんたに会うほどひまじゃない、——ネトフリ見る—爪切る」
このセリフは忘れちゃいけない。考えすぎるな自分。
「幸せになろうとすればいつまでも幸せになれないのと同じように、普通の人生や、恋愛や、生活に憧れた時点で、お前はもう絶対にそれを手に入れられない。
——人生はその普通を手に入れた時点で終わるだろう。あとはそれを守るだけだ。
——どうなったら幸せかは誰も教えてくれない。だから何が幸福か自分で決めないといけないんだよ」
はっきりとした結末はない。
でも、結末は気にならない。
こんな気持ちは初めて。
あるのは、心の浮遊感のみ。
ああ、F信者になりそう。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ真夜中乙女戦争。
なんという本に出会ってしまったのか
この本の感想をインスタに載せるのはいささか無粋だと感じたからこちらで。
生きるって何。人生って何。
決められた人生なんてくそくらえだ
そんなふうな思考がわたしの中になかったわけではないけれど
その黒を遥かに超えるどす黒さで
物語は進んでいく。
わたしの中にあった黒なんて可愛いものだ。
可愛い、という言葉への感じ方も変わった
なんて書いてあったかちゃんとは覚えてないけれど
最悪だ、という言葉も
なんかなんか
うまく表現できないけれど
とんでもない本に出会ってしまったことは間違いない
衝撃と吐き気がするような気持ち悪さとを
どちらも兼ね備えて
賛同とも反対とも言えない
この表現し難い黒い感情
わたしにはないものだったしもしかしたら知らない方がよかったものかもしれないけれど
わたしが感じていた破壊衝動や全てどうだっていいという気持ちは
文学という世界ではなんと普通でありきたりで
無力なことだろうか。
言葉の力をまた思い知った
もっといろんな言葉を聞きたい知りたい読みたい -
購入済み
一気読みしてしまった
ちょうど悩んでいた時にこの本を見つけて、本屋にいくのも待てず電子書籍で購入してしまった。
本音が書かれていて、とても心に刺さる内容が多かった。
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絶望的に優しく冷たく最高の一冊
タイトルに惹かれ、目次に惹かれ、気付いたら最後まで読み切ってしまった。結局、紙の本も購入した。Amazonでも品切れになっている。そうなって当然の内容だった。
本著の女性論、恋愛論は非常に斬新。純文学風の文体で一部難解な表現もあるが、語られている人間関係の哀しさ、恋の虚しさ、愛の残酷さにはいずれも嘘がなく、ページをめくるたびに、自分だけだと思っていた体験が炙り出されていき、胸が詰まってしまう。「インターネットと恋と文体診断」「百円の指輪」は特に出来が良い。
何度でも読み返したくなる内容で、幾つも付箋を貼りたくなるテキストがあった。衝動的な購入だったが、全く後悔はない。