Fのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
20代になったばかりだから、というのもあって気になって買って読んでみた。20歳になったばかりの自分にこの本が全部刺さるかと言われたら、そうでは無いけど。また歳を重ねて読んだ時に、今よりも共感できる所がある気がもう既にしている。恋愛や結婚や友人関係や仕事や子供や、学生時代では感じられないことが凝縮されている。これを今はよく分からずに読んでいた、自分はまだ知らないことだらけなんだと。もっと色々なこと、もの、人に触れて経験を積みたい。今日一緒に遊んだ会社のの人とも同じ話をしたけど、好きなことにしか興味がない人にはなりたくない。興味がないこと、特に好きでもないことにでも触れたり感じたりしたい。知らない
-
Posted by ブクログ
出会った素敵な言葉
自信がないから勉強しようと思える。人の優れた部分が見える。それを真似ようと思える。盗もうと思える。改良したいと思える。目の前の相手を笑わせたい、喜ばせたいと思う。動こうとする。その過程で痛い目、酷い目に遭うでしょう。でも、その失敗の知識と経験の総体が才覚となる。
辞めるか辞めないかという重い決断の時こそ、私は「軽さ」を重んじます。「面白いか面白くないか」「笑ってもらえるか笑ってもらえないか」「美しいか、そうではないか」を重んじる。
追い詰められたら、ニャーン、とでも言っておきなさい。
初心者であることに恥じない。
「別の人になろうとしなくていい。上手いことやろうと -
Posted by ブクログ
ネタバレ何かを捨てると言う事は、その何かと一緒に生きていたときの自分の人生も一部捨ててしまうと言うことだ。過去、経験したこと、一緒に過ごした時間、経験したことを消す必要、捨てる必要ない。
別れは、お互いに少し死ぬことだ。
そして別れの終わりは、もう2度とお互いに傷つけることも傷つけられることもできない、あの真っ白な空白、その距離感に戻るということなのだと思う。
せめて、誰とどこにいて何をしてもいいから、寝る時ぐらいは暖かくしていて欲しい生きて欲しいと祈る以上の愛なんて持てない。
過去のことを正当化し抱きながら、別れと共に新たなステージに進み、新しい経験をしようという、ほんのりあたたかさを感じられ -
Posted by ブクログ
珍しくジャケ買い本、昼休み本屋でタイトルを見て惹かれ、3、4行読み、買おうと思った。
最近はあまり読まなくなったが(良書が無いだけか)カッコいい生き方本。
著者は強くあれ、美しくなれ、そのために孤独も愛せと言う。
孤独だった、その頃にこの本を読めればなと思った。著者は19歳の時にこの本を書いたという、私が最も孤独を感じていた時だと思う。
美しくありたいと思う。が、本当にそう思っているだろうか?美に触れるのが好きで、1年に1度くらい美術館に行くが足りないのだろうね、頻度ではなく、美に対する気持ちが。
強さはどうだろう、家族を養えるくらいの強さはあると思うので、この項目は特に強化していないかな。
-
Posted by ブクログ
登場人物のワードセンスがズバ抜けて面白いと思いながら読み進めた。
私も主人公と同じ大学生だけど、ここまで緩い大学の講義や公共の場でイチャつく恋人、社会全体に疑問を持ったり怒ったりしたことがなかったので、私も批判的に見てみるのもありだなと思った。視点が変わって面白いし、人間観察できるから。
私は主人公よりかは、先輩の言っていることに凄く共感できた。可愛いがいっぱいのインスタとか天国のイメージとか。
私は高校生の時、インスタのために構造を考えて写真をいっぱい撮って、インスタの裏垢に載せて思い出を残していた。つもりだった。
今思うと思い出でもなんでもないなと、結局全部消してしまった。この本にもあ -
Posted by ブクログ
筆者の着眼点とそれを巧く言葉に当てはめる言語化が素晴らしい。
私は近所をよく散歩する。それは自分の内側に雑然と散らばる考えを整理するためだ。だから散歩とはいえ常に上の空で歩いている。幾度か人とぶつかりそうになり車に轢かれそうになったりした。
そんな中でも、ふと思考を強制停止する光景に出会ったりする。考え事をしている最中、外界へふと意識を向けると、いつの間にか高台を歩いていて自分の街が一望できる。橙色に輝き夕日に燃える街並みを見ていると、自分がひどく矮小に感じられ同時に今の悩みが瑣末なものへと浄化される。
本書では時にこちらをハッとさせる指摘を交えてくる。そしてそれは筆者が狙って言ってい