Fのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
珍しくジャケ買い本、昼休み本屋でタイトルを見て惹かれ、3、4行読み、買おうと思った。
最近はあまり読まなくなったが(良書が無いだけか)カッコいい生き方本。
著者は強くあれ、美しくなれ、そのために孤独も愛せと言う。
孤独だった、その頃にこの本を読めればなと思った。著者は19歳の時にこの本を書いたという、私が最も孤独を感じていた時だと思う。
美しくありたいと思う。が、本当にそう思っているだろうか?美に触れるのが好きで、1年に1度くらい美術館に行くが足りないのだろうね、頻度ではなく、美に対する気持ちが。
強さはどうだろう、家族を養えるくらいの強さはあると思うので、この項目は特に強化していないかな。
美しく強い言葉に触れ、過去を思い出し、自分の事を想う。久しぶりに楽しい体験だったと思う。
11歳と14歳の娘がいる。家族の本棚にこれを置いておいたら、彼女たちは読むだろうか、まだちょっと早いかな、もう少し大きくなって、強い孤独を感じるようになったら、見つけて読んでみてほしいな。 -
Posted by ブクログ
登場人物のワードセンスがズバ抜けて面白いと思いながら読み進めた。
私も主人公と同じ大学生だけど、ここまで緩い大学の講義や公共の場でイチャつく恋人、社会全体に疑問を持ったり怒ったりしたことがなかったので、私も批判的に見てみるのもありだなと思った。視点が変わって面白いし、人間観察できるから。
私は主人公よりかは、先輩の言っていることに凄く共感できた。可愛いがいっぱいのインスタとか天国のイメージとか。
私は高校生の時、インスタのために構造を考えて写真をいっぱい撮って、インスタの裏垢に載せて思い出を残していた。つもりだった。
今思うと思い出でもなんでもないなと、結局全部消してしまった。この本にもあったけど、本当に幸せならインスタに載せずに独り占めしたいと思うし、写真を撮る暇すらないと思う。
でも先輩も言っていた通り、幸せが溢れて載せちゃう時もあるからインスタに写真を載せているからといって批判するのも違うなと思う。
可愛いものを撮ってみんなに見てほしい、承認欲求だらけの、可愛いがいっぱい詰まったインスタを、これからもやさしい目でみたいと思う。
最近私を悩ませていた「可愛い」と「美しい」の違いもこの本で納得した。
人が可愛い様子を見ている分にはいいけど、自分が可愛いのは後々しんどくなるなと気づいた。可愛い自分を武器にして誰かに頼って甘えて生きると、頼っていた誰かがいなくなった時辛くなる。
美しくなりたい。
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Posted by ブクログ
筆者の着眼点とそれを巧く言葉に当てはめる言語化が素晴らしい。
私は近所をよく散歩する。それは自分の内側に雑然と散らばる考えを整理するためだ。だから散歩とはいえ常に上の空で歩いている。幾度か人とぶつかりそうになり車に轢かれそうになったりした。
そんな中でも、ふと思考を強制停止する光景に出会ったりする。考え事をしている最中、外界へふと意識を向けると、いつの間にか高台を歩いていて自分の街が一望できる。橙色に輝き夕日に燃える街並みを見ていると、自分がひどく矮小に感じられ同時に今の悩みが瑣末なものへと浄化される。
本書では時にこちらをハッとさせる指摘を交えてくる。そしてそれは筆者が狙って言っているようには思えない。自分がこれまでに気づかなかった、いや気付けなかったことを、さらりと言ってのけるその観察眼と言語能力には頭を下げずにはいられない。
例えば、「大抵の悩みは街角で配られたティッシュと同じ」という言葉。悩みは、いわば世間から押し付けられた無用の長物というわけだ。確かに、自分がしたいように生きることができれば悩みは生じ得ない。自分と世間との間にギャップが生じるからこそ悩みは生まれるという寸法だ。もちろん私たちは世間の一部なのだから外界と折り合いをつけねばならないこともあろう。その場合に生まれた悩みは避けることはできず直ちに対処する必要がある。
しかし殊更に悩まないでもいいこともあろう。多様性の時代だからこそ自分軸を貫けば良い。ティッシュは欲しければ貰い、不要なら要らないと突き返せばいいのだ。何でもかんでも受け取る必要はないだろう。深刻な花粉症の人でさえそんなにティッシュは要らないし、貰わない。
本書にはこのような言葉が散りばめられている。そうした言葉は世界を見るための新しいレンズだ。今までとは違った景色を見せてくれるメガネなのだ。
筆者の比喩は独特で正直わかりづらい箇所もある。だがそれはそれでいい。書き手にしかわからない比喩を理解できた時にこそ、また新たな世界が開かれるというものだ。
そしてそれは今日ではない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ✶印象に残った言葉✶
「「事前完璧主義」に陥ると一歩も動けなくなるものです。ベストなタイミングは、永遠に来ない。必要なものは、現地調達するしかない。」
「幸せって大きく分けて二種類あると思う。ひとつは日常に帰ってくるための非日常の幸せ。もうひとつは、非日常に行くための日常の幸せで。」
「あんなに好きだったものも人も、どうして好きだったのか忘れてしまって、でも、あんなに好きだったことはちゃんと覚えている。」
「普通の人なんて、一人もいない。だめなりに取り繕おうとしたり、普通になりたいって頑張るけど、でもやっぱりだめで。普通の幸せが欲しかったなって、みんな思ってる。だからこそ、だめなところをだめだねって笑い合いながら、あるいはだめなところをもっとだめにしながら、なんとかしあうのが、私には本当の普通な気がしています。」
「「結局エモいってどういう意味なの」と好奇心から人に訊ね続けたことがある。私の最近の解釈は「愛おしさとやるせなさの間で、青色に沈殿した記憶」です。」
「大抵の人は、相反する矛盾に耐えられません。白黒はっきりつけたがる。でも大抵の物事は、感情は、矛盾そのものです。矛盾に耐えられるかどうかは、ひとえに正気であり続けられるかどうかに掛かっている。生憎天気予報は晴れでも雨でもなく、曇りの日が多い。こんなに白か黒かを決めたがり、この色を身につけたがるのは、私たちが灰色の存在だからではないですか。」
「仕事を仕事と思うな、あれは金の絡んだ遊び」
「忘れ難い一夜、一瞬のために金も手間もケチるな」
「それでも私たちは「損をしない」ために生きていない、「得をする」ためなんかのために生きていない」
「たった三秒で終わった出来事でも、それがもし永遠に記憶に残るほとのものなら、それは永遠より長い。」
「一番遠いものが一番美しく見える。」
「もう二度とお金のことを考えなくていいほどお金が欲しい人は、手段を問わずばりばり働き、ばりばり稼いだらよろしい。そんなにお金は要らないから、やりたいことをなるだけゆっくり楽しみたい人は、そこそこ働いて、そこそこ稼いだらよろしい。どちらが偉い、どちらが正しいというわけではない。どちらも偉いし、どちらも正しいのです。」
「メリーバッドエンドという言葉があります。意味は「人によっては最悪の結末に見えるが、人によっては最高に幸福な結末にも見える物語」。つまり解釈は、宙に浮いている。それがメリーバッドエンドの物語です。」
「「セフレのアパートから見える海が、私のすべてだった」」
「なにを言っても、なにをやっても、槍は飛んでくる。クソリプは飛んでくる。ですので、我々が言うべき台詞はたった一つです。うるせえ。黙ってろ。私は私の好きなように生きる。おまえもおまえの好きなように生きて死ね。」
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Posted by ブクログ
2022/02/02
22歳のわたしには少し早い本だった気がする。これは25か26歳くらいに読みたい。
きっと、人は自分の過去からしか学べない。
「人生において大切なもの」やら、「20代にしておいた方がいいこと」やら、「大学生の間に取っておくべき資格」やら、Instagramで見るようなものは、全く実感も湧かないし、実感がわかなければやる気も湧かない。やる気がわかなければそれが自分のものになるわけがない。
やっぱり、人間は自分の過去からしか自分だけの学を得る事はできないのかもしれない。
「話したい時に話したいことを話したいように話せる」人が友人なら、母はわたしの一番の友人だ。
母よ、ずっとわたしの友人であってくれてありがとう。そしてこれからもよろしく。