Fのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真の人たらしに惚れていた時期に本書を読んだ。
それはそれはとてつもなく刺さった。
刺さりすぎて浴槽にぼちゃんと落としたくなった程だ。
突き放したかと思えば、驚くほど見事に余白を残すくらい大きなシルクのように滑らかな肌触りの、いい匂いだしあたたかさすら感じる何かで包み込んでくる。
この人自身が人たらしなのか
人たらしにやり込められたくちなのか
男なのか
女なのか
蜃気楼のようなひとが書いている本だなあと思った。
軸がぶれないのでとても読みやすかった。
そこかしこに名文があったけど
すぐ感想を書かなかったので忘れてしまった。
忘れたということは、また読めるということ。
スクショしてたページがあっ -
Posted by ブクログ
基本的にはTwitterに転がってる散文をまとめたような本なんだけど、ところどころに金言が載っている。
「二十代で得た知見で私が気に入ってるものは「死にたくなったら寝ろ」「寝ても解決しない問題は書け」「大人も大人がなにかを知らない」「期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒」「流行より百年先も成立するクラシック」「永遠は存在しないが、永遠のような一瞬は集める価値がある」などです。」
「「いま私が持っているものは、私の遺品になり得る」ということを忘れてはならないと思う。 私たちはいつかなにかを誰かにさらっと与えるために生まれてきたのです。 せっかくならば最高の遺品に囲まれてくたばりたい。なん -
Posted by ブクログ
社会人になり、学生だった10代と比べると生きる世界が広がったと思っていたが、まだまだ私の知らない価値観や世界は無数にあるのだと感じた。時にはひりひり痛むような気づきを与えてくれたり、時には自分の中に足りなかったものをふっと埋めてくれたり、全体重を預けると形を変えて寄り添ってくれたりするような、様々な言葉が沢山詰まっていた。
その時に置かれている環境や感情によって、同じページでも感じ方が変わっていくような気がする。ずっとそばに置いておいて、その時に惹かれるページを覚えておきたい。その時に感じた感情を失くさないでおきたい。そう思えるような本であった。